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プロフィール
コメント数 1894
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  シークレット・アイズ 《ネタバレ》 ニコール・キッドマン&ジュリア・ロバーツの豪華共演でおくる重厚なミステリー。うーん、正直微妙でした。13年前の出来事と現代のエピソードが並行的に描かれるのに、それがどちらのお話なのか非常に分かりづらい!もうちょっと分かりやすい演出が欲しかったところ。肝心のミステリーの方もちょっと引っ張り過ぎで途中でだれちゃいます。最後のオチだけは意表を突かれてけっこう良かったですけど。[DVD(字幕)] 5点(2017-08-03 19:59:34)

42.  死霊館 エンフィールド事件 《ネタバレ》 もはや安定のエンタメ・ホラー。ジェームズ・ワン監督、相変わらずいい仕事してますね~。なかなか怖かったっす。ただちょっと長すぎるかな。もうちょっと短くても良かったような気がしなくもない。[DVD(字幕)] 6点(2017-07-07 21:19:13)

43.  白い帽子の女 《ネタバレ》 舞台は1970年代、南フランスのとある小さな港町。田園と漁場以外何もないこののどかな町に、一組の中年夫婦が派手なオープンカーでやってくるところから物語は始まる。夫であるローランドはかつて人気作家として名を馳せたものの今や落ちぶれて酒浸りの毎日、ダンサーとして舞台に立っていた妻ヴァネッサも今では精神的な不調により薬に頼らざるを得ない日々を過ごしている。見るからに不穏な空気を漂わせるこの夫婦、すぐに地元のホテルへとチェックインするものの、もちろん胸躍るバカンスというわけではなさそうだ。ローランドは地元の食堂にすぐさま飛び込むと朝からジンを煽り、ヴァネッサも明らかな抑鬱状態からベッドから起き上がることすら出来ず、二人の間には会話らしい会話すらない。そんな閉塞感に打ちひしがれる二人の隣室に、ある日、一組の新婚夫婦がハネムーンでやってくる。未来への希望に満ちた二人に嫉妬と羨望の目を向ける夫婦は、部屋の壁に小さな覗き穴が開いているのを発見する。好奇心から彼らの情熱的なセックスを夜な夜な覗き見るようになってゆく妻と夫。かつての自分たちの姿を彼らに重ね合わせ、次第に修復の糸口を見出しそうになるのだったが…。お互いの関係に息詰まってしまった一組の中年夫婦のそんな葛藤と退廃の日々を倒錯的に描いた心理ドラマ。アンジェリーナ・ジョリーがメガホンを執り、実生活でもパートナーであったブラット・ピットと夫婦役を演じたうえ、公開直後に二人が実際に離婚してしまったということでいろいろ話題になっていた本作。興味を惹かれて今回鑑賞してみました。まあやりたいことは分かります。古いフランス映画っぽいアンニュイ&デカダンスな雰囲気、そして婚姻という制度への圧倒的な不信感。監督はそういった退廃的な世界から何か新たな思想や価値観を探り出したかったのでしょう。ですが、本作の欠点はそのための端緒には立ったものの、それ以上に深化はしていないところでしょうか。なので何か新しいメッセージ性を感じさせることもなく、全体的に古臭い印象しか残らない。実際に破局の危機を迎えた夫婦――本当のところがどうなのかはこの際置いておいて――が同じような危機に直面した夫婦を演じることで、自らの関係を改めて問い直そうという私小説的な試みはなかなか興味深かっただけに残念と言わざるを得ません。[DVD(字幕)] 5点(2017-06-13 00:13:26)

44.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 キアヌ・リーブス演じる凄腕の元殺し屋が、犬を殺した悪党どもに徹底的な復讐を遂げるエンタメ・アクション映画。なんすか、この中学生が休み時間に考えたようなぬるーい脚本は。この手の作品に突っ込むのは野暮だと分かってはいるけど、さすがにこれはテキトー過ぎるっしょ。[DVD(字幕)] 4点(2016-11-27 22:49:49)

45.  ジュラシック・ワールド 《ネタバレ》 いやぁ~、ベタベタですけどけっこう面白かったっす!!頭空っぽにして観る分には充分楽しめるんじゃないでしょうか。にしても、ジュラシックワールドの経営者と従業員、どいつもこいつもバカ過ぎっしょ!!こんなテキトーな人たちが運営するパークには死んでも行きたくないよね(笑)。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-10 21:46:02)

