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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  ザ・ブリザード 《ネタバレ》 主人公の命を思うフィアンセと、人命救助の仕事に忠実な司令官の掛け合い、とっても良かったです。どっちの正義も痛いほどにわかる。そしてどっちの正義も相入れることがない。司令官、フィアンセに冷たく返し続ける言葉、内心辛かったろうな。その内心を表現し得ないところを、見た目に優しさと強い誠実さを感じられるエリック・バナという配役にしたのは良かったと思います。 ボートに遭難者を乗せた後の主人公と司令官の掛け合いも、同じくgood! これ、もし全員死亡してたら「だから言わんこっちゃない、無理せず人数に見切りをつけるべきだった」「司令官の指示に従ってれば無駄に死人を増やさなかった」など世間は言いたがるもの。 この奇跡的幸運の数々が現実にあったということは貴重。 フィアンセ役の女性、僕的に顔は好みじゃないけれど、それでも役柄はとっても健気でチャーミングで好きになりました。[DVD(字幕)] 7点(2016-11-16 02:40:32)《改行有》

2.  猿の惑星:新世紀(ライジング) 《ネタバレ》 猿たちが街に降りて抗議した時、それを迎えた人間は「仲間を撃ってごめんなさい」も言わないし「落とし物を持ってきてくれてありがとう」も言わない。「電力が必要でダムに行かせてほしい」と訴えもしない。ダム行きをシーザーに認めてもらうまでの話のまわりくどさにイライラ。どっぷり銃社会のアメリカのくせに、大真面目に銃批判する内容になんだか胡散臭さを感じ、そしてとうとう猿と人間のドンぱち合戦が始まって「結局これがやりたかったんだろ」と一気に冷めまくりました。ただの銃アクション映画や戦争映画になっちゃってます。オリジナル映画の猿たちは、ゴリラが軍人さんたち、チンパンジーは学者系、オランウータンは政治家や知識人といったカラーで彩りながら人間社会の風刺を面白く描いていたけれど、今回の映画の猿たちはさほど階級や業種や主義の違いみたいなものが匂ってこないし、同じチンパン同士で亀裂。そして何よりも『SF』としての楽しみがどこにもないお話に落ちてしまっています! 前作のお家に唐突にたどり着くのも偶然すぎて話の紡ぎ方が荒いです。なんだか、この調子でこのシリーズが続いていっても、お猿さんたちが服を着て、人間が言葉を失うという状況にはなっていきそうもないかなー。【2016/3/29追記】わかったぞ! オリジナルのラストと2作目に繋げていくためには、どうしても核戦争に持って行きたいんだろう?! それならもうこの際『猿の惑星VSターミネーター』で行こうぜ‼︎[DVD(吹替)] 2点(2015-06-15 00:18:34)

3.  ザ・マスター 《ネタバレ》 どういう類の話なのか分からないままレンタルしました。子供がいない時に観て本当に良かった。のっけから品性のない映像。で、結局はそのファーストシーンに戻る作品でしたが、いったい何を描きたかったのかよく分かりません。壁と窓を往復する作業だったり罵倒されて無反応でいるなどは、とってもやばい洗脳にしか見えないし、これで何か大きな事件へ発展して行くのか思ったら全くそういう話ではなく、あのしつこい洗脳的作業を通して描かれていたのは、主人公が実はちっとも変わらない感情を隠し持っているシーン。要は、主人公は表向き順応してみせるがマスターにも飼いならせないってことでした。「目標を決めて走るんだ」のシーンは笑ってしまいました。出来の悪い犬ですか? で、ろくに描かれもしなかった元恋人に会いに行き、会えず…。教祖の誘いも断りふわりふわり。結局、大好きだった女性と離れてしまって彷徨った魂の落ち着け場所が見つからない男が、現世で一緒になるのを諦めて、来世で再び巡り合うことを願って…っていう話し?(ラストの歌の歌詞からすると、そういうことですよね) それをストレートに男女の姿で描かず、男2人の物語にして見せるという技というのは巧いと思いますが、だからどうなんだという気も…。監督さんゲイなんじゃないでしょうか? この作品でホアキンが見せる涙は印象的でした。[DVD(吹替)] 3点(2014-07-29 17:37:25)

4.  サプライズ(2011) 《ネタバレ》 パッケージに書いてあったあらすじから感じるものとは全然いました。謎も何もありませんし導入からとくに知的好奇心くすぐるつかみもなく、単純にスプラッターが展開されて行きました。その後「ほー、お前は犯人側か」という展開があるも、キャラが全く立ってない人物にそういう位置づけ与えてもとくに驚きもなく「あ、そうなの」というだけ。遺産相続という在り来たりな動機もまるで話として面白みがない。前半あれだけ印象付けたヒゲ男を佳境に入って蚊帳の外に追いやり全くチラとも登場させなくなるから、最後に意外性を用意して戻ってくるのはミエミエで、それが完全につまらないサプライズで。。。キャラたちに全く面白みがなく、あらためて同系列作品の「スクリーム」あたりがスプラッタ以外の部分で退屈させない工夫に優れていたのだなぁと思いました。[DVD(吹替)] 3点(2014-07-07 00:11:08)

5.  31年目の夫婦げんか 《ネタバレ》 夫婦喧嘩というほどのものではないと思います。『おとなの喧嘩』くらいハチャメチャやっちゃうのを期待していたのでガックリ。淡々とじわーっと観る作品だと思います。そういう構えで見ればグッとくるところもあります。でもスティーブ・カレルがセラピストで、彼のカウンセリングがきっかけで、とか言われるとハチャメチャ騒動を期待しちゃうじゃありませんか。けど、この映画でのカレルは普通の人が遠慮して踏み込まない他人のセックスについて土足で踏み込んでくるという点でキャスティングに意味があったのかもしれませんが、全く存在感ないです。 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の彼女役(2作目から)のエリザベス・シューがバーのワイルド姉ちゃんなのは、ちょっとたまげた。[DVD(字幕)] 4点(2014-06-28 12:37:00)

6.  THE GREY 凍える太陽 《ネタバレ》 犬に本気で走られたらどんだけ速いか知ってる人は、この映画で狼に追いかけられて走って逃げるシーンで気が抜けるかもしれません。川に落ちて水浸しになって、震えてもいない主人公に「どういうこと?」と思う人も多そうな気がします。そういう嘘っぽさゆえに7点が限界ですが、生き延びるためにこれ以上もう歩かなくていいと諦める男のリアルや、主人公が(信じていない)神に「インチキ野郎」と叫ぶシーンが好きです。大自然は休暇のキャンプなら美しい景色に癒されもするでしょうが、本当の自然というのは、とっても心細く淋しい雰囲気が漂っていると感じることがあります。この作品の自然景観には、その寂しさが出てるなぁと思いました。[DVD(吹替)] 7点(2013-05-06 21:46:52)

7.  ザ・ファイター 《ネタバレ》 どうしようもなく教養のないバカママの演技は受賞納得でした。ベールも『マシニスト』での減量は有名だし、かなりストイックに役作りに入れ込む人なんだろうけど、なんかこの人の演技には僕はハマレナイです。ウォルバーグは試合リング上での鍛えあげられた体と練習中断後の鏡に映った贅肉つきまくりの腹のギャップに驚きましたが、あれはCGなのか、それとも『レイジング・ブル』のデニーロみたいに撮影期間に体型コントロールしたのか、気になります。本物じゃないから仕方ないかもしれませんが、ファイトシーンが全然リアルじゃないです。アマチュア・ボクシングの方がまだスピードも迫力も感じられます。いくらお芝居だからって、グローブはめてるんだし、ちょっと軽く小突くぐらいは実際の接触ありで撮影できないもんですかね。あまりにも安全で過保護な撮影がされてるような感じしかしないファイトシーンで、それだけでかなりテンション下がりまくりました。思うのですが、これ誰が主人公ですか? 戦うのはウォルバーグだし、彼のキャラはまともだし、彼の視点を中心にするのが普通だろうけど、役どころとしてオイシクいびつで引きずるものを持ってるのはベールの役。ベールが賞もらってウォルバーグはスルーってのは、そもそも脚本からしてウォルバーグの役にはアクがなさ過ぎ。この話は弟のための話ではなく兄をヒーローにするための話であり、弟は「兄は正しい」とする為の引き立て役じゃないですか。弟を主演にしたつもりなら脚本ダメでしょう。顔面とボディの撃ち分けなんて基本当たり前のことだし、あの母と兄がいなかったらもっと昇れた可能性だって十分考えられるし、この物語の作られ方自体、弟は利用されてると感じてしまいました。それでも「俺の話が映画になった」と知らしめ自負できるのだから、ま、いいんでしょうけど。弟が戦って弟が勝ってなければ、結局バカ母とジャンキー兄のイメージのままジャン。それに「家族の絆」がどうのこうのって良い話みたいに言われても、マジで自分の家族があんな人たちでも良いわけ??? って思う。エンドロールで実物が出てくるからって、彼らがカメラの向こうにいる大衆にどういう顔したいかは決まってるんだから、あれだって芝居入っててリアルな兄弟図じゃないかもよ。[DVD(吹替)] 5点(2012-01-16 16:48:53)

