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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. ドラッグストア・カウボーイ ガス・ヴァン・サントはキレイな顔の男にそのキレイな顔に見合った哀愁を漂わせることに長けている。精一杯の虚勢と優しい瞳。マット・ディロンがいい。ドラッグストアの襲撃も病院襲撃も警官だらけのモーテルからの脱出もイマイチ盛り上がらず、ひたすら同じトーンを維持する。物足りなさはあるけれど、スタイリッシュとかクールとか言うんだろうか、そんなちょっとシャレた感覚を生んでいる。ドラッグと共生しているかのようなジャンキー神父にあまりにもはまり役すぎなウィリアム・バロウズ。なんか、うわぁ~本物だ~って感じ(笑)。[DVD(字幕)] 6点(2008-05-08 17:13:00) 22. トレマーズ 《ネタバレ》 初めて観たのはテレビの吹き替え版なんだけど、いかにもテレビの吹き替え版でじゅうぶんというチープな映画。もともとこの映画のポスターが思いっきり『ジョーズ』のパクリなんだけど、中身もどこかで観たような展開が次々と映される。ただ、見所の寄せ集めにしては異様に見所が多くて観ているあいだはけして飽きることがない。銃器マニアカップルの怒涛の銃弾の嵐なんてまさに見所を一つを作るためだけに存在する。アイディアも豊富で車ごと地中に引きずり込むとかその引きずり込まれた車を土の中に見つけるところとか棒高跳びとかドミノ倒しで屋外に放り出されるとかただ一人の若い女のズボンを脱がざるを得ない状況にするとかポンピング少女とか怪物だと思ったら一部でしかなかったとか落とし穴とか爆弾の投げ返しとか、もうこれでもかってくらいにてんこ盛り。チープさと旺盛なサービス精神がいい感じのBテイストを出している。[DVD(字幕)] 6点(2008-04-24 11:53:16) 23. 泥棒成金 偽者は誰なのか!というストーリーはまぎれもなくサスペンスなのに極力サスペンス演出を排除し、ロマンス色、コメディ色を前面に押し出している。今気づいたのですが『ダイヤルMを廻せ!』『裏窓』そしてこの『泥棒成金』というヒッチコックとグレース・ケリーのコンビで見せる3作品ってすべて同じ年の製作なんですね。凄い!でもなるほど、だからこそ作風をあえて変えてきたのでしょう。ロングショットで見せるカーチェイスシーンは意図的にスリルを排除しているのがわかる。南仏ののどかな景色を眺めながらのちょっとした観光気分を味わえるカーチェイス。そしてやっぱりグレース・ケリー。クールなお嬢様がプンプンと怒る様がなんとも可愛らしい。そして熱烈なキスシーンでは大人の女の顔を見せる。美しいグレース・ケリーを堪能する映画。でもどうせならもっともっと彼女を前面に出し切ってほしかったような気もする。[DVD(字幕)] 6点(2006-06-29 11:50:08) 24. トゥルー・クライム(1999) この作品、「クライム」とあるのに、又イーストウッド主演なのにドンパチが無い。それどころかアクションも無い。さらにはイーストウッドが痛めつけられない(精神的にはボロボロにされてますけど)。もっと言うとベッドシーンが無い(そのものは無いけど一応脱いでます)。となると当然おとなしい展開で話が進みます。そのおとなしいトーンに賑やかに割ってはいるのがジェームズ・ウッズの早口&オーバーリアクション。イーストウッドとの対比が面白いっちゃあ面白いんですけど、ちょっと浮いてるような気も。室内のシーンが多いのでロケーションの素晴らしい画も少ない。たった一日で解明しちゃうご都合主義な展開も不満。それでも登場人物を通していろんなテーマ(夫婦の関係、親子の関係、差別問題、メディアのあり方、宗教の問題、死刑の問題等々)をバランスよく配しているのが良かった。動物園をダッシュで見てまわるのは笑った。6点(2004-09-02 16:08:18) 25. トゥルーライズ う~ん、アクションものだと思って観たのでコメディ要素たっぷりで反って良かったんですけど、どうせならシュワルツネッガ-を脇にしてジェイミー・リー・カーチス主演でやってほしい。