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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. インサイダー 大企業の告発と巨大産業の圧力、ロビーイングが必要以上に多大な影響力を持つアメリカではどこにでもある話だが、この映画のインパクトと言えばなんと言っても実名ということ。事実だろ文句言ってみろという挑発的な実名のリアリティと濃厚なサスペンスと次々と立場が逆転する駆け引き。個人的に類似性を感じた傑作に13デイズがあるが、確かに傑作だが歴史をなでただけの13デイズよりこの作品が深いのは、バーグマンの行動原理だったジャーナリストの誇りが「映画人の誇り」としてここにあることだ。描けないものを描き、その上ここまでサスペンスとして楽しめる傑作に仕上げた関係者に賛美を送りたい[DVD(字幕)] 10点(2011-06-10 17:40:11) 2. イングロリアス・バスターズ 「全員悪役」。タランティーノの映画がどういうものかわかっている人が見れば大傑作。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-30 07:12:26) 3. イン・ハー・シューズ キャメロン・ディアスだしいつものお下品コメディだと思っていたのだが、ところがどっこい。シリアスな姉妹関係を描いた濃い映画だった。この手のシリアスドラマで奇を衒わないしっかりとしたドラマを見られたのは久々なような気がする。なおシリアスだが後味は悪くない。この作品とは方向性は違うが「ある日どこかで」のような清々しさを感じた。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-19 18:01:37) 4. いとこのビニー コメディだが本筋はノーマルな法廷モノ。コメディ部分は一時代前のワンパターンなアメリカンジョークで人によっては白けるだろうが、法廷部分がキューティブロンドのようなおちゃらけた内容ではなく結構しっかりした話で、むしろコメディというより法廷モノ映画である。ともあれやはりこの作品がここまでの完成度を保つことができるのはジョー・ペシのカリスマに依存するところが大きい。出来ればパロディ的に度重なる騒音にいつもの調子でブチキレてグッドフェローズな勢いでその辺の物を蹴りまくるジョー・ペシとか見たかったなあ。それにしてもマリサ・トメイはこの作品でアカデミー賞助演女優賞を取っが、格に拘るアカデミーがまさかこんなB級作品から主要部門を輩出するとは。というかノミネート自体異常だ。まさかよくあの難解なセリフを早口で言えたなあというアカデミーまで巻き込んだ壮大なジョークとかじゃないだろうな[DVD(字幕)] 8点(2005-11-29 23:34:32) 5. インシディアス 新しく越してきた家に住み着いている何かというものすごく古典的なホラー。その上どう考えても陳腐でオカルトで典型的な展開なのだが、馬鹿げているものを馬鹿げているとさほど思わせず「あー楽しかった」で終わらせる、音やクリーチャーの使い方が本当に上手いお化け屋敷ムービー。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-11 07:18:47) 6. イヴの総て 演劇界で成り上がるのは智謀をめぐらせば容易なことであり、また容易であるが故に突き上げによる転落も早い。演劇界の幻想を見事に突き崩した優れた映画だが同年のサンセット大通りと比べると、ハリウッドがブロードウェイを外部から一方的に風刺したもの、ハリウッドがハリウッドを内部から自己総括したものという責任の差か、どちらが深層に迫れているかという点では後者より劣る。[DVD(字幕)] 7点(2006-02-09 09:10:20)(良:1票) 7. イントゥ・ザ・ワイルド 一見ヒッピー文化への懐古主義にも見えるが、内容は軽い気持ちで自然に帰ろうとして自然に跳ね返されたお坊ちゃまの物語というヒッピー文化への自戒的逆説的な総括。実話ということを考えると観念的には興味深くもあるが少しセンチメンタルすぎやしないか。まあ見るべき人が見れば評価する映画だろうけどね[DVD(字幕)] 6点(2012-09-03 10:27:20) 8. イエスマン "YES"は人生のパスワード ライアーライアーを思い起こさせるジムキャリーのいつもの縛りコメディ。しかし昔と比べてジムキャリーもおとなしくなってしまったなあ…コメディとしては弱いが、しかし場面場面の雰囲気や風景が非常に印象に残る不思議な映画。この監督はコメディじゃなくて青春映画とか、普通の(都会の)ラブロマンス映画撮らせたら化けそうな気がするなあ。[DVD(字幕)] 6点(2009-12-11 19:10:18) 9. 愛しのローズマリー 話自体は面白いし7点クラスの作品ではあるのだが、こちらがファレリー兄弟に期待してるのはやはりメリーやダマーのような大笑いできる作品なので少し期待はずれな感じだった。外見より中身と言いますが、別に外見と中身に優劣は無いと思いますがね。外見も中身も同じレベルで大事なことですよ。結局これも心の綺麗な女性は「美人」に見えるわけですしね。心が綺麗な人間が平和がどうとか言ってるのは寒かった。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-24 16:18:28) 10. 生きてこそ 航空機事故からの生還を描いた史実の物語。これはもう映画というよりドキュメンタリーか。こういうことがあったんだというほとんど小説を読んでいるような感覚。人肉を食べるということにテーマが寄りすぎてる気もするが。もっとサラリと当然のように描いたほうが深長な映画になったのではないか。[DVD(字幕)] 6点(2005-08-24 16:17:29) 11. E.T. 20周年アニバーサリー特別版 《ネタバレ》 地球に取り残された宇宙人を「子育て」する映画。題材が宇宙人でなければ赤ん坊が言葉を覚えたりしていく過程を描いたような映画で非常に華の無い脚本。こういう地味な話を、光の使い方を駆使した映像で壮大なファンタジーのように見せてしまう「光の魔術師」スピルバーグの技量とアカデミー賞も受賞したジョン・ウィリアムズの音楽は見事である。見所はその辺りと後は子供時代のドリュー・バリモアくらいか。それにしてもラストの前に空を飛ばせたのは何故だろう?自転車飛行はラストのために温存して、その前に飛ばすべきでは無かったと思うのだが... ちなみにオリジナルはどうだったか覚えていないので比較不可 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-01 11:17:28)《改行有》
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