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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ザ・テキサス・レンジャーズ(2019) 《ネタバレ》 年老いた2人の元テキサス・レンジャーが、殺しを続けるボニー&クライドを追う物語。しかし、本作の主題は追跡劇にはない。時代の変化に取り残されたかのような2人の男の人生を語りながら、かつて多くの人を殺してきた重荷と、犯罪者を人気者に仕立て上げる世間との乖離というジレンマに抗う姿が描かれる。ケビン・コスナーがハマり役で、彼の作品群の中では、かつて共演したクリント・イーストウッドの名作「許されざる者」のような位置づけになるのではないだろうか。[インターネット(字幕)] 7点(2022-02-23 20:41:50) 2. ザ・ファイブ・ブラッズ 《ネタバレ》 先の読めないストーリーで一気に見せられた。アメリカの黒人にとって、ベトナム戦争とは何だったのか。金塊と死んだ仲間の遺骨を探しに行く展開から、ベトナム戦争が社会や人々に残した闇が浮かび上がってくる。それでいて、作品自体は暗くない。登場人物たちの目的は中盤で達成してしまうのだが、その後からがこの映画の真の見どころになる。デルロイ・リンド演じるPTSDを抱えた父親と、他の仲間たちが離れていく分岐点がせつない。画面比の変化や、リンドの独白、リー独特の人の動きを中央に置いた長回しなど、映像の魅力も盛りだくさん。「ブラック・クランズマン」では浮いていると感じた実映像の挿入も、本作では気にならなかった。全体に圧倒的なパワーがみなぎる良作でした。[インターネット(字幕)] 8点(2022-01-28 14:49:42) 3. 最後の決闘裁判 《ネタバレ》 監督リドリー・スコットの歴史劇でこの題材を描く必要があったのか、という印象。最後の決闘がもっとも見ごたえがあるため、その前に3者からの視点を描く「羅生門」調のストーリーが冗長に感じてしまった。マルグリットを主人公にした人間ドラマに徹する方がわかりやすかったのではないか、と思ってしまう。ベン・アフレックが時代劇に合わな過ぎる違和感もあり。[映画館(字幕)] 5点(2021-11-06 21:59:16) 4. ザ・レポート 《ネタバレ》 9.11の後、CIAが捕虜に行った拷問による尋問。前半はこの事実を明らかにしようと報告書を作成する様が、後半はその報告書を公にしまいとするCIAとの攻防が描かれる。内容については学ぶことが多かった。一方、映画としては淡々としすぎていて、めりはりがなくて物足りない。[インターネット(字幕)] 6点(2020-01-20 11:54:17) 5. 最後の追跡 《ネタバレ》 日本では劇場公開のなかったのが残念な良作。生活のために銀行強盗を繰り返す兄弟と、2人を追うテキサス・レンジャー2人の攻防を追う。テキサスのさびれた情景が印象的に映されている。ラスト、クリス・パインとジェフ・ブリッジスが対峙する場面がせつない余韻を残す。[インターネット(字幕)] 7点(2019-11-27 09:05:41) 6. 30年後の同窓会 《ネタバレ》 ロードムービーだけど、行く先々で何か起こるわけではない。30年ぶりに会ったかつての戦友たちが、旅の中で語り合い、自分の人生と生きた時間を振り返る物語。3人のキャラクターがしっかりしているので、飽きることはない。[インターネット(字幕)] 6点(2018-12-27 18:11:59) 7. ザ・コンサルタント 《ネタバレ》 ストーリーは練られていておもしろい。一方、伏線の回収は説明の過多になっている感がある。だいたいの役に違和感の出やすいベン・アフレックは、そこそこ合っていた感じ。もう少し、スマートで線の細い方が、適役な気はしますが。テレビシリーズに合致しそうな内容です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-11 22:53:59) 8. THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション 《ネタバレ》 サスペンス映画かと思いきや、父子3世代の絆を中心としたドラマであった。贋作画家のトラボルタは、ヤバいところから借金して出所。その目的が、病に侵された息子と過ごすためだということはすぐに明かされる。しかし、借金先から危ない仕事を強いられて…。ストーリーは分かりやすいが、父子をC・プラマー、J・トラボルタ、T・シェリダンという、ベテラン、陰りの出てきた大スター、期待の若手が演じているのが成功。嫌みのない、素直に楽しめる心地よい佳作になっている。掘り出し物です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-02-16 20:38:48) 9. ザ・ガンマン 《ネタバレ》 ハビエル・バルデムやレイ・ウィンストンという渋い役者が出ているのに、見せ場なく呆気なく死んでしまうのは残念。ショーン・ペンが頻繁に眩暈を起こして倒れこむ設定が効いていなくてムダ。とはいえ、そこまで酷い作品ではない。CGを多用したアクションとは異なる、体張ったアクションで緊張感がある。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-05 10:58:12) 10. 