46.  シェフ 三ツ星フードトラック始めました 《ネタバレ》 街のこじゃれたフランス料理店で長年シェフをしていた主人公が、ツイッターで問題を起こしたことが原因でオーナーと揉め仕事を首になるものの、仕方なしに始めたフードトラックが評判となり見事再起を果たす映画。それ以上でもそれ以下でもありません。いくらシンプルイズベストと言ってもさすがにこれは捻りがなさ過ぎるような気がします。とにかくストーリーが一本調子なうえに容易に先が読めるため、僕は途中でだれてしまいました。小食な自分には作中で取り上げられる料理にも特段魅力を感じず……。全編に使われているラテン・ミュージックもあまりにも陽気過ぎて自分には合いませんでした。特に、僕はこういう「出てくるキャラクターが基本的に善人ばかりで、なんだかんだあったとしても最後は誰も彼も皆ハッピーになって終わる」ような映画は嫌いです。豪華な役者陣競演ということで今回観てみたのだけど、どうやら自分には合わなかったみたい。これは完全に好みの問題なので如何ともしがたい。すんません、4点で(ジョン・ファブロー監督、これを読んで殴り込みに来ないでね笑)。[DVD(字幕)] 4点(2016-08-29 22:19:36)

47.  シンデレラ(2015) 《ネタバレ》 超王道ストーリー。よく言えば家族揃って最後まで安心して観ていられるけれど、悪く言えば新しい部分の一切ないベタベタな内容。とはいえ、CGのクオリティも高く、映像も綺麗だし、現代的な演出もなかなか冴えていて(12時の鐘が鳴り終わると同時に魔法が切れ、カボチャの馬車やガチョウの行者がどんどんと元に戻っていくトコとか、遊び心満載でナイス!)、僕は最後まで大変楽しんで観ることが出来ました。ただ、継母が途中から居なくなったお姫様の正体がシンデレラだと気づくというアレンジが、正直微妙だと僕は思っちゃいました。なんだかそのせいでカタルシスが半減しちゃったような…。とはいえ、超王道エンタメ映画として充分楽しめます。抜群の安定感。でも、一週間後には綺麗に内容を忘れちゃいそうかも(笑)。6点っすかね。[DVD(字幕)] 6点(2016-06-03 18:17:01)(良:1票)

48.  ジョニーは戦場へ行った 《ネタバレ》 第一次大戦中、爆弾の直撃を受け、何年にもわたって寝たきり生活を余儀なくされたアメリカ人将校、ジョニー。しかもその顔面は砲撃で抉られ、目・耳・鼻・口はおろか両手両足さえ失ってしまい、もはや肉の塊と化していた。病院の人目のつかない一室に閉じ込められ、軍の実験目的で辛うじて生きながらえさせられていたジョニー。だが、周りの人間は誰一人として気づいていなかった。そんなもはや人間と呼ぶのさえ躊躇われるほどの哀れな姿となった彼にも、ちゃんと意思や記憶が残っており、一人ぼっちの暗闇の世界で必死になって助けを求めていたことを――。映画は、そんな芋虫のような姿となった現代の彼をおどろおどろしいモノクロ映像で描き、反対に彼の記憶の中や夢うつつの世界を鮮やかなカラー映像で交互に綴ってゆく。本作を観て、自分がまず真っ先に思い浮かべたのは江戸川乱歩の『芋虫』だった。乱歩が苦痛と快楽を極限までグロテスクに描きたかったと後に述懐する『芋虫』は、皮肉なことに左翼思想家に反戦小説と持ち上げられたことで発禁処分となったが、この作品は反対に反戦思想から出発しながら苦痛と快楽の極限をもっともグロテスクに描いた芸術作品として特異な価値を得ているのが面白い。あらためて言っておこう。これは純粋な意味での〝反戦映画〟ではない。この作品は乱歩の『芋虫』と同じく、極限状況での苦痛をマゾヒスティックに描きながら、そこに逆説的な生への賛歌を込めた極めて芸術性の高い変態映画である。最後、芋虫となった自分を見世物として多くの人の好奇の視線に晒してくれ、さもなくば殺せと懇願する彼の願いは究極のマゾヒズムの表明なのだ。どんな極限状況でも人は生きるために快楽を求めるという極めて〝まっとうな〟人間賛歌とも言えよう。ジョニーが夢の中で彷徨う幻想描写も細部までクオリティが高く、特異な芸術作品として未だその価値を一つも失っていない。映画史に残る傑作と言っていい。[DVD(字幕)] 8点(2016-05-02 22:07:19)

