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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  ジャイアンツ 《ネタバレ》 本作でジョージ・スティーヴンスが見せる悠々たる大河ドラマ演出に、昨今の●HK大河ドラマ制作スタッフは括目せよ!と声を大にして言いたい。二流の大根アクターに過ぎないロック・ハドソンが(ジョーダン役で)かくも輝きえたのはスティーヴンスの非凡なディレクションの賜物である。彼(ハドソン)が後にAIDS感染をカミングアウトして死去するまで本作以外コレといった代表作も名作も無いのが何よりの証拠!レズリー役のリズ・孤独な牧童ジェット役のジミーとも持ち味を遺憾無くフルに発揮しており、キャストのアンサンブルも(前半は)ほぼ完璧と言えよう。難点は…強いて挙げるとすれば、後半の主役3人は(チャチい)老けメイクではなくて年齢相応な熟年俳優でダブルキャスティングにしてくれてたならなぁ。文句無し10点満点だったんだけど。あと、ジェットの当て馬にされるキーパーソンにしてはラズ二世役にキャロル・ベイカーじゃチト弱いってか荷が重い。2点マイナス。余談ながら個人的に作中で最も印象的な場面は、幼いラズ二世がペドロと名付け可愛がっていた七面鳥がクリスマスで丸焼きターキーと変わり果てたのを見て「これがペドロ?」と泣きじゃくるトコロ。ジェットがオイルにまみれながら石油を掘り当てるシーンとか他にも名場面には事欠かない本作で何故選りに選ってそのどうでもいいシーン??とお思いでしょうが、本人にも何故かはよく分からない。とにかく強烈に印象に残ってしまったんだから仕方ないとですw。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-15 01:53:33)

2.  ジャッジ・ドレッド(1995) 《ネタバレ》 TVの東映戦隊モノ並みにチャチなジャッジのコスチュームが余りにイタ過ぎる致命傷。未来都市の世界観も上っ面だけ「ブレードランナー」なぞっても無駄無駄ァ!読み捨てのコミック原作なら笑って許せるノリなんだろうけど、70年代ならともかく流石に1995年時点で金取って見せるレベルじゃないだろ。ダイアン・レインとジョアン・チェンの脱力キャットファイトにオマケで4点進呈。[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-11-18 23:38:53)

3.  ジャイアント・ウーマン 《ネタバレ》 元ネタは1958年に作られたZ級怪作「妖怪巨大女」。もし仮にレビューしたら確実に零点モノ!の元ネタをリメイクしただけにその出来は推して知るべし。TVムービーで製作された経緯もあって折角のダリル・ハンナという素材の色っぽさも全く活かせていないのが致命的。UFOの存在が何とも御都合主義(デウス・エクス・マキーナ)で白ける。巨大化してからの暴れっぷりも中途ハンパで全然よろしくない!妙なフェミニズムで締め括るオチのアレンジも寒い(寒過ぎる)本作には3点くらいが相応しかろう。[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-09-26 21:06:11)

4.  女子高生チェーンソー 《ネタバレ》 え?「女子高生チェーンソー」??あ、ああ観たよ、観ましたよ。もう何て言うか、その、返却期限ギリッギリに思いっっっっきり義務感で。流れ作業で。惰性で。例えるなら保健所の健康診断で検尿のために渡された紙コップに仕方なくオシ○コなみなみ注いで窓口に提出させられた感じ?黒板消しオープニングやニセ女子高生コスプレ女どもの凄絶な大根演技、驚天動地のラスト”なぞなぞマシーン”に感動の涙を流すでもなく腹を抱えて笑うでもなく「人は何処より来りて何処へ往くのか」と哲学的かつ宗教的な問いを発するでもなく、無表情でひたすら淡々と観終えましたとも、ええ。感想‥ですか?ナタデココを触れば「プニプニ柔らかい」、沸騰したやかんに触れば「むっちゃ熱い」、う○ちの臭いを嗅げば「くっさ~」としか答えようが無いように、こんなクソ映画を観たら「この♀♂@∞★☆$が~!」てな怒りのコメントしか出てきやしません。しかし、それじゃあ「読み手の気分を害するコメント」への道まっしぐらで削除ケテーイ。よって「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」のイングマル坊やを見習って、こう考えることにしますた。「こんな映画と呼ぶことすら憚られるウ●コ作ってるスタッフ共に比べたら、しがない九州の塾講師に過ぎなくても私はまだマシだ」と。0点。(追記)返却期限を一日オーバーした科で 延滞料を請求されますた。あの手書き伝票(12月2日か3日か読めねーんだYo、兄ちゃん!)にまんまとしてやられたって訳だ、コレが。こんなウ●コ映画に延滞料…フ、フフ、ハハハハハハハ!!0点(2004-12-03 01:33:53)(笑:10票)

5.  シャドウ・オブ・ヴァンパイア 《ネタバレ》 完全に元ネタ一発勝負の奇を衒い過ぎたアイディア倒れ作品の典型。おのれのショボい力量も弁えず、ムルナウの傑作「吸血鬼ノスフェラトゥ」を中途半端にパロディ化して冒涜したスタッフ一同の罪は決して軽くないぞ!何だか同人レベルの安いシナリオとデフォー、マルコビッチの無駄に気合がかった怪演が果てしなくミスマッチ。思いつき(だけ)で軽々しく内輪受けの自己満足映画を作ってんじゃねーよゴルァ!7点マァイナス!!3点(2004-11-10 12:34:17)

6.  ジキル博士とハイド氏(1931) 《ネタバレ》 ロバート・ルイス・スティーブンソンの余りに有名な原作小説、二度目の映画化。今回はロシア出身で元・舞台演出家のルーベン・マムーリアンが監督。何と言っても呼び物は本作の演技で見事オスカー主演男優賞に輝いたフレドリック・マーチ!!と言いたいところだが、生憎とさにあらず。まぁ確かにジキル博士時のイケメンっぷりと出っ歯なハイド氏との演じ分けは上手いんだけど。でも、正直言って「チャンプ」のウォーレス・ビアリーの方に受賞して欲しかった…!!しかし、映画的な手法の多岐にわたる実験・創意工夫が熱気として伝わってくるのが本作の強みでもある。その意味で功労者は19世紀の霧の街ロンドンを見事にスクリーン上に再現してみせた美術のハンス・ドライヤー、所謂「一人称カメラワーク」や「対角線スクリーン分割」など凝りに凝った撮影のカール・ストラス、の二人となる。ま、今となってはホラーとしては別に怖くも何ともないが、科学の誤用が招いた悲劇としての格調の高さがある分、下品なグロスプラッタよりはずっと高評価かな。8点(2004-10-30 02:11:52)(良:1票)

7.  勝利への潜航 《ネタバレ》 誰が言ったか「潜水艦映画にハズレなし!」。しかしその名言も揺るがす本作の存在を御存知の方は恐らく少数かと思う。実際、アメリカ合衆国第40代大統領としては歴史に名を残したが、映画俳優としては遂に鳴かず飛ばずで終わったロナルド・レーガン主演、後に同大統領夫人となるも女優としてはチョット…なナンシー・デイヴィス共演という極めてカルトな珍品としての価値以上のモノを見出すのは難しい出来。冒頭と中盤にニミッツ提督本人が出演しているのも更に珍品度を高めている。彼(レーガン)の扮するアボット艦長が艦の安全を優先させ、一人の部下を見捨てて急速潜航させた為に副長や乗員たちから白い目で見られ良心の呵責に苦しむという辛気臭いストーリー、その重過ぎる設定に全くついていけないレーガンの大根役者っぷり、何にも増して非道いのが看護婦ヘレン役ナンシー・デイヴィスのイケてないにも程があるブ○さ加減!!トドメに御両人のラブラブなキスシーン!とくりゃ勝手にしなはれ~!てな気分にもなるわいな。ま、好奇心の旺盛な戦争映画好きなら話しのタネに一度は御覧あれ。5点(2004-10-27 02:53:10)

