みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. スーサイド・スクワッド 決死部隊。DCコミックの悪役たちが世界を救う物語だ。アメリカ政府はヒーローだけでは解決できない問題を抱えていた。そんな状況を打破するため、禁断の手段に手を出すことにした。ベール・レイヴ刑務所に収監されている凶悪な犯罪者を召集し、最強部隊に仕立て上げることだった。ん~、期待していた作品だが悪党たちのワルさ加減がイマイチ。悪党はもっと「悪党」として表現して欲しかった。決死部隊の連中が、みんな普通に格好良く、普通にヒーローに見えてしまうのがマイナス。タランティーノのキャラクタ構築を見習え。また、いつの間にか仲間意識が芽生えて簡単に結束してしまったところもマイナス。ドラゴンボールの悪役を見習え。興業的にも、引くくらいの悪党だと問題があるのは分かるが、バランスよく演出するのが見せどころだろう。あと、主要な事件の発端が、部隊の一員であるエンチャントレスの暴走であり、要するに首謀者アマンダ・ウォーラーの管理不行き届きだろう?ってところがマイナス。また、主要なキャラクタが普通の人ってところも、本当にエンチャントレスの暴走を止められるのか?と思わせてしまうのでマイナス。アクションシーンはそれなりに楽しめたんだけどなぁ。でも、ハーレイ・クインの存在感と愛らしさ、心地よい色気は最高。結局、彼女のための映画であり、彼女が居てこその物語なのだろう。でもでも、彼女が最後には普通に「仲間」って言葉を言っちゃうのはマイナス。峰不二子を見習え。全体的に退屈はしないが、それほど心に残らない感じだった。イマイチ...。[DVD(吹替)] 5点(2017-07-14 22:54:22)(良:1票) 2. スタンド・バイ・ミー "ぼくのそばにいて欲しい..."「死体を見たくないか?」物語を作る才能がある内向的で真面目なゴーディ。家庭に問題があり将来を悲観しているが正義感に溢れるクリス。父親に虐待を受けているが父を愛する眼鏡のテディ。太めで臆病なうっかり者のバーン。本作は、この四人の少年たちによる、ひと夏の他愛もない冒険小旅行の物語だ。主題は「死体探しの旅」であるが、年上の不良グループとの諍いも適度に絡めつつ、それぞれ家庭に問題を抱えた彼らの身の上が分かり易く表現されており、誰もが通過するであろう「大人」への純粋な憧れが清々しく描かれている。その道中での多感な少年の行動や心理の細かな描写が素晴らしく、彼らの友情が心に沁みた。リバー・フェニックスを始めとする、子供たちの演技の新鮮さも見どころだ。特に焚き火のシーンで、クリスがゴーディに「大人の裏切り」について告白するシーンが素晴らしい。対比的に、大人になるために色々なものを失わざるを得なかった寂しさ、虚しさを感じさせるリチャード・ドレイファスの存在感も特筆ものだ。また、主題歌である"Stand by me"の素晴らしさも言わずもがなだろう。この映画のために創られたと思えるほど作品にマッチしており、エンドロールでこの歌が掛かると物語の感動も一入となる。作品としては小粒に映るが、誰もが懐かしさと清々しさを感じる内容は素晴らしい。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2017-04-16 21:31:55)(良:1票) 3. ステップフォード・ワイフ(2004) 妄想を実現することの恐ろしさ。TVプロデューサーとして活躍していたジョアンナ。だが、彼女が企画した番組のせいで事件が発生したことで、退職を勧告されてしまう。気落ちした妻をの身を案じ、夫のウォルターは妻とともに職を辞して郊外の高級住宅街へ移り住む。新天地ステップフォード。街並みは美しく整備され、住人たちも穏やかな善い人ばかり。だが何かがオカシイ。住人の妻たちが妙に(男にとって)理想的な女性たちなのだ。そして、徐々に街と住人たちの秘密が明らかになっていく...。社会的地位の高い職業に就いていた、優れた強い女性の夫たちのコンプレックスが物語の核となっている。