49.  ジェサベル 《ネタバレ》 ジェサベル、こんにちわ、私はあなたのママよ。こんなビデオを作るべきかさんざん迷ったけれど、やっぱり撮ることにしました。あなたを身ごもって、もう7ヶ月。あなたがこれを見てるってことは、ママはもう病気で死んでるんでしょうね。でも、哀しまないで。ママのことは気にせず幸せに暮らしてほしいの。大事なのは、あなたへの愛は変わらないってこと。ジェサベル、愛してる、ママはいつでもあなたを見守っているわ――。交通事故に遭い、恋人もお腹の中の赤ちゃんも失ってしまったジェサベル。後遺症から車椅子生活を余儀なくされた彼女は、唯一の肉親でずっと疎遠にしてきた父親と連絡を取るのだった。アメリカの田舎町でずっと孤独に暮らしてきた父親の家で暮らし始めたジェサベルは、幼いころに死んだ母親の部屋から数本のビデオテープを発見する。再生してみると、なんとそこには死んだはずの母親から自分に宛てられたビデオメッセージが収められていたのだった。涙ながらに、のめり込むようにして見入るジェサベル。だが、それを知った父親は「あれはお前の母親なんかじゃない!」と激高し、そのビデオテープをかなぐり捨てるのだった。混乱するジェサベルの周りで次第に不穏な出来事が起こり始める…。死んだはずの自らの母親を巡り、とある平凡な女性ジェサベルが巻き込まれるそんな恐怖の日々を濃厚に描き出すゴシック・ホラー作品。ほとんど予備知識もなく観始めたのだけど、これがツボを押さえたホラー演出がけっこう効いてて(まあ、ベタっちゃベタですけどね)、僕はぼちぼち楽しめました。特に、夜寝てるときに気配を感じて振り返ってみたらレース越しに何かが居たりとか、ジェサベルが夢の中で見る焼け爛れた男や手術台に寝かされる自分の姿などの悪夢的イメージなんか、けっこう怖かったですよ。でも…、ジェサベルの同級生の兄ちゃんが出てきてからは、これがまあグズグズな展開に(笑)。なんやねん、この兄ちゃん!嫁が居るのにこのジェサベルに付きっ切りになって、挙句の果てに「この家で独りで寝るの怖い…」って彼女の言葉にわざわざ家に連れて来て泊めてやるって…。そりゃ嫁も怒るっちゅうねん!対する主人公のジェサベルも、あんな胸元ざっくり開いたセクシーファッションで「お邪魔します」って、気が利かんにも程があります(笑)。そして、クライマックス。せっかく見せない怖さを追求してたのに、最後の最後でママが昼日中にあんなはっきり出てきたらもう怖くもなんともないですって!挙句、突っ込みどころ満載のジェサベルの出生の秘密…(失笑)。うーん、せっかく途中まで頑張ってたのにね。とはいえ、前半はぼちぼち楽しめたのと閉鎖的な田舎町に漂う不穏な雰囲気は良かったのでぎりぎり6点あげとこう。[DVD(字幕)] 6点(2016-04-08 13:02:07)(良:1票)

