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コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  DUNE デューン/砂の惑星 PART2 《ネタバレ》 この2作目も、全体的なクオリティは完全に前作同等の高水準を維持していますね。どころか、映像のクオリティ(⇒特にその「スペクタクル性」)については今作後半は特に大幅に向上していったとも思いますし、ドラマとしても、そもそもが長大・深遠な物語+この映画化では1作目から作品のテンポ自体はごくゆったり進行してきたコト、も踏まえて、いよいよお待ち兼ねの今作後半でそれが佳境に入ってより断然面白くなる+そーすると尚更にこの超・豪華キャスト個々の役へのドハマり様(=その面での完成度の高さ+手抜きの無さ)も実に素晴らしく感じ取れる+何よりお話に一旦の決着が着くコトで間違い無く前作より娯楽性の面も向上している、というコトで、コレは1作目がイマイチだった人にも是非、出来るだけデッカいスクリーンで観てほしいってヤツでありますね。私は池袋のIMAXレーザーGTテクノロジーで観ましたケド、意外にも今作、1.43:1の全画面サイズになるシーンが(特に人の顔のクローズアップ場面では)結構多くって、ソコにも何だかお得感すらありましたよね。重ね重ね是非々々。 正直、今作って諸々と(個人的には)『アラビアのロレンス』みたいなモンだとも思えて居て、ほぼほぼ最高評価にするしかないレベルの歴史的な作品だとは確信しているのですケド、多少、その評価に迷うトコロが在るとしたら、そのテーマ性の部分=徹頭徹尾極めて「古風な」価値観に支配されているコト、位かとは思いますね。それ自体は当然、原作に忠実に準拠しているというポリシー故なのだとは思うのですが、それでも、他にその面に現代性を取り込んだ作品が数多く在る中で、正に今を生きる現代人が今作に共感できるのか、という観点からは、当然に個人差となってくるハズのモノだ(⇒ソコに差が在るコト自体はごく妥当だ)とも思われるのです。あくまで私個人としては、ソコは全く気にならなかった(=ある点で「史劇系映画」だと看做すならば全然フツーにそれらにも共感できた)というコトで、本来の点数と思われるこの評価としておきます。[映画館(字幕)] 9点(2024-03-16 11:50:30)(良:1票) 《改行有》

2.  DUNE デューン/砂の惑星(2021) 《ネタバレ》 原作小説や先行映画は知らないのですが、元ネタ的にはSF大河作品とのコトで、今作もつくりとしては娯楽作 or SF作とゆーよりはまずは「史劇」のよーな雰囲気が全体に強く保たれていますね。そーなると、あまりテンポが好すぎると却って重厚さが損なわれてしまうので、今作もやはりかなりゆったりとしたスピードで話は進みます(+そして長尺)。そこら辺、史劇系の映画(或いはレオーネ的西部劇とか)を観慣れてない人だと、率直に少しかったるいとなってしまうコトも大いにあるかとゆーのは確かですね(今作はそれにプラスして「続編に続く!」で終わってしまうヤツですし)。 それでも個人的には、テンポの緩慢さはあまり気にならないとゆーかむしろ心地好くさえありました。雰囲気自体はかなり好かったと思いますよ。SF・宇宙ものではあるので当然ハイテクな要素も含まれるのですが、それ以上に中世封建社会の様な古風でアナログな世界観が強いのに加えて、とにかく舞台となる砂漠惑星の(明るく淡くは在りながらも)冷徹で空虚な感じとか、全部ひっくるめるとかなり独特なモノにも感じられましたね(少し文学的と言っても好いかも)。流石に年イチクラスの超大作だけあって映画自体のクオリティはまた細部まで行き届いてましたし、俳優陣の雰囲気や演技も手堅かったかと思います。 ※PARTⅡ鑑賞後追記: PARTⅡ鑑賞前に観直しまして、かつ分り難かった部分も情報を入れ直しました。すると、原作の深い世界観と、映画としての娯楽性・芸術性がかなり高度に並立されて居るな、という感覚がより強くなりましたね。強いて言うなら映像の力と、そして芸術性の方面により「寄っている」という感覚はありますが、PARTⅠの時点でも(=最初に観た時点でも)もっと評価しておくべき作品だったと素直に思いました。1点アップしておきます。[映画館(字幕)] 8点(2021-10-16 17:57:35)(良:1票) 《改行有》