8.  少年の町 《ネタバレ》 先ずオープニングで驚かされる。そうMGMのトレードマークであるライオンの咆哮に…って違ーーう!!クレジットにファースト・ビリングされるは(本作で二個目のオスカーに輝いた)主演のスペンサー・トレイシーのみ!かと思いきや、彼と並んで堂々のTOPを飾るはホワイティ・マーシュ役のミッキー・ルーニー!!しかもルーニーのクレジットの方が心持ちデカいような‥?いかに当時のミッキー・ルーニー人気が凄まじいものだったかが窺い知れようというものだ。でも実際、彼が演じるホワイティのこまっしゃくれたクソ生意気な悪ガキっぷりが本作の屋台骨を支えているのだから、或る意味ムリもないかも。ノーマン・タウログの演出は良くも悪くも愚直な職人の域を出ないモッサリ感で平凡そのものだし、ドア・シャリーのシナリオも何か作為が露骨で今イチ感心できない(特にラスト直前、フラナガン神父が少年達の先頭に立ってギャングの隠れ家を襲撃する辺り!)。が、トレイシーの武骨な中にも優しさの滲み出る個性、及びルーニーの矢鱈に達者な演技が辛うじて凡作になるのを食い止めていると言っても過言ではなかろう。ま、全体としてチト主演俳優二人の持ち味に頼り過ぎではあるものの、ぼちぼちの佳作ってトコ?個人的にはミッキー”トッチャン坊や”ルーニーの演技は少々ハナにつくけどね。キリコ様、折角の新規登録なのにイキナリ辛口で御免なさい…(笑)。7点(2004-10-19 03:28:08)

9.  七人の愚連隊 《ネタバレ》 ぶっちゃけて言わせて貰うなら、個人的にこの頃の所謂「シナトラ一家」モノは全く受け付けません。妙にダラダラ馴れ合った予定調和な”米国版:水戸黄門”的な雰囲気が嫌いなのかな。ゴードン・ダグラスの演出もミュージカルとしてもコメディとしてもハズしまくって観ててタルいし。「放射能X」の栄光を思い出せ、ゴードン!!冒頭でいきなり殺されるエドワード・G・ロビンソン(ノンクレジット)に5点。5点(2004-08-19 23:40:26)(笑:1票)

10.  ショウタイム 《ネタバレ》 シチュエーション・コメディとしてもガンアクション物としてもマスコミ風刺映画としても中途半端で全然イケてない。皆さんご指摘のようにデ・ニーロ老け過ぎ。にしてもエディ・マーフィも芸域の狭いアクターだね、まったく。レネ・ルッソは「ネットワーク」でのフェイ・ダナウェイの演技でも見て出直せ!悪いが6点まいなーす。4点(2004-06-18 02:23:02)(良:1票)

11.  ジャンヌ・ダーク 《ネタバレ》 「風と共に去りぬ」のフレミングと稀代の名女優バーグマンの強力タッグによる歴史大作。とは言え、既にロッセリーニとの不倫が問題化していた頃の作品だったので当時でも大コケ。壮大なる失敗作扱いされて黙殺された。デンマークの巨匠カール・ドライヤーにより「裁かるゝジャンヌ」というサイレント期の傑作が作られているにもかかわらず、何ら時間差アドバンテージを活かしていないのだから或る意味、酷評も止む無しだろう。実際、甲冑に身を包んだバーグマン(当時33歳!)は”オルレアンの乙女”と呼ぶにはチト老け過ぎており、人物造形も何か薄っぺらい。こういう重い歴史的題材を扱うとハリウッド式の映画製作は途端に底の浅さを露呈する。その辺りに昨今の○HK大河ドラマと似通ったモノを感じなくもない。悪いが5点。5点(2004-02-27 00:54:41)(良:1票)

12.  女優志願 キャサリン・ヘプバーンが最初のオスカーを得た「勝利の朝」のリメイク。普通リメイクはガクッと落ちるコトが多いが、コレは珍しく勝るとも劣らない秀逸な出来。エヴァ・ラブレイス役のスーザン・ストラスバーグがルメットの演出で実に活き活きと演じているのが勝因。流石にキャサリンには敵わないけど。イーストン役のフォンダもアドルフ・マンジューには及ばないがシブい演技で良かった。そういう意味ではMVPはブロードウェイ内幕の丹念な描写も鮮やかなルメット監督ということになる…かな?ディテールに拘りながらも骨太で味の有るイイ監督だなぁ~。御祝儀でオリジナルと同じ8点進呈。8点(2004-01-11 13:20:31)

13.  死霊伝説 本来、TVムービーなのでフーパーの演出も飽く迄それなりって感じ。しかーも引っ張るだけ引っ張った割にようやく登場した吸血鬼君はムルナウの「吸血鬼ノスフェラトウ」でのマックス・シュレックをモロにパクったスキンヘッドではないかぁ~!!「悪魔のいけにえ」を期待して観たら間違いなく肩透かしの拍子抜けを喰らうことだろう。警告の意味も込めて6点マイナァス!4点(2004-01-07 17:10:04)