50.  ジャッジ 裁かれる判事 《ネタバレ》 「いいか、ここは弁護人として言っておく。親父、勝つためにあんたに証言台に立ってもらうつもりはない。あんたはキリスト教保守の田舎者ばかりが住むこの町の一公務員に過ぎない。誰もあんたの功績なんて気にしてないさ」「私が気にする。42年間、判事としてこの町の裁判長席に座り続けたんだ。人々は私を信じ、私が下す判決を支持してくれた。証言台から逃げたがるのは罪を犯した者だけだ。余計なことはするな」――。大都会、シカゴ。金持ち専門のやり手として忙しい毎日を送る敏腕弁護士ハンクの元に、地元インディアナから一本の電話が掛かってくる。長年疎遠にしてきた実家で彼の母親が病死したというのだ。すぐに現在担当する裁判を延期し、飛行機に乗り込むハンクだったが、彼には長年の気がかりがあった。それは地元でずっと判事として働いてきた父親との長い確執を抱えているという事実。無事に葬儀を終えた彼だったが、やはり父親とは酷い口論となってしまい、「もうこんなところ二度と戻ってこないからな!」と捨て台詞を残して家を飛び出すのだった。だが、飛行機に乗り込んだ彼の元に再び電話が掛かってくる。なんとその父親が酒を飲んで死亡轢き逃げ事件を起こしたらしい。すぐに引き返し、窮地に陥った父親のためにやむなく弁護を引き受けたハンクだったが、長年の親子の確執は裁判に暗い影を落としてゆく…。アメリカの保守的な田舎町で、父親である堅物の判事が起こした交通事故、その弁護を引き受けることになったやり手弁護士である息子が、裁判を通して向き合うことになる家族のドラマを軽快に描き出す法廷サスペンス。新旧実力派俳優の競演と言うことでこの度鑑賞いたしました。確かにエンタメ映画に徹したその演出手法は最後まで好感を持って観ることが出来て、そこは素直に良かったと思います。普通に考えて重たくなりそうな題材だけど、本作では田舎ののどかな田園風景を背景に、ロバート・ダウニー演じる弁護士の飄々としたちょい悪ぶり(確かにアイアンマンのトニー・スタークと思いっきりかぶるけど笑)がいい感じで作品を軽いものにさせている。そんな彼の周りに配置された演技達者たち(偏屈親父役のロバート・デュバルはもちろん、僕的にはビリー・ボブ・ソーントンが凄くいい味出してました!)のいぶし銀の競演が華を添えてます。うん、良い映画でした。7点…、と、言いたいところだけどさすがに長すぎるかなぁ。この題材で2時間20分はちょっとねぇ…。いらんエピソードを削ってもっとスリムに出来たはず。それに後で思い返してみたら、結局真相は完全には明らかになってませんやん。ここまでベタでいくなら、最後までベタで通してすっきりと終わらせてほしかったです。と言うわけで-1点。[DVD(字幕)] 6点(2016-03-12 22:47:57)

51.  ジュピター 《ネタバレ》 ちーーーっっっとも面白くなかったでちゅ。[DVD(字幕)] 3点(2016-02-14 01:39:21)

52.  ジャージー・ボーイズ 《ネタバレ》 1950年代から60年代にかけて、全米ヒットチャートを彗星のごとく駆け抜けた4人組のポップコーラスグループ、“フォー・シーズンズ”。もはやハリウッドの生ける伝説と言ってもいいクリント・イーストウッド監督が新たな代表作ともいえる重厚な政治ドラマ『アメリカン・スナイパー』の前に撮ったという本作は、それとは全く正反対の煌びやかな芸能界で夢をかなえる彼らの姿をゴージャスに描いた青春群像でした。そんな実在したスーパースターの栄光と挫折を赤裸々に見つめたもうびっくりするくらい王道のオーソドックスな伝記映画なのですが、これがイーストウッドのフィルモグラフィの中に収めてみると逆に異色作となるのが面白いですね。『ミスティック・リバー』や『ミリオン・ダラー・ベイビー』といった現実の理不尽さや人間の愚かさを極めて冷徹に見つめてきた老映画監督がいまさらこんなシンプルな青春映画を撮ったということにまずはびっくりです。さて、肝心の内容なのですが、この手の作品は主人公であるアーティストたちにいかに興味を持てるかが重要になると思うのですが、正直に言って僕はこの“フォー・シーズンズ”というグループにほとんど思い入れもないうえに、その全編にわたって使われた彼らの楽曲の数々もいまいちピンとこず、残念ながら僕はそこまで作品世界に入り込むことが出来なかったです。確かに面白いとは思うんですよ。登場人物たちが要所要所でカメラ目線になり観客へと語りかけるという映画では〝禁じ手〟とも言うべき手法を使っているのにそれがアクセントとして小気味よく効いてるところだとか、最後に登場人物たちが全員集まって歌い踊るミュージカル風の気の利いたエンドロールだとか、長年のキャリアに裏打ちされただろうもはや余裕さえ感じさせるその演出手法の数々なんて「さすがだなぁ」と素直に認めるのだけど、僕としてはちょっと物足りなかったです。それは何なのかと自分なりに考えてみたのですが、やっぱりビートルズ出現以前の音楽シーンってこういう誰かに惚れたフラれたというまあ見事なまでに軽い世界をみんなして歌い続けていたのですね。なんだか僕はこのいかにも作られた軽薄な歌の数々にどうにも馴染めなくて、そこが僕が本作にいまいちのめり込めなかった原因のようです。でも、これはもう完全に好みの問題。老境に差し掛かり、イーストウッドもこういう「昔は良かった」的なノスタルジックな作品も撮ってみたくなったのでしょう。フォー・シーズンズのファンはもちろん、あのころのかつてよき華やかな50年代を懐かしみたいという人にはたまらん作品に仕上がっていたと思います。[DVD(字幕)] 6点(2015-11-24 22:37:35)(良:1票)

53.  シン・シティ 復讐の女神 《ネタバレ》 罪の街、シン・シティ――。そこに集うクズどもの悪と悲哀に満ちた生き様を、これまでにない斬新な映像で魅せたバイオレンス・ノワールの待望の続編。そのあまりにも漫画チックで荒唐無稽なストーリーに賛否両論分かれた前作ですが、僕はあの他の追随を許さない独創的な世界観がけっこう気に入っていたので、本作も期待して今回鑑賞してみました。うーん……、期待が高すぎたのか、あらゆる意味で前作よりスケールダウンしちゃった感が否めなかったですね、これ。確かに映画としてある一定の水準に達してはいるのですが、前作での冴えに冴えまくっていたサイコーにかっちょ良い演出が今回は少々おとなしめ。こういうあまりにも馬鹿馬鹿しい荒唐無稽なお話は、もっともっと極限まではじけてもらわないとやっぱり観ていてちと辛い。エヴァ・グリーン演じる超絶悪女――そういえば彼女、同じくフランク・ミュラー原作の「300」の続編でも同じような超ドSな悪女を演じてましたね。うん、何度見ても良いおっぱいだ(笑)――は確かに魅力的だったのだけど、そんな彼女に翻弄されるジョシュ・ブローリンがあまりにもアホ過ぎてちっとも魅力が感じられなかったのも残念。とはいえ、猥雑な熱気に満ちた、この唯一無二の独創的な世界観は個人的に好みなので、ちょっぴりおまけして6点あげとこう。[DVD(字幕)] 6点(2015-11-01 00:48:52)

54.  シークレット・パーティー 《ネタバレ》 都会の片隅で出張コールガールとして働く2人の女、そんな彼女たちの運転手をしている自堕落な男――。社会の吹き溜まりのような、薄汚れたアパートの一室で酒とセックスに溺れるそんな3人の男女の愛と嘘とトラウマが刹那的に交錯する哀切な人間ドラマ。な~んて真面目に本作の内容を説明してみましたが、はっきり言って久し振りにこんなにも論評に値しないと思える「クソつまんないショボ映画」に出会ってしまいました。キアヌ・リーヴスを初めとするこの3人の男女が、ひたすらどうでもいい愚痴を言い合い、たまに喧嘩して、やっぱり仲直りしてがダラダラダラダラ延々と続いて、もう最後まで観るのが苦痛で苦痛で仕方ありません。中盤、路上でカメラを盗むキアヌのエピソードもそのカメラで撮られる女優たちの即興演技もいったい何がやりたいのか、さっっっぱり訳が分からない。挙句、最後に客である独身最後の夜を満喫したい新郎と友人たちの〝シークレット・パーティ〟に呼ばれた彼女たちの、ぬる~~~いエロ描写でお茶を濁して終わり……。山ナシ、オチナシ、意味ナシという、まるでコミケなどで売られていそうな安っぽい同人誌のようなお粗末な映画でございました。もう何日も満足な睡眠を得られていない、極度の不眠症に悩まされている方などにお薦めです(笑)。[DVD(字幕)] 1点(2015-04-06 13:45:20)

