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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 天と地 『プラトーン』『7月4日に生まれて』に続くオリバー・ストーンのベトナム戦争3部作完結編・・・って、こういう時に使われる「3部作」なんて言葉は信用できない。最初から企画していたわけでもあるまいし。そもそも『プラトーン』自体『サルバドル/遙かなる日々』の成功がなければ映画化されていなかったのだろうから。そう考えていくと、本作は『プラトーン』で成功を収めたストーンがベトナム戦争ネタで何か作れないかと考えあぐねた上でひねりだした企画と思えてくる。つまり、散々消費した後の出涸らしを無理くり成立させたもので、ここにはストーンが主張したいことなどもう何もない。それが本作のテンションの低さにつながってしまっている。 3点(2004-01-05 14:17:46)(良:2票) 2. テルマ&ルイーズ 《ネタバレ》 女性版アメリカンニューシネマといったコンセプトだろうが、本作には大いに異論がある。女性が強くなるというのは、男性と同じことをするということなのだろうか? 肉体的にも精神的にも女性と男性には大きな違い(差ではない)がある。女性の特徴を活かした女性の自立というものを模索すべきだと思うのだが。ラストには、女性だってアメリカンニューシネマぐらいできるといった誤ったフェミニズムを感じずにはいられない。2点(2003-12-14 03:46:07) 3. デモリションマン 《ネタバレ》 『クリフハンガー』で復活したスタローンが、今度はSFに挑戦! といってもいつものスタローンアクションと大きな違いはないが、コメディを経験したことで、ゆとりを感じる。作品全体としてもSFのパロディ的な仕上がりとなっており、楽しめる。本作の3つの疑問。★貝殻はどう使うのか? ★スナイプスのオーバーオールは本人も納得していたのか? ★「俺が見つけた新しい才能」(スタローン談)M・ブランビヤ監督は今いずこ?!7点(2003-12-14 03:20:48) 4. デビル(1997) 個人的にあまり好きではない二人。こんな俺だからつまらないと感じたのかと思ったが、そういう人が多かったんだね。皆と評価点にズレの多い俺にしては珍しい(笑)。撮影時本当に二人の仲が悪かったかなんて関係ない。本作の敗因は、スター二人を並び立たせるために見せ場を均等にしようとしたことだろう。ハリソンに焦点を絞り、観客にも徐々にブラピの痛みが伝わるようにするべきだった。 ★ブンさん、ごめんなさい(笑)。3点(2003-12-14 03:11:36) 5. デッドマン・ウォーキング 監督デビュー作『ボブ★ロバーツ』では、アルトマンの影響を感じさせる演出手腕を見せたロビンス。本作では、より真っ正面から題材に向かい合っている。死刑制度の是非という難しい問題に対して、ロビンスは中立でいようとしている。O・ストーンのように主張を押しつけるのではなく、観る者にその答えを委ねている。映画は演説でも論文でもない。それを心得ているのだから、ロビンス夫妻よ、オスカー授賞式でも演説はやめなさい!8点(2003-12-14 02:27:05)(良:2票) 6. デッドゾーン 《ネタバレ》 キング×クローネンバーグ。この夢の組み合わせの割に地味な仕上がりで、どちらも苦手の方にもすすめられる一本。超能力を授かった故に孤独な戦いを強いられる主人公をウォーケンが好演している。カナダの寒々しい光景も本作の哀愁を深める役割を果たしていてよい。個人的に気に入ったのはヒロインのチョイス。とびっきりの美人ではないB・アダムスの起用で、主人公が心からヒロインを愛していることが痛切に伝わってくる。9点(2003-12-13 23:09:10) 7. デスペラード 自主制作映画『エル・マリアッチ』が好評を得て、大幅予算アップでパワーアップしたR・ロドリゲス、メジャー進出作。主演にバンデラスを迎え、大喜びでメガホン握っている姿が想像でき、思わず祝福してあげたくなるのだが・・・、出来は決してよくない。派手にすればいいもんじゃないんだよな。とはいえ、バンデラスのかっこよさ、なによりもロドリゲスへの祝福の意を込め、甘めに採点。6点(2003-12-12 22:20:29) 8. テキーラ・サンライズ 愛する女のために友情で結ばれた男達の関係は少しずつ狂っていき・・・。熱き男を描いた作品を期待してみたのがいけなかったのか、一本筋が通っていないプロットにイライラさせられっぱなし。脚本・監督がR・タウンであることを考えれば、演出がまごついてしまっただけかもしれないが。いずれにせよ、タウンの脳内にあったスタイッリシュなサスペンスラブストーリーがフィルムにやきつけられなかったことは確かである。3点(2003-12-11 21:29:12) 9. テイラー・オブ・パナマ ジョン・ル・カレの原作は未読ながら、カレ作品の映画化にP・ブロスナンという組み合わせにひかれ鑑賞。ただのでまかせがどんどん膨らんでいってしまう様に今ひとつカタルシスが感じられないのは、J・ラッシュの重い芝居ゆえか。J・プアマンはもう少し軽妙な演出を心がけていくべきだったかもしれない。とはいえ、ブロスナンのボンドとはひと味違うスパイぶりはユーモアと哀愁が入り交じっていて秀逸。5点(2003-12-11 20:14:30) 10. デーヴ 《ネタバレ》 影武者が善行をするというのはハリウッドコメディの定石中の定石。しかし、本作がお約束の域をうまく乗り越えられたのは、政界を舞台にしつつもファーストレディとの夫婦愛を加えたため。