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21. グレート・ウォリアーズ/欲望の剣 《ネタバレ》 憎しみの連鎖が彼我双方の残虐な行為と悲劇を生む、なかなか誰にも感情移入できない物語だが、ポールドゥリスの中世チックで勇壮な素晴らしい音楽と、ヤン・デ・ボンの臨場感・迫力最高の優れた撮影によって野卑ながらも非常に力強く語られる本作には、どこかに確実に爽快さと痛快さを感じ取ることが出来るだろう。そもそも個人的には、倫理観溢れる優等生な歴史物語などに殆ど観る価値は無いと思っている。そこに現れる愚かさ・醜さこそが人類が進歩した証、そして我々が歴史を省みることの真価であり、それを通して現代の我々が尊重すべき美徳を表現することが歴史映画の本分なのだから。良作。[DVD(字幕)] 7点(2020-05-16 21:48:49) 22. グレタ GRETA 《ネタバレ》 女が女にストーカー、という点だけは少し目新しいようにも思うが、ストーキング&監禁ものとしては総じて平凡かつ地味な展開運びで(先の予想も付いてしまい)割と退屈。非常に期待していたクロエちゃんとイザベル・ユペールはどちらも、これも全体的に地味で盛り上がりに欠ける演技の出来映え(特にイザベルが非常に平凡で、チープなスリラーには彼女の品格は無駄遣いかもと思ったり)。残念ながら凡作と言う他無い。[映画館(字幕)] 4点(2019-12-16 00:42:58) 23. クライモリ デッド・パーティ 《ネタバレ》 ショック描写はともかく、せっかく追加した殺人鬼が終始捕まってるだけなのはどうなのか(演技はなんかそこそこ良いので、調べたら有名なホラー俳優(ピンヘッド)だった)。女保安官の演技もまずまず良い。[DVD(字幕)] 5点(2019-11-30 01:19:08) 24. クライモリ デッド・ビギニング 《ネタバレ》 掴みのショックシーンから45分間もの間、ほぼ何も無いのが大きく減点ではあるが、それ以降はショック描写も展開もそこそこ。すっかりグロ耐性の付いた私も「活け人肉フォンデュ」は久しぶりにキた。[DVD(字幕)] 6点(2019-11-30 01:18:21) 25. クライモリ デッド・リターン 《ネタバレ》 まあまあの前2作に比べ、一気にポンコツホラーと化した。いい加減なシナリオ、安っぽいショックシーン、延々続く登場人物たちのどうでもいいゴタゴタと、見飽きた凡作感に満ちている。[DVD(字幕)] 3点(2019-11-30 01:17:17) 26. クライモリ デッド・エンド 《ネタバレ》 かなりアクション寄りなホラーになった。怪物一家の怪物感はだいぶ薄れているが、グロ描写がやたらパワーアップしており、そっち方面で相当に有用(終盤はかなり凄い)。[DVD(字幕)] 6点(2019-11-30 01:16:43) 27. クライモリ(2003) 《ネタバレ》 コンセプト的には「超」よくあるホラーだが(『サランドラ』or『悪魔のいけにえ』in 森てとこ)、シナリオも演出も随所に地味に独創的な工夫があり、見どころも多くて意外に結構楽しめる。ある程度予算も投入しているようで、基本的な部分のクオリティが通常のホラー映画のレベルより少し高い。よくあるホラーでも志高くマジメに(金を掛けて)作れば、まずまず面白くなるという典型的な良作。[DVD(字幕)] 7点(2019-11-30 01:16:07) 28. 蜘蛛女のキス 《ネタバレ》 非常に濃厚なホモ映画にして、一つの美しい愛の物語。2人が信頼し合っていく過程はかなり丹念に描かれ(刑務所での2人きりの会話劇というのがここで非常に効いている)、ラストの幻想的で切ない感動を誘う。序盤、ごついオカマにしか見えないモリーナだが、終盤死にゆく場面では、私には彼(彼女)は美しい女性にしか見えなかった。2人の会話の内容として語られる映画の場面がふんだんに挿入される構成も、閉鎖空間での会話劇に目先を変えられるシーンをもたらしている点で非常に巧みで効果的だと思う。総じて、マイベストに近い恋愛映画。[DVD(字幕)] 9点(2019-11-21 22:33:13) 29. グラン・プリ(1966) 《ネタバレ》 人間ドラマ部分がかなり重厚なつくりで面白いのだが、特に前半、ちょっと重厚過ぎて少しダルい(男女のグダグダが小一時間続く)。ただ、レースに命を賭けざるを得ないという重圧を映画で表現するテクニックとしての構成のコンセプトとしては上々で、加えてそこからの後半のレースシーンはどう撮ってるのか知らんが全てモノホンにしか見えない(クラッシュシーンさえも)。F1という題材の王道をゆく映画にして、横綱相撲と言えるほどに出来の良い作品。このジャンルでは随一。[DVD(字幕)] 8点(2019-11-21 22:31:21) 30. クロール -凶暴領域- 《ネタバレ》 ハリケーンが来た!と思ったら家の地下に複数のワニ、という若干(いやかなり)ピンと来ない導入部だが、全くダレずに見せ場が続き、かつ後半は着実に派手になっていく展開運びにせよ、珍しくワニを主役にするというチャレンジングながらもモンスター映画として十二分に恐怖を引き出せているショック描写にせよ、この手の動物スリラーとしては完全に大成功。オススメ。[映画館(字幕)] 8点(2019-11-15 23:11:49)
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