55.  しあわせの隠れ場所 《ネタバレ》 ねえ、マイケル。私と一緒に危険なスラムに買い物に行った時のこと覚えてる?私が怖がったら“守る”と言ってくれたでしょ。そう、チームも家族と一緒なの!忘れないで、試合が始まって敵が攻めて来たら全力でチームを守ること――。幼いころ、麻薬中毒の母親に捨てられ、以来天涯孤独の人生を送ってきた黒人青年マイケル。その大きな身体とは裏腹に大人しい性格から“ビック・マイク”と呼ばれ周りから親しまれてきた。ところが17歳のある日、マイケルはそれまで居候させてくれていた友人宅を追い出されてしまう。突然のことに路頭に迷っていた彼を偶然見かけ、同情心から家に招きいれてくれたのは彼とは正反対のセレブ生活を送っていた実業家夫人、リー・アンだった――。藁をも縋る思いで、彼女のたち家族の邸宅へと転がり込んだマイケル。全く住む世界の違う彼女たちとの生活に最初は戸惑っていた彼だったが、次第に家族として打ち解けてゆく。やがて彼は、アメフトの世界でその隠されていた才能を開花させていくのだった……。実話を基に、孤独な黒人青年と心優しき家族たちとの絆をハートフルに綴ったサクセス・ストーリー。そのあまりにもな〝邦題〟とそんな超王道ストーリーに「きっと、これは僕の好みとは対極に位置する道徳心啓蒙映画なんだろうな~」とずっと敬遠してきた本作なのですが、S・ブロックがアカデミー賞を受賞したということとけっこう世間の評判も良かったしで、この度鑑賞してみました。いやー、予想通り「ザ・綺麗事」でしたね、これ。出てくる登場人物は誰も彼も善い人ばかりでほとんど誰も不幸にならず、最後は物の見事にハッピーエンドを迎えちゃいます。でも、普段はそんな綺麗事映画が大嫌いな僕なのですが、今作は素直に受け入れることが出来、普通に面白かったです。何故だろうって自分なりに考えてみたら、それは現実の理不尽さを直視する視線をちゃんと備えていたからだろうと思います。特に、冒頭部のマイケルの貧困描写がリアルで見ていて本当に切ない!そんな彼を引き取るリー・アン家族も、恐らくここでは描かれていない辛い葛藤もあっただろうことを自然に漂わせていて好印象でした。S・ブロックのパワフルママっぷりも全然嫌味じゃなく等身大の魅力を感じられて大変グッド。うん、いつのころからか薄汚れたハートの持ち主となった僕ですが、たまにはこういう映画を観るのも良いものですね。ほんのちょっぴり心が浄化されました。7点。[DVD(字幕)] 7点(2015-02-21 18:12:28)(良:1票)

56.  縞模様のパジャマの少年 《ネタバレ》 ホロコーストという未曾有の狂気が嵐のように拡がり始めた第二次大戦中のヨーロッパ大陸。立派なドイツ軍軍人である父と共に平穏な生活を送る8歳の少年ブルーノは今回、父の転勤によってドイツ郊外へと引っ越すことに。家族と共に新たな地で新生活を営もうとするブルーノ。だが、そこはユダヤ人という〝劣等民族〟を数多く収容する絶滅工場の隣地に建つ官舎だった――。何も知らない無垢な少年であるブルーノは、そこで常に〝縞模様のパジャマ〟を着て有刺鉄線の向こうで暮らす同い年の少年シュムールと出会うのだった。有刺鉄線越しにケーキやボールの遣り取りを交わし、次第に友情を育んでゆく彼ら。だが、過酷な現実がそんなブルーノとシュムールを呑み込んでいく……。20世紀において人類のもっとも愚かな過ちであるホロコーストという悲劇を、8歳の少年の純粋な目を通して描き出すヒューマンストーリー。政治的な背景を徹底的に排除し、何も知らない子供でもそんな悲劇的な史実を理解できるように何度も練られたであろう分かりやすい脚本の力もあり、最後まで引き込まれて観ることが出来ました。主人公ブルーノを演じた少年のナチュラルな演技も巧く、おかげでラストの衝撃の結末にも心を揺さぶられました。うん、素晴らしい良作であった……と、言いたいところなのだけど、観終わって冷静に考えてみると、この衝撃のラストを撮りたいがあまり、脚本の粗が目立つところが玉に瑕でしたね、これ。やっぱりあんなに簡単に収容所に入れちゃあかんでしょ。それに後半10分の展開が急ぎすぎで説得力に欠けます。もっと時間が長くなってもいいので、ブルーノが何度も収容所に進入して冒険を繰り返していたという展開にした方が、2人の友情ももっと深く描けただろうし、衝撃のラストももっと嫌な余韻を――それこそ誰もがもう二度とこんな悲劇を繰り返さないと心から思えるほどの最悪な余韻を残せたであろうに。惜しい。とはいえ、何も知らない子供にも分かりやすくホロコーストの残虐性を描いたドラマとして、なかなか良く出来ていたと思います。多くの子供たちに本作を観てもらい、『アンネの日記』や『ライフ・イズ・ビューティフル』といったさらなる素晴らしい作品を手にとるきっかけになってくれればと切に願います。[DVD(字幕)] 6点(2014-11-25 20:22:08)

