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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123
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1.  ショッカー(1989) 《ネタバレ》 ウェス御大とゆーのは、ワリとムラっ気のある監督かとも思いますが、少なくとも今作製作時の彼とゆーのは間違い無くやる気に満ち溢れていた、と思うのですよね。脚本も自身で担当している今作、これでもか!と放り込まれるアイデア(=思い付き)の数々に関しては、質はともかく量とゆーのは中々に凄まじいものがあります。お話はおおよそ3パートに分けられるかと思いますが、最初とゆーのが(生身の)殺人鬼ピンカーが大量殺人を繰り返しており、それを主人公が父親の刑事と共に追い詰めるというパートです。これって正直前置きだと思ってたのですが、この間主人公は家族を殺され恋人を殺され、そして見出した自身の能力「予知夢」を駆使して遂にピンカーを逮捕する…て正直これだけでも映画一本撮れそうなくらいにアイデア的にはボリューミーじゃねーですか。最低限、数年前の監督自身の作品『サランドラⅡ』よりは、この時点でも既に中身の有る映画になってるってコトは請合いっちゅう感じですよね。 御用となったピンカーは(数十人殺しているにも関わらず裁判描写もナニも無く)即座に電気椅子送りとなりますが、ここでトラブル発生!電撃を喰らったピンカーがなんと「電流と一体化」してしまったのです…!て、私はココからが本番で、きっとジョジョ4部の「レッチリ」的な話になるのだろうと大いに期待していたのです、が然に非ず。この時点でのピンカーは電流とゆーよりは単なる幽体的な存在で、人に乗り移る能力しかないよーなのですね。結果ココから繰り出される第2パートは「レッチリ」とゆーよりはむしろ『ヒドゥン』に近いものでした。ピンカーが色々な人間に乗り換え乗り換えしつつ主人公を追っかけ回し、何故か幽霊となった恋人がピンカーに対抗するためのアイテムとかくれたりしながらも(?)、最終的には父親に乗り移ったピンカーと電波塔的なトコロのテッペンで決闘!てな風に話は展開してゆきます。 ココで、更にトラブル発生!電波塔上で何があったかは(演出が下手で)よー分かりませんが、ここでピンカーは最終形態である「レッチリ」的存在に進化して…とゆーのが最終パート。辛くも逃げ延びた主人公は、ピンカーの奇襲を掻い潜りつつ対抗手段を整えいよいよ最終決戦に臨みます…がソレは何故か主人公とピンカーがテレビの中の世界で殴り合う、という珍妙なものでした。ピンカーをビデオのリモコンで操ってボコボコにしたり(?)前述の恋人のくれたペンダントを込めた拳でブン殴ったり(?)して弱らせて、んで待機させたテレビクルーのカメラから自分だけ脱出したら(?)最後は変電所に忍び込んだ仲間が機材を壊して停電を発生させて目出度くピンカーはテレビの世界に封じられたのでした………(?) 率直に、特に第3パートは滅茶苦茶すね。あらすじだけでも既に十分に滅茶苦茶だと思いますケド、更にコレに支離滅裂で供給過多なアイデア(=思い付き)の嵐が襲い掛かるのです。前述どおり、彼女の幽霊は何回も思いっ切り登場しますし(無意味に血ミドロだったり水中で出てきたり)・ピンカーが電気椅子を耐え延びたことの理由付けなのでしょうが処刑直前のピンカーは意味不明なパチモン宗教的儀式を行ってたり・そもそも主人公とピンカーが実の親子…なんて設定にはどーいう意味があったのでしょうか?とにかく、詰め込み過ぎたシナリオを表面上繋ぎ合わせる為・或いはほんの一シーンを挿入する為だけに、かなり疑問がある変テコな設定を毎回ひとつふたつ盛り込んじゃってる、とでも言いますか。。 しかし、だからとゆーか作品は全体としてエラい高密度&ハイテンポで物語に勢いもあります。そして、ミッチ・ピレッジ演じるピンカー自体の凶悪で粗野な悪役ぶりも確かに見事だったり、主役のピーター・バーグも爽やかイケメンで非常に魅力的だったり、だから纏めるとこれって愛すべき素晴らしいB級…というよーにも思えるのですよね。支離滅裂さが逆にユニークに感じられることも含めて、B級として好きか嫌いかで言えば確実に私は好きな方です(愛してます)。なので、やっぱり1点足しておきます。以上。[DVD(字幕)] 6点(2024-02-05 14:31:41)《改行有》