14.  市民ケーン ふふん♪君たち「つぼみ」って漢字でどう書くか知ってる?「くさかんむりにかみなり」で「蕾」なのさっ!じゃあ「バラ」は?よ、よく分からないけど…兎に角コレで「薔薇」さっ!二つ合わせて「薔薇の蕾」だ。さあ!俺(私)、漢字で書けるぜ(わ)!って皆に自慢しまくろう!!更にだ。「つぼみ」って英語でどう書くか分かる??正解は”bud”!「ばらのつぼみ」なら”rose bud”だ!!さあ!したり顔でスラスラと、しかも筆記体で書きまくっちゃえ~!!もし嫌われても責任は持てないが。色々ためになる本作には十点満点で報いたいぞと。10点(2003-12-20 03:49:23)(笑:1票)

15.  死の接吻(1991) 《ネタバレ》 原作はアイラ・レヴィンが23歳!で書き上げた処女作にして戦後ミステリでも確実に十指に入る傑作である。が、本作はプロットから何から全く原作とは似ても似つかぬショボい駄作サスペンスと成り果てている。TVの「~曜サスペンス」とイイ勝負だろう。若干でも原作を匂わせるのは”ラジー”女優が二役で双子姉妹を演じているトコロくらいか。尤もコレにしたって原作は三姉妹なんだが。根本的な原因は監督や脚本の拙さにもあろうが、矢張り犯人を最初から見せ過ぎた点に尽きる。原作では敢えて「彼」と三人称代名詞を使うことでミステリの醍醐味「誰が犯人なのか?」を終盤まで絶妙に煽る妙手を披露し読者を唸らせたが、コイツはマット・ディロンが最初から「僕でーす!」と高らかに宣言してやがる。そうなれば後は「どうやって犯行を達成するのか?」に興味が移るが、何の工夫も捻りも無い。レヴィンに限らず優秀なミステリを映画化するのならワイルダーの「情婦」(クリスティ原作)や黒澤の「天国と地獄」(マクベイン原作)レベルにまで昇華させる高い力量が不可欠である、という良い反面教師としての存在価値にのみ3点。身の程を弁えろってねw。 3点(2003-12-08 01:33:04)(良:1票)

16.  新・荒野の七人/馬上の決闘 何と本作からクリス役がジョージ・ケネディになり、違和感ありまくりのシリーズ第3弾。役者が変更されてもヴィンやチコにはレギュラーで出て欲しかったぞ。集まるガンマンもJ・ホイットモアやジョー・ドン・ベーカー等など良く言えば「渋く」悪く言えば「地味過ぎ」で華やかな1作目と比較するのも愚か、あの駄目駄目な第2作が結構イイ線行ってた気になってくるから不思議だw。ショボ過ぎて新味も全く無いんで4点。4点(2003-10-13 03:22:31)

17.  シンドバッド虎の目大冒険 御大J・ウェインの息子とタイロン・パワーの娘が共演!しかもドクター・クインまで絡む豪華さ!なんだが…ミナトン像はタロスに激しく見劣りする上に人形アニメじゃないし、一角巨人とサーベルタイガーの死闘もドラゴンVSサイクロプスどころかケンタウロスVSグリフォンにさえ及ばぬ新味の無さ。蜂やらヒヒやらセイウチやら実在の昆虫や動物でのストップモーション・アニメは何か「SF巨大生物の島」の焼き直しっぽいしナァ。さしものレイ・ハリーハウゼンも老いたというコトか…。認めたくないが。監督であるサム・ワナメイカーは俳優での仕事の方がまだマシ。申し訳ないが4点マイナス、悪しからず。6点(2003-10-12 05:37:37)

18.  ジュリア  フレッド・ジンネマンは70年代に本作と「ジャッカルの日」の僅か2本しか撮らなかったが、2本とも傑出したクオリティだった。女流劇作家リリアン・ヘルマンの回想録が本作の原作だが、全てが史実ではない。ドキュメンタリー・タッチではあってもドキュメントそのものではないのだから映画的アレンジは当然である。殊に列車内でのサスペンスの見事さは娯楽のツボを外さない名匠ジンネマンの面目躍如たるモノがある。ベルリンでのジュリアとの再会も、そこに至るまでのタメが利いているので静かな描写の中にも悲痛なムードが漂い正に圧倒的。「マルタの鷹」等の原作者ダシール・ハメットに扮したジェースン・ロバーズ、ジュリアに扮したヴァネッサ・レッドグレーブが共にオスカーを受賞しているが、彼らの名演技を巧みに引き出したジンネマンの衰えぬ名伯楽ぶりに深く敬意を表し…9点進呈。9点(2003-10-04 03:59:19)

19.  地獄の黙示録  「ゴッドファーザーPARTⅡ」で念願のオスカー監督賞をゲットしたコッポラが次なる野心を満たすべく選んだのがジョセフ・コンラッドの小説「闇の奥」の映像化だった。しかーーーーし!彼がドツボに嵌ったのは周知の通り。ま、至極当然の結果である。そもそもコンラッドの原作はかの天才オーソン・ウェルズですら映画化を熱望しながら挫折せざるを得なかった程に手強い代物なのだから身の程知らずもイイ所だ。原作が不朽の傑作たる所以は実に1899年!という欧米「帝国主義」華やかりし時点に敢えて欧米によるアフリカ植民地政策を真っ向から批判すると共にその終焉を鋭く予見した点にあるが、本作は原作の上っ面をなぞってベトナム戦争モノに改悪(主犯は脚本のJ・ミリアス!)し、派手にドンパチをデコレートしただけの陳腐な凡作としか個人的には思えない。大体ベトナム戦争終結から4年(撤退から数えれば実に6年!)も経過した後でベトナム批判するなんぞコンラッドの勇気と先見性に比較するのもおこがましいと言うモノだろうw。ハッキリ言ってコンラッドに比肩しうる映画人は第二次大戦勃発と同時に「独裁者」をクランクインさせたチャップリンのみ!キャラクター造形も掘り下げが甘過ぎる。原作の白人貿易商クルツが本作のカーツ大佐のモチーフであろうことは名前の類似性のみならず、密林の奥地に自分の王国を築く共通性からも明白である。が、「ゴッドファーザー」でコッポラに逆利用されたリベンジに燃えるブランドの怪演も相俟ってクルツに横溢する”カリスマ”がカーツには皆無であり、カリスマを演じる場面すら無い。クルツは主人公マーロゥをも魅了したが、カーツ大佐ではウィラード大尉を魅了する説得力が全く一切てんでちっとも無いので終盤が完全に腰砕けとなっている。加えてリヒャルト・ワーグナーの「ワルキューレの騎行」をキルゴアみたいなアフォの描写に使うセンスの悪さ!はどうにも頂けない。と、兎に角…熱烈なコンラッドのファンとしては本作は絶対に高く評価できないのが正直な感想。デビッド・リーンになら「ノストロモ」の映像化も可能だったと思うが、コッポラにコンラッド原作は余りに荷が重過ぎたというコトか…。 5点(2003-09-29 01:19:19)(笑:1票)

20.  島の女  ヒロインである海女フェードラを演じたソフィア・ローレンの野性味溢れるダイナマイツ・ボディが当時の男性観客に与えた衝撃はチョット想像を絶するモノがあるw。恐らく本作の予告を見た配給元は原題の「イルカに乗った少年」ではこのインパクトが世間に伝わらないのでは…と思ったのだろう。邦題も「島の女」としてローレンを前面に打ち出す作戦に切り替え、ポスターも看板も彼女の肉体美を大フィーチャーして売りにしようとしたフシがある。が、ハッキリ言って本作の取り柄はローレンのナイスバディ及びジーン・ネグレスコ監督による美しいエーゲ海の描写のみと言っても過言ではない。主題歌があるじゃないか、主題歌が!とお叱りを受けそうだが、生憎ローレンの歌ではなく口パクだし…どうも今イチ興醒めなモンで。空前絶後のナイスバディ!に気圧されたのかアラン・ラッドも精彩に欠け、傑作「シェーン」とは大違いの凡演だし、秘宝を巡る陰謀ってなおハナシは何か寒いし…。ま、まぁ兎に角ローレンの勇壮な海女っぷりとギリシャロケの美しさに6点。6点(2003-09-25 02:05:52)(良:1票)

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