3.  ディア・ハンター 《ネタバレ》 特に第一章のパートで、そして全体としてもかなり重いテンポで、所々確かにやや冗長に思える箇所も在るとは言えるだろう。ただシンプルに、この重苦しさをそのまま作品全体の空気感として取り込むための演出方針であるのは明白であり、それ自体は分かり易くシリアスな見応えを形成することにも成功しているし、決して悪くない選択だと思う。中盤から後半にかけては随所に心を穿つ様な威力・迫力のあるシーンも増えてゆき、この(反戦と言う)題材の映画としては間違い無く一級品&ある種の水準を示す傑作と言ってよいと感じる(やや、オーソドックス過ぎる感は無くも無いケド)。 ベトナム戦争、という大きなひとつのコンセプトに関して言えば、中世以前ならばともかく人道主義が普及した現代に至っては、人は守るべき人々の為にしか本気で戦うことなど出来ないのではないか、ということをひしひしと感じる。それが侵略されたベトナムが勝利した理由であり、既に個人主義化したアメリカが敗北して絶望的な虚無感を抱えた若者が大勢生み出された理由なのではないか、と。その意味では、種々のテロ組織を影で操っているのはCIAだ、なんてのも、あながち単なる陰謀論でもないよーにも思われてくる、というか。[インターネット(字幕)] 8点(2020-11-07 01:40:15)《改行有》

4.  TENET テネット 《ネタバレ》 正直、コロナ収束までは完全自粛も已む無し、と腹は括っている。が、今作は別腹だ(文字通り死んでもIMAXで初日に観ると決めていた。モノのついでに『ミッドウェイ』まで観てしまったのは内緒)。 しかし、コレは……率直に、事前情報も無しに一回観ただけじゃどーにもならない映画に思えますですね。んでもって碌に理解もしてないのにレビューもクソも無いとも思うのだけど、とは言え今作、観客に理解とか納得とかキチンとさせてあげようという映画でないのも確かだろう。ならば、とりあえず初見での観たまま・感じたままを記しておくのも無意味ではないのかもと(だから近々に再見してなんか追記すると思います)。 ただ、話の大枠自体は割と単純、かつ結構「よくあるヤツ」に思える。世界を崩壊させかねない「アルゴリズム」。その悪用を企む敵と、それを防がんとする善玉の秘密組織(スパイ組織的なアレ)という。そこからの話の細かい展開の意味するトコロはほぼほぼ理解できなかった(特に主人公が「回転ドア」に入って以降はもう何がどーなってるのやら)のだが、率直に展開運びの全部が鮮やかにキレ好くキマッてるという訳でもない様にも思われたし(ラストなんか、かなり「アレッ」という感じで終わっちゃった様な気もする)、そこまで完成度高く内容の整合性が取れている訳でもない、という可能性も、実は大いにあるのではないか。 しかし、映像面の出来は正に圧巻だった。潤沢な製作費をひしひしと感じさせる、もはや今どき珍しいリアルにやっちゃった・つくっちゃった・建てちゃった各々のシーンも然ることながら、最大のコンセプトたる映像空間における部分的な「時間の逆行」をそこに被せていくCGのクオリティもこれも実写と中々区別のつかない超高品質ぶりで、150分の映像体験は確実に「今まで誰も観たことが無い」というユニークなクオリティを実現していた(ただこれは、チープでチンケなCGで塗り潰された様な『ミッドウェイ』に続けて今作を観た、ということが影響している可能性も捨て切れないが)。その他、ロケーション(風景)、小道具・乗り物、モブキャラに至るまでの各キャストの見映え&演技、更には肝心の個々のシーンの画づくりにせよ、どれを取っても全て監督が拘りに拘り抜いて(かつカネも惜しみなく使って贅沢に)つくり込んだ素晴らしい完成度であった。 結論、映像面の新規性・斬新さと、全体の(話の内容以外の)完成度の高さをもって、一旦のこの評価としたい。このうえ、話の内容の方の完成度が高いか低いかが判断可能になった時点で、±1というトコロだろうか。 ※2020/10/18追記 2回目はIMAXレーザーGTにて。解説サイトを熟読して再見したら、おおよそ全ての場面で十分な理解が得られた様に思う。その意味では、高度なユニークさを備える難解さ、ではあったものの、いったん慣れればそこまで難解すぎるというワケでも無いし、整合性や理解するためのとっかかりは十分に用意された作品だと感じる。ただし、それでも逆行カーチェイス(特にアルゴリズムの動きの部分)と、主人公の腕の怪我の描写については、未だに若干の不可解さが残ったまま、である。 理解が追いついたことで再見時に印象に残ったのは、ニールの存在感である。特にラスト付近は彼の働きが(作戦行動上も、また作品のクライマックスとしても)最も肝心な部分であり、ここをイマイチ理解していなかった初見時とは異なり、終盤が気持ち的にも色々とだいぶん盛り上がって観終わることが出来た。2回目の方が確実に面白かったし、皆様もぜひ2回目を楽しみにしていただければと思います。 まあ、かなり細部までよく出来た話だとは思うが、同時に大枠はやはりシンプルな話だというコトも再度理解した。評点は据え置きで。[映画館(字幕)] 8点(2020-09-19 01:23:55)《改行有》