2.  死霊館のシスター 呪いの秘密 《ネタバレ》 うーん…まずは、好くも悪くも非常に「前作どおり」とゆーか、かなり薄暗いトコロに(突然)ヴァラクが出て来る…のゴリ押しの恐怖描写も前作のまんまだし、かなりシンプルなシナリオ(+最終的な「倒し方」)もそ~んな感じだし、舞台が修道院ぽいナニかなのもそーだし、前述どおり好く言えば(ある種)在り来り・セルフリメイク的な故に手堅い、悪く言えばモ~「こんな続編、ワザワザつくる必要あった?」みたいなトコロがいちばんメインの感想ですかね。ちょっと調べると案の定、前作って相っ当に大ヒットしてたみたいなんすよね。その意味では確かに一つ、タイッサちゃんはやっぱ可愛いし・でまたホラーにもな~んかハマるんですよね(⇒お姉ちゃんも含めてこの姉妹って、一見そーいう風にも見えないんだケド何故かミョ~にホラーと調和するよーな気が…)。だから多分、可及的速やかにさっさと撮りたかった続編なんだケドも、アイデア出て来なかったからモ~力押しで…みたいな感じかな…な~んて邪推したりもして、ですね。 結論、極めて非常に迷ったのが正直なトコロですが、いったん前作と同じ評価にしちゃおうかと思います。ただ、打ち明けておくなら、迷ったのはもう一点下げるかどーか、というトコロなのが事実ではありますね。やはり、ワリとスグにサブスクに出て来そうな感じでもあるので、それを待ってから暇潰しに…位な期待感で宜しいのではねーかと。[インターネット(字幕)] 5点(2023-11-28 23:53:36)《改行有》

3.  死霊のはらわた ライジング 《ネタバレ》 うーん、やっぱ最近は全世界的に、スプラッタを名乗るならコレ位やんなきゃモ~話になんない…みたいな感じになって来てますよね(好いのやら悪いのやら)。シリーズ?としては2013年のリメイクもかなりキレキレにグログロ・激イタでしたが、今作も終盤は比較的にも相当なるキレ味を誇ってました。その終わらせ方=でっかい異形のラスボスがゴージャスに出て来るコト+血糊の大盤振舞い(洪水ぶり)の辺りがかなり満足度高かったコトもあり、結果的にはこの評価としております。重ね重ね、こーいう「力技」で、かつシンプルにイタくてグロくて「見るに堪えない」系のホラーがお好みだって御仁ならば、全力でオススメ出来る代物ですかね。是非々々。 と、ひとしきり褒めた後でいちおうネガティブ方面の気付きとして、まずはこのシリーズってやっぱ「ワンシチュエーション」が基本構造としてあるので⇒今作もシチュエーションに入ってからは走りっ放しで多少メリハリを欠くきらいがある…というコトですかね(所ドコロで息継ぎは入るのですが、ソレも逆にテンポを損なっている気もしたりしなかったり…)。あともう一つ、過去作と違って今作は主人公がひと家族で子どもが三人居て、でネタバレ的にはその子ども達にもごく容赦が無い方の(空気を読まない)ホラーだった…と⇒ココに関しては、あくまで個人的には、幾らキョウビの(やりたい放題な)スプラッタとは言え、やっていいコトと悪いコトはあると思うよ!(もし最後にキャシーまでズタボロにヌッ殺してたら、多分この点数にはしてないよ!)というコトですかね。とは言え重ねて、パンチの効いたホラーをお好みの方は一見されても好かろうかと。[DVD(字幕)] 7点(2023-10-23 10:04:36)《改行有》

4.  シャザム!~神々の怒り~ 《ネタバレ》 主役のシャザム君のキャラ諸々にせよ、どーしたってコメディ含みのジュブナイル系⇒対象年齢低めのファミリー向け、という作品に為らざるは得ないのかな…と思いますし、この続編も実際そーいう作品には(チャンと)為っているかな~と思いますね。ただ、そーいうシンプルな(+多少有り勝ちな)お話の内容はともかくも、まずコメディ部分も前作から引き続いてそれなりに笑えるというモノでしたし、肝心なアクションの映像面のクオリティは(コレは前作に比べても)思ったよりもかなり好く出来ていた…とも思いましたですね(実は、前作ってかなりヒットした…というコトらしくて、だからDCでもそこそこ気合入れてつくった方のヤツなのかも知れんですかね)。 しかし、別にソッチの方にそんなに期待して観に行ってるワケではねーのでソコまで気になっても居ないのですケド、とは言えゆーてお話の内容・展開運びそのものはかなりいい加減だったとも思われますね。アトラスの娘3人のチームワークの(極度の)悪さもそーなのですケド、そもそも彼女らが何がしたいのか+その手段は目的に対して妥当なのか、とかってのもま~整理が雑だな…と(加えて、杖だのリンゴだのと必要なアイテムがアッチャコッチャに分散してて展開自体がかなり分かり難いな…と)。思うに、シャザム君って(バカなダケで)ヒーローとしての力量はなんなら最強クラス…だとも思うのですよね。だから畢竟、敵の方とてそれなりに強力なヤツでないと務まらない…とも思われるのですが、でも重ねてファミリー向けのコメディ・アクションだからそんなにハードな展開にも出来なくて…とかって「バランスの悪さ」が少しダケ感じられるな…とも。[映画館(字幕)] 6点(2023-03-21 21:31:46)(良:1票) 《改行有》

