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1. スリーサム
《ネタバレ》 やりたいならやりたいでいい。ただ、おまえらは本能のままの猿なんだから、感傷にも自己憐憫にも浸るなと言いたい。特に同じ女として、自分より美しく魅力的な(このあたりは私の主観?)女の子に対して、侮蔑的な振る舞いをするアレックスに嫌悪感を抱いた。いるんだよな、こういう女。そのコミュニティー内では女王なんだけど、傍から見るとただの勘違い女。それが薄々自分で分かっているから、殊に自分の地位を脅かしかねない闖入者にはやたら排他的な態度になる。男たちも負けず劣らずだらしない。何だかいろんな意味で感情逆撫で映画だけど、こういう、「自分たちだけドラマティック状態」を盲目的に楽しんでいる奴らって、大学というところには結構多い。ちょっと極端なテーマではあるが、この年頃の度を越した所謂「リア充」のイタさの描き方は純粋に上手いと思った。[DVD(字幕)] 6点(2010-02-16 20:26:23)
2. ステラ
《ネタバレ》 下品な女に、鼻につく吹き替え。観始めた瞬間、これは個人的にいけ好かない作品だろうなと感じたものの、途中で止めるのもなんだし…と、半ば「もったいない」の精神で鑑賞し続けたわけだが、中盤以降~終盤、終始涙が止まらなくて、作品の素晴らしさに正直驚かされた。初めはステラに不快感を覚え、こんな品のない女にひっかって…と医者の卵に同情を寄せていたのに、いつの間にか印象が逆転していたのも凄い。結末は報われないが、それはあくまで観ている者の感想であり、ステラは娘が幸せになったことを心から喜んでいるため、結局はハッピーエンドである(それまでステラがどう生き、また、その後どう生きていくのかはちょっと考えたくもないが…)。たまたま母子家庭に育った自分には、母と娘特有の冗談を言って笑い合うようなシーンに殊更共感したこともあり、ちょっと忘れられない一作になりそうな予感。ちなみに、他のレビュアーさんには不評な、本作のやたらシーンが飛ぶ構成は、個人的にはテンポが良くて好きだ。[地上波(吹替)] 8点(2009-09-27 12:45:43)
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