無理だろうけど。6点(2003-12-18 13:08:06) 26. トップガン 一応リアルタイムで映画館で見たんですが..そんでもってサウンドトラックも借りたんですが..。ストーリーが薄すぎる。でも戦闘機の発着陸の迫力はビデオでは伝わらんだろうなあ。てんこもりの名曲にプラス1点! バル・キルマーのことは、しばらくアイスマンと言ってました。6点(2003-11-13 12:50:41) 27. 逃亡者(1993) ほどよくサスペンス、ほどよくアクション、ほどよくシリアスで、2時間ほどの映画の枠に収まるように、無駄無く、そつ無く作られた娯楽作です。うまく作られていると思うのですが、インパクトは無い。この「逃亡者」が映画になると聞いたときのそれに対するインパクトはありました。6点(2003-11-01 18:09:33) 28. トラフィック(2000) 大ドンデン返し好きな私にとってあのエンディングは「えっ、これで終わり?」って感じでもやもや感を抱きながら映画館を出たのをよく覚えてます。でもテーマがテーマだけにそれもしかたなし。変にハッピーエンドだったりしてたらこれまでのリアル感が台無し。そう思い、あらためて思い返すとなかなかのデキかも。キャサリン・ゼタ・ジョーンズの演技が光ってました。もう一度見ると評価が上がる作品かも...6点(2003-04-16 17:49:45) 29. ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 えらいお話が散漫なんだけどそれなりに楽しめた。冒頭に4人の男たちが少年時代のあることを切欠に持ってしまった特別な力のために苦悩する姿が映され、興味をそそるなかなかの序章となっていると思ったが、その後のお話のむちゃくちゃな方向転換からすると、この序章はかなりくどい。だいたい結局4人も必要無かったし。未知の生物の出現後の唐突なエイリアン登場は面白い。頭パーン!は笑った。ここに4人の男たち以外にエイリアン壊滅に血肉を注いできた特殊部隊の大佐というのが登場するが、この人が狂ってる。特殊部隊とやらが登場するのはいいが、狂ってることでさらなるドラマを見せるから余計に散漫になる。「記憶の部屋」の映像化がしょぼいなりにも面白く、ここでのエイリアンとの戦いを最大の見せ場に持ってくるのが妥当だと思うが、中途半端な見せ場を多く持っているため印象薄し。中盤にあった狂った大佐の総攻撃が見た目かなりド派手なのに対し、クライマックスはけっこう地味。いちいち肩透かしをくらわせる侮れない映画。[DVD(字幕)] 5点(2008-08-20 13:11:45) 30. ドミノ(2005) 父がイギリスの名優、母がスーパーモデルというセレブな世界で生まれ育った娘、ドミノ・ハーヴェイの壮絶なる自伝、、ではなく、過酷な職業に就くことで壮絶な人生を自ら選んだドミノを主人公にしたアクション映画。トニー・スコットの演出は嫌いではない。寧ろ好きなほうだったのですが、細かいカットの連続と早回しに逆回しのスタイリッシュな映像がここまで作品のほとんどを被ってしまうと見ていて疲れます(皆さん、同じ感想のようですね)。間に挟まれる取調べのシーンのおちついた画にほんとホッとする。そこにリズムがあるわけなのですが、スタイリッシュな映像を“間”に使った『スパイゲーム』の見せ方のほうが好みです。 終盤に登場するトム・ウェイツ演じる預言者の、実体の掴めない存在感(というか虚構感というか、、)は『トゥルー・ロマンス』のプレスリーを思い出しました。 母を演じたジャクリーン・ビセットが実際の母親と交友があったことや、ドミノ本人がこの映画の完成直前に死亡したという文言をパンフで読んだ後では、エンディングに一瞬登場するドミノ本人の姿がなんともいえない感傷を呼び起こす。[映画館(字幕)] 5点(2005-11-02 14:40:09) 31. ドクター・ドリトル(1998) 動物の種類が多すぎてゴチャゴチャ感があるうえ、どの動物もみんないっちゃってます。野良犬はなかなかの名演技。犬を飼っている者としては動物と会話の出来る獣医さんとはぜひお近づきになりたいものです。5点(2003-12-13 10:00:43) 32. トゥルーマン・ショー ひとめぼれした女性がすでに局にとって危険だとわかっていても図書館に配置させたりと、すんなりと受け入れられない状況が数え切れないほどある。シリアスなテーマを笑いを交え軽いタッチで見せるのはいいが、数々の矛盾がそれを台無しにしているように思う。ストーリー自体はかなり好きなタイプなのでもう少しがんばって欲しかった。5点(2003-07-29 13:04:40) 33. トータル・フィアーズ 映画が嘘の世界であることは承知しているが、核がこんなにも軽く描かれちゃっていいものか。主人公ジャック・ライアンと恋人が爆心地にいたというのにその後、先に作られたシリーズ作品では元気もりもり、子供も授かっているという矛盾はさておき、せめて核を描くことにいくらかの覚悟をもってほしかった。ここでの核爆弾は超デカイ爆弾でしかないようなのだが、まさか本気でそう思ってるわけでもなかろう。あと、子供の喧嘩じゃあるまいし、なんなのだ、このレベルの低い攻防は。とにかくジャック以外のアメリカ人、いや合衆国政府高官の面々はアホばかりなのだが、9.11後のアフガニスタンへの空爆やイラク戦争へと向かったアメリカを見てるとあながちはずれてもないのか。[DVD(字幕)] 4点(2010-10-13 16:44:32) 34. ドリヴン 《ネタバレ》 実際のカーレースはただ走っているその映像だけで面白いのに、サービス精神旺盛な映画を作る側の人たちはそれだけじゃ我慢できないのだろう。だからクラッシュという見せ場を作るんだけど、この映画、異様にそのクラッシュが多い。そのうえ派手。カーレースに本来あるだろう緊張感をすっ飛ばして見た目の派手さだけが目に飛び込んでくる。派手なアクションに定評があるレニー・ハーリンの趣向が裏目に出ている。違和感のほうが突出してしまっているCGもレースシーンをしらけさせている。フォーミュラカーを公道で走らせたのは面白いが、ライトの無い車が夜の街を疾走する緊張感は皆無。恋愛をからめたストーリーはかまわないけど、深みが全く無い。セカンドドライバーの暴走→事故という流れもあまりに短絡的であきれる。往年のカーアクションスター、バート・レイノルズをチームオーナーにしたツボを心得たキャスティングとケミカル・ブラザーズの「Out Of Control」にプラス1点。[DVD(字幕)] 4点(2010-09-08 17:35:37) 35. トリプルX スカイダイブにスケボー、スノボに曲乗りバイクとアクションの安売り大売出し。雪山のシーンで「007」を思い出したんだけどあらゆるアクションで「007」をある意味においては超えている。火薬の量も半端じゃない。バイクもあり得ないほど高く飛ぶ。実に派手。だけど派手なわりに痛快感がない。ピンチになってもドキドキしない。クライマックスにも気持ちが入らない。「007」もたいがいドキドキさせてくれないけどコレは加えて主人公のキャラがありきたりすぎ。全然アンチヒーローという設定が生かされていない。これが一番の問題か。[DVD(字幕)] 4点(2009-06-04 14:11:48)(良:1票) 36. ドリームガールズ(2006) どうでもいい映画だろうなと思ったら案の定どうでもいい映画だった。いや、それ以下か。そりゃ、エディ・マーフィー凄い!歌もめちゃうま!とかビヨンセってこんなにキレイだったのか!とかそういう映画からちょっとはなれたところの驚きはじゅうぶんあったし、いちいちダイアナ・ロスが頭にちらつきながらの鑑賞もなんともいえない感慨をもたらしてはくれたものの、盛り上がらんというか感動が無いというか。音楽の醍醐味はあるけどミュージカルの醍醐味は無い。だいたい生で素晴らしいパフォーマンスを見せれる人たちをこんなに細切れの加工しまくりの映像で見せちゃうのってめちゃくちゃもったいない。パフォーマンスはそれぞれに素晴らしいけど俳優たちそれぞれの魅力は映されない。アップでビヨンセの顔をとらえたらもっとしっかりきっちり映し続けてほしい。画面がパッパッパと変わるの早い。あと、これは評価とは関係ないけど、私の思うところのモータウン・サウンドとちょっと違うんだな。ま、でもハリウッドにしか作り得ない煌びやかさはある。それは認める。[DVD(字幕)] 4点(2008-08-26 14:10:19) 37. トータル・リコール(1990) お話は面白いし、全体に覆われるB級感たっぷりの近未来観もかなりイケテるし、チープな未来アイテムにもたっぷりとお金が注ぎ込まれていることも見てとれ、その馬鹿げた無駄遣いっぷりもハリウッドならではのおバカさが象徴されていて楽しい。顔がぱかっと割れるシーンなんかべつにいらないのにムリヤリ入れちゃうその無意味さもこの映画では魅力になる。ただし、例えば洗脳装置に縛り付けられたシュワルツネッガーがバカ力で外し、そこにいた研究員を倒すのに突き出たネジを首にぶっすりとか、普通のアクション映画なら殴ったり蹴ったりで相手が倒れるところをあからさまに殺しまくってるところに嫌悪感を抱く。北野武の映画にはこういった痛いシーンがあるが、それは痛いシーンとして撮っているからいいのです。ヴァーホーヴェンの『ロボコップ』の過剰な暴力シーンもその過剰さをあえて際立たせているからまだいいのです。でもこの作品ではそこを強調することなく、あまりに普通に一切の躊躇もなく殺しが行われる。娯楽映画としてそれらを見せていることに恐怖すら感じる。ホントは殺しているのにあえて映さない数多のハリウッドアクション映画を揶揄しているという深読みもできなくはないが、やはり嫌悪感が勝ってしまう。[ビデオ(字幕)] 4点(2007-07-24 10:26:56) 38. ドアをノックするのは誰? 瑞々しくて新しくて野心的でポップでハイセンスでいたるところに魅力を感じながら、いらないシーンの継ぎ足しが魅力を半減させている。でも今のスコセッシにこの魅力を出せるかといえば絶対無理で、巨匠の若かりし未完成作品と見ればなんとも可愛らしい作品と見ることも出来なくはない。とくに監督の映画マニアぶりを露呈させているシーンはけっこう好き。[ビデオ(字幕)] 4点(2007-01-09 16:23:04) 39. 遠い空の向こうに いいお話だと思います。夢を持ちつづけること、諦めないこと、それ以上に大勢の人達の支えと応援があってこそのサクセスストーリーがわかりやすく描かれています。その中でも父と息子のドラマを軸にして感動的に描かれているのですが、父のほうはともかく、主人公の、炭鉱の町という独特の閉鎖社会で外を見ることのうしろめたさだとか葛藤だとかがあまり伝わってこず、そういった深みを見せずに感動だけを持ってくる浅さが気になってしょうがなかったです。要するに作為的に感じてしまいました。もともと私は10代後半から20代の青年と父との間で織り成す感動ドラマ自体が嘘っぽく感じるもんなので、もっと丁寧に主人公の心理や背景を描いてくれなきゃ、素直に感動できません。反対にその部分が丁寧に描けていれば、感動を煽らなくても感動するもんじゃないだろうか。 ..といっても皆さん感動してますね。私がひねくれてんですね。きっと。[DVD(字幕)] 4点(2005-08-29 17:26:26)(良:1票) 40. ドラムライン ベタなのはいいんだけど限度がある。ライバルチームの監督のキャラがいかにもで萎えた。一応相手チームだって同じ泣いたり笑ったりする人間で同じ青春を謳歌する大学生なわけで、「敵」としてしか登場しないことに潔さを感じることができずひたすら呆れた。たしかにドラムプレイはかっこよく、特に最後のドラム同士の対戦で背景を真っ暗にしてライトアップして見せるあたりはなるほどミュージッククリップっぽくて、よりドラムプレイのかっこよさが出ているように思った。生の迫力には到底勝てんだろうけど、スティックさばきをアップで見る機会もそうはないだろうし、映画の中で繰り広げられた演奏とパフォーマンスはそれなりに楽しめた。かな?[DVD(字幕)] 3点(2009-11-25 14:14:33)(良:1票)
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