5.  TAKING CHANCE 《ネタバレ》 劇映画ではあるが、内容的には一種のドキュメンタリに近い。米軍が戦死者を家族のもとに送り届けるとき、ひとりの軍人がその棺を最後まで護衛する任務を負う。本作はその道程を描いたロードムービーでもあり、更に言えば、映画は全体としてひとつの長い「葬礼」の様子を映し出しているとも言えるだろう。細部に到るまで、非常に厳粛な作品である。 軍事行動において、自軍の死者というものが不可避なものである以上、死というのはある種、兵士の任務の一部であるとも言える。自らに代わってその任務を果たした戦死者に対し、軍組織とその構成員たる軍人が最大の敬意を払うのは当然のことであろう。しかしこの映画ではそれに加えて、アメリカ社会そのものが戦死者に対して大いなる敬意を払っていることが、幾つかのエピソードを通して描き出されてゆく(本作は劇映画なのだから、これらの描写がどこまで真実に近いのかには議論の余地があるのかも知れないが、こんなことで嘘をついたトコロでそれこそ何の意味もないのだから、個人的にはこれは真実だと思うことにしたい)。 その敬意が結局のトコロ何に由来する・しないのかはとても複雑な事柄だろうと考えてもいるのだが、ひとつ言えるのは、アメリカ人にとって戦争とそれによって失われる命というのは、日本人である我々に比べてとても身近なことなのだろう、ということだ。そして、戦争(の善と悪)をあくまで自分ごととして捉える、ということ自体は、そうせざるを得ない社会の在り方自体が正しいのか、という論点はあるにせよ、実際に戦争が続く現在の世界のうちにおいては、それから目を背け続けるよりは遥かに適切な態度なのではないか、と、個人的には強く思う。[インターネット(字幕)] 7点(2020-12-05 01:19:38)(良:1票) 《改行有》

6.  テキサス・チェーンソー ビギニング 《ネタバレ》 前作は比較的バランスの取れた「一般向け」スラッシャーホラーでした。今作、つくり自体は前作を踏襲しており、一見似た様なA級娯楽作品に見えるのですが(ジョーダナ・ブリュースターとか出てるし)、メインの後半があまりにもグロ過ぎて、到底一般向けとは言えないレベルのマニアック作品になっています。まあ、また同じ内容の話ではあるので、ショック描写を尖鋭化するのは差別化という意味では正解だと思いますが、実際に興行的にはやや前作を下回る出来に終わっていますし、果たしてどうだったのかと(私自身はこっちのが好みですが)。 お話の方は確かにさほど出来も良くなく、割と最初に(ほぼ)全員とっ捕まって、ナアナアに逃げ出しかけたりもするものの、基本的には単なる拷問映画になってしまっています(要は、主役のハズのジョーダナ嬢の使い方が宜しくない、かと)。出来が良いのはグロ描写と、実質主役のリー・アーメイの胸糞悪さ加減ですかね(終盤ボコボコにされて今作で唯一スカッとさせてくれることも含めて)。ラストのこの手のでは少し珍しい全くの救いの無さも(まあこの後の話を先につくっちゃったのですから、展開としては当たり前ですが)、個人的には偶にはアリかと。[DVD(字幕)] 7点(2020-10-13 03:06:44)《改行有》

7.  テリファー 終わらない惨劇 《ネタバレ》 まずは当然、なんで138分もあるんじゃ?とは思うのですが、観た結果としてはシンプルに、スプラッタにせよ話の中身にせよ(⇒ソレらもまたシンプルながら)描くべきモノ・描くダケの価値があるモノの「量が多い」というコトだったと思いました。なので、テンポ自体は決して好いとは言えませんがソレが悪過ぎる…というコトはないと思いましたし(⇒この手の陰惨なホラーとしては寧ろ適切な緩さだったかと)全体を通してもそんなにダレた感じはありませんでしたです⇒ごくノンビリ眺めてって頂ければ。 しかし、内容としては(前作同様)ま~た非常にコテコテ・かつ「古典的」なスプラッタではあったのでして、まずはソレを2時間超も観せつける「意味」が本当にあるのか?とは(多少は)思ってしまいますよね。今作もひと目観て分かる通りにR-18ですし、私は別に好いのですケド+ワリとそーいう変態しか観に来ない(ハズの)映画なのかも知れませんケド、その意味でも正直どーなのかな?とは。でも、個人的にはかなり楽しめましたケドね⇒シンプルに私この質感大好物なのですよね(特にCGに頼らないスプラッタである点が)。昨今=ここ数年、スプラッタ・グロに関しては世界的にも過激さのレベルがベースのトコロでまた少し上がったという感覚もあるトコロですし、今作も(重ねて諸々とごくシンプル・オーソドックス=目新しいというモノはソコまでない…という感じながらも)キャラの出来やスプラッタのクオリティ自体はフツーに相当に高かったと思います⇒お友達2人の惨殺シーンなんかは中々キレてましたよね(アレ?設定上のティーンエイジャーってこんなにズタズタに嬲り殺して好かったんだっけ?と)。結論、お好きな方は是非映画館でどーぞ。[映画館(字幕)] 6点(2023-06-12 22:33:47)《改行有》

8.  天はすべて許し給う 《ネタバレ》 メロドラマとしてはコレもコテコテすね(オーラスで唐突に大怪我するトコなんて特に)。でも、2人とも(時代的なコトでしょーが)無闇にベタベタしたりしないので、その部分はむしろ品好く心地好く目に映ります(今や)。画づくりやジェーン・ワイマンのルックスも含め、全体的にそんな感じのごくエレガントな「美しさ」てのを湛えていてソコも確かに見ドコロでしょーが、面白いのはやはり子供2人や町の連中を交えてドロドロと陰湿な雰囲気になってゆく場面かと。キョウビ同じコトになっても流石にココまで悪い空気にはならないかとも思いますが、でも似た様なコトは発生し得るだろう…とある種分かり易く共感し易く、一方で社会倫理的な意味での向上としての「隔世の感」も覚えられる…てのも実は本作を観る価値ではないかな、と。重ねて、ジェーン・ワイマンの素晴らしき品格を含めて、今だに十分楽しめる映画だとは思いました。[DVD(字幕)] 6点(2022-06-01 21:54:55)

9.  デイ・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 うーん…大昔に観た時は、もうチョイ面白かった気がすんだケド…(やっぱココまで大暴れなゾンビは当時は衝撃だった) これもある種、この頃完全に流行になっていた高速系ゾンビで、そしてかつその強力なゾンビとの戦闘描写にごく見ドコロを集約したアクション系ゾンビ、とも言えますかね。その上に、原題を借りてきたロメロ三部作『死霊のえじき』からは「人間性を(薄く)残した」ゾンビ、という要素も取り込んでいる、というヤツです。シンプルでコンパクトでやりたいコトのハッキリした娯楽ホラーだと思いますし、そのコンセプトの面も含めてワリかし好く出来ている方の作品だという認識は再見しても変わりませんでした(特に今回、製作費のワリには…とゆーのを再認識したのです)。 ただ、やっぱり今になって観直して思うのは、全体的にまあまあ派手だけどチョイとちゃっちい感じもするなあ…というコトですかね。ゾンビ自体の造形なんかもやはりまずまず派手にデロデロしてるのですケド少し安っぽい感じもするし、何より撮り方(=画面の総合的な出来・観易さ)の部分が最近の同系統の(A級)ゾンビものと比べるとだいぶ型落ち感があるな、と。アクションってホラーに限らず映画としての陳腐化が速いジャンルだとは思うのですが、ことホラーに関しては近年は製作費の高騰も著しい(気もする)ので尚更…というコトにも思えますね。 重ねて、アクションはまあまあ派手ですし終盤の展開も諸々分かり易く面白みもあり、ラストもスッキリで、全体として決して嫌いではないです。ミーナ・スヴァーリが超・魅力的なのも含めて(思い出補正もありますが)観る価値はまあ十分かと。暇なら是非。[DVD(字幕)] 6点(2022-03-15 23:09:34)《改行有》

