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1. ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
《ネタバレ》 主演二人が歌に演奏にと、体当たりの演技を見せてくれただけでも大満足。実際の演奏ではなく、彼らが本当に“歌い上げた”新録の歌の数々は聴き応え十分です。「Ray」がそうであったように、クスリと女という呪縛を感じさせるストーリーになっています。美化するわけではなく淡々と描かれていくからこそ、彼らの生き様が静かに心に染み入ってきます。舞台以外の日常の姿と、周囲の人の掘り下げがもう少しあればさらなる良い作品になったと思えます。子どものころからラジオのなかで親しんできたジューンに、コンサート中の舞台で行う40回目のプロポーズ。彼らにとって一生の晴れ舞台となったことでしょうし、映画でも最大の盛場になっています。 それにしても液体金属T-1000はさすがに老けましたね…。[映画館(字幕)] 7点(2006-02-27 20:48:52)(笑:1票)
2. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 初代「宇宙戦争」、リメイク「インデペンデンス・デイ」に続く3度目の映画化となる本作。友好的な宇宙人というイメージを見事に表現してきたスピルバーグ監督が、今回は一転して人類の脅威となる侵略者として彼らを描いたことで注目を浴びた。 序盤の宇宙人の侵略シーンは凄まじいVFXと音響効果で見るものを圧倒する。ヤヌス・カミンスキーのリアルな撮影技術と、実写的なVFX技術の融合が素晴らしい。「スター・ウォーズ」の新シリーズではロブ・コールマンというアニメーターのためか(?)いまいち影の薄かったデニス・ミューレンが今作では最高のデザスター映像を披露する。 行き当たりばったりで逃げるトム・クルーズ親子の姿を活写していくストーリーなのだが、ロビー青年が戦いに向かうあたりから物語りはあらぬ展開へ…。なぜか「静かに笑う隣人」と地下室でもめる頃からグタグタ密室劇へ…。あれだけ騒いで気づかない宇宙人もどんなもんでしょうか。 有名なオチも含めて、人類対宇宙人の総力戦などスペクタクルシーンが無かったのは異例の短期間製作ということもあって仕方がないけれど、冴えない家族がキャーキャー叫んで逃げ回る脚本というのは見ていてなかなか辛い。久しぶりに「残忍映像作家」の表情を見せてくれたスピルバーグだけに、残念でなりません。火山が宇宙人に置き換わった「ダンテズ・ピーク」といった印象でした。 折りしも盟友ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ」最終章とバッティングしていますが、今作のリアルな映像をぜひ「スター・ウォーズ」で見たかったなって思います。「SW」はなぜあそこまでCGアニメのテイストにしちゃったのだろうか…。 TVではなく映画館で観るべき映画だと思います。ビスタサイズであれだけの映像(時間は短いですが)を見られたことは満足です。インディー最新作に期待します![映画館(字幕)] 6点(2005-07-09 00:41:33)(良:1票)
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