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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  地獄の黙示録  「ゴッドファーザーPARTⅡ」で念願のオスカー監督賞をゲットしたコッポラが次なる野心を満たすべく選んだのがジョセフ・コンラッドの小説「闇の奥」の映像化だった。しかーーーーし!彼がドツボに嵌ったのは周知の通り。ま、至極当然の結果である。そもそもコンラッドの原作はかの天才オーソン・ウェルズですら映画化を熱望しながら挫折せざるを得なかった程に手強い代物なのだから身の程知らずもイイ所だ。原作が不朽の傑作たる所以は実に1899年!という欧米「帝国主義」華やかりし時点に敢えて欧米によるアフリカ植民地政策を真っ向から批判すると共にその終焉を鋭く予見した点にあるが、本作は原作の上っ面をなぞってベトナム戦争モノに改悪(主犯は脚本のJ・ミリアス!)し、派手にドンパチをデコレートしただけの陳腐な凡作としか個人的には思えない。大体ベトナム戦争終結から4年(撤退から数えれば実に6年!)も経過した後でベトナム批判するなんぞコンラッドの勇気と先見性に比較するのもおこがましいと言うモノだろうw。ハッキリ言ってコンラッドに比肩しうる映画人は第二次大戦勃発と同時に「独裁者」をクランクインさせたチャップリンのみ!キャラクター造形も掘り下げが甘過ぎる。原作の白人貿易商クルツが本作のカーツ大佐のモチーフであろうことは名前の類似性のみならず、密林の奥地に自分の王国を築く共通性からも明白である。が、「ゴッドファーザー」でコッポラに逆利用されたリベンジに燃えるブランドの怪演も相俟ってクルツに横溢する”カリスマ”がカーツには皆無であり、カリスマを演じる場面すら無い。クルツは主人公マーロゥをも魅了したが、カーツ大佐ではウィラード大尉を魅了する説得力が全く一切てんでちっとも無いので終盤が完全に腰砕けとなっている。加えてリヒャルト・ワーグナーの「ワルキューレの騎行」をキルゴアみたいなアフォの描写に使うセンスの悪さ!はどうにも頂けない。と、兎に角…熱烈なコンラッドのファンとしては本作は絶対に高く評価できないのが正直な感想。デビッド・リーンになら「ノストロモ」の映像化も可能だったと思うが、コッポラにコンラッド原作は余りに荷が重過ぎたというコトか…。 5点(2003-10-23 01:44:04)(笑:1票)

22.  新・荒野の七人/馬上の決闘 何と本作からクリス役がジョージ・ケネディになり、違和感ありまくりのシリーズ第3弾。役者が変更されてもヴィンやチコにはレギュラーで出て欲しかったぞ。集まるガンマンもJ・ホイットモアやジョー・ドン・ベーカー等など良く言えば「渋く」悪く言えば「地味過ぎ」で華やかな1作目と比較するのも愚か、あの駄目駄目な第2作が結構イイ線行ってた気になってくるから不思議だw。ショボ過ぎて新味も全く無いんで4点。4点(2003-10-13 03:22:31)

23.  シンドバッド虎の目大冒険 御大J・ウェインの息子とタイロン・パワーの娘が共演!しかもドクター・クインまで絡む豪華さ!なんだが…ミナトン像はタロスに激しく見劣りする上に人形アニメじゃないし、一角巨人とサーベルタイガーの死闘もドラゴンVSサイクロプスどころかケンタウロスVSグリフォンにさえ及ばぬ新味の無さ。蜂やらヒヒやらセイウチやら実在の昆虫や動物でのストップモーション・アニメは何か「SF巨大生物の島」の焼き直しっぽいしナァ。さしものレイ・ハリーハウゼンも老いたというコトか…。認めたくないが。監督であるサム・ワナメイカーは俳優での仕事の方がまだマシ。申し訳ないが4点マイナス、悪しからず。6点(2003-10-12 05:37:37)

24.  ジュリア  フレッド・ジンネマンは70年代に本作と「ジャッカルの日」の僅か2本しか撮らなかったが、2本とも傑出したクオリティだった。女流劇作家リリアン・ヘルマンの回想録が本作の原作だが、全てが史実ではない。ドキュメンタリー・タッチではあってもドキュメントそのものではないのだから映画的アレンジは当然である。殊に列車内でのサスペンスの見事さは娯楽のツボを外さない名匠ジンネマンの面目躍如たるモノがある。ベルリンでのジュリアとの再会も、そこに至るまでのタメが利いているので静かな描写の中にも悲痛なムードが漂い正に圧倒的。「マルタの鷹」等の原作者ダシール・ハメットに扮したジェースン・ロバーズ、ジュリアに扮したヴァネッサ・レッドグレーブが共にオスカーを受賞しているが、彼らの名演技を巧みに引き出したジンネマンの衰えぬ名伯楽ぶりに深く敬意を表し…9点進呈。9点(2003-10-04 03:59:19)

25.  島の女  ヒロインである海女フェードラを演じたソフィア・ローレンの野性味溢れるダイナマイツ・ボディが当時の男性観客に与えた衝撃はチョット想像を絶するモノがあるw。恐らく本作の予告を見た配給元は原題の「イルカに乗った少年」ではこのインパクトが世間に伝わらないのでは…と思ったのだろう。邦題も「島の女」としてローレンを前面に打ち出す作戦に切り替え、ポスターも看板も彼女の肉体美を大フィーチャーして売りにしようとしたフシがある。が、ハッキリ言って本作の取り柄はローレンのナイスバディ及びジーン・ネグレスコ監督による美しいエーゲ海の描写のみと言っても過言ではない。主題歌があるじゃないか、主題歌が!とお叱りを受けそうだが、生憎ローレンの歌ではなく口パクだし…どうも今イチ興醒めなモンで。空前絶後のナイスバディ!に気圧されたのかアラン・ラッドも精彩に欠け、傑作「シェーン」とは大違いの凡演だし、秘宝を巡る陰謀ってなおハナシは何か寒いし…。ま、まぁ兎に角ローレンの勇壮な海女っぷりとギリシャロケの美しさに6点。6点(2003-09-25 02:05:52)(良:1票)

26.  勝利の朝  うーーーむ、邦題がチト誤解を招きそうな感じ。"Morning Glory"はラストでヘッジスがキャサリン・ヘプバーン扮するエヴァに語る舞台女優の運命を端的に比喩した”朝顔”のコトなのに…。さて、ゾー・エイキンスの原作をローウェル・シャーマン監督が映画化した本作の肝は何と言っても、「はぐらかし」言い換えれば「省略」の巧妙さにあると思う。アドルフ・マンジュー演じるイーストンと結ばれた一夜も然り、クライマックスの代役に抜擢された舞台上での演技も然り。ヘプバーンのエヴァ・ラブレイスそのものの様なギラつく女優魂を散々見せつけて凄まじいタメを醸成してから「さぞ激しく情熱的なラブシーンを…」とか「きっと素晴らしい舞台演技を披露してくれるに違いない」といった観る者の期待をスッと小粋に肩透かしを喰わせるのだから何ともニクイ。だからこそ、しがない女優志願の小娘が栄光を掴むまでの立志伝を80分足らずのコンパクトかつハイテンポに纏められたのである。しかし、ソレもぶっちゃけ最初のオスカー(主演女優賞)をゲットしたヘプバーンの卓越した演技&圧倒的な存在感あればこそ可能だったのであって、単純にどの作品にも応用できるわきゃ無いw。1958年にシドニー・ルメットが「女優志願」として(スーザン・ストラスバーグ主演で)リメイクしたが、コレもナカナカ秀作だった。邦題は寧ろ本作よりテーマを象徴して秀逸だったかも。オット本作は…キャサリン・ヘプバーンの溌剌とした演技(嗚呼こんな凡庸な表現しかできない自分の貧困なボキャブラリーが悲しい…)に8点!初めに述べた邦題のミスマッチで遺憾ながら2点マイナス。8点(2003-09-20 03:12:36)

27.  死霊の盆踊り  原案・脚本・制作を”史上最低の映画監督”エド・ウッドことエドワード・D・ウッド・Jrが担当し、A・C・スティーブンなるポルノ監督が演出したという最凶最悪の一本。コレは断じてホラーではない!と声を大にして言いたい。逆MVP?は裸踊りのネーチャン達…ではなく、クリスウェルとかいうオッサンだろう。何と言うか…非道い、余りに凄過ぎる、あの壮絶な大根ぶりは半端じゃねーゼ!!そもそも一体誰に見せたくてこんな奇天烈なZ級映画を作ったんだ?きゃつらは。観客をバカにするにも程があるぞ!も、もしエドが自分で撮っていたとしたら…うおおおおお!考えただけで身の毛が弥立つわっっっ!!!ビギナーは呉々も観ぬが吉~!!記念すべき初の零点は誰が何と言おうと絶対にコレっきゃナイ!?0点(2003-09-09 05:18:29)(笑:3票) (良:1票)

28.  ショック集団  本作の監督サミュエル・フラーと言えば「撮影開始の合図にカチンコを使わずピストルをぶっ放す」「物凄い早撮り」等で世に知られた変人である。ゴダールの「気狂いピエロ」に登場して「映画は戦場だ!」という名言(迷言?)を放ったコトでも有名w。個人的な印象では、基本的に着想は奇抜なれど力量が伴わない作品が多い。本作も残念ながらその例に漏れない。自らの書き下ろしシナリオなので意欲作には違いないのだろうが、如何せんテンションが低く映画文法的な抑揚というかメリハリが致命的に欠けている。ヒッチ先生かワイルダー先生辺りに任せればグッと面白くなったかも。尚、余談だが本作を「木乃伊取りが木乃伊」的に評する向きが多いけれども、主人公は単なるジャーナリストであって別に精神分析医でも何でもナイのだから例えとしては不適切だと思う。6点(2003-09-05 04:35:34)

29.  ジュラシック・パークIII  CG恐竜がド派手にパワー・アップする一方で、脚本が壊滅的にダメダメになっている…。1作目が秀逸だったのはCG恐竜の魅力だけでは無かった点にスタッフが気付いていない。サム・ニールのグラントが木偶の坊過ぎ!ローラ・ダーンを再登場させたは良いが、中途半端過ぎ!完全にお子様向けにシフトしたシリーズ3作目に…軽蔑を込め5点。5点(2003-08-17 06:01:36)

30.  十戒(1956)  セシル・B・デミルという監督はサイレント時代からの巨匠として実に数多くの作品を発表してきたが、どうも個人的には何よりも話題性を第一に「これが娯楽だぁーーーーっっ!!」とでも言わんばかりのド派手なギミックに頼ったカントクという感が深い。本作は1923年にデミル自身が監督したサイレント版「十誡」(主演:シオドア・ロバーツ)のセルフ・リメイクである。旧約聖書の「出エジプト記」で有名なモーゼの生涯ををスペクタクル満載で描くコトに関しては新旧共通だが、23年版には”古代篇”に加えて”現代篇”なる後半部が存在するのが大きな違い。作品自体のクオリティで言えば、デミルの野心が強烈にアピールする23年版の方が若干優れているようにも思うが、オスカー特殊効果賞をゲットした本作もまぁ、結構見応えはある…かな。しかし、紅海が真っ二つに割れる最も有名なシーンにせよ、エホバの神の怒りが破戒の群衆を滅ぼす場面にせよ、オリジナル(23年版)の存在あればこそのド迫力であって、本作のみで傑出したオリジナリティを発揮した訳ではないので当然割り引き。あと、ヘストン扮するモーゼが若者から壮年になるあたりまでは押し出しも強く悪くないが、シナイ山で十戒を授かる老境の彼は(一応、白髪にヒゲぼうぼうではあるが)若々し過ぎて些か興醒めである。弟のアーロン役を演じたジョン・キャラダインと比較すれば一目瞭然。最後にもう一点、ヤッパ非キリスト教徒には3時間48分はチト長いってか余りに冗長(因みに23年版は2時間10分)だ~!!ま、良くも悪くも古きハリウッドを象徴する”見世物”映画ってコトで…取り敢えず6点。6点(2003-07-14 02:02:55)(良:1票)

31.  シンバッド七回目の航海  レイ・ハリーハウゼン渾身のダイナメーション映画の傑作!!サイクロプスVSドラゴンの死闘・ロック鳥のホバリング・骸骨とシンドバッドの激しいチャンバラ等傑作シーンが目白押しで、個人的には彼のベストワークとして推したい。俳優たちは別にどうというコトも無いが、コノ手の映画では明らかに人間の方がオマケなので当然。こういう拘りの手作り職人による特撮映画は今日では絶滅危惧種なので…ハリーハウゼンに敬意を表して8点!8点(2003-07-07 04:57:50)(良:1票)