10.  ディック・ロングはなぜ死んだのか? 《ネタバレ》 とは言え、なんかこの話聞いたことあるな、と思ったら、ウィキにも記事がありますね(ワリと最近だった)。その意味では「事実は小説より奇なり」を地でゆく話でもあるのかと。 質感は『ファーゴ』にやや近いですかね。ただ、内容的にはアレよりも遥かにコメディに寄っています。一方で、そのコミカルさの大部分を形成している主人公の破滅的な愚かしさというものは、ちょっとコレが「突き抜けて」いて、もはやある種の哀愁をも醸し出しています。それは前述どおり根本的な部分が実話だ、とは到底思えないくらいにとでも言いますか(まあ、この事後の顛末というのは別に実話じゃないのでしょうし)。 しかしながら、彼にはそれでも大いに同情も出来るのですよね。とにかく発端の部分が論理的・理知的には「納得いく説明」というものからはかけ離れすぎている、なので、その後の諸々を小賢しく取り繕ったトコロで殆ど意味が見い出せない、ということだとも思うのですよ率直に。落ち着いて対処しよう、という状況からはあまりに遠く遠くに追い遣られてしまっている、のだと。 映画全体としては(その驚愕の)真相が明らかになった中盤以降、少しトーンダウンしてしまった、という様にも感じます。ただ、主人公が嫁さんに真相を打ち明けるそのシーンの嫁さんの顔(変顔)が個人的には忘れられないですね。「こんな時、どんな顔したらいいか分からないの」という意味では、この顔にすることを思いついた人(監督なのか女優さんなのかは知りませんが)というのは中々グッド・ジョブだと思いましたですね。ユニークな作品ですし、観ておく価値は十分かと思います。[DVD(字幕)] 6点(2021-03-13 19:33:41)(良:2票) 《改行有》

11.  ティファニーで朝食を 《ネタバレ》 主筋はかなり繊細ながら、洒脱な演出でオシャレに軽妙に語られるのはかなり心地良いしそこそこ面白いし。また、ホリーの奔放さの演出にも巧さが在るし、オードリーの絶対的な魅力とも相まって主人公の印象も悪くない様に仕上がっているし。 ただ、この映画には以下の2つの難がある。 ・オードリーに「配慮」し過ぎてホリーが娼婦だという点がボヤかされ過ぎて、描写が不自然であるだけでなく主人公のキャラに深みが出ていない ・ユニオシに代表される唐突で奇怪でセンス0なギャグが、全体の淡い雰囲気をただ損なっているだけな様に感じられる まあオードリー大好き人間の私としては、本作は天真爛漫さ炸裂なオードリーの出来だけで大満足な作品ではあるのだが(音楽も最高だし)。[DVD(字幕)] 6点(2020-10-24 02:38:19)《改行有》

12.  テキサス・チェーンソー 《ネタバレ》 大まかな内容に加え、所々で素晴らしく原作リスペクトな点があってちょっと嬉しいですね。例えば、全体に行き渡る薄汚い質感や、走って逃げまくるヒロイン(それを追い回す動けるデブことレザーフェイス)なんかには、かの名作を観たときの感動が見事に蘇りました。特に、やっぱレザーフェイス怖いですね。デカいし、おぞましいし、何より得物のチェーンソーの恐ろしさたるや(痛そうだし、音も耳障りだし)。結論的に、名作ホラーリメイクとしてはかなり良く出来ている線です。少なくとも同じマイケル・ベイ製作の『13金』や『エルム街の悪夢』のリメイクらしきものに比べれば、軽く二回りは上質です。 ただ、私は元ネタで最も優れていた点は、他の作品には無い何とも言えない「ホンモノ」感だったと思っています。その点、今作は良く出来てはいるのですが、その部分の再現、というレベルには至っていないかと(端的に割とフツーのスラッシャーにも感じられます)。汚穢に塗れた質感も前述どおり素晴らしく不快ですが、ほんの少しのやり過ぎ感(からのつくりもの臭さ)も覚えますし、何より、ソーヤー一家の狂気という部分がいかにも映画的な月並で、一種マイルドな感じにもなってしまっています。痛いことに、その原因は実はリー・アーメイにある様にも思われます。彼を(偽)保安官に設定したことで、狂気が少し薄れ、かつ「ビジネス」な感じに見えている気がする、というか(ただ、アーメイを使うならやっぱ軍人か警官で、とゆーのは重々分からんでもないですが)。[DVD(字幕)] 6点(2020-10-13 03:06:41)《改行有》

13.  ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 全体的にアクション(サメだの爆発だの水流だの)がかなり派手で、観ていて爽快だし結構まあまあ面白いのだが、肝心の科学的な部分がこれも全体的に相当にいい加減で、観ていて色々と引っ掛かりまくる。 ①サメの脳みそから液を吸い出して、その場で脳細胞に垂らしたら活性化しました!てトンデモすぎて科学実験とは言えんでしょ。 ②ヘリが墜落してスーパー大袈裟に大爆発しました!だからと言って、施設の水面下まであっちゃこっちゃ壊れだすというのは正直言っておかしくない?(そもそも水深もそんなにないんだから、そんなに高水圧な訳じゃないのだし) ③更にそもそも、あの施設は一体何なのですか。普通にどっかの湾内に施設をつくろうとせずに、沖合につくるメリットが何も感じられない。あんなの嵐が来たらそれこそ一発で沈むっしょ。 ④あと、結局この施設からの脱出(水面への上昇)が主目的となる話なのだが、施設の構造があまりちゃんと説明されないので、単純にイマイチ状況が掴みづらいのもまま惜しまれる。 ただ重ねて、パニック・アクションとしては十分に及第点である。かつては『ジョーズ』と本作以外のサメ映画には観る価値が無いとまで言われていたのだ。そう言わしめただけのクオリティは、今なお確かに在るであろう。[DVD(字幕)] 6点(2020-10-07 00:54:32)《改行有》

14.  テキサスの五人の仲間 《ネタバレ》 必要なカネを借り出すための手段の意外さ、事の真相、巧みなダブルミーニングになっている優れた邦題など、種々の「トリック」の質はどれもまずまず素晴らしく、その部分の爽快さは間違い無く感じられる作品だと思う。ただ、やはりこのルールではカネをより多く積める者が勝つのであって、強力すぎる外ウマを勝負の場に引き込んだ時点で決着は付いているのだし、だから根本的な話として、本作はギャンブルを描いている様で実はギャンブルにはなっていない、とも言える。その意味では、トリックは面白かったが(ギャンブルとして観ていた私には)少々肩透かしな部分があった、とも思う。ラスト、ドンデン返しが明かされた後の描写も少しだけしつこくも感じられた。 とは言え、前述どおり仕掛けのクオリティは優れているし、緊迫感もテンポも中々で一気に観れるのもグッド。あと、前半のヘンリー・フォンダの情けないギャンブル狂の芝居(実はホントに芝居な)も、後から考えると結構に味わい深かった様にも思う。まずまず。[DVD(字幕)] 6点(2020-06-11 23:59:38)《改行有》

15.  天使たちのビッチ・ナイト 《ネタバレ》 女子修道院で若い男がハーレム状態!という建付けは、日本で言えば尼寺もののロマンポルノ的なエロティック・コメディを想起させる。がしかし、その場合エロティック部分に関しては「貞淑だけど欲求不満」な尼さん(修道女)というのが一番「ホット」なポイントであり、翻って本作の修道女は「下品で馬鹿でド淫乱」という点でどうもリビドーが燃え上がってこない。コンセプトとして、修道女がフXXク連呼してるのが笑えるでしょ?ということらしい(マジで、ド初っ端から4文字ワードの大盤振舞い)。だがそもそも(いっちゃんの主演女優はまだともかく)修道女は揃って若くも無ければ大して可愛くもないのですよコレが! なので中盤までは率直に、コメディもエロもイマイチだ~なァと思って観ていたのだが(エロシーンでも皆ダボダボの修道服着込んでるからなんも見えねーし)、どういう流れか修道女がベラドンナ飲んでラリった挙句、野外で下半身丸出しのモザイク祭りな逆レイプ・黒魔術・乱痴気ワルプルギスの夜を繰り広げるという極めてカオスな展開が炸裂し、一気にテンションが跳ね上がった。ハッキリ言って本作はこのシーンに鑑賞の価値の全てがあるかと思う(収拾不能なまでにカオスな状況を見事に落とすジョン・C・ライリーの一言「奇跡だ」にも大爆笑した)。このシーンに関しては、修道女3人のハイテンションで狂気極まる演技も素晴らしかった(特に凄かったのが、ジネーヴラ役のコ)。[インターネット(字幕)] 6点(2020-04-18 00:24:33)(良:1票) 《改行有》

16.  テッド・バンディ(2019) 《ネタバレ》 実録異常犯罪ものだが、ほぼ完全に事実に則った主展開に加え、想像による演出を徹底的に排した全体の構成は殆どドキュメンタリに近く、テッド・バンディという稀代の異常犯罪者の内面・実際の人格に迫るというよりは、「外から見た」バンディが当時どのような人物だったのかを描き出すことに特化していると言える。一方で、この手の犯罪ものなら絶対盛り込みたくなるような犯行シーン・ショック描写がラストに数秒しか出て来ないというのは、全体の演出としてある意味かなりチャレンジングで、かつそこそこ上手くいっていて面白い雰囲気を出せているように思えるのも素晴らしい。 ただ、この演出がもたらす本作の印象として一番強く感じられるのは、結局のところ決定的な証拠は何もなかったのではないか、という不愉快な疑問だというのが正直な感想(それこそが厳然たる事実なのかも知れないが)。世論を慮れば、ラスト、ややバンディ真犯人説に傾いて(ここでやっぱり犯行シーンを挿入してその事実を映像的に裏付けつつ)終わるのも致し方無いとも思えるが、それはある意味「ブレ」だとも言える。ともあれ、本作には記録映画に近い価値があると思うし、その意味では観て損は決して無い。それなりにオススメ。[映画館(字幕)] 6点(2020-01-11 00:55:25)《改行有》

17.  テリファー 《ネタバレ》 コ~レはまた、、、時代錯誤なマデ!にド直球!に痛グロい!(ダケの!)純・スプラッタ!ですね~~~だから、使い方さえ間違えなければ確実に有用な作品であります。重ねて、かつてのフルチを彷彿とさせる様な陰惨極まる人体破壊のクオリティは(多少チープではありますが)いま現在の状況においても尚かなり高度だと思いました⇒中盤のアレなんか、久し振りに相っ当な見応えでしたですね…… しかし、コレも重ねて「ソレだけの」ホラー、とゆーかホラーには決して成り切れて居ない単なるスプラッタ・グロ映画でしかない、という作品なのも確かですね(=他の中身はほぼ皆無)。展開運びも実にテキトーですし、あと一点、ごく短尺なる作品なのですが一方でテンポは激烈にダルかったりもします。重ね重ねグロ描写以外は殆ど観る価値無し!かと思いますが、その目的の方ならそこそこ楽しめそう=オススメ出来そう、かと。女の子も地味に結構カワイイですし(+なんか3人位出て来ますし)。[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-12 22:32:24)《改行有》

18.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』あたりはシナリオにもチャンと内容・アイデアが在って、だからそれと絡む長い会話にもその意味からの「実」のある面白みが出せていた。翻って本作、こっちはシナリオになんの内容も無いので、必然的に長い会話にもなんの内容も無く、その意味ではこれは(撮りたいアクションにキレを出すための)緩急の「緩」でしかないのだ。 その肝心なラストのアクションのキレ・爽快感はと言えばコレは大いに認められるトコロだが(率直に大爆笑したのを告白します)、これが映画として大手を振って正しいと言えるのか、と問われれば、個人的にはまあ大いに微妙だというしかない。タラちゃん、初心に帰ってもっと本気出してくれ。『ワンハリ』も結局今作と大して変わらないよーな話だったし(映画自体の規模は違えど)。[DVD(字幕)] 5点(2020-11-13 00:52:04)(良:1票) 《改行有》

19.  ティーンスピリット 《ネタバレ》 尺も短いが話の方も相当に薄っぺらく、その面に関してはもはや必要最低限と言ってよい程のお手軽製作映画である。人間ドラマ部分(ティーンの挑戦と苦悩とか、マネージャーとの関係性とか)に見応えを見出すのは正直難しいと思うが、ファニングが実際に歌っているという歌唱パフォーマンスの出来はまずまずで(ラストのライブシーンなんか歌も動きもかなりホンモノっぽい)、そこは観る価値があるカモ。[映画館(字幕)] 5点(2020-01-12 17:33:16)

20.  ティーズラマ 《ネタバレ》 「史上最低の映画とは?」となれば、ソレは多分『死霊の盆踊り』だろう…とゆーのが昨今の本邦ではもはや共通認識に成りつつあるかと思うのですが、個人的にはココには少しだけ違和感とでもゆーべきモノがあるのですね。つまり、あの映画は60年代アメリカで盛んにつくられた「ヌーディ・キューティ」と言われるポルノ映画の一作であり、要は「ハダカが映って(さえ)いればナンでも好い」という類の作品なのであって、かつ更に溯るコト50年代にはその「ヌーディ・キューティ」の原型たる「バーレスク映画」とゆーのもシコシコとつくられていた…とゆーのまで含めると、このコト自体は(『死霊の盆踊り』の知名度に比すれば)あまり世間でも知られていない事実だと言えるかと思います。要は結論、ヌーディ・キューティなら(或いはバーレスク映画なら)別にアレに限らずどれも大体あんな感じじゃねーのかね?(ソコまで大差は無いのでは?)というコトが言いたいのです。 本作はその「バーレスク映画」の中では比較的有名な作品で、ややカルト的な扱いもされている…とのコトですね。一重にソレは出演者のスペシャリティ、つまり50年代の伝説的ピンナップ・ガールことベティ・ペイジと、往年の伝説的バーレスク・パフォーマーことテンペスト・ストームが出演してるというコトに依るものです。とは言え、映画としての内容自体は前述どおり精々『死霊の盆踊り』並み…とでも言いますか、現代の視点からするとかな~り温めな…というモノではあるのですね(=コッチも所詮薄着のおねーさんがゆーてチンタラ踊ってるだけ…てなモンで)。そもそもバーレスクという文化自体、戦前までにはストリップ主体のエロティックなショーが主流になっていたというコトらしいのですが次第に規制を受けて衰退し、本作時点の50年代においてはバーレスクそのものがもはや「過去のもの」になりつつあった…てなコトだそーなのです。また50年代ではまだエロに対する全般的な規制自体も厳格なままであって、だからバーレスク映画はヌーディ・キューティに比べてもエロの面はかなり控えめな質感に留まっています。まず乳首は映りませんし、その他の肌の露出もだいぶ控えられています(特に下半身については、かなり分厚いパンティを履き込んでその上に布を一枚纏わせているのが標準、てな感じすかね)。その意味で言えば、オッパイはバルン!と全開で尻もTバックで丸出し!な『死霊の盆踊り』の方がエロ的な価値はハッキリ高いとまで言えるでしょう(少なくとも「表面的」には)。 ただ今回、実は『死霊の盆踊り』の方もYouTubeでリマスター版をレンタルして観直しました(画質がスゲー綺麗になっててビビりましたわ)。そこで2作を観比べてみると、確かに『死霊の盆踊り』の方はそれでも諸々と非常に出来が悪い、つまりは本作『ティーズラマ』は(規制が厳しい中で)可能な限り色々と「工夫」とゆーのを施そうとはしているのだな…というコトも確実に実感できたとは言えるのですよね。 何よりとにかく『死霊の盆踊り』とゆーのは異常なまでにメリハリとゆーのが無い映画だ、というコトなのですよ。個々の演者のパフォーマンスにしても最初から最後まで全く抑揚・盛上りやストーリーというものが無いと感じます。『ティーズラマ』ではパフォーマーは3分間の中で多少は踊りにもバリエーションを付けようという姿勢が垣間見えますし、そもそもストリップ宜しく(ランジェリーまでとは言え)段々と脱いでゆく…というストーリーが基本的にはあるものなのですが、『死霊の盆踊り』は何故か「最初から脱げるトコロまで脱いで出て来る」or「最初は服着てるケド次の瞬間全開になってる(=脱いでる過程を映さない)」という2パターンしかないのですよ(コレは率直に「何故だ?」と思いますね)。あとそもそも『死霊の盆踊り』では揃えたダンサーも皆似た様な体形、かつ全員最後はトップレスにTバック…とルックス面でもバリエーションが皆無です。『ティーズラマ』ではまずテンペスト・ストームが文字通りの爆乳を引っ提げた超ダイナミックな容貌にして、一方ではモデル体形の娘もチャンと居たり…とある程度のバリエーションがあります(ベティ・ペイジは絵に描いた様なボンキュッボン!で凄いクビレでした)。もう一つ、特にペイジとストームの両名はパフォーマンス中の表情や「品の作り方」が非常に多彩でココは確かに実に魅力的です(流石)。コレも『死霊の盆踊り』のおねーちゃん達がパフォーマンス中終始ごく微妙な表情をしているのとは違いが一目瞭然ですね。これぐらい、ある種コレを「本職」にしてるのなら当然のコトかとは思うのですが、ソレを『ティーズラマ』は多少は出来てるケド『死霊の盆踊り』は全然出来てない…とゆーのもまた間違い無いとは感じられましたのですね。[DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2022-01-22 01:31:19)《改行有》

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