|
1. ネイキッド・タンゴ
《ネタバレ》 主人公・ステファニーが“アルバ”として、自分とタンゴしか愛せない男・チューロの世界へと堕ちて行く―…。妖艶でせ官能的な描写が有り、タンゴへの情熱と愛の世界に思わずグッと来る。…とは言え、ダンスに関してはド素人なので、タンゴの良し悪しは全く分かりませんが、1920年と言う時代背景に加え、捕われる愛・タンゴへの愛・自己愛を表現している所は、レナード・シュレイダー監督のこの作品へのこだわりを感じます。ステファニー改めアルバが他の男に抱かれても、タンゴだけは誰とも踊らせない…と言うのは何故か不思議な説得力が有る。ただ、クライマックスで二人が追い掛け合うシーンをミュージカルへと切り替えてしまった演出が不要に思える。しかも、アルバがチューロのダンサー兼娼婦として囚われの身となる描写は、やや哀れに感じてしまいます。まァ、古い時代設定とチューロに惹かれる女性の心理描写上手に表現されているので悪く有りませんが。[地上波(字幕)] 8点(2003-11-06 18:28:43)
2. ネバーエンディング・ストーリー
懐かしいファンタジーの名作。この手の作品を、現在のSFXと比較してはいけません。今観ると、1コマ1コマとても丁寧に創られていて、逆にCGの質感や重厚感が希薄に見えてしまう程。アトレーユ(ノア・ハサウェイ)は“果てしない物語”の主役。そしてバスチアン(パレット・オリバー)はこの映画の主人公…と言った所でしょうか。本を読む…と言う疑似体験に加えて、観賞者も同調できるように創ったのは良かったが、バスチアンが本の世界に入るのが遅すぎて、観ていてストレスが溜まる。ストーリーには、ちょっと厳しいところが多々有るのでこの評価が妥当カナ…と。ところで正直言うと、目鼻立ちがくっきりし過ぎているファルコンの顔は…ちょっと苦手です…。6点(2003-08-31 23:34:19)
|