最高の人生のつくり方 《ネタバレ》 10年前に妻を亡くしたひねくれ者の不動産屋と、夫の死から立ち直れない歌手。不動産屋が孫を預かることになったことから、隣に住む2人が近づいて・・・というお話。イヤな人は出てこず、他の隣人さんとの適度なかけ合いもあり、少し笑わせてほっこりさせてくれる。羨ましい年齢の重ね方をしているダグラスとキートンの相性もよく、肩肘張らずに見れるロブ・ライナー印の映画です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-01-22 09:16:11) 11. ザ・ウォーク 《ネタバレ》 飽きない展開ではあるけど、物足りなさも多い。WTCを綱渡りするところがメインになっていて、主人公のバックグランドは割と薄い。もっと、綱渡りをするに至る葛藤とか周囲との関係をドラマ性高く描いて欲しかったなぁ。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-09-19 19:40:27) 12. ザ・ブリザード 《ネタバレ》 アクション場面は見応えあるのだが、逐一挿入される彼女のシーンが映画全体を間延びさせている。司令部に当たるエリック・バナやベン・フォスターも見せ場もなく終わり、映画的な盛り上がりに欠ける。[DVD(字幕)] 4点(2016-06-28 13:20:11) 13. ザ・ワーズ 盗まれた人生 《ネタバレ》 盗作をテーマにした映画なのでサスペンスかと思いきや、ドラマ仕立てなのに少々戸惑った。階層形式のストーリーは惹きつけられるが、「この物語がメイン」というものがなく、印象に残らない。役者が揃っているだけに、勿体ない。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-09-09 21:01:45) 14. SOMEWHERE 映画スターではあるけど、ひとりの人間。空虚さ、孤独は誰もが感じるもの。でも、 それは説明できない。そんな閉塞感が、日常として描かれている。静かな映画だが飽きない。細部まで計算されて作られたいい映画だと思います。[DVD(字幕)] 9点(2013-08-19 22:35:58)《改行有》 15. ザ・マスター 「ブギーナイツ」「マグノリア」が好きです。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」も理解できます。しかし、この「ザ・マスター」は難しい。誰でもマスターは必要だし、それを求める人間、そこに救いを求める人間の心理も理解できます。けれど、それを素直に描いたら映画としてのエンタテイメントは無いですね。いい映画だけど、楽しめない、感動もできない、そういう映画です。ホアキン・フェニックスはものスゴい![映画館(字幕)] 7点(2013-03-28 21:56:03)(良:1票) 16. サンクタム 《ネタバレ》 楽しめました。洞窟という閉鎖空間を彷徨い歩く映画こそ、真っ暗な映画館の大スクリーンで見なきゃですね。ストーリーが弱いので、テレビだと面白さ半減かもしれません。スキューバで水の中を進むシーンなど、製作がキャメロンだけあってクオリティ高いです。[映画館(字幕)] 7点(2011-10-25 13:08:16) 17. 猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 猿に感情移入させる作りはうまいです。でも、猿の反乱が分かっている旧作を知っていてこそ楽しめるんだと思います。本作だけみたら、猿が賢くなって飼い主と別れて森に棲みつくという、映画としては何とも消化不良な作品です。[映画館(字幕)] 5点(2011-10-25 12:54:35)(良:3票) 18. ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~ ミミ・レダーってもっと骨太の映画を作る監督さんだったのでは、と少し残念。とても軽い仕上がりで、わくわくするシーンがないです。[DVD(字幕)] 4点(2011-09-12 22:20:33) 19. 13ウォーリアーズ 何回見ても、ジェリー・ゴールドスミスの厳かに響いてくるサウンドに興奮させられます。霧、砦、洞窟など、ワクワクするシーンの数々。CGを駆使した滑らかな映像とは異なる、剣と剣がズシッとぶつかり合う音に重みが伝わってきます。万人受けする映画ではないかもしれませんが、好きです。[映画館(字幕)] 9点(2011-04-18 23:33:17) 20. ザ・ファイター 《ネタバレ》 物語はウォード本人というより、その家族全体に焦点が当たっている。ヤク中の兄や高圧的な母親、穏やかな父親に複数の姉妹(何人いたか最後まで分からなかった…)らが、家族期待の星である次男のボクサーにどう向き合うかが描かれている。対戦相手やボクシング界の裏の物語をできるだけ省いたことで、映画に感情移入しやすい。主人公のマーク・ウォールバーグは終盤に至るまであまり自己主張をしない人物として描かれている。対して、兄と母親、そして恋人は恐ろしく自己主張が強く、主人公の人生を振り回す。この3人を演じた俳優がそれぞれオスカーにノミネートされ、2人が受賞したのが十分に頷ける。この3人が映画をおもしろく、より質の高い作品にしている。[映画館(字幕)] 8点(2011-03-27 21:31:08)
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