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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
101. ジャスティス(1979) 祖父がアーサーに対して「お前は良い弁護士か?」「お前は正直か?」「正直でなければ意味がない」と言う台詞が法の根幹の部分に思えます。世の中の秩序は法によって守られ、法は正義に基づくものであって、正義は万民に共通のものであるはずです。しかし本作にあるように、法を作るのも人、裁くのも人、裁かれるのも人であり、強者で勝者が正義で、理があっても弱者で敗者が虐げられる状況が起こるのは、正直である事の難しさを示しているのではないでしょうか。アーサーが気骨ある「良い弁護士」であるのは、祖父の影響なのでしょう。呆けて衰えているものの、アーサーを見る慈愛に満ちた眼差しから、現役時代の凄みを感じられる凄い存在感でした。パチーノ演説シーンの原点、パチーノ名場面の一つである、弱者の無念を渾身の思いで代弁するラストは、本作の叫びに聞こえました。重いテーマなのに、何処か爽やかさも感じた不思議な作品でした。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-01 23:53:48) 102. シー・オブ・ラブ 惚れた彼女が犯人か否か、適度にハラハラさせてもらった、そこそこのストーリーでした。エレン・バーキンは伸びた前髪の如く見ていてイライラうっとおしくて苦手ですが、パチーノが一緒でしたので何とか我慢することが出来ました。こういうリラックスしたパチーノの演技は見るほうもリラックス出来ました。ジョン・グッドマンいい味出していました。7点(2004-08-01 17:18:54) 103. シエスタ バーンが出演しているので観たのだけれど、ストーリーが退屈で、エレン・バーキンがうっとおしく、どうにかこうにかラストまでこぎつけて、「そういう事だったのね、だからどうした」と言いたい。ああ、しんどかった。3点(2004-02-29 17:30:45) 104. シックス・センス 何時もの様に、何の予備知識も持たずに見たのでラストは仰天した。自分はブルースウイルスが苦手だけれども、こんな演技も出来るのかと少し見直した。この世に何も思い残す事は無いと思いつつ旅立つ人もいるのだろうが、大部分の人は、このままでは死んでも死にきれないと未練を残しつつ逝くんじゃないだろうか。自分がもし明日死んだら、未練だらけなので生きているうちに未練を少しでも減らせたらなあ、などと見終わった後に感じた。7点(2004-01-19 18:43:41) 105. 市民ケーン リーランドが記者に語る「彼は何時も愛を欲しがっていた、何をするにも愛欲しさだ、自分は持っていないから人には与えられない、自分自身はとても愛していた」という言葉。リーランドがケーンに向かって「愛を施してやっていると思う者が権利を主張し始めたら君は我慢がならない、愛してやるから愛し返せというのが君のやりかただ」という言葉。私事だけれど、自分が子育てに迷う時、家族が嫌になってどこかへ行ってしまいたいと思うときに、何時もこれらの言葉を思い返して頭を冷やしている。自分にとって一生忘れる事がない映画。10点(2004-01-10 10:21:59)(良:1票) 106. シカゴ(2002) 共感できるストーリーがあってこそのミュージカルで、そもそも映画は生きていくための糧の一つであると自分は考えています。自分は悪役好きですが、品も知性も皆無で、恥を知るという事を知らず、畜生でも持っている可愛さも無いゲスな登場人物達にはヘドが出ます。彼らが織り成す下らんストーリーを、編集した歌と踊りと音楽でギトギトに飾り立てた「馬子にも衣装」のような作品に感じました。何とかこぎつけたラストで、二人が下品に踊る姿に喝采を送る観客のシーンを観終わった後の腹立たしさといったら、これ程胸がむかついた作品は今の所これだけで、0点の評価にさせて頂きます。これを作品賞に選んだのはアメリカというお国柄が実に良く出ていると思いました。0点(2004-01-07 21:45:47)(良:1票) 107. シャンプー台のむこうに 《ネタバレ》 アラン・リックマンが寡黙で情けない床屋さんを好演していた。「せめて男と駆け落ちしてほしかった」という台詞には同情させられる。だからシェリーが病気の事をサンドラには隠してフィルとブライアンに打ち明けたのにはムカついた。 ライバルチームや市長、選手権の展開の描かれ方は『ポケモン』をみているようで気楽に見れた。フィルの足裏のタトゥーを見て、「ガラスを撃て」と言ったハンスグルーバー役を思い出してしまった。5点(2003-12-21 00:23:30)《改行有》 108. シャイニング(1980) 《ネタバレ》 シェリー・デュバルがとてつもなく怖かった。ニコルソンはミスキャストでは。もっと善良で線の細い人を起用するべきでは。母と子がハロランが乗ってきた雪上車で逃げたのには拍子抜けしてしまった。4点(2003-12-11 15:54:25) 109. 白と黒のナイフ 《ネタバレ》 法廷映画の一級品。聡明で凛々しい女弁護士テディーが依頼人ジャックと恋におちてしまい、裁判で勝訴し過去の過ちを告白する。ここまでのストーリーは、果たしてジャックがシロなのかクロなのか二転三転して見ごたえがあった。真犯人はジャックであることが解り自らの手で殺してしまう。このラストはラブロマンス映画としても一級品である。サムも印象的でよかった。ただ、クラズニー検事があっさり描かれすぎていて、ピーター・コヨーテ目当てで見たのに残念。7点(2003-12-08 01:47:41) 110. シモーヌ 「あなただけ今晩は」が頭に浮かびました。この傑作と比較するのが良くないのですが、タランスキー監督の、自分可愛さのためだけに小ずるく立ち回るだけのドタバタ劇で、アル・パチーノの中途半端な演技とあわせて、少しも笑えない映画でした。 アル・パチーノのコメディはこれっきりにして下さい。 4点(2003-11-24 22:06:42)《改行有》
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