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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. ダ・ヴィンチ・コード 私は幸いにも原作を読んでないので、比較してアラを探すという映画の見方をしないで済み、また宗教論争にまで発展した題材にも冷静な視点でみる事ができた。そんな、いち映画ファンの私見としては、豪華な出演者がルーブル美術館をはじめとした超豪華な場所や絵画等を前に展開する、一級の上質なサスペンスとして、150分間全く中だるみもなく楽しめたというのが印象です。サスペンス自体は伏線が張り巡らせているというよりも、次々とあらゆる角度から関係者が絡んでくるという表現が正しいかもしれません。 但しその絡み方は最低限の複雑さであり、物語の核心がぶれる事もない。なので観客の大多数はラングドン教授の犯人探しと、それに付随する歴史を紐解くさまに見入ってしまう。すべてを映像化したらきっと数十時間にまで膨れ上がりそうな原作を、2時間半のエンタテイメントとして起承転結かっちり仕上げたロン・ハワードの実力を再認識した。トム・ハンクスの存在感や演技は今までどおり見事としか言いようがない。またオドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ポール・ベタニーといった周辺の人物の好演も光った。個人的にはもう少しスクリーン上で、トム・ハンクスとジャン・レノが一緒に映る場面が多く観たかったけど、キリストの歴史に疎い私のような人間でもさほどの難解さを感じずに楽しめる作品である事に間違いはないと思う。きっと原作の愛読者やキリストを信仰する方の中には、映画を観て「どの部分がどう違う」という非難も起こすと思うし、この作品は全体的な評価はそう高くないと予想するが、観客に興味を惹かせる数々の魅力的な展開に、問題作と呼ばれながらも大ヒットはまず間違いないのではないかと感じた。[映画館(字幕)] 7点(2006-05-20 14:37:26) 22. ダイ・ハード3 奥さんを助けたいと孤軍奮闘した前2作と違い、これは犯人の復讐戦。巻き込まれたのは同じだけど、イマイチ「追い込まれてる感」が無いのは、相手が無差別テロのような感じのゲームを仕掛けているからでしょうか。それこそマクレーンの奥さんが誘拐されたとかの方がまだ緊張感が持てたのではと思います。「1」では考えられない程のスケールですが、私の好きなマクレーンのぼやきが、サミュエル・L・ジャクソンに継がれちゃってたのが寂しかったです。あと終盤、船の大爆発に比べて犯人の死に方がイマイチ地味な気が・・・。勿論面白いし見応えもありますが、続編の難しさを感じた作品でした。噴水からブワ~っと噴出したマクレーンと、それを観て「ずいぶん飛んだなあ」と言ったゼウスのセリフにこの点を献上します。でもこう書いておいて「4」をやったら絶対観ると思う・・・。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-18 16:50:06) 23. ダイ・ハード2 《ネタバレ》 ナカトミビルという閉鎖空間だからこそ、巻き込まれた形で事件を解決していった「1」に比べ、飛行場の設定はちょっとスケールが大きすぎて、マクレーンがぼやきながらも1人で解決する所に快感を覚えた人にはちょっと物足りなくなっている気もします。勿論各所のアクションシーンは面白いし、マクレーンが拳銃に弾を詰め直す時に半泣き顔で「何で俺ばっかりこんな目に遭うんだよー」という部分の魅力は決して薄れていないけど、展開される空間(場所)が移動する時に「1」ではなかった緊張感の途切れが観客に起きてしまう気がしてそこだけが少し残念でした。悪役のボスも「1」「3」に比べると地味ですが、飛び立つ飛行機を撒いたオイルが導火線となって大爆発させるラストは、さすがレニー・ハーリンという感じでした。黒人との翼の上での死闘で「オマエの事は好きだったんだけどな!」と言われて殴られたマクレーンが「迷惑なんだよ!」と殴り返すシーンも大好きです!アマアマですが「4」が作られる事を信じてこの点を献上![ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-18 16:37:23) 24. ダイ・ハード 「1」のブルース・ウィリスは髪もあってかなりイケメンでしたね(笑)ビルの中という閉鎖空間でありながら、緊張感を持続させて展開させるシナリオにまず拍手をおくりたいです。