57.  しあわせの帰る場所 《ネタバレ》 厳格で厳しい父親チャールズに育てられた作家マイケルは、親戚の子に会いに久し振りに地元へと帰ってくる。そこに、ずっと疎遠にしていた両親も顔を見せる予定だったのだが、甥っ子の少年が誤って道へと飛び出してしまったことをきっかけに、チャールズ夫妻の乗った車は交通事故を起こしてしまうのだった。助手席に乗っていた母親は即死、家族の再会の場は一転して葬儀会場となってしまう。物語は、そんな突然の悲劇に見舞われたマイケルたち家族と、彼がまだ幼かったころの過去の出来事を複雑に織り交ぜながら進んでゆく…。すっかり心が離れ離れとなってしまった家族が、母親の死をきっかけにそれぞれに向き合うことになる心の葛藤と再生をのどかな田舎の風景の中に描き出すファミリードラマ。普段、こういう「しあわせのなんたらかんたら」という、いかにもぬるそうな邦題の付いた映画ってほとんど観ないのだけど、なんだか地味に豪華なキャストがそろっていたので、ちょっと興味を惹かれて今回鑑賞してみました。なんですが、いやー、やっぱりぬる~~い映画でしたね、これ。とにかく、実家に戻ってくる家族の数がやたらと多いのに、これが誰で誰とどういう関係でいったい誰との愛憎に悩んでいるのか極めて分かりにくく、さらには過去と現在を行き来するストーリーがその分かりにくさにますます拍車をかけているせいで、最後まで観るのがかなり苦痛な作品でありました。それに登場人物に誰一人として魅力的なキャラクターが居ないところなんかもう致命的ですね(特に主人公マイケル、母親の葬儀だってのに元嫁と久し振りに会ったからって思わずセックスしてんじゃねー!)。久々に、映画を観ながら「あー、かったりー映画だな~、早く終わんね~かなぁ」なんて思っちゃいました。無駄に豪華な役者陣がホントもったいなかったです。[DVD(字幕)] 3点(2014-07-28 13:15:40)

58.  死霊館 《ネタバレ》 高名な心霊研究家であるエドとロレイン夫妻。これまで科学では解明できない様々な難事件を見事に解決してきた彼らだったが、これは今まで誰にも語らなかった最も邪悪な事件を基に描いた実話である――。71年、アメリカのどこにでもあるような片田舎、格安で手に入れた一軒家に5人の娘と愛する妻と共に越してきたトラック運転手ペロン、だが夜な夜な恐ろしい怪現象がそんな家族たちを襲い始めるのだった。謎の死を遂げる愛犬、怪しげなオルゴールに夢中になる末娘、夜中の3時7分に一斉に止まる家中の時計、そして知らぬ間に妻の全身には謎の痣が拡がってゆく…。藁をも縋るような彼らの依頼を引き受けたエドとロレイン夫妻は、訪れたその館で恐ろしい魔女の呪いが今まさに家族を喰い尽くそうとしていることを知るのだった。かつて「ソウ」シリーズで一世を風靡したジェームズ・ワン監督が新たに挑んだのは、そんなびっくりするぐらいオーソドックスな展開が続く超ベタベタなエクソシスト作品でした。でも、なんでだろう、けっこう面白かったっすよ、これ。最初から最後まで既視感バリバリの怖がらせ演出が延々と続くのに、普通に最後まで観ていられるのは、恐らく監督のこの細部へのこだわりなんだろうね。いちいちセンスを感じるアイテムの数々(最初に出てくる人形の気持ち悪さったらもう!笑)や、凝りに凝ったカメラワーク、全編に横溢するピリリと冴えたホラー&グロ描写。うん、及第点レベルではあるものの、エンタメホラー映画としては充分に楽しめる作品でありました。まあ、実話を基にしたうんぬんのくだりは、恐らく本人たちが長年人に話したり講演したりしていくうちにどんどんと尾ひれが付いて次第にスケールが大きくなって本人が知らないうちに話が一人歩きして…、の結果がこれなんだろうけどね。実際は「あ、ネズミが出た。い、異臭がする。え、変な音が聞こえたよ、あぁ~人が居るような気配がする、きっとここには魔女が居るに違いない…(実際見たわけじゃないが…)」程度の話だったんだろうけど(笑)。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-02 20:01:27)(良:1票)

