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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ニューオーリンズ・トライアル 《ネタバレ》 正義のダスティン・ホフマン勝利の筈だけど銃規制の裁判なので100%とは思えず、評決を待つ間はバルセロナ五輪決勝での古賀稔彦さんの判定の時と同じく固唾を呑んでの握り拳。 陪審員コンサルタントの存在(実際あるようで)とやり口に、裁判の意味があるのか? 弱肉強食のアメリカ社会に唖然と。 このような話では敵役の存在が重要で、ジーン・ハックマンの演技巧者ぶりに拍手喝采。得意満面な時以上に敗北感に塗れる姿に唸らされる。金が全ての彼らしいとは言え送金してしまったのが無理筋に見えた(-1点)のですが、起承転結片時も目を離せず、釈然としない点を確認するのに続けて2回観直し。極上の逸品を堪能しました。[DVD(字幕)] 9点(2023-07-21 10:37:41)《改行有》 2. 肉体と幻想 《ネタバレ》 仮面、占い、夢といった幻想が精神に影響を及ぼす姿を描いた3つの物語。 前作「運命の饗宴」には劣るものの、見応えはなかなかのもの。 1話:メルヘン仕立てのロマンスで子供が観ても楽しめる内容。 2話:ダークな起承転結、「俺は善人だ」のような趣向を凝らした演出、不穏な妖気を巻き散らかすトーマス・ミッチェル、大関琴風vs横綱千代の富士が不意に浮かんだ受けて立つエドワード・G・ロビンソンの貫録たっぷりの横綱相撲。唐突な結末を差し引いても見応え十二分。 3話:製作者の役得なのかシャルル・ボワイエ美味しい役どころでの貫録たっぷりの色男ぶりを堪能。ボディ・ダブルとはいえ綱渡り姿に魅入る。 特筆すべきは一つのフレームに収まっているエドワード・G・ロビンソンとシャルル・ボワイエのお宝映像。不意を突かれて「アッ!」、我を忘れて「ア~ ○×△□◇※☆★♪♯♭・・・・・」 断末魔のロビンソンに対して無言のボワイエ。「何か言うて、頼むから、行かんといて、お願い・・」 コーフンのひと時を過ごさせてもらって+2点。[DVD(字幕)] 9点(2019-04-13 17:52:58)《改行有》 3. 偽の売国奴 《ネタバレ》 実話ベース。よく練られた脚本で華のある見応え充分の作品。1942年、ドイツ国内の製油所情報をイギリス情報部に流す任務を無理やり引き受けさせられるスウェーデン国籍の実業家エリック・エリクソンの奮闘記。大局観は違えどもやり口はナチスと大差ないコリンズにやはり腸が煮える。作戦遂行の為の疑似カップルに芽生える恋愛模様と二人の正体が何時ばれるのか目が離せず、遂に別れの時を迎えるシーン(リプレイタイム)でのウィリアム・ホールデン&リリー・パルマーにナチスのえげつなさを思い知る。そこから結末までのエリックの冒険譚が長くて悲恋の余韻が消えてしまったのは残念。お待ちかねクラウス・キンスキーは台詞一言ながら、ウィリアム・ホールデンの腕の中で息絶えるという美味しい役どころで存在感がありました。[DVD(字幕)] 8点(2019-12-14 02:13:50)(良:1票) 4. 肉体と悪魔 台詞のない作品と言う事であまり期待はしていませんでしたが、素晴らしい作品でびっくりしています。心底ウルリッヒの事を大切に思いながらも、フェリシタスの美しい魅力に抗し切れず、もがき苦しむレオ。そんなレオの思いをとことん弄ぶフェリシタス。レオがフェリシタスを葬ろうとした際の感情の爆発の凄まじさ、フェリシタスがウルリッヒに助けを求めて(自分の想像ですが)あげる叫び声、画面から聞こえてくるようでした。彼女の本質を見抜いていた神父さんの台詞がこの作品のテーマなのでしょうね。最後まで観るのに力が入り通しの作品でした。8点(2004-12-30 00:52:04) 5. ニューヨークの亡霊 ピーター・イエーツ作品と言うことで鑑賞。ジェームズ・スペイダーのみならずマイケル・ケインにマギー・スミス出演というのに「ほぉ~、これはこれは」ホクホク状態。ジェームズ・スペイダーのラブコメはありきたりなものですが、それをフォローして余りあるご両人が素晴らしい。分をわきまえているかのように一歩引いてはいるものの、持ち味の端正な語り口での毒気を吐く姿はさすがの名優振り。洒落た原題に見合わぬ邦題がよろしくないですね。[DVD(字幕)] 7点(2021-10-19 16:11:01) 6. ニューヨーク東8番街の奇跡 《ネタバレ》 お目当てジェシカ・タンディは通常運転で可もなく不可もなく。ご主人ヒューム・クローニン共演、スピルバーグ製作総指揮でのワタリガニみたいなUFOロボットが登場するファンタジー作品というのに驚きました。バーガー作りを手伝うシーンを始めとしてロボットに胸キュンキュン。地上げに絡んでヒトの心を持ち合わせているような姿に胸熱に。悪方がマイルドで、ビルの谷間のラーメン屋さんのようなラストショットが心地よい後味を残します。見事な邦題にも感心の良作です。[DVD(字幕)] 7点(2021-01-27 02:03:59) 7. 尼僧物語 《ネタバレ》 1920年代のベルギーで女子は尼僧になり医学校に研修で派遣される以外医学を学べなかったそうで。ベルギー領コンゴでの医療活動の目的の手段であった尼僧生活。人間離れした厳しい戒律模様を冗長に感じる程丹念に描いている。シスタールークとしての日々の葛藤をフォルテュナティ医師が「君は人としての意思を持っている。修道院が望む尼僧にはなれない」と端的に指摘する。二人のごく淡い思いが忘れ難い。地下活動に身を投じる為還俗するラストシーンの後ろ姿。監督のカトリックへの批判を感じました。キャピキャピしていないヘップバーンを堪能出来た良作。[DVD(字幕)] 7点(2017-10-30 00:41:30) 8. 日曜日には鼠を殺せ 《ネタバレ》 憎しみ合うマヌエルと署長の物語に割って入るフランシスコ神父の存在が本作を奥深いものにしています。 「神の法と署長の法、どちらに従うのか」 他作品でも見られた問いかけは監督の強い思いなのでしょう。 また、スペイン内乱で神父(当時10歳)の父を殺害したのは人民側じゃないと言うマヌエルに対する「何の違いが? 命を奪う権利があるとでも?」が返す言葉がないマヌエル同様胸に突き刺さる。 マヌエルの覚悟に、無聊をかこって生き続けるより曾ての闘士として母と一緒に眠りたい思いを見ました。 「ジャッカルの日」が思い浮かんだ敵地の対決模様で迷った末署長よりカルロスを狙撃したのは意外であり、裏切者は許さないという監督の強い思いがここにも表れており圧倒されます。 マヌエルの最期に浮かんだのが母でなくパコであったのは、復讐を託すのではなく、憎しみに縛られず生きて欲しいという願いなのでしょう。 感慨深い作品です。[DVD(字幕)] 7点(2017-10-23 13:20:16)《改行有》 9. ニノチカ 《ネタバレ》 男女の小粋な会話は上滑りすることなく二人の心情を表しており、彼女が骨抜きにされてしまう過程には酔ってしまいました。その後のよろめき加減に白けていきましたが、17時40分の便で帰国したのには参りました。統率力、愛国心、誇り高さを失わない彼女に敬意を表します。出来すぎ感のあるラストですが、絶妙の存在感のある同士三人組が心地良い余韻を残してくれました。[DVD(字幕)] 7点(2009-05-10 16:46:50) 10. ニューヨーク 最後の日々 仕事・趣味・家族(もしくは友人)の三つが程よいバランスを保つのが大事だなあと感じさせられる。体も心もズタズタ・ボロボロでありながら、彼女に「私はタフだ」と強がる姿は男らしいが痛々しい。イーライにとって仕事は苦行でしかないようだが、良い仕事をするにはもっと楽しんで仕事を受けて立たなければ。途中からラストは予感でき、その通りだった。このような役もこなすパチーノは流石の一言。7点(2004-06-01 16:05:04) 11. 2001年宇宙の旅 美しい風景の映像は数多くあるけれど、造り上げた映像でこれ程美しいものはなかなかお目にかかれない。まして1968年作というのには仰天してしまう。この作品見るのは初めてで確かに?という場面はあったが、気の遠くなるような時間を経て猿からヒトへ、また気の遠くなる時間を経てヒトから何かに進化するのだろうなあと思った。それとコンピュータの完全無欠ぶりが強調されていたが、この世に完全無欠なものなんてないんじゃないかと思った。いろいろと考えさせてくれた映画でまた見てみたい。7点(2003-12-29 00:16:44) 12. 担え銃 戦場を舞台に一人の死者も出ないあっけらかんとしたドタバタ劇。水没塹壕内シーンを筆頭に純粋に楽しませて貰えました。 そうきたか!のオチが鮮やかです。[インターネット(字幕)] 6点(2023-03-31 02:02:25)《改行有》 13. ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります 《ネタバレ》 老夫婦とワンコ1匹の暮らし。40年を過ごしたアパートの売買話、テロ騒動、ワンコの急病。ここに二人の若かりし思い出話が挿入された物語。モーガン・フリーマンとダイアン・キートンのいぶし銀の二人が醸し出す落ち着いた雰囲気が心地良い。不動産屋のモーレツ仕事人ぶりが作品にメリハリをつけている。イスラムというだけでテロリスト容疑をかけられた青年を「ブチ込め・撃ち殺せ」という売主から買うのを止めたのは分かるものの、売るのを止めた理由が今一つ分からなかったのにモヤモヤが残る。[インターネット(字幕)] 6点(2018-03-22 16:12:28) 14. ニック・オブ・タイム そもそもの設定にムリがあるので話に入り込めません。妖気漂うクリストファー・ウォーケン。いい仕事をしています。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-29 23:46:04) 15. 肉弾鬼中隊(1934) 《ネタバレ》 男臭いヴィクター・マクラグレンの持ち味は発揮されていたものの、血沸き肉躍るイメージの邦題に全くそぐわない淡々とし過ぎている物語に感情が高ぶらなかった。「七人の侍」(未見)が本作の影響を受けているそうで、黒澤監督が感動を受けたというのに意外な思いが。[DVD(字幕)] 5点(2019-07-25 15:14:19) 16. 紐育の波止場 《ネタバレ》 ジョージ・バンクロフトの持ち味なのか、本作でも俺様キャラ炸裂に苦笑。展開が性急過ぎるのと登場人物全てがやさぐれ感満載でメロドラマとしての味わいが乏しい。結末が示す二人の明日への希望は私には実感出来なかった。 余談ながら、サイレント作品に於ける怒りの表現での凄い形相で手足激しく振り回す姿に笑わされる。今作では宿屋の女将さんの怒りっぷりに大笑い。「そんなに怒らんでも」[DVD(字幕)] 5点(2019-05-07 23:45:33)《改行有》 17. 25年目の弦楽四重奏 三人の葛藤は、一流の演奏家である前に一個の人間であるにしても、作曲家や音楽に対する愚弄でありグダグダさが失笑ものでした。唐突に過ぎるラストシーンからはうそ臭さしか感じず盛り下がった気分のままエンドロールとなりました。ピーターの葛藤が考えさせられるものがあっただけに非常に残念です。[DVD(字幕)] 5点(2013-12-31 01:58:16) 18. ニューヨークの恋人(2001) 特に感動も無かった。ラストは強引だったけど特にガッカリする程でもなかった。犬をどこかで見たことあったけど何処で?途中でやっと思い出した。『キャッツ&ドッグス』の犬グループのボスだった。(違う?)売れっ子の犬なんだなあ。5点(2003-12-25 18:01:25) 19. 2300年未来への旅 衣装の安っぽさに興を削がれたまま盛り上がる事無く終了。マイケル・ヨークお疲れ様ではあるものの、感情無きマネキン芝居にガックリするところです。名優ピーター・ユスティノフが出演する作品ではなかったです。[DVD(字幕)] 4点(2023-04-18 16:30:12) 20. ニッケルオデオン 単にドタバタしている全員に何の共感も出来ず。空回り感の激しい凡作にポカーンとするのみ。[インターネット(字幕)] 4点(2022-10-15 03:14:03)
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