結構序盤の方でネタバレするので、観客は秘密を知った上でコメディを楽しむことになる。理想の女性をモノにすることを妄想するのは罪ではない。妄想を実現する(理想を他人に強制する)ことが罪なのだろう。最後の最後にプチどんでん返しもありヤラレタ。でも、舞台が'60年代くらいの過去なのか近未来なのか判然とせず、レトロフューチャー的な世界観を狙ったんだろうけど、中途半端だった点が残念。あと一歩。惜しい。[DVD(吹替)] 5点(2016-11-22 00:42:36) 4. スプライス 《ネタバレ》 製薬会社で数多の病気の治療薬に必要なたんぱく質を合成する研究者である男女2人の主人公。複数の生物の遺伝子を掛け合わせ、新種の生物からそれを取り出そうとするが、より高度なたんぱく質を合成するため(また科学者としての好奇心から)、人間の遺伝子を組み込むタブーを犯す。そして産み出された生物は、急速な成長を遂げ徐々に人間の姿と知能を獲得していく...。本当に小さく自分の思い通りになる頃の「我が子」を溺愛した女主人公が、思い通りに育てられなくなると虐待するようになる。自分が子供の頃に虐待を受けていたと思しき描写もあり深い。また、逆に最初は新生物を排除しようとした男主人公は、新生物の見た目が人間の女性に近くなるにつれ愛するようになり、最後は性的関係を持つに至る(新生物のフェロモンに負けた?)。最後は新生物の性転換(伏線あり)により、女主人公が陵辱されるに至る(自然の摂理を汚すものは報いを受けるということか?)。ありがちなバイオSFかと思いきや、自然の摂理の犯してはいけない境界線と、子育て(しかも子供は「異形」で先天的ハンデを負っている)の機微を描くとともに、うまくいかない育児に伴う身体的、性的虐待をも描く重い内容だった。[DVD(吹替)] 6点(2012-08-14 23:24:59) 5. スーパー! 《ネタバレ》 深く考えさせられる内容であることは間違いないのだが、鑑賞後の後味が悪く、安易に人に勧められない映画である。妻を薬の売人に寝取られた冴えない主人公が、神の啓示によりヒーロー「クリムゾン・ボルト」となり巷の悪に罰を与え、妻も取り戻そうと一念発起する...のだが、弱っちくて返り討ちにあうこと多々。そこで凶器による不意打ち一撃離脱方式に変更。一応彼の考える悪いことをした人しか襲わないのだが、その描写が姑息でえげつなく、嫌悪感バリバリ。また、途中から押しかけ女房的に相棒となる「ボルティ」の言動がヤバく(悪い意味)、エロくて傍若無人で観ていて引きまくる。ヒーローものは悪を罰する際に幾ばくかの爽快感が生まれるが、この映画のヒーローたちの行動には爽快感や格好良さがない。ただ、そこに現実感が湧き上がる。ヒーローが一般的な正義(法律・マナー)に反した人を殴ったり殺したりすれば、ヒーローも正義に反してしまう。数多のヒーローたちの存在の矛盾を皮肉り、ヒーローとサイドキックとの性的関係を揶揄した内容は趣味で及第点。[DVD(吹替)] 7点(2012-04-28 21:25:31)(良:1票) 6. スペル 《ネタバレ》 サム・ライミの久々「小物ホラー」で期待していたんですが...。キングの「痩せゆく男」みたいで題材はいい感じなんですが...。言い表しにくいんだけど、グロさしつこさが半減していて「死霊のはらわた」シリーズや「ダークマン」といった、"ゲハゲハ!グホグホ!"って"イッちゃってて燃える感じ"が無くて残念。「スパイダーマン」というメジャー作品を経験して憑き物が落ちてしまった感じかな。残念。[DVD(吹替)] 4点(2010-09-15 23:52:05) 7. スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 全編通してだれる所がなく最後まで非常に楽しめた。無鉄砲で傍若無人、無闇に争いばかり起こすカーク。でも時間を追うごとに明らかになる常識に囚われない発想と冷静な判断力・統率力。何事にも冷静に対応し、論理的・合理的に考え行動するスポック。