5.  ジェントルメン(2019) 《ネタバレ》 実は『ロック、ストック…』を観れてなくて、最近の監督の他作品の印象でフツーにアクションだと思い込んで鑑賞に至ったのです。が、どちらかとゆーと今作ってシナリオに仕掛けの在るタイプのクライム・サスペンスだったのでして、かつタイトリング通り(英国風に)ブラックでアイロニーなコメディ風味もまま感じられる…というヤツでした(有り体に言うとやっぱタランティーノぽい…てなモンで)。確かにちょっとまた「思てたんと違う」というコトではありました(特に、ほぼ全編がヒュー・グラントの語る「回想」て構成になってるので、時間の流れがスムーズじゃなくって普通のスリラーみたいに中々テンポがハイになってかない≒とゆーかテンポ速くなると程無くブレーキが都度掛かる…という感じ)が、ごくノンビリ観るのなら(逆に)全然アリかとも思いましたかね⇒私も酒でも飲みながら観た方が好かったかも…と。役者もまあまあゴージャスだし、また役柄にも結構みんな高度にハマってた…とも思うのですよね(個人的にはコリン・ファレルがかなり好きでした、し、ジェレミー・ストロングに凄むマシュー・マコノヒーのシーンはフツーに思いっ切り観入ってしまいましたし)。 ただ、その肝心なシナリオについても二点ほど。多少複雑でもそのモヤモヤも最後まで楽しめる(⇒で最後にはチャンとスカッと出来る)ってヤツだとは思うのですが、ソレでも少しややこし過ぎ&出来過ぎだと思う箇所が一つずつ、と。ややこし過ぎるのはサブキャラで中国人と貴族がそれぞれ二人ずつ出て来るコト、出来過ぎなのは窓から落ちておっ死んだガキがロシアン・マフィアのボンボンだった…て高度な偶然。こーいうのがも~少しシンプル・自然でも他のナニかで魅せられる…てクオリティが在るのが(ソレこそ)初期タランティーノなのかな、な~んて。別に私そんなにタランティーノ好きでもねーのですケド、そんな私でもやっぱ「比較」はしたくなっちゃいますかね(なのでこの点数で)。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-18 01:01:35)《改行有》

6.  ショコラ(2000) 《ネタバレ》 (理由は実は好く分からなかったのですが)当初からかなりメルヘンな雰囲気が感じられるのですケド、そのワリにはソコまで分かり易く明らかにポジティブ&ハートフルなドラマでもねーかな…と思ったのです(⇒ラスト付近は色々とご都合主義にも近い感じでカタが付きまくってゆきますが)。また、好くある「ふと現れたスーパーな主人公が一切合財解決して回る」というお話に思いっ切り見えるヤツでもあるのですケド、中盤深くまではその辺の感じも率直にだいぶ曖昧だとも思うのですし(特にキャリー=アン・モスとジュディ・デンチの関係性があまり改善した様に見えてゆかないのが私としては大きかったのかな、と思います)、ソレでいてレナ・オリンの元旦那はラス前には一発トンデモなく深刻なコトをやらかしてくれるのですし。個人的にも、ごくまろやかに観てるしかない感じで進行してきて…のあの辺からの暫くのシリアスさは、全体としても少~しバランスが悪かったかな…と思いましたかね。 ただ好意的に捉えれば、見た目は分かり易い様で実際は全然そーでもない、タイトルどおり甘い様で実はほろ苦くもある、とかっていう(種々の側面で)ごく複雑で奥行きのあるドラマだ…と思うコトも出来るかと感じるのです。ソレこそ苦くも甘いチョコレートの様な、と。ロケーションがとても素敵で、美術系の小物も総じて綺麗で、何よりジュリエット・ビノシュは超・魅力的で(外見も内面も)かつ少なくともレナ・オリンに対象を絞るならばごく分かり易くポジティブ+爽やかなお話だったのも含め、いつ観ても全然フツーに楽しめる映画だったかな…とは思いましたですね。観て損とゆーのは全く無かったと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-25 19:37:51)《改行有》

7.  シラノ 《ネタバレ》 同原作の映画を巡っていて「オペラでも観てみたいな…」と思ってたトコロ、近々でミュージカル映画になってたのでイザ!と飛びつきました(いちおうオペラにもなってるらしいですが)。更に、既に舞台版ミュージカルになっていたヤツを映画化した…てコトらしくて、主役の2人はその舞台版から引き続き、かつ音楽担当がバンド「ザ・ナショナル」のメンバーだってのもまた引き続き…てコトらしいです。その一番肝心な主演がピーター・ディンクレイジ…とゆーコトで、シラノのコンプレックスが「デカ鼻⇒低身長」になってるとゆーのが最大のポイントではありますかね。ココ、全然悪くないコトだとは思うのですが、一つ考えてしまったのが、シラノの場合のデカ鼻とゆーのは(そんなレベルのは)たぶん実在し得ない…という意味ではごく「抽象的」な属性だった…と言えるかとも思うのですが、ソレをディンクレイジにフツーに演らせる…てのはより現実に則した描き方だとも思えて(なにしろ実在するのですから)ともすれば方面によっては批判もあったりなんかしなかったのかな…なんて。ただ、最後まで観ると(だからこそとゆーか)肝心なシラノの「勝利」とゆーのも、またより現実に強力に繋がってくるモノ・真に迫ったモノとして感じられた…ので、その面はたぶん効果的だった・成功だったと言っても好いかな、とも思いました。 でお話の中身としては、かなり素直に原作準拠、加えて映像は現代的なレベルにチャンと引き上げられているので、今作もまた当然の如くに全然面白く観切れましたですね。ただ一点、コレは完全に個人的趣向の範疇ではありますが、音楽に関しては私自身はちょっとしっくり来なかった…と言いますか。前述どおり音楽担当がロック・バンドの面々で、だから楽曲も全然フツーに現代的でポップなヤツで揃ってるのですよ。マジで、洋画の現代劇の(ちょっとシャレオツな)ドラマ作品でいつでも流れてるよーなヤツがこの歴史もののミュージカルでも流れてくる…てのにどーにも違和感が拭えなかったのでありますね。でも、ディンクレイジもヘイリー・ベネットも実際に歌も歌ってるのですがそのクオリティ自体は正直思った以上ではありました(特にベネットは全然フツーに巧いな~と思って聴いてました⇒見映えの方も超・フワフワな雰囲気でとても魅力的でしたし)。重ねて、面白い映画だったとは自信を持って言えます。[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-22 13:08:36)《改行有》

