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プロフィール |
コメント数 |
1648 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。 |
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1. 決断の3時10分
《ネタバレ》 カネの為に護送を買って出たダンが、仲間の死に際して下すのがひとつ目の「決断」。男には、命を投げ出しても貫き通すべきモノが確かに在るのだということ。ふたつ目の「決断」は、そんなダンを殺してはならないと思う悪党の一種の「諦め」というか。そしてそれは、ただ「借りを返した」と嘯きつつも、ダンの潔さと夫婦の愛情を直に見せつけられたことにより心に芽生えたものであろう。
その意味では、ダンの困窮ぶりと悪党の誘い掛け、頼りない飲んだくれのアレックスが相棒であったこと、嫁さんがワザワザ駅まで来ちゃうこと(私も正直「何しに来てんねん!」と思いました最初は)、等々、細かい所までわりかし良く工夫の効いたシナリオだったなあと思う。ただそれを踏まえてもやはり素晴らしいのが、見事に描き出される「男の美学」。それは彼ら2人がある意味、自分の身を捨ててまで護り抜いたモノだったのだなあと思います。このカッコ良さ、実に心地良い。[DVD(字幕)] 8点(2020-05-31 15:08:43)(良:1票) 《改行有》
2. ゲット・アウト
《ネタバレ》 うーん…確かに比較的好く出来ている(纏まっている)とは思いますが、ソコまで高評価されるよーな作品でしょうか?根本的にはまずホラーではない様にも思えますし、少なくとも風刺とホラー・スリラーが半々、という作品だと思います。その(最低でも)片割れたるホラー面については、率直にかなり単純な話だと思いました。とどのつまりは、ターゲットとなる「黒人」と、狙う側の「白人(富裕層)」という構図が無ければ、ごく平凡な(よくある)ジャンル作品だ、という意味でです。
もし、今作の評価がこの「対立構図」自体(つまり「正義」の黒人と「悪」の白人、或いは黒人の「優秀さ」を羨望する白人)という部分に依拠するものであるなら、率直に言って私はこの作品を評価する側に与することはできないですね。白人が黒人に対して向ける嫌悪・憎悪は悪で、逆ならそれは善だ、などというコトがあるのでしょうか。そもそもこーいった「対立」を善(或いはカタルシス)として描くコト自体が、もはやダブルスタンダードだとは思われませんでしょーか?
個人的なポリシーとして、ホラーというジャンルの作品に関してそーいった本来「無用」な(社会的)テーマを必要以上に重視する、というコトはしないのが私のスタンスではあります。なので、今作はあくまで「ブラック・コメディ」+ホラー、として捉えるコトにして、そのブラック・コメディ部分が結論的には私にはハマらなかった(が、ホラーとしては前述どおり纏まってる)と判断したコトにして、この位の評価といたします。[インターネット(字幕)] 5点(2021-11-29 20:20:18)(良:2票) 《改行有》
3. ゲーム・オブ・デス(2017)
《ネタバレ》 うーん…好きくない映画ですね…結局コレって「人間を辞める」コト抜きには生存不可能な気がしてしまって…でも、そもそも「人間を辞めてる」時点でど~足掻いてもシンプルに「負け」だと思うのですよね。だからコレって、実は(勝負が付けられる・競えるという意味での)「ゲーム」でもナンでもなくって、ただ単なる「地獄」と、ソコに堕ちた「人間だったナニか」を描いたダケの映画だ…と思ったのですよ。かつ、その鬼畜どもがソレでもナニか「中途半端に」人間に見える…とゆーのが更に、個人的には実に強烈にまた不愉快でした。緩和ケア施設を標的にしたのは、ごく高度な極限状況に於ける彼らなりの浅薄な「配慮」ではあるのでしょーが、コレも個人的には「逆に」脳血管が沸騰しそーにもなりましたですね(正直、ココまでで止めとこうかな…と超絶に久し振りにちょっと思案に暮れたりもしましたね)。
ソレでも=終盤は多少その意味で撚れていく「きらい」も在るものの、これ見よがしにまた「人間ぶって」終わっていく…というコトでもなかった「潔さ」にはある種の敬意を表して、この評価までで留めておきます。ココまで人間性を疑われる様な作品を発表できるのも、ある種の「勇気」なのかな…とは思ったのでして(ソレは多分「蛮勇」と言われる方のモノ、だとしても)。[インターネット(字幕)] 3点(2023-05-25 00:23:27)《改行有》
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