32.  白い恐怖(1945)  結構辛口の方が多いですな。オチを早目に予測するのも結構ですが、ヒッチ先生の張り巡らせた伏線の数々をもっとじっくり味わって頂きたいモノです。あと、ジーグムント・フロイトの「夢判断」に精通していれば興味も倍増するかと。個人的にはラストで犯人と真っ正面から対決するバーグマンの情熱漲る迫真の演技に圧倒されました。数あるヒッチ映画ヒロインの中でも出色の出来ではないでせうか?ヒッチ先生が彼女をいたく気に入って「汚名」や「山羊座の下に」にまで起用したのも納得の素晴らしさ!!ところで、ダリのベストワークはブニュエルの「アンダルシアの犬」だと個人的には思っているので、本作の彼の仕事は殊更に絶賛する程には感じませんでしたが…。ペックがもうチョット味があれば、一般的な評価もワンランクアップするかもと感じて仕方がない本作には取り敢えず8点、というコトで。8点(2003-04-10 00:27:05)

33.  シルバラード  80年代に敢えて絶滅危惧種だった西部劇の復興を図ったローレンス・キャスダンの気持ちは分からなくもない。が、スコット・グレンにケビン・クライン、ケビン・コスナー、ダニー・グローバーと4人もガンマンを出して的が絞りきれていないのが痛い。B・デネヒーら悪役もインパクトが弱いし。かと言って同監督の「ワイアット・アープ」なんかよりゃ余程マシなんだが…。あと、深刻ぶった暗いリアリズム西部劇とか残酷マカロニに比べれば(一応)娯楽の王道を歩んでいるとも。90年代に起こった西部劇ブームの先取り感覚は買いましょう。6点!6点(2003-04-04 08:01:53)

34.  ショーン・コネリー/盗聴作戦  名匠シドニー・ルメットによる犯罪アクション映画。なんだが…ショーン・コネリーをリーダーとする一味が盗聴を駆使して盗みをするのかと思えば、さにあらず。《ネタバレ》逆にコネリーたちが盗聴されていて、しかも全然気付かずに強盗を計画しているのが警察に何もかも筒抜けになり、たちまち包囲されて呆気なく全滅という70年代テイストの悪しき典型とも言うべきストーリー。ボンド役者からイメチェンしようと必死のコネリーも、こんなお馬鹿な筋書きでは成功するハズもない。個人的には一味に加わったオカマの古美術商役のマーティン・バルサムが気色悪かった~!!クリストファー・ウォーケン哀れ。ローレンス・サンダース原作を大胆に脚色し(過ぎ)たのが敗因かと…。6点。6点(2003-03-31 01:55:18)

35.  ジョーズ3  最早アミティもブロディもへったくれもナシ。ひたすら虚仮威しの超つまらんサメ映画。制作費が何と1500万ドル!だって。一体どこに遣ったんだか…。デニス・クエイド哀れ。監督のジョー・アルブスもコレ一作でフェイドアウトは当然の報い。スピルバーグが凄い名監督に思えてくるナァ、続編を観続けてると。3作目だから洒落で3点が相応しい。3点(2003-03-22 12:33:37)

36.  シックス・センス  現時点で227人のコメント…。取り敢えずレビュー数一つ採ってみても、注目度の極めて高い作品だというコトは明白だな。にしても、「オチは聞いていた」という方の多いコト。映画情報誌で目にした方、知人から聞かされた方、色々かと思うが「気の毒に…」の一言。コノ手の映画でオチをバラされちゃあ、そりゃ興醒めなんてモンじゃ済まないだろう。幸い自分の周囲にはそんな無粋な人間はいなかったし、映画情報誌とかは一切見ない主義なんで、予備知識全くナシに観れた《ラ抜き表現》のが本作の場合「吉」と出た。ハーレイ・ジョエル・オスメント少年の演技は素直に「上手いってか上手過ぎ!」と個人的には思う。実際、本作の価値を限りなく高めた功績の大部分は実に繊細な彼の演技に負う所が大きい。本作のMVPであるコトは間違いないだろう。ブルース・ウィリスも抑え目の演技で健闘しているとは思うが、コール少年の怯える絶妙さと愛情に飢えた切なさを前にしては余りに分が悪い。チャッカリ出演もしているM・ナイト・シャマラン監督の練り込んだ脚本が第2の勝因かな。確かにオチはまぁ読めなくもないが、この場合はシャマラン監督の話術に乗せられた方が賢明だろう。兎に角、他に類を見ない異色ホラーであり、孤独な少年のドラマと見事に融合させたオリジナリティは評価されてイイのでは?残酷スプラッタとかが個人的に大嫌いなだけに、語り口の面白さで勝負する本作のような作品の登場は大歓迎である。8点!!8点(2003-03-09 02:51:45)(良:2票)