59.  終戦のエンペラー 《ネタバレ》 昭和天皇の戦争責任――。この日本人にとっては極めてポリティカルでナイーブなテーマを、戦争犯罪を調査するある一人の若いアメリカ軍人の姿を通して描くシリアスな歴史ドラマ。「天皇を絞首刑にしろ!」などという、日本人にとっては口にするのも憚られるような台詞がばんばん出てくる(特に昨今の右傾化する風潮の中では)作品をアメリカ人が撮ったということで、かなり危険な地雷を踏んでるんじゃないかという懸念を持ちながら、この度鑑賞してみました。だったのですが、スタッフたちがかなり入念にリサーチしてから撮影に臨んでいることが窺える丁寧な描写に最後まで違和感なく観ることが出来て素直に好印象です。日本が大混乱に陥ることを承知で戦犯として処刑すべきか、焦土と化した日本を再建させることを最優先に無罪とすべきか、ここまでぎりぎりの判断があったとは大変勉強になりました。そして、タイトルに「エンペラー」とつけながら、終始シルエットのみの描写でほとんど出てこない昭和天皇が、最後に全国民のために厳かにその姿を現すシーンには日本人として深く胸に迫るものがあり、やっぱり感慨深かったです。ただ、そんな政治ドラマを優先させたからか、主人公と日本人女性アヤとの恋愛パートがかなり薄味となってしまったのが残念でした。アメリカへと帰ろうとする彼の乗った車を、「待って!行かないで…」と叫びながらアヤが追いかけるという超ベタなシーンには、ちょっぴり失笑です。それでも、かなりリアルに再現された終戦直後の焦土と化した東京描写や、敢えて加害者であるアメリカ側からあくまで真摯にこのテーマへと取り組んだという意義に、敬意を表して7点。[DVD(字幕)] 7点(2014-03-30 11:25:46)

60.  死霊のはらわた(2013) 《ネタバレ》 若き日のサム・ライミがその迸るような才能を全て注ぎ込んで創り上げた、あのスプラッタホラーの新たな礎を築いたと言っても過言ではない伝説のカルトムービーを無謀にもリメイク!どうせ、こんなもんじゃろーという僕の予想を一切裏切らない、前作とは比べるべくもないフツ~~~のホラー映画でしたね(笑)。兄と妹の長年にわたる確執とか、その妹が麻薬中毒でそこから立ち直ろうとする人間ドラマとか、「死霊のはらわた」にそんなんいらんねん!とにかく、主人公たちが復活したゾンビによってぐちょぐちょドロドロに(精神的にも肉体的にも)されるシーンをひたすら描いてくれたら、それでええねん!と、最後まで不満爆発でした。あの一度見たら忘れられない、唯一無二のきったな~い映像で描き出された、あまりにもやり過ぎててホラーなのに何故かそれが笑いにまで昇華されていた、あの前作はやっぱり偉大だなぁとあらためて再確認っす!それに比べて、こちらはただグロ痛いだけで特に記憶に残りそうなシーンも出てこず、中盤で主人公が入れ代わるって設定も意味不明だし、結果として凡庸なよくあるB級ホラーってだけの作品でありました。でもまあ、割り切って観ればB級ホラーとしてそこそこ楽しめるとは思いましゅ。[DVD(字幕)] 5点(2014-03-25 19:42:15)

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