みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 クエンティン・タランティーノの才能が産み出した、史上最高の「クソ映画」。 色気、バイオレンス、カーチェイス、スリル、そして胸糞悪いクソ野郎をぶちのめすカタルシス。そこに、イカした音楽。これだけあれば、「クソ映画」でもこれだけ観客の気持ちを高揚させることができるクエンティン・タランティーノの天才ぶりに感服です。[地上波(吹替)] 10点(2021-04-30 21:52:50)《改行有》 2. デタッチメント 優しい無関心 《ネタバレ》 素晴らしい映画でした。日本も無縁ではない教育現場の問題を描くだけでなく、効率や利潤を求め人々を精神的に追い詰めていく個人主義で競争社会であるアメリカの病巣を鋭く指摘しています。そういう、目をそらしたくなるようなヘヴィなテーマを取り扱い内容もひたすら暗いのですが、卓越したセンスとエイドリアン・ブロディをはじめとする役者陣の熱演が我々観客の心を掴み最初から最後まで作品の世界に引き込まれっぱなしでした。そして、エンドロールの「マイ・バック・ページ」(ディラン版)ははっきり言って反則です。 しかし、自由を守りながら無秩序を防ぐことの難しさを痛感しましたね。エイドリアン・ブロディ演じる主人公の言葉も含蓄があって心に響きました。また、完璧な人間など存在せず、誰もが何らかの事情を抱えながら日々生きていることも映し出していて少し心が楽になりました。 トニー・ケイ監督の他の作品はまだ未見ですが、今度見てみます。[映画館(邦画)] 9点(2013-11-09 08:04:07)《改行有》 3. 敵、ある愛の物語 《ネタバレ》 ストーリー的には女好きのしょうもない男が繰り広げるややコメディタッチの愛憎劇なんですが、その背景にホロコーストが絡んでくることで非常にやるせない作品となっています。社会の中で所謂「勝ち組」といわれる立場にいた者が、人種の違いにより一瞬にして人間として扱われなくなり、あたかも害虫であるかのように駆除の対象となってしまう恐ろしさは想像もつきませんね。 まあ、そういう境遇を喜劇的に表現するところは、ウディ・アレンの一連の作品に相通ずるものが感じられましたね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-02-10 23:56:37)《改行有》 4. ディア・ハンター 《ネタバレ》 戦争映画というよりは、誰もが持っている「HOME」という極めて普遍的なテーマについて描いたヒューマンドラマと言った方が適切でしょうね。3時間強という時間も決して長くは無い非常に心に沁みる映画でした(むしろもう少し時間が欲しいくらいでした)。 しかしながら、あのロシアン・ルーレットの緊張感は凄まじいものがありましたね。出演者たちの演技も非常に素晴らしく見応えがありました。劇中に流れる「CAVATINA」の美しい旋律が頭から離れません・・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2009-04-11 19:59:45)《改行有》 5. ディクシー・チックス シャラップ&シング 《ネタバレ》 あれだけのバッシングを受けながらも、怯むことなく冷静なまでに立ち向かっていくディクシー・チックスのメンバーと周囲のスタッフの姿に大きな感銘を受けました。 バッシングの酷さから垣間見えるアメリカ社会の問題云々よりも、大きな失敗を挽回していくそのプロセスが非常に興味深かったです。失敗は失敗として冷静に受け止めるものの、責任を追及していくのではなくまずはグループの結束を固め、適切な方向性を定め進んでいく姿は、まるで「プロジェクトX」を観ているかのようでした。 しかし、彼女達の強さは半端ないですね・・・凄く格好良かったですけど。 [DVD(字幕)] 8点(2009-02-20 18:36:50)《改行有》 6. デビル(1997) 《ネタバレ》 北アイルランド問題とアメリカのアイリッシュ社会の関係をどう描いているのか。そしてそれをハリソン・フォード、ブラッド・ピットの2大スターがどう演じているのかを期待して観たのですが、全く期待外れでしたね・・・・・。