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プロフィール |
コメント数 |
1648 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。 |
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1. 椿姫(1937)
《ネタバレ》 オペラでいう所の父親(ジョルジュ・ジェルモン)の役割がかなり簡略化されており(その代わりバロンというキープレイヤーが追加され、2幕中盤から決闘の流れが自然になっているが)、主役2人の関係性はより純粋かつシンプルに描かれている様に思う。流石にオペラよりも演技の次元は高いものになっており、特にマルグリットの繊細な心理表現が見もの。しかし、マルグリットの男扱いの上手さというか、常に男を立てつつ粋にあしらうその立居振舞いのエレガントさは実に素晴らしい女っぷりで、これはもう演技と言うよりは女優グレタ・ガルボ自身の女性としての品格なのではないかと思う。恋愛映画としての見せ場はラスト(オペラの3幕)に集約される感じだが(2幕の描写の色々は大分駆け足な感があり)、そのラストはもう涙しか無かった。恋愛映画の古典にして、オールタイムベストのひとつとまで言える傑作。[インターネット(字幕)] 8点(2020-07-25 03:53:25)
2. 追想(1956)
《ネタバレ》 『追想』or『追憶』という映画をまとめ観していたのだけど(都合5本ほど)、何故そのまま『アナスタシア』というタイトルにしなかったのか小一時間問い詰めたい本作、舞台の映画化だそうで、ラストの唐突さはそれに由来するものなのだろう。個人的には皇太后とアナスタシアの最初の邂逅が完全にクライマックスで、そこからラストまでは余禄、と言っても過言ではない様に思う。
しかし観直して思ったが、アナスタシアが本物だと分かるまでの展開はかなり緊迫感があって意外なほどに面白かったし、何より本作、個々の演技も非常に重厚。気品に加えて熱の入った演技が実に素晴らしいイングリッドもモチロンだが、前述のシーンで皇太后の心が解ける瞬間のヘレン・ヘイズも非常に良かった(言うまでもなく、威厳ある様子などもグッド)。ユル・ブリンナーのパリッとした風貌も実にカッコいい。古典だが素直に面白い映画だと思う。[DVD(字幕)] 7点(2020-06-14 23:34:05)(良:1票) 《改行有》
3. 追憶(1973)
《ネタバレ》 マッカーシズムを背景に、共産主義者で理想主義者な女性の悲恋を描く。序盤、ちょっとイタい娘に見える主人公が後半、困難な状況でも正義と信念を貫く姿を見ると、とても人間的に魅力の有る女性に見えてくるのは構成として優れている。この愛は言わば「時代に引き裂かれた」側面を持つが、ここの状況の理解が21世紀の日本人にはちと難しいかもと思ったり。
主演女優は美人でないのも含めて役にドンピシャだが、彼女の相手としてはレッドフォードはややイケメン過ぎる気がする。ただ、ラストの哀愁漂うレッドフォードの演技は素晴らしい。良作。[インターネット(字幕)] 7点(2019-11-20 21:32:52)(良:2票) 《改行有》
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