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プロフィール |
コメント数 |
418 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
1959年生まれの48歳。 神戸市近郊に在住の、映画をこよなく愛する 市井の人であります。 ま、コツコツとレビューしようと思ってます。 |
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1. グローリー
《ネタバレ》 奴隷制度が廃止となる北軍の勝利というのは、長いアメリカ黒人史の中でもとりわけ重要な位置付けにあるものと思われます。またそれは他国の者が想像する以上に、黒人にとって勝利しなければならないものだったに違いない。この映画では、奴隷として酷使される黒人の様子がワンシーンでさえ挿入されていないので、他国の者からすると、黒人の白人に対する憎悪の気持ちや志願兵となりたがる動機付けなどが少々理解しにくいかもしれません。その辺の事情は「ルーツ」(映画ではなくテレビドラマだがよく出来た作品です)なんかを見ると、白人の手によりアフリカから捕獲され家畜同然のように酷使される黒人の様子が描かれているので、彼らの気持ちがよーくわかります。黒人の犠牲で成り立つ既得権益を執拗に維持しようとする南部の白人、それに対し、ただ人間としての自由と尊厳が欲しかった黒人という両者との構図。黒人志願兵たちの言う我々すべての黒人の為に戦うという言葉はズッシリと重く、またラストの玉砕覚悟の突撃シーンは感動的ですらある。事実、人間が生み出す“悪”が存在する以上、侵略なんかではなく正義の為の戦争もあり得るのだ…この作品を見終えてそんな事を思いました。[DVD(字幕)] 8点(2006-09-30 00:10:38)(良:1票)
2. グリーンマイル
テーマそのものは極めて重い。無実の人間が死刑にされ、それを執行せざるを得ない刑務官の地獄のような苦しみ…。にもかかわらず、何とも救いようがなく後味の悪過ぎる映画でした。超能力で人を助け、悪人を懲らしめるというファンタジー仕上げは悪くはないと思います。しかしラストに、ドラマチックな奇跡でも用意されているのかというとそうでもない。さらに、コーフィが繰り返し言う「生きるのに疲れた…」も理解出来ず最後まで尾を引いた。メッセージ性の強い快作「ショーシャンクの空に」を世に出したダラボン監督だけに、ただ“泣いて下さい”に終らせた今作は本当に残念です。5点(2003-09-13 21:10:49)
3. グラディエーター
ローマ史実に忠実かどうかはさて於いて、本作はラッセル・クロウ演じる勇敢で人望のある剣闘士マキシマスの復讐劇を重厚なタッチで描いている。しかも、時折現れる心象風景がマキシマスの悲哀と運命を感じさせ、格調高い作風に押し上げていた。まさに、アカデミー賞受賞の名にふさわしい見応え充分の作品と言えるだろう。やはり最大の見せ場は、CGを駆使したオープニングとコロシアムでの戦闘シーン。リアリティ溢れる迫力満点な描写力は、さすが映像には偉才振りを発揮するリドリー・スコットという感じだ。また、皇帝コモドゥスを演じたホアキン・フェニックスの陰湿だが印象に残る好演が、この復讐劇を大きく盛り上げていた。9点(2003-05-25 11:09:38)
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