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1. 氷の微笑
《ネタバレ》 どうせシャロンストーンのエロシーンありき
の映画で筋など後から適当に作ったのだろうと思って期待も
せずに見ていたけど、意外と物語自体に引き込まれました。
彼女のおっぱい丸出しの演技には驚きましたけど。
意外と深い心理サスペンス映画だと思います。
意味深なラストシーンから、犯人について色々な人が考察し
ているようですが、ほとんどの殺人の実行はキャサリンに
操られた女性たちの犯行というのは、彼女がウソ発見器に
引っかからなかったことからも納得します。
問題なのは最後のニックの同僚殺しの件。
犯人はベスなのかキャサリンなのか。
ベスならば、キャサリンが書き上げたばかりの最新作品を
どうやって知ったのかという問題があります(原稿は英語
で一部しか映されないので手掛かりとしては非常に不親切
ではあります)。ラストシーンから考えるとキャサリンが
犯人ということになるのかもしれませんが、彼女が自ら手を
汚すのはどうもしっくりとしません。
おそらく製作者側が見る側がそうやって悩むのを見越して
用意したラストシーンだったのでしょうか。
エロシーンなしでリメイクしたら結構レベルの高いサスペンス
映画になると思います。[CS・衛星(吹替)] 6点(2021-09-01 17:06:18)《改行有》
2. コラテラル
《ネタバレ》 ここでの評価が意外と高かったので録画して観賞しました。
非情な殺し屋が次々とターゲットを消して行くお話の割には殺伐感も残酷さもあまりなく、ラストの
後味も悪くなく、テンポの良い展開で結構楽しめました。
思えば、トムクルーズの初めての悪役物とはいうものの、妙に説教臭くて、しかも全然凄腕じゃない。
殺した相手が窓から転落して早くも正体がばれてしまうわ、ディスコじゃ何の計画もなくドンパチ撃ち
まくるわ。そして最後はしがないタクシー運転手と地下鉄の中で撃ちあってやられてしまう、って、
殺し屋らしくクールでカッコよかったのは最初のトランスポーターのおっさんとカバンを交換すると
ころだけだったような。
しかも殺しの合間に温情からかマックスの母親のお見舞いに行き、彼に隙を見て逃げられてしまうドジぶり。
一方でやたら律儀で、計画狂いまくりなのに契約履行の為にわざわざ5人目を殺しに行ってしまうとは。
思えば、殺しを依頼した側を除けば、根はいい人ばかりで真の悪人は誰も登場しない、ハードボイルド
というよりも人情話のようなお話でした。
さて明日の裁判は一体どうなるのでしょうか。[地上波(吹替)] 6点(2018-08-06 23:10:14)《改行有》
3. ゴーストシップ
《ネタバレ》 いやあ、面白いじゃないですか。ここのでの批評がボロクソなんで全く期待しなかったせいもあるかもしれませんけど、十分楽しめる娯楽作品だと思います。確かに、全てがサタンの陰謀、というのは芸がないのですが、その割にはプロットに無理がないし、サタンの手先のお兄さんも意外性があったし、それなりにサスペンスを感じられる考えられた筋書きだと思います。サダコのような個人的な恨みではなく、サタン様の意思ならば逆らえませんからね。そもそも、昨今の人類は、命は地球よりも重いとかおかしなことを言って(そうなら地球はとっくに人類の重さでブラックホール化している)、生きる権利ばかりを主張して、死ぬ義務を果たさなくなってしまいました。アフリカの飢えた子どもを救うのも大事でしょうけど、かつての発展途上国のいくつかが工業化しただけで、石油や穀物の高騰を引き起こしたのですから、世界各国が等しく発展して全人類の平均寿命が80歳以上になってしまったら、この地球はどうなるかは明らかなのです。そういう意味でサタン様の人間狩りは必要悪なのです、などと書いてしまいましたが、これはもしかして私もサタンの手先になってしまったのでしょうか。[地上波(吹替)] 6点(2008-12-08 21:32:40)
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