8.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 ジョン・リスゴーの出てる映画をそれほどたくさんは観てないですが、彼の演技にというか存在感に好印象を持ったのは『トワイライト・ゾーン』以来です。奇異な感じなく、とても自然に観られました。映画全体に関しては、壁に窓を描くシーンと、それを消すシーンがこの映画の一番の名シーンだと思います。心に焼き付いてます。終わり方も好きでした。お隣のパイロットから世界中に感染していく経路をバックにしたエンドクレジットにゾクゾク。人間は絶対にシーザーをそのままそっとしてはおかないだろうし、みるみる蔓延していくバイオの脅威に翻弄されながら、同時に世界中で利口になっていく猿たちをどうにかしようともがくのでしょう。1作目は言葉を持たない原始人と文明を持った猿の話でしたから、今回の物語の後に、人間は絶滅するのではなく文明を失っていくことになるのでしょうけど、その成り行きを観てみたいなと思いました。たしか一作目の舞台はおよそ2000年後だったと思いますが、人間が言葉を持たない原始生活に退行するのにどのくらいの年数かかったのか気になります。細菌感染もののホラーが掃いて捨てるほど作られたので、それらの二番煎じにならない人類衰退の歴史を見てみたいと思いながら、映画館を出ました。なお、一作目の主人公テイラーはこの一大事件を知らずに壮大な宇宙探索プロジェクトに出かけていなければならないわけですが、現実の地球の科学技術はまだそこまで進んでないですね。[映画館(吹替)] 8点(2011-10-21 00:16:31)(良:1票)

9.  三十四丁目の奇蹟(1947) 《ネタバレ》 子供と観る場合、子供がサンタをまだ信じているなら、ちょっと注意した方がいいかも。「やっぱりサンタっていないの?」と思わせそうなシーンがいくつもあります。もちろん、それなりに考慮されて良いオチになりますが、頭のいい子だと大人たちのセリフや行動から悟ってしまいますね。とくに証言台に子供を立たせるシーンは、大人側からは微笑ましい場面ですが、分かる子は「大人は子供の為に嘘を言っているんだ」ということを確信できると思います。サンタが実在するという真実を大人が知らないだけという解釈のしようもあるけど、そう捉えても「信じてもいないのに、いると言っているんだ」ということになります。まぁ、うちの子はおそらくもうサンタを信じてないと思うんですが、サンタを信じているフリをしています。多分「サンタはいない」という態度を親に見せたら、親が用意する『サンタからのプレゼント』もなくなると恐れているからでしょう。というわけで、うちの子は法廷シーンでニヤニヤ笑っておりました。その姿を見て「お前、本当はおらんて知ってるやろ!」と内心確信した次第であります。この映画は「現実直視に行き詰まる時が来る、その時は目に見えない美しいものを思い出すんだね」みたいなセリフがとっても気に入りました。サンタが教える『想像の世界』の弁も好きでした。[DVD(吹替)] 7点(2011-06-07 23:41:32)

10.  ザ・ウォーカー 《ネタバレ》 その昔どれほどの撲滅活動があったか知らないけれど、一冊も活字として無事でなかったというのは、結局、誰一人としてそれを真剣に保護しようとした人がいなかったってことでしょう。誰もそこまで信じていなかったってことでしょう。この作品を作った人は、もともと本の教えについて伝え直したいとか見直してもらいたいとかいう意思もなさそうだし、こういう本を引っ張りだしてくる割にはメッセージ性は希薄で、後に何も残らない。その本が復刻されることによって世界が良い方向へ復活するような期待感も特に感じませんでした。原題『The Book ・・・』なんてハズし過ぎ。皮肉にもゲーリー・オールドマンの「俺のために祈れ」が一番印象的でした。画の色調はいい感じにいじってあると思います。[DVD(吹替)] 2点(2010-12-27 07:20:54)

11.  ザ・ロード(2009) 《ネタバレ》 「信頼できる仲間がいなくなっても、人間として生きていたいか」といったテーマが『ゾンビ』や『ドラキュラ』映画にあるけれど、それをも少しリアリティある設定にすると、こういう映画になるかなーという気がしました。地下室で飼われてる人間のシーンは忘れないと思います(『第9地区』とか『アイ・アム・レジェンド』とか似たような映像は思い出すけど)。でもこの作品が大事にしたいことは「心の灯」のことだと思えたけれど、そこがなんだかうすらぼやけて感じられてイマイチ。心の灯を絶やさず後世に継ぐにしては、父親の行動はそこから逸脱した感じが大きいし、むしろ息子に軌道修正させられる。ただ、弱肉強食の世界で息子がたった一人でも生きていけるようにと願う父親の焦りはよく描けていたと思う。浜での別れのシーンは泣けました。劇中できちんと描かれない「心の灯」は、ラストの家族の姿で強烈に感じてほしかったのかもしれないけれど、僕はあの奥さんの語りで真実が示された時「あのとき息子が男の子を追いかけたのを止めなければ・・・」とか「この家族がこそこそ尾けてこなければ、父子はシェルターに長居できた」とか思えて、気分的にはちょっと後味良くなかったです。父親の存在は、そんなに近寄りがたいものがあったかなー? 父親は警戒し過ぎの人間だったということか? まじめに何かを伝えたい映画に感じるけれど、その主張がよく分かりませんでした。ガイ・ピアースのセリフに「賭け」という言葉が出てくるけど、結局「善い人と出会えるかどうか、人生は賭けだ」ということなのだろうか? 強いて挙げれば、シャーリーズ・セロンの陰鬱さと対照的な、ラストのガイ・ピアースの奥さんの表情から「微笑みを絶やさない女性の存在」は大事やね~、ということは感じられたと思います。[DVD(吹替)] 5点(2010-12-07 04:29:18)

12.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 首をフォークで刺される俳優さんを「どっかで見たよね」って気になって気になって、しばらくそっちに気を取られっぱなし(『LOST』で見たんでした)。映画はテンポがゆっくり目で少々眠かったですが、最後はとてもいい感じでした。ラストただ素直に列車に乗ったら、家族で「あり得んよねー!」と言ってたと思いますが、脱獄2度もやったことが語られた上に、口笛で馬を呼んだから「うんうん」と納得。この物語を好きになれたのは、上っ面の善悪を冷笑するようなスタンスが心地いいから。刑に処せられる人間に対して意地悪く絞首刑の歌をうたってみせる「社会的法的には悪でない人」も、フェアな状況じゃないから死にたくないと犯罪者を野放しにする「その程度の志でなるなよ保安官」も、人の命というか魂とかを何とも思ってないような「畜生」も、全部始末してくれるので気持ちいい。かといって「生きてりゃいい」ってものでもない結末で、ダンは悪人たちと同じく死んじゃうけど、彼には悪人たちが決して味わうことのない「幸福感」のなかに死にます。息子に「スゴい!」って尊敬されて、その息子は父を立派に手助けできるほどに成長した姿を見せてもくれて、そんななかで死んでいけるのは良いです。ベン&ダン&ウィリアムが観る者に刻み込む共通のものは『心意気』だなーと思いました。ベンとダンは心の底の部分で繋がりが出来たはずだけど、ベタな友情表現などをしなかったのは良かったです。ベンはおとなしく目的地まで列車に運ばれる気はさらさらなかったはずですが、金に目がくらんで見境無く銃をぶっ放す馬鹿どもの中で、ダンのためにうったお芝居は「命がけ」であって、それはダンの息子ウィリアムが言った通り「優しい」ことだと思います。その命がけのお芝居をぶち壊しにかかった仲間を始末する気持ちは難なく理解できたし、そもそもベンは他の連中の「腕」を買っていただけで「魂」の部分では人間とすら見ていなかったでしょう。僕にとっては男らしさナンバーワンの映画かも。テンポ良ければ10点あげたい作品。クリスチャン・ベールはジェームズ・ブローリンを見てるようでした。[DVD(吹替)] 8点(2010-12-01 05:20:19)

13.  最高の人生の見つけ方(2007) 《ネタバレ》 そりゃさー、スゲー大金あるからできるわけでしょ。最高の人生見つけるにも金次第かよーって僕は思っちゃうのですよ。死を目前にして人生の価値とか見直す映画にしては「えー、はいはい、そうですか」って感じ。黒澤明の『生きる』でめっちゃ感動したクチとしては、なんかどうでもいい軽さでした。死ぬ前に、立ち位置の全く違う二人が最高の親友を見つけましたって感じの話なのかなー。だったらタイトル違うでしょって気がするし、そういう目線で切り替えてみても、正直、残るものが無いです。なんかさー、どうせなら「あなたもうすぐ死にます」って宣告されて、それで仕事も辞めて何もかも手放してバーッと金使いきって、そのあと「間違いでした、死にましぇん」って言われる映画つくってよー。そのうえで「でも最高の人生見つけたんだ」って言い切ってよー。[DVD(吹替)] 3点(2010-11-19 05:10:23)