8.  ジグソウ:ソウ・レガシー 《ネタバレ》 今作は何故か観ておらず、先に次回作の『スパイラル』を観てしまったのですが、根本的な私の認識としての「3以降はあまり変わり映えがしない」てのは今作を経てもまた確かだったのでして、かつこの『ジグソウ』と『スパイラル』は諸々の描写・中身自体もまたかなり似通ってましたかね(ただ、グロ描写の物理的なクオリティや仕掛けの質はシリーズ中でも揃ってあまり高くはなかったかな、とも)。で、比較して今作側の好くない点としてはテンポがかなり悪いコト(やや謎解き=真犯人は誰か?という部分の描写に重心が寄っているので、肝心のデスゲームの進み方がミョ~にゆったりで)。一方で好かった点としてはソレこそトビン・ベルが「ジグソウ」としてズバリ登場するコトでしょう(彼が登場するこの部分の「仕掛け」とゆーのは、中でまたそこそこマシな出来だったか…とも)。結論的には8作目と9作目は甲乙付け難い…と個人的には感じましたかね(⇒こーいう場合に使う言葉なのかは少々疑問ですが)。[インターネット(字幕)] 4点(2022-10-19 23:07:06)

9.  情炎の女サロメ 《ネタバレ》 映画全体のつくりがそこまで重厚長大というワケではないが、個々のシーンのつくり自体は非常にソリッドな史劇映画。とは言え、スペクタクルな場面が見せ場というワケでもなく、見どころは俳優陣の演技合戦というトコロ。 ヘロデ王&ヘロディア王妃には名優チャールズ・ロートン&ジュディス・アンダーソン。いずれも重厚で奥行きのある演技で、好色・狡猾・尊大・憎悪と恐怖、といった負の人間性を味わい深く醸し出す。洗礼者ヨハネ役のアラン・バデルは思ったよりも実は若造だが、民衆をアジる煽動者としての熱量のある演技はこれも中々(ただ、キリスト教の預言者としては若干ながら胡散臭い&存在感が重々しくない感じもする…カモ)。 そして肝心のリタ・ヘイワースだが、今作時点で35歳、と本来のサロメのキャラ的にはもう少し若い方が望ましい…のではないかとも思われるが、纏う色気はその分また抜群である。ただ、そもそもリタ嬢は別に若い頃からセクシー全開だったのだから、彼女だけに着目するなら10年前に撮っても好かった作品にも思われる(とは言えお蔭でカラー作品になっているのであり、色付きリタ嬢を楽しめるという意味ではこれも重畳ではある)。相手役スチュワート・グレンジャーも、それに十分値する爽やかイケメンでこれもグッド。 話も結構面白いですよ。見事に妖艶な「七つのヴェールの踊り」をクライマックスとするラストの盛り上がりも、率直に素晴らしい。[DVD(字幕)] 7点(2022-05-30 01:01:07)(良:1票) 《改行有》

10.  シェラ・デ・コブレの幽霊 《ネタバレ》 元々がテレビ映画用に54分で撮ったのを、ソコにシーンを足して81分にした…というコトらしいのですね。だから全体的な質感は確かにテレビ映画ぽいですし、加えて監督が『サイコ』の脚本家だからかちょっとヒッチコック風(⇒劣化版)な感じでもあります。で正直、多分54分版の方が面白いんだろーな…て感じではありますかね(=あんまし意味の無い退屈なシーンも散見されるな、と)。でも、今作がこーいう一種の「伝説」扱いになってる主因であろう肝心のショック描写(幽霊のシーン)とゆーのは、別に現代でも今だ通用するというモノでは決してないながらも確かにかなり不気味ではあるのですよね(コレもまたあんまし映画では観たコトないよーなザラついた質感で)。ラス前のジュディス・アンダーソンのシーンなんか結構迫力も有ったと思いますよ。そのアンダーソンに加えて(今となっては)役者もかなり豪華で、中でもダイアン・ベイカーの美貌はモ~冴え渡ってました。アマプラさん、ありがとうございます(可能なら54分版も配信お願いしやす)。[インターネット(字幕)] 5点(2022-05-20 00:12:56)

11.  シャドウ・イン・クラウド 《ネタバレ》 いや、全然悪くなかったすね(スルーし掛けたのですが危ないトコでした)。ジャンルとしては性質的にはアクション・ホラー(前半はややサスペンス気味)と言うのが適切かと思いますが、(短尺なコトもあって)まずホラー要素は思ったより遥かに僅かな分量に留まっており、忖度無しに言ってアクション・ホラー・サスペンスの三つ巴、くらいな感じかと。しかしその一方で、総合的な商業的娯楽映画とゆーよりは一種のアイデア作品とゆーか(たぶん)あまり予算が掛けられない中でやりたいコトをやり抜くコトだけに集中しよう!てな映画にも見えますかね(前半の展開運びなんかが特にそう)。 そしてその意味では、そんな中で今作にクロエを起用できたとゆーのは大正解(とゆーか必要不可欠)だった様にも思えます。アクションも含めて諸々とメチャ頑張ってましたし、相変わらずメチャ可愛かったですし、もう一つ、やっぱクロエちゃんクラスが出てるとこーいう映画でも一段よりチャンとした映画に見えてきますよね(ココに知らない女優を充ててたらソレこそフツーにB級扱いでDVDスルーになるヤツですよコレ)。 ただし一点、前述どおり全体的にもごくリーズナブルな質感である中でシナリオもやっぱりそーいう感じとゆーか、結果的には随分と突っ込みドコロが多い(=荒唐無稽な)映画でもあるのですよね。カバンの中身が判明して以降は特にそんな感じでしたし、そもそもこのコトの真相ってヤツには個人的にはあまり共感が出来ませんです(やっぱ少し無謀すぎると思いますし、巻き込まれる方としたって堪ったモンじゃねーよ…とゆーか)。それらの部分はやや「笑って許して!(テヘペロ)」というコトが可能な範疇は超えてしまっているレベルかとも思われますし、ソコに引っ掛かると当然評価も高くならない…という作品なのも間違いないかと思います。 私自身も(つまらなくはなかったとは言え)結構評価は迷ったのですが、ラストの爽快感とクロエちゃんの母親姿まで観れたコトにお得感もあったので(授乳シーンはボディダブルでしょーケド)評点は高めに寄せておきます。興味の在る方とクロエちゃんファンは、是非映画館で。[映画館(字幕)] 6点(2022-04-24 22:46:27)《改行有》

12.  ジェクシー!スマホを変えただけなのに 《ネタバレ》 例えば、やり方によってはもっと若者の成長物語とか、も少しチャンとしたラブストーリーとか、それこそSF系のホラーチックな話とかにも全然拡張できたと思うのですよ。ただ、今作はそーいう方面の「貪欲さ」とゆーのが殆ど見当たらなくって、ごくごく軽~いコメディとしてだけ何とかなればイイや!という少し「やっつけ」な感じも覚えるのですよね。よく見ると色々・諸々ディテール面は相当にテキトーだし、でもだから逆にあんまし細かいトコを気にせずにそれこそ軽~く観流せるとゆーのは確実にメリットでもある、とも思うものの…個人的には、演者の出来とかに比べるとチョイと雑すぎ・軽すぎで少~し勿体無いかな?とも感じられましたですね。 中でも一番雑なのは肝心のジェクシーのキャラでしょうね。そもそも最初から口汚くて口煩いだけでそんなにスゴい超機能がある様にも見えてないのですし、とは言え彼女?の御蔭で嫌々ながら「外」側に向かった主人公の人生が次第に好転してゆく辺りは感情移入もし易く、個人的にはソコら辺が確実に一番面白く観れてましたよ。でもジェクシーが次第にジェラシーに捉われ、ちょっと笑えない程度におイタを致し始め…るも、ラストはまたアッサリ心変わりしてなんかボンヤリ終わってゆく……コレもちょっと場当り的とゆーか、チョイ雑すぎやしませんかねェ? なんとなく根本的に、実は主役の俳優さんの年回り(ヤングアダルト)が対象世代とゆーよりもやや若年層向けな…という感じにも思われたのですね(子供騙しとまでは言わんですケド)。そーするとやはり主役もそのくらいのごく若い役者でやった方が好かったんチャウかね…とは、私はどーしたってシコシコ考え込んでしまうのであります。はい。[DVD(字幕)] 5点(2021-11-01 21:29:49)(良:1票) 《改行有》

13.  情婦 《ネタバレ》 史上最高レベルに「いったい何考えてんだよ」な邦題ですが要は私と同じ様に、もォ~マレーネ・ディートリッヒしか見えてなかった、というコトだとは思うのですね。今作の彼女は正に圧倒的!で、最初の登場シーンのオーラ全開なサマにせよ、件の"Damn you!"なんてワタシ最初観たときは10万ボルトか!てぐらいにシビレまくりましたし、その後証人台で涙を流すシーンの神々しい程の美しさもまた!(美しいでゆーともう一つ、変装をロートンにネタばらしして再び髪を掻き上げるシーン、カット切り替わった後の裏から見た横顔が、実はワタシ大好きなんですよね)。今作時点で56歳とは、ちょっと信じられませんです。 このとおり、彼女の演技その他のレベルはもう凄まじいのですが、本作がスゴいのは彼女と相対すべきチャールズ・ロートンとタイロン・パワーもまた負けず劣らずな高品質の演技を披露しているという極め付きの豪華さでしょう。そしてもう一つ、彼らの法廷での様子というのは全て「『演技をしている』という演技」だとゆーのも中々面白いですね(ディートリッヒとパワーは劇中の実際として、またロートンは弁護士として法廷では感情を表に出さない、という意味で)。二重構造とゆーかある意味で少しメタな、とも言えるかと思うのですが、ソコに関しても3人の演技には違和感が無いのがまず素晴らしいですし、そしてそのコトがラスト5分における「本音」の暴露大会というドンデン返しのスーパーな衝撃にまた繋がっている、とも思うのです。サスペンスとして一段上、とゆーか、実に精密に好く出来た作品だと思います。その部分のシークエンスの「あれよあれよ」なハイテンポぶりも、また他に類を見ないというレベルで最高ですし。 そのドンデン返しを爽やかに締めくくるのがこれまたエルザ・ランチェスター。彼女にしたって助演としての出来は出色で、こんなのもう完成度が高い!(参りました!)と言う他ないですよね。傑作かと。[DVD(字幕)] 9点(2021-10-22 23:14:16)《改行有》

