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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  幻影師アイゼンハイム 《ネタバレ》 身分違いの初恋が成就する、というおとぎ話のようなストーリーが、世紀末ウィーンという大人の時代(たとえば『アイズワイドシャット』の原作シュニッツラーの世界)を背景に、セピアがかったトーンで描かれるのが、味わい。公爵令嬢だった娘は逢引きを発見され、兵に引き離されて、「私を消して」と手品師志願の少年に訴えた。それをかなえてやった大人の時代。もっと世紀末のすえた匂いを嗅ぎたかった気もするが、あくまでおとぎ話が本作の基本。警部がもうけ役で、宮仕えにウンザリしながら忠実に王室の番人をやっていたのが、最後に駅頭で快活な高笑いをする。やられた、という悔しさではなく、見事なマジックを見て、ブラボーと叫んでいるような高笑い。上流階級が舞台の本作で、おそらく低い身分出身者は警部とアイゼンハイムだけだったわけで(マジックを降霊術と信じたがる大衆の存在も社会背景としては重要だが)、そういう階級的共感も下地にあった高笑いかもしれない。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-23 09:05:34)(良:1票)

2.  K2 ハロルドとテイラー 駄目な邦画みたい。音楽がダサいだけじゃなく、現地ロケ・極地ロケが売り物になってたり、ラストでは友情を歌い上げたり、これって邦画じゃんと思った。老登山家が見限ってヘリを早く早くなんてとこはちょっといいし、シェルパに対する態度にHがやや非難めいたことを言うとこなんかもいいんだけど、基本は登山家の男気・友情の勝利というメインの線はハッキリしてて、自分を置いてTが登頂しようとしたってとこで、そんなにショックを受けるもんかな。登山って、そういうもんなんじゃないの。役者が興奮してるほど、こっちは登頂に興奮できず、こっちが山男の心理よく知らないせいもあるんだろうが、エゴの部分が弱いから友情の感動も表面的にとどまって感じられたと判断した。[映画館(字幕)] 5点(2013-03-25 09:32:04)

3.  結婚記念日 結婚16年目の夫婦のショッピングモールでの一日の物語(アレンは脚本も監督もタッチせず、出てるだけ)。喜怒哀楽の揺れに無理がなかったか。自分が浮気してても妻ってものはああ居丈高に怒れるものか、というか、ああ居丈高に怒ったあとで告白できるものか。コントと思えばいい話なのかも知れないが、だとすると演出がまずい。ベット・ミドラーがいささか臭く、さらに後ろを白塗りのピエロがウロチョロするのも不愉快だった。クリスマス音楽と世界巡りが背景の趣向。日本のスシで始まって、メキシコ、イタリアン、このときバックに3拍子のアマルコルドのテーマが流れた。[映画館(字幕)] 5点(2013-02-02 10:41:15)

4.  ケープ・フィアー この監督ジェントルマンの顔して、どうしてこうむかつく男を描くのが好きなんだろう。自分を「裁く男」と規定した人間のドロドロ。『タクシー・ドライバー』以来のモチーフですな。14年間、牢屋の中で勉強する執念。スコセッシが描く嫌な男はピンと張りつめている。いい加減なところ、だらだらしたところがない。前半の嫌がらせの部分なんかも、遊んでる感じがなくピリピリしている。だいたい「嫌がらせ」なんて、どこか薄笑い的なものなんだけど、本気も本気。その絶えず精進している本気さ加減が弁護士を怖がらせるんだからここは大事。怖いのは、弁護士のほうも手を出しちゃうとこで、相手にますます正義を与えてしまうの。ただ後半に宗教性が出てきたことで「悪とはなんぞや」というテーマをやや薄めてしまったか。日常が恐怖という一点に絞られ錐でグリグリ突き通されていくような映画。[映画館(字幕)] 7点(2012-09-28 09:37:58)

