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21. シャイニング(1980) この作品、実は好きなんです。だからもっとよい評価をつけたかったんですが・・脚本と映像のギャップが・・それと、ジャック・ニコルソンが全然怖くはない!一番怖かったのが、このおうちです。だから、家を主題にしたほうがよかったくらい、ちぐはぐなところがあります。おうちの中での映像が怖い。この描写はさすがで、ホラーの原点でお手本なのです。子供が三輪車で無邪気に遊ぶ視点は、結局撮り方はうまいけど怖くない。迷路のシーンも怖くない。おうちの中の止まった映像が怖い。エレベーターの双子と流れる血の幻。ラストが一番後味悪い怖さ。意味のないように見せかけ、意味を作る映像はおとくいなんですが、この監督の作品は、原作との食い違いが目立ちます。それでも、映像のすごさで、作品にしてしまうのがすごい。 6点(2003-12-07 13:21:10) 22. シックス・センス 《ネタバレ》 やっぱり私は、サスペンス&どんでん返しが好きみたい。でもジャンルは、ホラーにしました。劇場に2回行きました。泣けるというので見たら、ああそうなのって感じで、泣けなかったから。もしかして、みんなが泣ける、よい映画と褒めてたのに無感動だった私って、人でなしなのか!?みんなが泣けるというツボを知りたくてまた行ったのです。当時かなりはやってましたからね。どうやら、サスペンス・ホラーととらえるあまりに、誰を中心に見たらよいかわかってなかった。一度目は、ハーレー君の目で。演技がうまいけどあざとく、感情移入ができない。映像は(シャイニング)を思わせる怖さ。二回目で、泣けた。ブルース・ウィリスの目で見ていた。つまり、幻想幻覚の浮かばれないものたちもひっくるめ、(自分がこの世界に居れない現実をわかってない)事実に、哀しい悟りの映画なんだなと。(ジェイコブス・ラダー)をパクってるつくりですが・・ 8点(2003-12-07 13:02:32) 23. ショーシャンクの空に これはこれは、有名すぎですね。観るきっかけになったのは、当時日本代表&ペルージャ在籍の中田選手が本で紹介していたから。ふたつ、ひとつはソフィーの世界、もうひとつがこれ、よいと言われて読み感動したらしい。スティーブン・キングの原作なんですが、私はソフィーの世界は読み、こちらはビデオで見ました。ほんとに、よいと言われたとうりでした。特に配役では、モーガン・フリーマンがよい。主役のティム・ロビンスもそつのない演技です。音楽が品がある。映像に広がりがある。脚本がしっかりしている。アラなんて感じません。自由と希望のテーマを押し付けることなく、哀しい自由、ホントの自由、と描いています。長く暗い内容のわりに、抜けたラストが爽やかで感動できる。コミカルな場面もあり飽きません。活力と勇気を与えてくれる作品。 10点(2003-12-07 11:45:59) 24. ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 ティム・ロビンスの作品で一番好きです。映画選びに迷ったときはたいてい、同じ俳優ばかりチョイス。彼はなんというか、作品には恵まれてます。これは、ジャンルを、戦争としたものの、サスペンス色が強い。戦争映画は力作が多いから少しは観るんですが、残虐さや政治的なものがあり根本的には嫌いです。だけどコレは違う。まさに、本質をついている。戦争ものの中では一番よい。ホラーの話をしてて、話題に上がり借りたのですが、冒頭から戦場シーン。前半の全く関係ない画面に変わり、背筋が凍ったのを忘れません。けど、気になって仕方なく何回も巻き戻して観た。観た方ならわかりますね?地下鉄のシーンを。ラストでは感動と哀れみで泣きました。あまりによく出来た作品。普通こんなお話のラストは、後味悪いもんなんですが、よかったねと心から救われた。 9点(2003-12-07 11:44:25) 25. シンドラーのリスト スピルバーグは天才でした。そして子供のように人を驚かせたりするのが好きでした。ある意味趣味の悪いホラーがかったものもあります。そして今度は、色気が出てきたのか、人を泣かせる作品も作った。それがE.T。あまりに売れ、このまま行くとジェームズ・キャメロンになってたかも。ところが観客は喜んでくれ泣いてくれたのに、アカデミーの世界では(子供だまし)と、大不評。この人、時代と離れすぎてたんですね。キューブリックのような、わかる人を特定とした芸術的なジャンルではなく、興行で成功してしまい専門家には受け入れられない。このシンドラーのリストはそんなアカデミーに叩きつけた挑戦状。自身の生い立ちを鏡に映すような、ドキュメンタリータッチの長く暗い、しかも実話を元にした時代に逆らうモノクロ映画で認められたのです。後半、パートカラーで、色がつくあたり、黒沢監督の影響ですが、エンディングで(偽善だ)と言われる方もいます。でもこの映画からその娯楽を取ったら映画ではなくなります。そして、この映画を作る勇気は称えられていいと思います。 10点(2003-12-07 11:24:54) 26. 十二人の怒れる男(1957) レンタルビデオで借り、すぐDVDを購入しました。白黒、他のDVDより高い、そんなことが気にならないくらい、この映画を何回も見たかったので。12人も狭い部屋にいるので、吹き替えで見て面白かったと感心したのはコレが初めて。吹き替えなんかで普通見ないから。もちろん字幕を最初見て感心し、次に試しに吹き替えで画面全体や、表情に集中しようと思いました。 そしたら、意外とコレが感情移入できるし、奥にいるやつ、交互に喋るやつの見分けが楽で、前観たとき気にしてなかったところなどにも、感動さえしてしまいました。ただし、この作品の吹き替えがよかったのと、作品自体が非常にストレートだからかも。あと、カラーじゃないのがいい。逆に、外国!って感じの洋画(ほとんどですが!)で、ギャング映画、マフィアものはいくらセリフが長くても、吹き替えはいや。(てめぇら・・とか言われたらね)この映画はリバイバル、パロディされてますが、希望がかなうなら、シンドラーのリストくらいの控えめパートカラーで、原版そのままリメイクしてほしい。票が変わる瞬間や、小道具にとか、ラストなんか、パーッと色がついたりするとさらにいいなと。10点(2003-11-18 04:41:34)《改行有》
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