37.  シンドラーのリスト  オスカー・シンドラーの果たした人道上の功績は永久に称えられて然るべきものだが、スピルバーグにとってユダヤ人を救った英雄は何故真っ先に彼だったのか?救ったユダヤ人の数で優劣を決める事はできないとは思うけれども、杉原千畝やラウル・ワレンバーグはシンドラーとは比較にならない多数のユダヤ人を救ったというのに…。その後もスピルバーグは幾多の作品を発表し続けているが、彼らへのトリビュート映画は未だに制作に着手する気配がナイ。可能性のある解答としてはこうだ。「スピルバーグは兎に角、何が何でもオスカーが欲しかったのだ」「ワレンバーグや杉原では直接ナチスのホロコーストに絡むドラマティックなシーンは撮れない」「故にオスカー・シンドラーを映画化」。モノクロームの画面からスピルバーグの心理を読み取るのは困難だが、実際のところ「当たらずとも遠からず」ではないのか?と個人的に思っている。少なくとも「マイノリティ・リポート」や「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」なんかを監督している間は、悪いがこの考えは絶対に覆らないだろう。まぁ、例え見え見えのオスカー狙いでも映像の持つ力までは否定しないので(一応)7点。だが、個人的にスピルバーグの助平根性には可成り失望。オスカー受賞おめでとう。7点(2003-02-28 01:26:04)

38.  ジョニーは戦場へ行った  ダルトン・トランボというシナリオ・ライターを御存じの方は可成りの映画通です。戦前から活躍し、戦後間もなく全米を覆ったマッカーシズム所謂”赤狩り”で映画界を追われ、逮捕・投獄の憂き目に遭いました。出所後、職もなく苦慮する彼に救いの手を差し伸べた一人がウィリアム・ワイラーです。イアン・マクラレン・ハンター名義で彼がシナリオを書いたワイラーの作品が、アノ不朽の名作「ローマの休日」であることは今や有名な話ですね。その後も暫くは偽名での脚本を何本も執筆してきましたが、60年代に入って漸く本名を名乗るようになりました。そんな彼の唯一の監督作品が本作です。そもそもトランボが第1次大戦を元に原作小説「ジョニーは銃を取った」を発表したのは1938年のことでした。あまりに重く救いの無いストーリーに、映画化を積極的に検討するプロデューサーなど誰もいるハズもありません。自身で映画化に踏み切ったのは実に33年後の1971年でした。当然脚本も彼自身です。正に執念の為せる業と言うより外にありません。こうした背景を踏まえて観れば、安直な70年代テイストの後味悪さと全く次元を異にしていることは明白であるとどなたも気付くでしょう。凡そ戦死など一瞬の苦しみに過ぎません。物言わぬ肉塊と成り果てて、それでもなお実験材料として生かされ続けている境遇に耐えられますか?主人公が「殺してくれ」「殺してくれ」と絶望的にモールス信号を躰全体で発し続けるラストシーンに戦慄を覚えないようなオメデタイ方とは個人的に永遠に接点は無いでしょう。戦争の恐怖をこういった特異な形で突き付けたトランボ監督に敬意を込めて9点。明らかに王道ではないので個人的に1点マイナス。9点(2003-02-24 02:25:37)(良:2票)

39.  白雪姫  1937年と言えば日中戦争が勃発した年である。実に66年も前にライブ・アクション方式を駆使した斬新さと流れる如きモーションの滑らかさは殆ど反則!と言っても過言ではなかろう。この偉業の前にはグリム兄弟の原作に忠実か否かなど些末な問題に過ぎないと思わしめるだけの魅力が本作にはある。ウォルト・ディズニーの人柄そのものを想起させるような七人の小人たちの絶妙なアンサンブルと佳曲「ハイ・ホー」も見事。世界初の長編カラー・アニメーションを生んだ偉大なるウォルト氏に敬意を表して…9点。減点の理由?原作に対する読者の想像力を奪う可能性も秘めており、個人的にチト疑問が残るから…。9点(2003-02-23 02:51:04)(良:1票)

40.  ジョニー・ハンサム  ミッキー・ロークはハンサム?うーーーーーーん、よく分からないナァ…。ま、御本人は気持ち良さそうに演じているからイイか(^^)。個人的にエレン・バーキンがド迫力の悪女ぶりで怖かった~!!フォレスト・ウィテカーやらモーガン・フリーマンやらスコット・ウィルスンやら色々出演してて意外と楽しめるが、後味が余りよろしくナイので…4点マイナス。6点(2003-02-15 00:03:51)

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