14.  死霊館 悪魔のせいなら、無罪。 《ネタバレ》 非常に大衆向き&娯楽向きという方面にまた少し寄ってった、てな感じの三作目ですかね。そのうえで、ちょっと霊能力バトルみたいな側面も強まっててややファンタジー気味、という意味でも、少~し対象年齢自体も下がりつつあるのかと思います(ショック描写も総じてごくごくマイルドだし)。純粋なホラー部分のアレコレもまただいぶんよくある感じのヤツで揃えちゃってますし、オチも前作・前々作にも少し通じる様な(ある種)平凡なモンだしで、私個人の感覚としてはイイとこ二作目と同等くらいの出来(=一作目にはちょっと及ばない)という評価になりますかね。 好みの問題かも知れませんが、肝心の悪魔崇拝の「儀式」の内容とゆーのがやや分かりにくいかな、とも思いました(呪いで人を操って、殺させる+その後自殺させる、を3組で計6人…てまた大仰なコト)。ただ、ソコが少しややこしいので中盤でその謎を追ってゆく部分は無難にハラハラと観てゆけますし、そもそも全体的にお話の運び方は割かし巧かったとも思えてまして、個人的にはフツーに最後までダレずに楽しく観れてましたかね。ショック描写も前述どおりマイルド(=グロさやキレは高度ではない)ですが、見せ方自体は結構また巧いので決して全然(ホラーとして)悪くもないですし、そしてこのシリーズの一番の勘所であろうウォーレン夫妻のキャラの魅力も無難にそこそこ引き出せていましたし、重ねて娯楽用ホラーとしてはごく非常に手堅い出来だと思います(後々お家で暇潰しに使う分には十二分もいいトコロだろう、と)。ただし、とにかく「怖い」ホラーが観たいのよ!とかいう場合には、他の作品の方が好いかも知れませんね。[映画館(字幕)] 6点(2021-10-02 01:59:53)(良:1票) 《改行有》

15.  シャン・チー/テン・リングスの伝説 《ネタバレ》 何度でも言いますケド、映画が描くべき最良のモノとゆーのは「価値観」「世界観」だと思ってます(それも特に「ユニーク」なヤツが望ましい)。その重要ぶりに比べれば、お話自体の内容だとか実際的な部分の背景・キャラ設定だとか(ですら)、ましてやアクション・カンフーとかのジャンル要素や美術・音楽・衣装、果ては起用される俳優の「人種」などとゆーのは、押し並べてごくどーでもいい謂わば「外皮」とでもゆーべきモノだと思ってますです。 単刀直入に申し上げますが、結局なぜマーベルは今作みたいな中華(アジア)風ヒーロー映画をつくろうと思ったのでしょうか。ド初っ端のアクションこそ、例えば香港伝統のワイヤーアクション的なモノであったり動き自体も多分に太極拳的なモノであったり、と、アクション面のコンセプトとして中華圏のそれらを取り込んだ作品なのかとも思ったのですが、以降は諸々ほぼ「いつも通りの」平凡なマーベル産アクション映画(演者が総じてアジア系というだけの)でしかなかったのですよね。お話の実際の内容や設定なんかはも~言うまでもなく、というか、別に替りに地球のドコが舞台でダレが主役でも何らの問題もなさそう、てなもんで。そもそも、テン・リングスっていったい何なんすか?『封神演義』の哪吒の乾坤圏から着想を得た…というコトでもなさそうですし、あんなハナシ中国絡みで聞いたコトねーのですケドね。そんなトコロも含めて本当に(本当の意味で)中華・アジアのナニを、どんな価値観を今作には描き込みたかったのか、という疑問が脳内を駆け巡るのを止め様が無い。 結論、私には今作は「中華(アジア)」がテーマの作品とかでは更々なくて、単なる「ポリコレ配慮の賑やかし」にしか見えませんでした。コレなら、例えばファンタジーではあったにせよ、描く対象に対する「敬意」がある程度チャンと感じられた『ラスト・サムライ』すらの方がまだ全然マシだったとも思えますのですよね(アレだって相当に浅薄な作品にも私には思えましたですよ?アレからだって何十年経ってると思ってるのでしょーかね)。ナンの中身も無い世辞愛嬌をブチまけられるくらいなら、いっそ無視された方がマシ、というコトもあったりするじゃねーですか。正にそんな感じだと思いましたすね(本来の点数からは一点引いて、この評価といたしますデス)。[映画館(字幕)] 4点(2021-09-04 21:30:29)《改行有》

16.  ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 《ネタバレ》 ファミリー娯楽作として決して悪くはないのですが、元ネタの旧『ジュマンジ』ってあくまで子供向け娯楽作品ながら、どこか少し「怖い」とゆーか、ちょっと凄みのある作品だったよーな気がしています。ゲームと言いつつ確実にゲーム以上の緊迫感があってそれが優れたスリルに繋がっていた、と言いますか。本作はゲーム世界に完全に入り込んでのお話になっていますが、発生するハプニングはどこか手控えているとゆーか(如何にも「ゲーム」的なとゆーか)ちょっとヌルい気がして、あまり緊迫感が高まるという感じでもないのが第一に感じるトコロです(結局全員ライフを使い切るコトもなく生還しますしね)。また、映画全体のテンポ自体も若干スロー気味でスピード感が無く、かつクライマックスの盛り上がりもやや物足りなくて、総じてちょっと抑揚(アップダウン)に欠ける作品だとも思いました。そこは個人的には少し減点要素です(ソッチの方が気楽に観易い、という製作側の戦略なのかとも思いますケド)。 役者の仕事はどーだったでしょーかね?ジャック・ブラックが少し特殊なキャラですが、流石の手堅さ、という以上の出来でもなかった気がします。ロック様もまずまずではありましたし、随所で見せる「少年ぽさ」は元プロレスラーとは思えないホドのやや高度な演技にも見えました、が、彼に関しては役者本来の「重厚感」あるキャラと、ソッチの少年ぽい未熟なキャラを(お話の中でごく都合好く)使い分けている、という様にも見えて、これも少しキャラのつくり込み・使い方に甘さがある、とも思いました。他のキャラも総じて可も無く不可も無い、程度でしたかね。[インターネット(字幕)] 5点(2021-08-20 22:37:13)《改行有》

17.  ジュマンジ/ネクスト・レベル 《ネタバレ》 前作がかなりヒットしたこともあって、基本方針は変わらずの続編のようです。ゲームに参戦する人物が追加され、キャラの中身もシャッフルされたりしますが、最終的には前作と同じ面子で決戦に挑みます。ステージの情景は進化し、ジャングルから砂漠、果ては雪山を舞台に冒険が繰り広げられます。前作はごくシンプルなアクションゲーム風でしたが、今作は少しだけRPG風とでもゆーか、アドベンチャー感は増している様な気もしますね。結論、ファミリー娯楽作として、続編として、非常に手堅いクオリティかと思います。私は前作からあまりハマってないのでこの評価となりますが、映画館で観ていたら多分1点プラスだったと思われますね。なんかまた続編がありそうな終わり方ですが、どーなることでしょーかね(今作もヒットしてますし、ある意味必然だと思いますが)。[インターネット(字幕)] 5点(2021-08-18 22:55:53)

18.  死霊のいけにえ(2015) 《ネタバレ》 コレも完全にフォーマットは『死霊のはらわた』ではあるのです。大金が在ると聞きつけて元締めのチンピラのトコに殴り込んだ娼婦4人が、そいつらを皆殺しにしたうえで一人の男を人質にして山小屋に逃げ込む…という話なのですが、まず風変わりなのが、その人質の男とゆーのが「反キリスト」の超能力者だった…というコトなのですよ!とりあえず、前半はこの男の暗示にかかって4人が派手に同士討ちを繰り返す(暴れる女は元ネタのグロテスクなゾンビ風に変貌して)という展開が続いてゆきます。 後半は、反キリストの本来のターゲットである「神の子を宿した女性」を殺そうとする話に(これまた突拍子も無く)展開してゆきますが、ここでも変だなと思うのが、結局この反キリストとゆーヤツが凄いんだか凄くないんだかよく分かんない、とゆうコトですね。能力的にはテレパシー(+暗示・催眠能力)・サイコキネシス・パイロキネシス・終いには死者を甦らせて使役するというネクロマンサーなコトまでやってのけるのですが、そもそもなんでそんなヤツが簡単にとっ捕まってるのかも解せないですし(能力は多彩なワリにそれぞれのレベル自体はチョイ微妙、ということではあるのでしょーが)、後半も娼婦4人組のリーダー格に完全に主導権は握られっ放しでその辺の感じは少しコメディ風でもあります(実は、この女もまた…という奇天烈なオチなのですケド)。 あと今作、正直ホラーと言うよりだいぶスプラッタ・アクションに近い、というレベルで派手な格闘シーンが全編で連続してゆくのですが、これまた妙に過激なうえに率直に描写がちょっと雑だと感じますね。キャットファイトよろしく髪を引っ掴むのはイイのですが、そこから壁やら棚のカドやらに顔面を何度も何度も叩きつけてグッシャグシャ音がしたりするのに次のシーンでは平然としてたり、終盤なんかは釘の突き出た板で(頭を含めて)タコ殴りにしてたりするのですがこれすらも大してダメージ無さそうに直後に平気で動き回ってて、派手なのは好いんですケドちょっとこれも変じゃね?という感じですわね。 CGや特撮の粗さを消すためなのか全編16mmフィルムのよーな低画質で少し観にくいし、前述どおりにお話含めて色々とかなりチャランポランな作品でもあります。とは言え、アクションの派手さ・タップリな分量・キレの好さ、そしてお手頃に高めのグロ度合はそこそこ観ていて快適でしたし、この手の名作オマージュとしても比較的かなり観れる方、そして暇潰しには確実に十分、かと思います。お暇なら是非どーぞ。[DVD(字幕)] 5点(2021-08-06 02:17:42)《改行有》

19.  ジャングル・クルーズ 《ネタバレ》 乗り物映画(船)というコトで、4Dで鑑賞しました(4Dですけど2Dでしたが)。今回は4DXを選択したのですが(実はお初)、ミストの有無を選択できるのとか、天井からも水が降ってくるのとか、火のシーンで首元に温風が来るのとかはMX4Dとは相違点としてありましたね。他方、椅子の動き自体はMX4Dの方が激しいでしょーか(アッチはたまに落っこちそうになるくらい傾くのですよね)。結論、エフェクトの多さは4DX、アトラクション感・乗り物感はMX4D、というトコロでしょーか。 で、1000円追加して4Dで鑑賞した甲斐もあって、アトラクション映画としては十分に楽しめましたですよ。ストーリー・設定も分かり易くて単純ですし、率直に言えばやはり完全な子供・ファミリー向けの映画だと言えるでしょう。映像自体はなんか他でも観たことあるよーなのも多いですが(特に『パイレーツ・オブ・カリビアン』あたりで)、クオリティはそんなに悪くもないし、非常に手堅い娯楽作だと思いました。 ただまあ大人が観たのであれば、お話の「お手軽さ」をレビューに残しておくのも無駄ではないでしょう。なんかよく分からん不老長寿の妙薬をジャングルに探しに行く、というシンプル極まりない話ですが、そもそもキーアイテムの「鏃」はなぜ当初ロンドンに在ったのでしょう?(ロック様はずっとコレを現地で探してたのではないのですかね?)ロック様に関してはキャラ設定が少しだけややっこしいですが、そこの背景ストーリーはイマイチしっくり来ない箇所もありますし(長老はアギーレを呪うのはいーのですが、何故についでにロック様まで呪いに掛けちゃったのですかね?)。ラストで目的のブツを手に入れた後、ロック様+ブラント姐さんがどーなったのかも随分と適当に流しちゃってて、総じてストーリーはどーでもイイというレベルの気の入れ方だとも思いましたですね。 とは言え、気楽に楽しむ分には全くもって十分なクオリティです。完全にロック様とブラント姐さんの2人の映画でありますが、2人とも出来はかなり上々でしたし、彼らのファンなら必見でしょう。かなり迷いましたが鑑賞環境の力も加えて、1点高めに付けておきます。[映画館(字幕)] 7点(2021-08-01 16:09:53)《改行有》

20.  新・死霊のはらわた 《ネタバレ》 まずタイトルがこんななのは、製作総指揮にサム・ライミが入っててブルース・キャンベルも一枚噛んでる、からでしょう。そして、再生してみるとド初っ端からとにかく画質が粗い(40年代のカラーフィルムかなんかを引っ張り出してきて使ってんのケ?とでも言うか)。なので、どっからどー見ても名作五・六番煎じくらいのパクリ低級ホラーにしか見えん、のですが… が、そーして観始めると、今作は意外にも『死霊のはらわた』系とゆーよりは間違いなく別、ロメロ系統のコテコテ・ゾンビ映画なのですよ。そして特撮・特殊メイクなんかは意外にまずまず水準が高く、危惧されたホドに超チープ、というワケでもありません。そのうえ、まずはゾンビを治療する血清の話、そしてゾンビを信奉するカルト教団なんかも出て来て、お話の中身もそこそこ凝ってる…?とゆー様にも思えてくる。結果、中盤は率直になんか結構面白く観れてましたね。 しかし、終盤にかけては尻が窄んでいく、とゆーかそこまで観ていくと流石に気付くのですケド、これって色々とロメロ三部作(特に三作目『死霊のえじき』)のパクリ放題でしかないですよね。科学者がワラワラ出てくるのとか、意思のあるゾンビとか、ショック描写にしてもゾンビの集団に腹を素手で八つ裂きにされるのとかはまんま『死霊のえじき』で観たヤツですし、そもそも最終的に人間同士の争いで皆滅んでいく、つーのは二作目『ゾンビ』の丸パクリですし。これは要するに『死霊のはらわた』のパクリだと思って観始めたから逆にちょっと意外性があったケド、最初から『ゾンビ』のパクリだと思って観てたらほ~れ、やっぱりな!という作品でしかなかったのではないか、と思うのです(危ねえ危ねえ)。 結論、映画自体の出来は決してそこまで高くもない典型的な名作剽窃B級ホラーだと思います。が重ねて、特撮・特殊メイクなどはそこそこ観れなくもない出来なのと、この深謀遠慮な邦題マジックにある種の敬意を表しまして、1点プラスさせていただきますです。[DVD(字幕)] 5点(2021-07-31 23:54:09)《改行有》

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