このアイデアによって、ともすると嘘くさく、しかも説教くさくなりがちな本作が、心地よいヒューマンコメディへと変貌した。クレジットにあるゲイリー・ロスがオスカーノミネートされたのも納得の一本。9点(2003-12-11 19:54:24) 11. ディック・トレイシー 原色こてこての映像でアメコミの世界を再現。それもW・ベイティを筆頭に、ホフマン・パチーノ・カーン・マドンナ・・・夢のオールスターキャスト。このテイストは何かに似てると思い考えた結果、わかった。これって、俺の大好きなかくし芸大会のパロディドラマのノリなんじゃないか! と思っていたら、段々にベイティが井上順にしか見えなくなってきて、劇場を出るときには幸せな気分だった。(よって採点はかな~り甘い)7点(2003-12-11 19:40:17) 12. ディスクロージャー 本作を演出したのはバリー・レビンソンなんだよなぁ。『スフィア』もあわせ、迷走しているのが残念。この時期、自分の資質にあう作品かどうかの選択ができないほど追い込まれていたのかもしれない。追い込まれたといえば・・・マイケル・ダグラスが女の誘いを断る?! いやいや、ダグラスだったら喜んでお相手するだろうに・・・。 4点(2003-12-11 19:33:12) 13. デイズ・オブ・サンダー ハンサムガイ、トム・クルーズ最高!・・・という方にはおすすめの一本。そうでない方には一つ追加質問。空が緑色や黄色に変色された映像はスタイリッシュだと思えますか? Yesの方は本作はもちろん、トニー・スコットという名前をよぉ~く覚えておきましょう。どちらもNoの俺のような人は・・・さぁ、ビデオレンタル店で勢いよくパッケージの前をスルーしましょう!3点(2003-12-11 19:28:46) 14. ティーン・ウルフ 気軽に観られるアイドルポップコーンムービー。マイケル・J・フォックスがTVドラマで人気が出ていたために安易な発想で企画されたもののように思えるが、まぁ、それなりに楽しめるのは間違いない。当時としてはなんてことないおバカ青春ものだったが、今となっては元気なマイケルが観られる貴重な作品と言える。これはある意味、寂しいことではあるのだが・・・。早く元気になってね、マイケル!5点(2003-12-11 19:21:40) 15. ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 パワープレイのみの監督という印象の強いハーリンだが、よく考えてみると、『ダイ・ハード2』といい、『ロング・キス・グッドナイト』といい、登場時の人格が本性ではないというひねりを加えるのも好みなのかもしれない。そして、本作でも人格のひねりにあわせて、誰が生き残るか、観客の予想を裏切ろうと努めている。本作のヒロインの辿る結末にG・デイビスへの怒りを感じたのは俺だけか?!7点(2003-12-11 19:13:05) 16. ディープ・インパクト(1998) 『アルマゲドン』よりもリアリティがあるのは確か。しかし、主人公を絞らないプロットの弊害でもあるが、肝心の人間ドラマが盛り上がっていかない。また、ミミ・レダーは一定の演出力はあるが、前作『ピースメイカー』同様、アクションのカタルシスを盛り込むことができていない。面白くなりそうな題材だけに惜しい作品であるが、商業映画としては『アルマゲドン』ほどのインパクトがないのも、これまた事実。5点(2003-12-11 19:03:49) 17. D-TOX 《ネタバレ》 序盤の自殺をはかるスタローン。あの姿に俺はショックを受け、しばらく熟睡することができなかった。なのに・・・D-TOXへ舞台を移すと、奇人変人大集合。それもキャラが今ひとつたっていない。また、空間も把握できず、サスペンスが盛り上がらない。そして、犯人の狙いもよくわからない。本当に警官を全滅させたいなら、せめても爆弾作れよ。あのペースじゃがんばって殺していっても、新卒採用であっというまに穴が埋められちゃうぞ!4点(2003-12-11 18:54:42) 18. ディアボロス/悪魔の扉 とある新興宗教信者の我が輩としては、A・パチーノの演技にはやや異論がある。『エンゼル・ハート』のデニーロほど悪魔的には見えない。悪魔はあんなに大演説をぶってはいけない。感情をたぎらすのは弱き人の心を持つ証拠なのである。ましてや、「世を忍ぶ仮の姿」のままで。パチーノよ、本物の悪魔とは、顔が白く頬がグレーなのだ! 覚えておくがよい。ムハハハハハハハ!4点(2003-12-11 18:49:21) 19. デッドフォール 「Okey, let's do it!」アルマーニのスーツに身を包み、インテリ眼鏡で気障に決めたスタローンの低くこごもった声とともに、ハリウッド版『あぶない刑事』の幕は開く。結局スタローンがいつものキャラに戻ってしまうのはご愛嬌だが、K・ラッセルとのコンビも相性がよく、軽妙に笑いとアクションが連射される。A・コンチャロフスキーの演出に品格が足りず、ラストの攻防など少々チープになってしまったのが残念だが、飽きることなく楽しめる。7点(2003-12-02 02:25:55) 20. デイライト スタローン版『ポセイドン・アドベンチャー』。落とし前の付け方には、いささか現実離れする感がありミソがついたが、全体としてはなかなかの力作。近年のスタローン作品としては一番。みなさんのレビューには「『ポセイドン』のパクリ」という批判があるが、それはお門違い。本作の監督ロブ・コーエンは『ポセイドン』の制作・企画に関わっていた人物で、当時叶わなかった監督として映像化する機会をずっと伺っていたそうだ。 8点(2003-11-28 23:47:20)
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