皆さんのレビューが其々まさにその通りなのであまり付け足して書く事も無いですが、マクレーン刑事がそこいらの腹ボテオヤジ風な事が妙に感情移入できてしまう所かもしれませんね。無線での犯人のやりとりや、犯人に立ち向かう前のマクレーンの「ぼやき」が何とも味わいがあってステキです。何度もテレビ放映されてるのにいまだに高視聴率なのは、結末を知っててもその過程の頑張りがステキだからでしょうか。でもテレビ局が買い取ったマスターテープ、放映しすぎて赤みがかってきてません?(笑)[ビデオ(字幕)] 9点(2006-01-18 16:27:37) 25. ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 独特のカメラの振り方とかは辛いけど、話的には結構ついていけた。セルマがとにかく息子を遺伝的失明から救いたくて、その一心で懸命に働いてお金を貯めていたのだから、それが盗まれたら、究極的には相手を死をもって制裁し、自らも命を絶つみたいな独自のものがあったのかもしれない。挿入される空想のミュージカルだけ固定カメラだったのが変な感じがした。しかし「この世には神も仏もありゃしない」と言わんばかりの切ない映画ですね。唄いながら絞首刑が執行されたセルマの唄は、決して物悲しい終演の曲ではなかったのでしょう。役にとり憑かれたようなビヨークの演技が凄かった。カトリーヌドヌーブは歳をとっても上品で目が強いですね。ドッグヴィルより狙ってなくて、直球のフォントリアーという感じがしたのでよかった。7点献上。[DVD(吹替)] 7点(2005-12-19 17:07:50) 26. 奪還 DAKKAN アルカトラズ 《ネタバレ》 セガール太ったけどこの人の映画がいい意味でも変わらないから好き。全然ピンチらしいピンチもないし。多分セガールは血のりとか塗るのも「落とすのが面倒くさいから」とか言って断りそうだ・・・。最後の敵ボスのヘリ爆発とか、インパクトの強い部分もあってよく出来ていたと思う。「暴走特急」以来のヒットだった。[地上波(吹替)] 5点(2005-11-28 15:43:08) 27. ターミナル 《ネタバレ》 私がトム・ハンクスをこよなく愛する1つは「その軽快な演じ方」にあります。コメディアン出身の彼は、「ビッグ」「ターナー&フーチ」「プリティリーグ」最近では「レディ・キラーズ」などで、彼にしか出来ない軽快なテンポの演技をしてきましたが、「フィラデルフィア」「フォレストガンプ」で2年連続オスカー受賞してからは比較的重厚な役回りが多い気がします。「プライベートライアン」「グリーンマイル」「キャストアウェイ」「ロード・トゥ・パーディション」など。 演技力を見せ付ける彼も素敵ですが「人間味あふれる等身大の演技」を見るなら彼の右に出る人はいません。当然この映画は「彼のためにある映画」であり、時には椅子をベッドにするシーンで間に落っこちそうになり、悪戦苦闘するシーンや、1つ嘘を付けばNYに出られると言われても決して嘘を付かない彼の姿勢に思わず笑わせられました(笑)<そのくせ、キャサリンゼタには何故ターミナルにずっといるか嘘をつく! この映画は決して派手ではありません。クリスマスに他で上映されているどの映画よりも地味なヒューマンドラマです。それでも「ビッグネームが作り上げたテンポよい人間ドラマ」として見ると、本当に見てよかったと思える映画だと思います。 特にトム・ハンクスのファンの皆さんなら、このような、間に彼の笑いのテイストが散りばめられた作品は思わずうなづいてしまうのではないでしょうか!?「レディキラーズ」もですが、彼がどこか『笑い』を散りばめた人間的な作品を最近は選んでいるような気がして嬉しくてたまりません! 最近のスピルバーグは商業主義になってきたという人はいますが、彼が監督したという先入観を捨ててこの映画を「祖国に帰れなくなった男の9ヶ月間の物語」と思って観たら、これは中々の佳作だと思いますよ!文句無しに上手いトムの演技に6点。キャサリンゼタはやっぱり綺麗だったので+1点!スピルバーグとトムハンクスの4本目のコラボがいつか見れるのを期待してこの点を付けます!![映画館(字幕)] 7点(2004-12-23 20:56:06)(良:1票) 《改行有》
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