14.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 予備知識なしで観るにしても、有名なシャワーシーンだけはとっくに知っており、だから彼女がシャワーを浴びながらどうなるかは分かっていたのに・・・。分かっていたはずなのに、初めて見た時はガーンと頭が真っ白に。お金を盗って逃げた彼女の運命やいかに、というスリルにまんまと引き込まれていたのに、「えっ! え~~~~っ!???」と、彼女の運命など心配する必要のない事態へシャキーンと唐突に断ち切られる。じゃあ、そこから先に何を見続ければ良いのかってところが、彼女に突然降り掛かる予想外の運命を起因にスタート。この作品に関してはヒッチコックへの評価より、この斬新な展開を考えだしたシナリオライターに高い敬意を持ちます。初めて観たときは全くの作り話だと思っていましたが、現実にあった犯罪をもとにした原作本があったんですね! そこから大胆に観客を欺く導入を付け足した脚本家のアイデアがすごいなと思いました。で、もちろんそれをしっかりセンスある映像に仕上げたヒッチコックも素晴らしい。この作品は、怖い怖くないのレベルで観るよりは、美術館のモノクロ写真展を観るような気持ちで接した方が、得るものがあるような気がします。シャワーシーンを筆頭に、この映画の映像は『アート』だなと感じます。そして、全く動かないジャネット・リーの瞳はそれこそ静止したフォトをカメラでなめているのかと思いきや、そこから雫が滴って動いた時には驚きと感心のため息が漏れました。[ビデオ(字幕)] 9点(2010-09-23 10:22:07)(良:1票)

15.  再会の街で mickeyさんが書いてくれた「ワンダと巨像」の解説に「なるほどー、そうだったのか~!」と感心しました。でもゲームやったことない人にはわからない描き方は不親切だなと思います。主人公の場合、いっぱいお金もらってるから、あんなふうに生きていても済むんでしょうけど、どんなに辛くて長く長く引きずる心の傷を抱えていても、あんなふうにしてられない人もたくさんいるでしょうに・・・。他人が簡単に救えないってことがこの映画で描かれてるのは評価するけれど、主人公は弱すぎるようにも思う。あそこまで感情を遮断するなら、一度は爆発的に感情のふちが壊れてしまうところも見せた方がホントだと感じてしまいます。[DVD(吹替)] 4点(2010-01-10 04:05:40)

16.  ザ・ハリケーン(1999) 《ネタバレ》 好きな作品なだけに単なるボクシング映画ぽく見えるパッケージなどのビジュアルに不満。映画の尺に分かりやすくまとめるために、少年とともに協力した大人は3人のキャラクターに集約されているそうだが、そうした便宜的修正はあるものの実話だというのも胸を打たれる。主人公に手紙を書いてみようと思う、純粋な若者の好奇心とエネルギーは羨ましい。この映画と『小説家を見つけたら』は、いつかセットで鑑賞してみたいと思ってます。冤罪ものとしても、フィクションなのに救いようのない『それでもボクはやってない』とは比べ物にならない良さで、こういう映画を見ると、映画の最も大事な仕事は「人間(あるいは世の中)に失望しない」気持ちを鑑賞者に与えることだと思います。[DVD(吹替)] 8点(2010-01-10 03:33:19)

17.  猿の惑星 《ネタバレ》 レンタルに吹替えがなく、子どもが字幕について行ける日が来るのを待ち遠しく思っています。公開当時小学生だった私には、かなり衝撃的なラストでしたが、異星の住人が地球人と同じ言語を喋るはずがないことを当たり前に感じる時代になってしまえば、最初から「変だな」と思われる危うさがあり、我が子が字幕映画を見れる頃、どう感じるのか少し気になります(ティムバートン版も、そこがリメイクのネックだったのでしょうか)。本作は最近DVDで再見し、議長らオランウータンが3匹並んで「見ざる言わざる聞かざる」をやっているのに気付き笑いました。あのジョークは万国で理解されるものなのか気になっている今日この頃です。 小学生の頃テレビで見たときは、紙飛行機を握りつぶすザイウス議長を無知の分からず屋だと思っていましたが、大人になって見直してみると、ザイウス議長の見え方が全く変わって深みを感じました。 【追記】最近、小学生の息子に見せましたが、テイラー大佐が猿に捕らえられて、とうとう言葉を発するシーンで「わ、喋っちゃった!」と反応。現代の鑑賞では、このシーンの緊迫感を感じられたら、それでOKと思います。[DVD(字幕)] 8点(2008-12-11 01:15:40)《改行有》

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