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1. トイ・ストーリー3
《ネタバレ》 誰しもが通ってきて感じるであろう人間の成長とおもちゃの関係性を軸において、おもちゃに意思を持たせてその悲哀を背負い込ませて万人に感情移入させ、おもちゃたちの世界の冒険活劇に仕立て上げて最後は納得のいく感動のハッピーエンド。
1、2で築き上げたこの世界観をさらに進化させており、この世界観は、もはや実写でもアニメでも絶対に表現不可能、CGじゃなきゃ出来ない領域に達している。
お子様向けながら大人の鑑賞にも充分に堪えうる練られた脚本、ご都合主義満載なのにハラハラドキドキと感情移入の連続で違和感を全く感じさせない展開、相変わらず秀逸なCG、どれをとっても大人も子供も楽しめる娯楽映画の王道を行っている。
さすがに、ディズニーの企画力とピクサーの技術力の成せる技としか言いようがない。映画ってこんなに楽しい娯楽だって誰もが思えるこのような作品を、これからもどんどん作ってもらいたい。
なんて堅苦しい感想を書いたが、実は、大人気なく声を出して笑って、涙流して感動する2時間でした。[DVD(吹替)] 8点(2010-12-12 22:20:39)《改行有》
2. トータル・リコール(1990)
《ネタバレ》 シュワちゃん初期のB級大作。昔見たけどもう一度見てみた。
B級と割り切って見てるから、何度見てもメチャクチャ面白い。
ありえない設定、ご都合主義のシナリオも、このようにテンポ良く見せられると、最後まで一気に楽しめる。ご都合主義のシナリオは、もともと夢オチにするためのものだった、という話も聞くが、B級なら夢オチでなくてももっとご都合主義な作品は山ほどあるからぜんぜん気にならない。
セットも特撮も良く見るとチープなのだが、映画全体の統一感が素晴らしく、過激な映像とスピード感に非常に良くマッチしている。
血がいっぱい飛び散って痛そうで正視できないシーンが多いのが少し趣味とは会わないが、そのシーンを抜いてしまうと映画全体のテイストが変わって駄作になってしまう恐れがあるから、この映画に限り許可。
[DVD(吹替)] 6点(2010-07-01 01:43:20)《改行有》
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