5.  刑事ジョー/ママにお手あげ 監督はペキンパーで編集やってた人って聞いたが、助手かなんかだったんじゃないか。母親の「愛」が、ほとんどコミカルホラーとして出てくるとこが味わい。車に閉じ込められても、手錠かけられても出てきちゃうタフさ。ビッグ・ママっていうのか。開拓史を持つ国の勇壮なオカアチャンであります。『ニューヨーク・ストーリー』のアレンの短編にもいたなあ。『ツインズ』の仕返しに(脚本は同じ)、『ターミネーター』に触れたギャグがあったが、このころはシュワルツェネッガーとスタローン、差がついてた頃だから、ちょっと辛かっただろうね。スタローンのコミカル演技は『オスカー』のときよりは若干こなれてきたようだが、作品としてはまだ『オスカー』のほうが見られたか。[映画館(字幕)] 6点(2012-04-04 09:56:59)

6.  刑事エデン/追跡者 《ネタバレ》 この監督は人間としての警官ってのに、ずっと関心を持ち続けていた人で、悪と慣れつつ生活する日常ってものへの興味か。これでもヒロインがパパのところで愚痴るあたり、ストーリー上は必要ないところだけど、わざわざ入れてる。厚みが出る。でも肝心のユダヤ教徒との恋愛ドラマのほうは浅かった。とはいえ、こういう特殊社会を通して自分たちの社会を照らし合わせてみようとする試みが、たとえタテマエだけで実は単なるイロドリだったとしても、あちらの映画ではよく見られ、理想化するでも差別するでもなく「興味」を持つ姿勢は正しいと思う。犯人にもう少し理由をつけてやりたい。グレてた人はやはりダメだみたいでちょっと後味悪い。ヒロインが観てた映画はたぶん『気儘時代』。[映画館(字幕)] 6点(2011-12-17 10:20:36)

7.  原子怪獣現わる 《ネタバレ》 おそらく古生物学的には、この怪獣のスケールが正しいのだろう。東宝特撮ものに出てくる怪獣みたいにビルを上から叩き壊すのではなく、寄りかかって壊す。そんなに大きくないの。だからビルとビルの間をノッシノッシとふてぶてしく歩んでは来るのだが、俯瞰で捉えたりすると路地に迷いこんだ野良猫みたいに見える。ラストではジェットコースターを破壊するが、なんか檻に捕らえられてるようにも見えてしまう。かと言って『ゴジラ』みたいな哀愁がにじんでくるでもなく、やっぱり当時の「北の脅威」でしかない。見どころは怪獣登場のここらへんだけ、そこまではかなり苦しい。なんか広さを出せない演出なの。予算のほとんどをハリーハウゼンに取られてしまったのか、実写の部分はスタジオの片隅で撮ってる感じ。北極のセットもチープだし、主人公の科学者が劇場でバレーを見ていると係りの人が緊急呼び出しの知らせを持ってくるシーンなんか、あんなにさびしい客席セットはほかに見た記憶がない。それまで恐竜の存在を笑っていた老科学者が、目撃者の証言が一致しただけでたちまち確信に至ってしまうのも安易だったなあ。[DVD(字幕)] 5点(2011-02-10 09:17:21)(良:1票)

8.  ゲッタウェイ(1972) 《ネタバレ》 ペキンパーでは「男の美学」的なコッテリした作品が尊重され、たしかに『ガルシアの首』など傑作だと思うが、本作のサラッとしたイキのよさも好きだなあ。主人公はけっこう心に鬱屈を抱えているけど、なにせマックィーンだから、立ち居振る舞いはサラッとしている。もっぱら脇筋がコクを担当。追い続けるルディのしつこさはペキンパーの真骨頂だし、それに絡む倦怠期の獣医夫婦は笑いを担当しながらも、主人公二人の対照物として重要な存在。ベッドサイドで縛られている医者の亭主と、女房、ルディの図ってのは、牢屋にいたときのマックィーンと、アリ・マッグロー、ベン・ジョンソンの形と相似で、しかし女の心情が決定的に違うところが対比によってハッキリする。同じ「車の中の不自由」という状況、主人公二人はゴミにまみれてもなぜかベトベトした生ゴミはよけられるのに、獣医夫婦は人間用の車の中にいてさえスペアリブのベトベトまみれになっている。医者は拘束された後にカタストロフを迎えたが、こちらの夫婦はゴミ回収者という拘束から解放され愛の回復を確認する。だいたいアクションもので男女を描いた部分なんてオマケ的要素が強いんだけど、これは夫婦愛の回復が話の本筋になっていて、しかもそのことがアクションの醍醐味を薄れさせていない。またロッカーコソドロのカウボーイハット男、これももっぱら笑い担当なんだけど、鞄の中を見てウキウキするところなんか、チンケな野郎の束の間の夢がいじらしくさえ感じられて、記憶に残る。そしてラストの銃撃戦、銃声と静寂・リアルスピードとスローモーションのカットつなぎの名人芸。大好きな映画です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-11-09 10:11:37)(良:3票)

