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1. 小説家を見つけたら
ショーン・コネリーの抑えた演技がとにかく渋く、哀愁たっぷりで、自分の中のボンド(古)のイメージがすっかり一新されてしまった。
特に、立ったままタイプを叩きつつ、少年に「文章を書く」ということ伝授するシーンがいい。これから文章を書こうという人にはヒントになる言葉が盛りだくさんで、そういう意味でももっと評価されてもいい作品だったと思う。人が選んだ靴下を「縫い目が肌にさわる。デザインもよくない。」と裏返してはいてしまう、といったこの小説家の性格を象徴するシーンなど、細部も丁寧に描かれていて、監督のこの作品への思い入れを感じた。[ビデオ(字幕)] 9点(2006-01-12 18:45:14)《改行有》
2. 紳士は金髪がお好き(1953)
モンローのチャーミングさは言わずもがなだけど、ジェ―ン・ラッセルがいい!ダイナマイトボディでハンサム好きの尻軽キャラなのに、女同士の友情を最優先にするところが泣かせるのだ。こんな女友達が欲しい。モンローはおバカなふり?をしてるけど言葉の端々に哲学があって妙に納得させられてしまう。曰く「男が美人を選ぶのと同じく女は金持ちを選ぶのよ。あなたの娘に貧乏人と結婚させたい?」と恋人の親を懐柔してしまうところなんて痛快で大好き!8点(2004-01-17 13:42:42)
3. 十二人の怒れる男(1957)
この映画のビデオを借りる前に、三谷幸喜作品を観てしまったのがよかったのか悪かったのか。どうしても比べてしまって、笑うところじゃないのに笑えちゃいました。う~ん逆ならよかった・・・
でも三谷氏がこの映画に入れこんで「・・・日本人」を作ってしまうのもうなずけるほど推理ものとしても心理劇としても面白いし、人物描写も抜群。最後の方でがっちがちのエゴイストのおじさんが孤立してしまうのが痛快であると同時に哀切で、ヘンリー・フォンダがそっと上着を差し出すだけというのが効いてますね。あそこで変に優しい言葉をかけないのがいい!ともかく密室劇のおもしろさを堪能しました。8点(2003-10-16 18:46:39)《改行有》
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