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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ニノチカ 《ネタバレ》 亡命婦人の恋人とニノチカが偶然恋に落ちるのですが、 市内見物もかねて(視察なんですが)エッフェル塔に登るのです。 そして望遠鏡から見た彼の家に招待されたニノチカ・・ おおまかな筋はこの裁判がどうなるのかよりも、 亡命婦人の恋人とニノチカはどうなるのかなのですが・・ 風刺とセリフが面白いのです。 ロマンスに関してはとても有名なのですが、 時計の長針と短針が重なると真夜中の12時になり、 パリでは恋人たちがキスをする・・世界中で通用しそうなかわいらしい話。 角膜が素敵だという褒め言葉もなんともいえず新鮮でした。 こういう恋愛ものになぜ医学用語なのか、 こういうところにも個性的なセンスを感じます。 ロシアに帰ってきたニノチカが例の3人と再会して、 オムレツを焼くシーンもいいです。 私はとても知らない人と共同生活なんて嫌です~(笑) 「思い出までは検閲できない」・・共産主義へのキツイ風刺だけど味がある。 ラストの展開も文句なしです。 う~ん、一番目立たない共産党員コバルスキーだけああなったところも、 おかしくてニヤリとします。 冒頭から3人の共産党員(彼含む)が政府の決めたホテルを無視し、 豪華なホテルに宿泊しようと下見するシーンからおかしい。 要するに風刺コメディなのですが私はイギリスやアメリカのコメディは合わないのに、 ドイツ人のこの監督のコメデイは桃色の店に続いて大うけしました。 ホテルの回転扉をこの共産党員たちはおそらく生まれて初めて回ったのでしょう・・ 1回でドアボーイ2回で支配人が来る・・(そりゃ客が来たら見に来ますよ) 3回なら5回なら?10回ならと想像しにやつく彼ら・・おかしいです。 本当はG・ガルボとM・ダグラスの恋愛コメディなのですが、 私にはこの3人がおかしくてほとんどこの3人中心に楽しみました(っていうのもおかしい) フェリックス・ブレサートはブリヤノフ役ですね。 しかし・・「桃色の店」で初めて見たときも変な個性に笑ったのですが、 スピルバーグ監督(今のですよ)どことなく似ていますよね(笑) おそらく喜劇役者なのでしょうがいい個性です。 「生きるべきか死ぬべきか」という作品でまた個性を発揮しているそうなので、 観てみたいんだけれどこの監督の作品自体がレンタル屋にあるのかどうか・・ [DVD(字幕)] 8点(2005-12-04 15:23:20)《改行有》 2. ニューヨーク東8番街の奇跡 《ネタバレ》 なかなかかわいい、そして暖かい作品じゃないでしょうか。 この作品たぶん前に見たような気がしたのにまったく筋が思い出せず、 また確認しようと借りました。 実は覚えていたのはかわいいUFO親子だけだったりするのです。 ここらのスピルバーグ総指揮映画によくあるパターンで、 内容は忘れているのにファンタジーのところだけ覚えていて、 見返せばああいい映画だったと思い出せるのですが・・ 正直前半は自分の感性がついてゆけるのか疑問でした。 過去の感性と違いますからね・・ 多くの作品を見るとその代償に新鮮さや感動は失われてゆきます。 この作品も子供向きですからどうなんだろうと。 最近私が見ている子供向きのようでいて毒のあるファンタジーとは違い、 スピルバーグのSFファンタジーの世界なのですが、 M・ロビンス監督は知らないなぁ・・ こういう大人のファンタジーを作れる人なんですね。 子供向けだと思っていたら主役は老夫婦だし、 粋な音楽も他の作品とちょっと違い古風でおしゃれかもしれない。 ラストも趣味がいい。 こういう風景は本当に癒されます。 もしかしたらこの世界のどこかの都会にあるかもしれない。 ・・と思いたいです。 タンディおばさんはまさにハマリ役なのですが、 特に私が気にいったのは黒人の元ボクサーと地上げ屋のチンピラ。 UFOがどこから来たのか何のために来てどこへ帰るのかが最大の謎ですが、 おじいさんが言うように「奇跡は疑うと消える」ものなのだからヨシとしましょう。 サスペンスドラマじゃあないんだからね。 でもこのミニUFOよくできててかわいいんですよ。 かなり気の強いUFOをパパと思っていたんですが、 ママだったのね・・ チビUFOを獅子の子を落とすように突き落とすわ、 コンセントに体をつけて自分を充電してるわ、おかしすぎ。 じいさんも「こいつは充電しに来たのか」って、そのとうりかも(笑) [DVD(字幕)] 8点(2005-07-01 09:42:20)《改行有》 3. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に お気に入りの映画です。 ワーキングガールよりずっと面白い。 人気絶頂時のマイケル・J・フォックスがコミカルに、 存分に笑わせてくれます。 テンポもよいし後味もいいし音楽も最高です。 まさにバブルの時代を思い出すような映画。 プリティウーマンと並んでシンデレラストーリーの王道に。 たまにはシンデレラボーイもいいんじゃないでしょうか。 それもマイケルだからこそですが・・ 8点(2005-02-25 07:16:21)《改行有》 4. ニューヨーク デイドリーム 《ネタバレ》 どこででも評判が悪いので、覚悟して見ました(苦笑) 金城君、英語うまいよね~!「ゴールデンボウル」というドラマで、 オーマイゴッド!とかアイムソーリーとかやってた記憶があるので、 不審に思っていたのですが日本語より断然良い!あれはウケ狙いだったのか。 もしかしたら中国語よりよいかもしれない。 英語はハキハキ喋らなくてもよいというのはあるかも・・でもかなり流暢で、 セリフがまた他の人より長い。惜しいなあ。言葉と演技がよく合ってるのに、 映画自体に魅力がないんだから・・特に後半の彼はよかった。 外人(変ですが)としか思えないくらい英語が怒ってた(変・・) 思うにこの映画は政策側の大きな失敗。 死神の恋と主人公へのいらぬおせっかいの、精神的いじめとしか取れない。 余命の決まった主人公と死神は、 ブラピの映画くらいお金と俳優揃えたって難しかったのに。 それならコメディで通した方がよかったな。ラストも、銃や薬にしてほしい。 あれは痛いだろうに(苦笑)でもあれ見てわかった。 これは主人公は実はミラ演じる死神なんだって。 ラストでわかるのもなんだけど、彼がかわいそうとか思わないのは、 事務的に死神が自分を見せにくるからだけど、 それなら死神の片思いが晴れて両思いになれば(なってるような) コメディのエンディング成立なんだけどね。 そういう無理やりがきかないところに、監督の演出の堅さがある。 人の死って戦争や難病や事故以外は軽く扱えない、 それをコメディのように見せていたので面白いかと 見てたんだけど、やっぱり失敗したようだ。 確かに知り合いも少ないニューヨークで、 いきなり死の宣告されたら残された時間が怖いという リアルさや疎外感はあるだろう。 ここらは金城君の演技が成功しているけど。 後味が悪く何かが残るというのさえないしで。 それと、フランス人はいらない。イタリア人と日本人と韓国人はわかるけど。 人ですぎ、金城は全部英語で通すべし。日本語は眠いのか!? ちなみにファンは見た方がいいでしょう。98年といえばブレイク時だし。 なんといっても一番自然(日本人から見たら英語が聞きなれてるし) 5点(2004-09-28 07:57:10)《改行有》 5. 2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 長い辛い観賞でした。映画館で見たらよいらしいけど、たぶん寝てしまいます。ずいぶん話題になり、コレを見ないと映画通じゃない&コレをけなすと映画ファンではない!みたいな風潮から、難解とは聞いていましたが、退屈な映画でもキューブリックなら面白いかなと。映画としての面白さを求めるには、いらない場面が多すぎ。現実的すぎるラストに、サスペンスを加えるのは面白いのですが、セリフが少ない。前フリ長すぎ。ロング多すぎて、紀行フィルムみたいだった。モノリスですか?あの、板がスイッチになっているアイディア、HALの叛乱は面白かった。ラストがすごく現実的。まるで、グリーン・マイルの世界です。延々と続いてゆく罰なんでしょうか?胎児を希望的に見たらまた違うのだけど、冒頭から猿が骨を武器に変え、捨てる。(このショットはうまい)あと、ある音楽が私には合いませんでした。宗教がかってて。特に、ピンクフロイド系のが怖い。これは小説で読む方が面白そうです。話自体は面白く、映画としてはダメでした。 4点(2003-12-07 11:52:49)(良:1票)
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