9.  激流(1994) 《ネタバレ》 けっきょくボートだと漕ぐだけで工夫のつけようがないんだよね。製作者としては「川下りなんてのはなんか目新しいものが出来るんじゃないか」と思って作り始めたんだろうが、旦那を先遣隊にして小細工はしたものの、どうしても本筋は淡泊。まあ映画ってのは疑似体験させるって役割もあるので、そのレベル。でも実際に川下りしたほうが面白いだろうなあという気になる。ラストのケヴィン・ベーコンの「俺を撃つと悩むぜ」とか、いろいろ説得しようとするあたりのネバッとした感じ。相棒のデブの小心ぶりも、定型ではあるが大事なとこ。観客をちょっとホッとさせ、また主ワルを際立たせる。ちゃんと犬と子どもも出る。M・ストリープのアクション映画という珍しさの価値。気になるのは、非白人は、あっさり殺されてかわいそうな役になること。こうなること多いんだよね。パニックものやSFなんかでも、チームのなかに非白人がいると、しばしば「皆に感謝される勇気ある犠牲者」になる。いい役だろ、と与えておいて、実質最後に白人が生き残るための捨て石・厄介払い、って感じがする。無意識の底では、大団円のときは白人だけで祝いたい、と思ってるんじゃないか。って、これ被差別妄想かなあ。[映画館(字幕)] 6点(2010-05-15 11:53:52)(良:1票)

10.  K-19 “革命の英雄”と“強制収容所で死亡”と二つある父親に関する伝説、どっちが正しいのですかと尋ねられ、両方だ、と答えるH・フォード。簡潔に時代を描いている。ただほんとに描くべき時代の像は、冷戦の狂気であったはず。放射線の怖さは出ていたが、全体がヒロイズムの物語で閉じてしまっていた。放射能の危険地帯に乗り込んでいく勇気は賞賛されるが、そういう苛酷な選択を迫られる状況を招いたものへの怒りにまでは結ばれていない。いくら生き残れたものが哀悼したって、いい気なものだ、って気持ちにもなってしまうのだ。[映画館(字幕)] 6点(2008-05-30 12:14:33)

11.  毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~ この映画、なぜダイアン・アーバスはフリーク写真にこだわったのか、という問いには触れていない。当然の前提となってるみたい。フリークらの不思議の国への探訪記として展開していて、そう割り切ってみれば、多毛症男と親しくなるまではけっこう面白かった。配水管がアリスの落ちるウサギ穴に見立てられているようで、アパートの迷宮感がワクワクさせる。でもフリーク世界への案内人として多毛症男が絡んでくると、三角関係ばなしみたいになり、ちょっと映画がしぼんだ。もっとも、亭主が精いっぱい顎ヒゲをはやかしても「俺は普通の男だ」と引け目を感じるあたりに、奇妙なおかしさはあるのだが。誰だって悪趣味なものへのひそやかな興味はある。でも、おおっぴらに悪趣味を誇示されると辟易させられるし、へんに芸術ぶって提示されてもどういう態度をとっていいか困惑する。映画において悪趣味ほど扱いが難しいものもない。[DVD(字幕)] 6点(2008-03-24 12:21:09)

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