でも時間を追うごとに明らかになる秘めたる感情・情熱。完璧に対照的な彼らのコンビは、だんだんと感じてくる2人の魅力も然ることながら、彼らの飛びぬけた才能が渾然一体となり、新しいシリーズにとっても最強のコンビであると感じた。ただ、カークやスポックの人となり紹介が大雑把で、ストーリー展開にご都合主義的なところがあり、ツッコミどころ満載で今ひとつのめり込めなかったのが残念。でも、未来のスポックをストーリーに取り込むことで既存のシリーズから独立したストーリー展開も見込める。さらにエンタープライズの主要なブリッジクルーたちが心地よいキャラクターの持ち主ばかりで、続編に大期待。(絶対あるよね!)[映画館(字幕)] 8点(2009-06-11 21:50:55) 8. スローターハウス5 《ネタバレ》 以前からよい評判だったので鑑賞したのだが、終始まったりとした感じで今ひとつ。もっとSFやファンタジーっぽい作品かと思っていた。バタフライエフェクトのように、過去に戻っても思い通りに状況を変えられる訳ではなく、単に飛ばされた時間を再体験するだけ。どうもタイムトラベルというよりは、ラスト近くの、狙撃されてから死に至るまでの一瞬の間に回想した人生のように思えてならない。捕虜としてドレスデンの空襲に居合わせたために味方から爆撃され、加えてよく面倒を見てもらったリーダーもちょっとした勘違いから射殺されてしまう。帰還後も飛行機事故にあったり妻を自動車事故で失ったり。精神に大きな傷を負った主人公は人生の回想と妄想に癒しを見出す。そして好きだった映画女優と、トラルファマドール星(彼にとっての天国か?)で第二の人生をやり直す夢を見ながら死ぬ、という感じではないだろうか。期待しただけに残念。 余談だが、レンタルしたDVDを吹き替えで観ている最中に、勝手に字幕版に切り替わったり吹き替えに戻ったりを繰り返したのだが、そういう仕様なのか?[DVD(吹替)] 4点(2009-05-31 09:07:13)《改行有》 9. スターシップ・トゥルーパーズ3 《ネタバレ》 宗教がらみのストーリーになると、何だかアホ臭くなる。バグを崇拝するのも、地球の神を崇拝するのも、実は変わらないってこと。バグとの戦闘シーンはぶつ切りの場面を重ねただけでイマイチ燃えない。期待したマローダーも引っ張って引っ張って、ラストにちょこっと銃を撃つだけ。あと、マローダーって操縦者の神経とシンクロするためにバイオスキャンしたはずだが、銃を撃つときなんか指で操作してた。あの裸になってチェックされたのは何のためなの?全体的に大味すぎる感じで残念。[DVD(吹替)] 4点(2009-03-22 14:16:37)(良:1票) 10. スリザー 《ネタバレ》 なんだか地味に戦って地味に生き残って終わり、って感じでした。狙いなんだろうけど、舞台は現在っぽいのにビジュアルが全体的に古臭い感じで、ストーリー進行も古臭い。寄生しても宿主の意思をある程度残してしまうので、相手が本能を意思で抑え込めるような強固な精神力の持ち主だったら、スリザーの本体は生き延びられるのかな?[DVD(吹替)] 5点(2008-08-31 07:19:35) 11. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 19世紀のロンドンはとにかく汚い。匂いすら感じられそう。映像的にそれが狙いなのかもしれないが。あと気になったのが、血の匂い。血の匂いって結構強烈で、あの理髪店に入ったら絶対血臭いとすぐに気づきそうなものだが・・・。ストーリーとしては、愛するもののために復讐しようとした男が、知らないうちに復讐のための復讐になっていってしまうという話か。あんなに写真を眺めて悲嘆にくれ、復讐を誓っていたのに、当の彼女を見てもまったく気づけないなんて。悲しい話でした。[映画館(字幕)] 8点(2008-01-21 23:59:01)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS