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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 大昔に一回は観ていたのですケド、その頃は(お恥かしながら)トロイア戦争の顛末なんてそんなに大して知らないって無教養なザマだったのですよね。今回、訳在ってその辺が頭に入ってる状態+且つ使ったのはオリジナルより33分も長いディレクターズ・カット版の方だったのですケド、結論的には全然フツーに面白く観切るコトは出来たと思います。とにかく、史劇系戦争映画としてスペクタクルな合戦シーンについては(今なお)史上最高峰と言って好いのではないでしょーか⇒物量・力感・血腥さ…正に「血沸き肉躍る」といった感じで。CGも、コレも今なお私自身としてはそんなに気にはならない程度の出来だったとは思いますし、そもそも結構な部分がアナログにカネ掛けて撮ってるな~と思っちゃったのですケド実際はどーだったのですかね? ただ、まず今作が大いに批判もされているコトの根本的な理由は「史実・伝承との差異」という部分だとは思うのですね。叙事詩『イーリアス』の成立は三千年近く前なので、今今にそのまま使っても現代の映画としてはまるで成立しない(⇒神が出て来まくるのもそーだし+人間キャラの行動原理も到底感情移入できるモノじゃなくなるとも思うし…)てコトには別に納得も出来るのです。がそれでも、今作だとラストにアガメムノンが討死しちゃう(序でにメネラオスも)のは二回目視聴の今回ですらド級に予想外でしたし(+だったらパリスもチャンと殺しとけよ!と思ったりも)で個人的には、アキレスの死ぬタイミングが変わってるのはコレはも~致し方無いかな…とは思ってしまうのですケド(⇒だってこの映画、ヘクトルもアキレスも死んじゃったら私なら正直観続ける気なくなっちゃう…)コレとて元ネタに親しみ・こだわりの在る方々にはやっぱ相当なる違和感だろーな…とは思うのですし。 でも再び、ゆーてじゃあアキレスを最後まで生き残しておけば諸々と大丈夫だったかっつーと、率直にソレも(つーかソレが一番)微妙だったかなって気もしてしまうのですよね。コイツだって、真っ当な現代人の視点からすれば(それでも)中々高度に感情移入の難しいキャラだったな~とは思わずには居られないのでして(⇒それはまず原作準拠として+今作では随所でその辺の戦争キ○ガイエピソードをマイルドにして貰ってる…上でのブラピの役づくりとして)だから結局、神話ではなく人間ドラマとして描く…という今作の最大のコンセプト自体が(終盤は確実に)イマイチ機能しなかった、という結論に近づいてゆかざるを得ないと思うのですね。それってまたそもそも、どだいが「無理筋」だったんじゃないか?とも思えてしまっては居るのでして、要は結局ヘクトル以外にマトモな人間がほぼ出て来ないって話だからしょーがないジャン!と…⇒オデュッセウスは多少マシかも知れませんが(ショーン・ビーンが演ってるワリにも)異様なマデに影が薄いですし・一国の王とも思えない「下衆の極み」アガメムノンも・もはや「暗愚」とまで言いたくなる様なプリアモスも・言わずもがなパリス&ヘレネのバカップルとて、等々… やっぱまた根本的には、激烈長いワリにどーにも「一貫性」が見当たらない…て映画には見えますかね。主人公も途中まで2人居る様な・でメインのアキレスの方はキャラも定まってない様な・それで居て「戦争の悲惨さ」だとか「歴史に名を遺す」みたいなヒューマンなテーマもさえ添加物みたいな感じで軽~く放り込まれてるコト、とか。これなら=こ~んな感じなのにこ~んなに予算を注ぎ込んで超・本格的に撮れるんだったら、も~誰しもが可能な限り納得ゆく様なカタチで「なるたけ原典どおりに」映像化しちゃえば好かったのでは…なんて思ったりもしちゃいますかね。最終結論、1点足そうとも⇔或いは引こうとも、結構に悩みつつこの位の評価としておきます。以上。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-04-14 10:54:48)《改行有》

2.  ドント・ウォーリー・ダーリン 《ネタバレ》 意図的ではねーのですが、ついこないだ『MEN 同じ顔の男たち』を観てやったと思ったら、ま~た超・似たよーなヤツを観てもーた…てのが最大に支配的な感想ですよね。。示し合わせたワケでは(また)ねーのですが、毎度のコト実際に観る頃には観ようと思った理由を忘れちゃってるモンですから。。そもそも(なんとな~くですが)観始めるまでマジでコメディかなんかだと思ってたし。。 今作は、所謂「ディストピア」系のSFスリラーで、かつその内容・展開運び自体の面に限ればごく非常にコテコテ・典型的な作品だとも思うのですね。しかし、今作が監督二作目というオリヴィア・ワイルドですが(兼任で助演女優もやってますが)、彼女は前作『ブックスマート』でもシンプルな青春コメディに多分に+現代的にまた所謂「ダイバーシティ」な要素を取り入れて、キョウビごく受け容れ易い作品に見事に仕上げていた…というトコロは今作でも引き継いでいます⇒今作では、そのスリラーとしての「恐怖の根源」=ディストピアがディストピアである「理由」の部分を、再び現代的に(フェミニズム的な観点から)アップデートした…というコトかと率直に思えますね。重ねて、お話の内容(⇒どう展開して何処に帰着するか)なんかは観始めて10分でおおよそ見当が付いてしまう…みたいなヤツなのですが、前述のアップデートがしっかりしているコトや、映像の端的な出来の好さ、加えて主演のフローレンス・ピューの(コレまた)出来の好さ、なんかも加味すれば、全然悪い作品ではなかったかな…とは余裕で思える程度の作品だとは思うのですね。個人的には、やや尺は長いかな(=この内容ならもう少し短くても好いかな)とも思ったりしますが、そんな私でも全然フツーに最後まで楽しく観終われたかとは思ってます。お暇なら是非。 再度、フローレンス・ピューはまた中々好い仕事をしていたと思うのですね。実際、ヒーローもので大暴れ!してたりもする彼女ですが、なんとゆーか単純に諸々と「強そう」な女のコに見えるのですわ。だから、その意味でも確実に今作の主役にはピッタリだったな…と(重ね重ね、その件の「アップデート」を考慮したとしても)。[DVD(字幕)] 6点(2024-02-16 22:12:46)《改行有》

3.  ドミノ(2023) 《ネタバレ》 うーん、コレはちょっと、モ~完全に全くナニも前提を入れずに観に行って+かつあまり深く考えずに本当に単なる娯楽として(気楽に)観る方が絶対に好いヤツだと思いますかね。だから正直、レビューで言えるコトはほぼ無いな…とも思います⇒ので内容については触れないコトにしよーかと。あくまで私個人としては、ワリと結構楽しめてしまいました…とダケは言っておきたく。。 ただね~、迷いに迷った挙句に一つダケ言ってしまうなら、ナニを措いてもまず今作は内容的には「B級映画」だ…ってゆうコトですよね(⇒監督とか主演とかの名前に騙されてはいけません!)。分かる人にしか分からない様な言い方でもう一つダケ付け加えるならば、冒頭から謎の敵として出てくるウィリアム・フィクナーが(私なんか途中からモ~完全に)嘗てのクリストファー・ウォーケンにしか見えなくなっていった…とでも言いましょーかね。重ねて、分かる人には分かると思うのですがそーいうヤツです。以上。[映画館(字幕)] 7点(2023-10-29 20:52:53)《改行有》

4.  トランスフォーマー/ビースト覚醒 《ネタバレ》 『ビーストウォーズ』観てましたよ!ソレはさておき、このシリーズってほぼほぼ観た後の感想って一つで⇒「映像はともかくもお話の中身が…」というコトでしかねーのです…ケドも、翻って今作は比較的にもごくシンプルな内容+全体の尺も(昔みたいに)アホみたいに長すぎる…てコトもねーのでフツーにまあまあ観易いですし、加えて肝心の映像(とゆーかロボット・アクション)は相変わらずカッコ好いので娯楽作としては全然気楽に楽しめると思うのですよね。少なくとも、若年層やファミリー向けには全然、持って来いと言って好いかな~とは思います⇒折角夏休みなのでどーせなら映画館でどーぞ。 ただですね…一点どーしても指摘しておきたいのは、先ほどシンプルで好かった…と言ったお話の中身=主筋とゆーのが「2つで1つの鍵」を探す話!というも~「先週観たゾ!」みたいなヤツだったのをはじめとして、結局ビースト陣営=マクシマルよりは(前作までと同様)車に変形する連中=オートボットが圧倒的にメイン…だから観た感じがま~た其処彼処で『ワイルド・スピード』ぽいコトだったり、中盤はアステカの遺跡巡りとかする感じがま~た『インディ・ジョーンズ』ぽいコトだったり、で終盤にはナニやら『アイアンマン』みたいなヤツまで出て来たり…と諸々と極めて「既視感」だらけの作品だったな~というコトなのですよね。。まァ、ハリウッドも超・深刻なる「ネタ切れ」状態なんだとは思うのですが、ソレでも何故にこんなにこの23年夏にそーいう映画ばっか大集結しちゃったのか?はかなり気になるトコロでして…[映画館(字幕)] 6点(2023-08-06 21:22:28)《改行有》

5.  透明人間(1933) 《ネタバレ》 コ~レは凄い…シンプルなホラー・スリラーとしては、この出来はもはやオーパーツと言って好いレベルですね(超・面白かったです)。まずはとにかく映像(特撮)が実に見事なコト!個人的には1シーン、透明人間がパジャマ着てベッドで眠りに就くまでのちょっとしたヤツとか、モノ凄く凝ってて+ハイ・クオリティでモ~震えてしまいました。あと、主役のクロード・レインズの狂気を孕んだ演技(とゆーかアテレコ)も、コレも時代を考えれば驚愕…と言って好いホドの斬新さと、そして普遍的な怖さをも備えていたと思います。重ねて、超・面白い+ごくコンパクトで観易い+今ならアマプラでロハで観れる、ので皆様も是非。[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-24 14:32:07)

6.  ドリームランド 《ネタバレ》 正直、マーゴット・ロビーが銃を構えてるポスター位しか前情報は入れてってねーのですが、それでも何となく「逃避行」系かな…とは思ってました(=クライム系だろーなと)。で、ソレは表向きには当たってたのですが、しかしながら観終わるってーと今作は本質的には青春もの・成長ドラマ・(あるいは)ロマンス、という方のドラマ映画だったと思うのですよね。そのドラマの部分は、少なくともソレが明確になって+そーいうお話として妥当なテンポで進み始めて・進んでゆく終盤30分位に関しては、まあまあ面白くなくもねーかな…て感じではあるのですよ。マーゴットはいつも通り演技も手堅いし役にも合ってるし美人だし、んで相手役の若い子も別に悪くはなかったかな…と思いますし。 ただですね…その残り30分までの1時間以上が、ま~とにかく相当にタルいのですよね。タルいのみならず、重ねて見た目はクライム系なのにどーにもそーいうヤツじゃない…という「得体の知れなさ」がまた長時間続くので、その部分は(「観方」が分からないという意味でも)至極心地が好くないのですよ⇒そして畢竟、重ね重ねソレが「長すぎる」のですよ!私の拙い「勘」に依るならば、ソレはソレ自体がたぶん「意外性」を狙った意図的なヤツだ…とも感じるのです、が率直にゆーてソレは「失敗」してたとも思うのですよね。他にも総じてソレを挽回し得るホドの優れたポイントとゆーのも見当たらず、結論的にはまァイマイチかな…と。 一点だけ、確実に観る価値が在ったモノは…と言えば、ソレこそ終盤のワンシーンでマーゴットのトップレスがバッチリ映りまくるコトでしょーね(極めて眼福)。そのコトに興味が在るという御仁を、私は止めるコトはありませんです。[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-19 22:59:05)《改行有》

7.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 うーん…水準の高いゾンビ映画だとは思うのですが、個人的にはあまり好きではないのですよね今作。その最大の理由はも~シンプルに、この名前だとどーしたって元ネタと比べちゃう(=相手が悪い)というややアンフェア気味なヤツでしかないのですケドも。。 ただ、一点どーしても言っておきたいのは、今作と元ネタの最大の相違点としてのゾンビの属性の差異(=「高速系」か否か)の観点からしても、少なくとも中盤は元ネタと同じ様な人間ドラマ(部分的にはコメディ含み)を高速系ゾンビでやろうとしてる…てのがやはり少し難しかったのではないかな(こんな感じでさも同じ様にやったらば)とゆーコトですかね。コレも少なくとも元ネタの(特に)ロメロ版は、確実に全体としてブラック・コメディとして仕上がる様に(ショック描写に関しても)隅々まで整合していたと思うのですよね。ソコについて今作では(前述のドラマ部分の他にも)アクションのキレの好さやかなりグロテスクなシーンなども交えて多様なゾンビ映画の好さを作中に求めている様に見える、その意味では少し一貫性を欠く様にも思われるのです(重ねて取り分け、中盤のまろやかな人間ドラマの部分が浮いている、と)。ココに関してはもう一つ、個人的にはキャラも多すぎる(=広いけど浅い)という様にも思われます。 もちろん重ね重ね、ソレはゾンビ映画の多様な好さをごくコンパクトに詰め込んだ作品としての”もう一つの側面”でしかないとも思われます。なのでやはり個人の好み次第…というコトでしかないとは思いますケドね。[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-24 20:28:46)《改行有》

8.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 まァ言わずもがな、トム・クルーズとてやっぱ大概バケモノですからね。今作で改めて見てもフツーに40代にしか見えないし(否、30代でも通用するかも)、作中でも(実年齢からすれば「年甲斐も無い」てな感じの)前作と殆ど同じ様なコトをごく若々しくやってのけてるのですし。そしてそもそもお話的にも30年以上寝かす必要があった様な内容には決してなってもいないのですよね(続編の企画開始自体は10年以上前とゆーコトらしくて)。そーなのですよ、本作って内容的にもまるでナンにも「老け込んで」なくって、今どき唯ひたすらに乗り物万歳!スピード万歳!スポ根上等!アメリカ万歳!筋肉こそ正義!みたいな如何にも「80年代やね~」てな質感に満ち溢れていて(音楽だって当然の如く)、コレもね、そもそもやっぱキョウビの若者ってモ~車とかに乗れるダケで「楽しい」とはあんまし思わないんじゃねーかな…てコトに思ったりもね(モノより「思い出」な世代ですから)。重ねて、コレが成立するってのはやっぱトム・クルーズ凄えな…とは思ってしまいますよね。。 本作はそのトム・クルーズが主に体現する「若さ」「強さ」が絶大な第一コンテンツとして在りつつ、やはりどーしたって世代によってはソコに対する憧憬とノスタルジィが大いに醸されるコトの心地好さがまた大きな見ドコロになってゆく…という作品なのかとは思うのですよ。でも、とは言えそーじゃない世代にしたって全然フツーに楽しめる…とゆーか、とにかくコレだけアクション部分の映像が素晴らしいのだったらお話なんてシンプルで在れば在るほど好いに決まってる…とでも言いますかね。ソコはモ~ただ「腕力」で捩じ伏せる様な映画だったとも思うのです(その意味でもごく「マッチョ」な…とゆーか)。4DXで観ましたケド終盤の空戦シーンは確かに軽く「映画の域を超えている」感じではありました。結論、コレは必ず映画館で観ていただきたい…という作品ですかね(少なくとも)。[映画館(吹替)] 8点(2022-05-29 17:36:08)《改行有》

9.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 やりたいコト自体は比較的にもシンプルとゆーか、アクション・ジャンルとしては要は「緩急」或いは「静と動」を対置して双方を際立たせる…てのがコンセプトの主要部分かと思います。かつ(のちの『ネオン・デーモン』なんかを観る限りでも)中で監督が真にやりたいのはその「緩・静」の方だ(=その部分におけるどこかハイソな映像+音楽表現の方だ)ともやはり思われるのですよ。個人的には、実は「急・動」の方は(ごく大部分を占める緩やかなシーンとの対比に依って)非常に印象的には見えているものの、片やの「緩・静」のシーンのユニークさに比べればソコのクオリティ自体はごく一般的、かつ今作では若干の「やり過ぎ」感も無くはない…てのが正直なトコロで。一方で、今作が大いに一般ウケをも取れているコトの理由は、重ねてその緩・急のバランスの好さ(つまりは「急」なシーンの質的・量的な配分の適切さ)とあと単純に尺が長すぎないコト、がソレだとも思うのですね(逆に『ネオン・デーモン』はソコをやや失敗している、と)。結論、シンプルな様で実に完成度の高い、ごく高度に練られた作品だとはまず思ったりしますね(間違い無く作家性のごく高い方の映画だとも思いますが、一方でやりたいコトをやりたい儘に只やってるダケの作品では全然ないかな、と)。 他方、尺がコンパクトで緩いシーンも(当然)多い…ので、実はお話自体は極めてシンプルかつ軽い内容にはなっていますよね。だから同じアプローチでコレ以上の完成度の作品はあまり望めないとも思いますし、俳優なんかも今作はも~奇跡的と言って好いドンピシャな配役になってたな…とはまた思うのです。ライアン・ゴズリングにせよキャリー・マリガンにせよ(表向きは)実に柔和で、彼らのつくり出すナンともマロい空気が個人的にはまず絶品だったのです、が、でもそんな中にも仄かには彼らも確実に翳や憂いを忍ばせている…という「不穏さ」がそのマロやかなシーンの中に引っ掛かるコトで、次に何か(悪いコトが)起こるのではないか…というサスペンスの感覚・醍醐味をも(ワリと高度に)維持している…てのがまた逆にも~メチャ気持ち好かったのですよね。その意味でも、オーラスなんかも私スゴい好きですねココ。眼を見開いて微動だにしないゴズリングは、結局(数えたら)35秒も瞬きすらしなかったすよ!(軽く眼ェ痛かったでしょーね)[DVD(字幕)] 8点(2022-05-06 02:03:24)(良:1票) 《改行有》

10.  ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 アベンジャーズの中でもドクター・ストレンジは能力の「質」的な部分でいくぶん次元が違うので、コレと対等に喧嘩できそーなのを既存キャラからお手軽に(説得力込みで)引っ張って来るとなると確かにワンダくらいしか居ない…とゆーのにはまぁ納得もできるのですよね。しかし、ドラマの方でなんかどーかしちゃったらしく(ソッチは未見)今作のワンダは幾らナンでも強すぎるとゆーか、ちょっと桁違いにはなってもーてますのよね。片やのストレンジはコッチはちょっと弱すぎるとゆーか、今作では(ド初っ端含め)かなり苦戦に苦戦を重ねているコト自体は少なからずご都合主義にも思えますし、やはりそもそも今作のワンダはまた最初から最後までほぼ徹底して悪役の敵役で、かつラストもごく救いも無く終わってゆく、そのコト自体にもまま疑念の方をより強く抱くという人が決して少なくないとも思うのですね(私自身、可愛いし一途だしで結構好きなキャラだったので今作の顛末は確かに残念⇒それ以上に「可哀そう」だと思ったのが正直なトコロで)。 しかし、ソコも含めて全体の雰囲気はシリアスでキレ好く、かつ哀しみややるせなさといった(マーベルでは少し珍しい方の)質感も含ませて上手に纏め上げられており、中々「いつもの感じ」と違うヒーローものとしての新鮮味に近いモノも在ったと思いますし、また単純に筋も面白かったと思います(テンポその他もごく良好で)。そしてそれ以上に、監督に(ナンと)ライミを起用した最大の効果と言いますか、どれもごくホラー風に仕上がった個々の描写にもまたキレが在ってこちらもユニークさも感じながら非常に楽しんで観てゆけたのですね。結論、内容にせよ空気感にせよ多少好みは分かれる系統かとは思いますが、私自身はどちらもドンピシャに好みだったコトを加味して(少し甘めに)高めの評点としておきます。 ライミ御大、偶に仕事してると思ったらこのクオリティて、ファン泣かせも好いトコロですぜ旦那!大人しく次回作も監督して下さいね(別に他のホラーでもナンでもイイからも~なる早でお願いしやす)。[映画館(字幕)] 8点(2022-05-05 14:28:25)《改行有》

11.  透明人間(2020) 《ネタバレ》 散々コスられまくった題材を、またエラい「力技」で再映像化したな~という印象ですが、全般的にはまずまず楽しめましたよ。難癖を付けるなら少し前半がテンポ重いのと、ラストもこの顛末じゃあ流石に警察も見逃してはくんないだろーなーというトコロなんかは多少気になったりもしますケド、CGの質もまずまずだし話もそこそこ好く練られてアイデア・捻りも在り、まあ悪い作品ではなかったかと。 ただ、少し考えてしまうのは、主人公は早い段階で敵の正体には半ば感づいていたのですから、例えばサーモカメラ的なものの一台でも用意すれば中盤で只ちょっかい掛けに来てるタイミングならかなり有効に対応できたのではないか、とか。こんなの今やAmazonでも買えるのですし、別にもうチョイ安いモーションセンサーライトとかでもある程度効果はありそうです。要は、今どき「透明」てダケではホラーモンスターとしては「キャラが弱っちい」とも思うのですよね(ソコは100年前とは状況が違うかと)。そもそも敵方は基本的には武器も持ち込めないので襲う手段も素手に限られますし、作中でもあった様に雨だの消火器だので透明になれなくなれば即・終了です。そーいう条件においての今作の「攻め込み方」という部分についてもやっぱ「力技」だなぁ…とは思うのですよね。タイトリングからも判る様に全体のコンセプトとして、敵が「透明人間」なのは逆にもう隠さない、という方針だからなのでしょうケドも(確かに散々引っ張った挙句、実は敵が透明人間でしたバーン!は、もうキョウビのホラーとしてはトリックとしてコレもあまりに「弱い」とは思いますしね)。 あと、コレも別にワザワザ言うコトでもねーですが、ちょっと主演の女優さんがイメージと違う…とゆーか。まあゆーて、中盤窶れていく感じや終盤で腹括った感じ、あとはそもそも気力・戦闘力とかが適切に高そーな雰囲気とかはごく役に適していたと思うのですが…一番肝心な「何故あの男が彼女に入れ込むのか」というコトについては、確かに説得力が薄かったな…と。[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-29 10:59:52)《改行有》

12.  ドント・ルック・アップ 《ネタバレ》 中々にタイムリーな…と言いたいトコロですが、今作の企画は2019年より前であり、であるから本質的には今作に描かれる「分断」とゆーのは、それこそコロナ禍以前よりアメリカ社会のひとつの悩みのタネだった…というコトなのだろうと思いました(トランプ大統領あたりからより顕著になった…というモノかとも感じますケド)。 前述どおり、この映画に描かれるモノは「分断」であって、例え大統領や企業家あるいは大手メディアが多分に利己的な「悪」たる存在として描かれていたとしても、決して「正義」と「悪」の二項対立を描いた映画ではないと思います。そもそも大概の場合において正義の反対は「もう一つの正義」なのであって、こーいう深刻な分断というモノの原因はどちらが正しい・正しくないというコトとは全く違って、ふたつの主張の間の合意形成(=落としドコロの見出し方)のプロセス不全に起因するものだ、とは、今般のコロナ状況においても皆がイヤとゆーほど痛感させられているトコロではないでしょーか。例としてマスクひとつにしたって、私含め多くの日本人はマスクくらいはする方が「正しい」と思っている様にも思われます。とは言え、マスク「ぐらい」とあまり気にするコトなく許容できる(私の様な)人も居れば、どーにもマスクしてると気になって不快でしょーがない…という人だって居るワケで、ソコには背負うデメリットの「多寡」が生じているのも確かだと思いますし、ワクチンなんかはその点については間違い無くもっと深刻な問題を生じ得るモノだと言えるでしょう。そういった利益・不利益の「不均衡」だとか、あるいはそーいう細かいコトを薙ぎ払って強引にモノを進めてゆく(中国の様な)合意形成プロセスが「正しい」のか、とか、コロナの様な(万人が凡そ不利益を被る様な)「カタストロフィ」の場面においてさえ何が・どーいう行動が「正しい」のかなんて殆どがスグには決まらない…というのが現実の状況だと思うのですよね。だから問題はやはりコミュニケーション・分かり合うコトの困難さなのであって、作中でディカプリオが「間違い無く地球は滅ぶんだァァアア!!!!」とメディアで絶叫するサマを見たって「そーいうコトじゃねーんだよなぁ…」と(個人的には)実はかなり悩ましい・暗澹たる気持ちにさせられてしまいましたですね。 重ねて、非常にタイムリーな作品であるのは確かであって、それがより今作を含蓄深い・示唆的な優れた社会派フィクションに見せているのもまた確実だと思います。しかし、同時におそらく今作は(ブラック)コメディとして仕立てられた作品…なのでしょーケドも、あまりにタイムリーで切実すぎるが故に結論的には全く私は「笑う」とゆーコトができませんでした。その意味ではある種、観るべきタイミングが実は適切でなかった…とすら思われるのですね(金曜に死ぬ思いでひと仕事片付けた明けの土曜の午前中に観る映画では全くなかったすね)。結論、非常に評価の難しいトコロになっちゃうのですが、ココは観たままの(観た直後の)ネガティブ感情に素直に従うコトにして、いったんこの評価とさせて頂きますです。[映画館(字幕)] 6点(2021-12-30 16:14:49)(良:2票) 《改行有》

13.  トゥモロー・ウォー 《ネタバレ》 過去と未来を繋ぐ、というSF的観点からは、当初から「過去から連れてった人が未来で死んだら歴史変わるやんけ」とか「未来の人口50万てもはや勝ち目ないやんけ」とか「『過去が未来に干渉する』より『未来が過去を変える』方が楽ちゃうん」とか、幾つか疑問があるワケだが、そこら辺は最後まで観るとある程度チャンと整合性は取られている。流石に大作映画らしく、凡百のチープなB級SFとはレベルが違う作品であるとは思ってよいかと。 ただ、侵略してくるエイリアンつーのは単なるモンスター系であり、基礎能力は高いものの(俊敏・少し飛べる/泳げる・飛び道具持ち)基本的には「数が多い・繁殖力が高い」という特性の一点張りで攻めてくる系統だし、かつアクションも連中との歩兵戦が大半を占めるというコトを含め、全体的には確かに『スターシップ・トゥルーパーズ』的な「脳筋」SF戦争映画だと言っても過言ではないかと思う(前述どおりの話の整合性、或いはシリアスな雰囲気自体等は少しこちらの方が上質な纏めではあると思うケド)。 アクションは前述どおりシンプルな歩兵戦ではあるが、エイリアンはよく動くし大群だし見た目もまずまずグッドで(気持ち悪い&結構強そう)、だから恐怖・スリルとゆーのも中々良好でアクション映画としてはまずまず見応えあるかと。それ以外の点では、SFとして(これも前述どおり)そこそこ整合性は取れてるケド突っ込みドコロは無くはない、人間ドラマの部分も手堅いは手堅いケドあくまでそこそこの域、というのを総合的に勘案して、良作は良作だがあとは好み、というトコロでしょーか。個人的にはクリス・プラットが諸々(父親として・戦士として・科学者として)割とハマってたと思うので、この評価とします。 ただし一点、結論的にはそこまで大した話でもないのになんか長尺なのはちょっと無駄に思います(特に前置きが妙に長い)。あとアマプラの字幕もなんか質が低くて(邪魔くさい)吹替で観ざるを得ませんでした。特に字幕はナントカしてちょ。[インターネット(吹替)] 7点(2021-08-22 18:41:33)《改行有》

14.  ドント・ブリーズ2 《ネタバレ》 前作の悪役が今作では主役ということもあり、ホラー的要素はほぼ無くてジャンルとしてはアクションである。そして、地味か派手かで言えば確実に前者、ということもあって、そもそもそこまで期待して観にいく様な娯楽大作、ということでは全くないとも思う。実際、敵の数も結構少なめだし銃器を使うシーンも制限気味だったり(まあ盲目の年寄りが相手なワケだし)、個人的にはこーいう感じならば何とか前作みたいなホラー的続編に仕立てることは出来なかったのかなあ…とも思ったりもするのである。 ただ、映像自体のクオリティは流石にそこそこ高いし、個々の戦闘描写なんかも工夫はあって決して悪くもないし、あとホラーの続編としての矜持なのかグロ描写はそこそこキレ味良好であったりもする。かつ、いわゆる「悪vs悪」でもあることから、その凄惨なダメージの与え合いはあまり痛みとか気にすることなく(他人事として)観てゆけるので、グロさがアクションの爽快感を損なうということも無くこれもある種気楽に爽快に観てゆけるとも感じました。重ねて、気合とか入れずにボーっと眺めてゆく分には恐らく楽しめるかなあと思います。暇潰しにも十分使えるでしょう。[映画館(字幕)] 6点(2021-08-19 21:54:19)《改行有》

15.  ドリアン・グレイの肖像(1945) 《ネタバレ》 シンプルかつ静謐な雰囲気、そして終始能面の様に無表情なドリアンの様子は、ゴシック・ホラーな文芸映画として原作の持つ文学的な趣を最も的確に作品に取り込んでいる様に思われます。 特に、本コンテンツが描き出さんとする「恐怖」の本質的な部分の表現は的確だったと思います。自らの魂の堕落が具現化・可視化されるということの苦悩と、そしてそれに伴って自分の肉体の方が虚構・抜け殻と化すことの恐怖というものが本作からは大いに感じ取れたというか。その意味でも優れた文芸映画だと言ってよいのではないでしょうか。 前述どおり全体的には非常に静かな作品でショック描写等も控えめですが、肝心のその場面だけカラーにしてハイライトした肖像画の醜悪ぶりはかなり鮮烈でした。画自体の芸術性というものもかなり高く、これも好かったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2021-01-18 19:09:09)(良:1票) 《改行有》

16.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 ハードな雰囲気は中々なのですが、肝心のサスペンス部分の純粋なクオリティはあまり高いと思いませんでした(結構在り来り)。かなり長尺ですが、雰囲気の良さもあってそれほど退屈もせずに眺めてはゆけるのですけど、そーすると尚更内容の物足りなさが際立つなあ、というのも事実で。個人的には率直に、やや期待外れだったと言っちゃいたいです。 要は、内容よりも実は更に肝心なリスベットの出来映え自体が、これも私にはイマイチ嵌らなかったということだとも思います。確かに非常にユニークかつ演技自体の質も最高レベルの優れたキャラだとは思うのですが、個人的にはそこまで魅力的(=このキャラだけを目当てに160分もじっと観てゆけるホド)だったかと言われると少し疑問が残る、というコトですかね(あくまで個人の好みの問題でしかないですケド)。 続編はしかも、そのルーニー・マーラは降板してるのですね…もうその時点で中々キツそうではありますが。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-01-18 17:11:17)《改行有》

17.  ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式 《ネタバレ》 友達としては好くても恋人としては微妙、というのはままあることだろうが、この映画のそれは実に分かり易く、それでいてとても自然なのだよね。テーマがそういう普遍的なものである分、その面白さもある種普遍的だ、とも思うが、これもやはりマンブルコア、通常の映画に比べれば格段に緩くて大したオチも無いという点で、典型的なこのジャンルの少し取っつきにくい映画だと感じる人も多々居るであろう。 しかし、即興劇らしいワリには主演4人の繊細な心情表現の巧みさはどれもかなり見事だった。オリヴィア・ワイルドの奔放なキャラにはエリック・ロメール(私最近よく観てたのだけど)の描く女性の薫りを少しだけ感じた様な気がする(フランス人とアメリカ人という大きな違いは明白にあるものとして)。お淑やかなアナケン嬢も地味に結構好かった(やっぱ美形だし)。[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-18 16:40:34)《改行有》

18.  ドクター・ドリトル(2020) 《ネタバレ》 原作の児童文学は未読、かつエディ・マーフィ版も未見の状態で鑑賞。率直にかなりの子供向けというかファミリー層向けの作品で、非常にシンプルな話の内容といい、大人が心から楽しめるかと言えばやはり割切りが必要な作品に思える。例えば主演のダウニー・Jrにしても、決して悪くも無いがかなり「無難」な演技で、相当低年齢の子供にもとにかく分かり易く、ということに重きを置いた作風だと思う(尺もややコンパクトにしてあるし)。 ただ、あくまで子供向けという意味では、まあそこそこ楽しく観れるのではないかと思う。特に動物は色んな種類がたくさん登場するので、動物好きの子供なら単純に満足できるだろう。大人が観るにあたっては、かなり豪華な「声」の出演者の仕事を楽しむのが一興かと。オウム(→エマ・トンプソン)、トラ(→レイフ・ファインズ)あたりは、流石の一流の仕事だったとも思える。[映画館(字幕)] 6点(2020-06-19 22:56:11)《改行有》

19.  トランスフォーマー/最後の騎士王 《ネタバレ》 世界観・地球の実際の歴史との整合性から、キャラ設定・展開運び・個々の演出・小ネタに至るまで、超絶的に理解不能なトンデモ(ハリウッドの大作としては稀に見る滅茶苦茶)。誰が誰で、何処で何の為に何をしてるのかがどれもサッパリ分らず、全く付いていけない(付いていく気力が湧かない)。今作に関しては肝心のアクションも完膚無きまでに平凡。問題作というか駄作というか… 鑑賞が前後したが『バンブルビー』では本作は完全に「無かったこと」になっている(非常に賢明な判断)。そうせざるを得ない程度の出来だったとゆーことを推して知るべし。[インターネット(字幕)] 3点(2019-12-26 01:49:25)《改行有》

20.  トランスフォーマー/ロストエイジ 《ネタバレ》 壊滅的に訳の分からないストーリーと、絶望的にクソ長い尺は許容範囲を二回りは超過している(最初の100分はかなり辛かった)。しかし、やはりというかラスト1時間は例の如くの怒涛のアクションがかなり素晴らしい出来(話は引き続きサッパリ分からんが)で、少ーしマイナスではあるが帳尻は合っている感じ。トランスフォーマーのデザインが大分カッコ良くなってるのと、バンブルビーを筆頭にオプティマス以外にも活躍する味方が増えたのも地味に良い点かと思う。評価は極めて難しい所だが、特に劇場で観たらそれなりに満足するかも(問題作気味とも言える)。[インターネット(字幕)] 5点(2019-12-26 01:47:53)

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