正直、主演の2人のファンで彼らを観れれば良いという人以外にはお勧めできません(北アイルランド問題とかIRAとか全く知らない方が楽しめるかもしれませんね)。 しかしまあ、あんなボロ船に地対空ミサイル積んでアメリカから英国に隠密に渡るなんて設定はありえなさ過ぎです。 [地上波(吹替)] 5点(2008-09-04 17:08:20)《改行有》 7. デトロイト・ロック・シティ 《ネタバレ》 最高におバカで楽しくロックな青春映画ですね。とにかく面白かったし、最後のKISS(本物!)のライブシーンが、これまたド派手でいかがわしくて、尚且つめちゃめちゃ格好良くて素晴らしすぎます(ここだけ何回も観返してしまいました)。 KISS以外の音楽も、シン・リジィやヴァン・ヘイレン等とても良かったです。サントラ欲しいです。 何というか、学生時代ロックを聴き狂っていたので、その頃の「熱さ」を思い出させてくれる作品でしたね。 まあ、合わない人も多いとは思いますが、私にとっては10点満点の最高な作品でした。[地上波(字幕)] 10点(2008-03-11 12:56:21)《改行有》 8. デート・ウィズ・ドリュー 《ネタバレ》 アントニオ猪木の名作「馬鹿になれ」を思い浮かべてしまいました・・・・。本当に、こういう愛すべき馬鹿は大好きですw 何というか、内容は「電波少年」みたいで正直しょうもないっちゃあ、しょうもないんですけど、仕事も無く夢も希望も無い人生を何とか変えようとする姿には惹かれるものがありました。 とりあえず、ドリュー・バリモアへの好感度が激しく上昇しました。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-30 18:19:29)《改行有》 9. 電話で抱きしめて 《ネタバレ》 しかし、落ち着きのないドタバタ映画でしたね。結構シビアなテーマを取り上げているんですが、印象に残ったのはメグ・ライアンのテンパリ振りとキレ芸だけでした。母親であることを拒否した母親(それも普通の感じの人)が登場する作品はそんなにないので、そのあたりをもう少し丁寧に描いてもらいたかったですね。 まあ、メグ・ライアンが非常に魅力的だったので最後まで飽きることは無かったですけど・・・。 [地上波(吹替)] 6点(2007-07-19 22:02:06)《改行有》 10. 天国の門 《ネタバレ》 3時間半以上の非常に長い作品です(DVDでも途中に休憩が入ります)。映画会社を倒産させるだけあって、セットも金かかってる感じです。 ストーリーは中々面白いのですが「ジョンソン郡戦争」という実際にあった事件に基づいていると聞くと、非常に恐ろしいですね。もう、町の人間のほぼ全員が対象になっている処刑リストを読み上げるシーンは本当に精神的に嫌なシーンでしたね。 この作品は、アメリカの負の歴史を描くシリアスな作品ではありますが、西部劇的なアクションシーンも中々迫力がありました(まあ、ちょっとドンパチやりすぎのような気もしますが・・・)。 音楽が非常に美しく素晴らしいです。背景に広がる自然も大スクリーンで見たいと思わせるような壮大さでした。 ただ、やはりちょっと長いです・・・・。面白かったけど。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-13 20:09:33)《改行有》 11. 天国は待ってくれる(1943) 《ネタバレ》 本当に、この人のコメディは上手いですね。この作品も、まず地獄の入り口で閻魔大王が地獄行きの審査をしているという設定からして興味をひきました。地獄行きはスイッチ一つで落とされるし、天国へはエレベーターで・・・と、セットも凝っていて、まるでSF映画のような感じでした。 しかし、今の感覚で見ると主人公の人生は地獄に堕ちるような人生では決してないと思いましたね(まあ、ネタバレですが閻魔大王も同じ考えでした・・・・・)。当時の厳しい道徳感の中では、ああいう女性を追っかける生き方は余り許されるものではなかったんでしょうね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-22 17:07:55)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS