|
プロフィール |
コメント数 |
307 |
性別 |
|
自己紹介 |
基本的に評価は甘め。 9点は映画としてほぼ文句の付けようの無い映画。 そして10点は多少アラが有ろうと個人的なツボに入り、人生に影響を与えた程の映画。 0点の映画は逆に怒りを通り越し尊敬の念さえ覚える映画。 |
|
1. ノーカントリー
エンディングには少し物足りなさを感じたが、逆に過剰な演出をしないことで、現実感が高まっていたように感じた。
シガーはおそらく、「死」の象徴なのだろう。
死は人種などに関係無く、人間以外の動物にも(シガーがカラスを撃ったように)、全ての生きるものに平等に訪れる。
シガー自身、「俺はコインの裏表のように生きてきた」と言っているように、彼自身も全てを受け入れ生きるうえで、無感情に、別に殺しを楽しむわけでもなく、殺戮を繰り返す。
家畜を殺す空気銃や、全身黒ずくめの服からも、逃れられない絶対的な「死」を感じ取れた。
ハビエル・バルデムの演技はハマりすぎ。
殺しの演出もリアル。BGMが少なく、静かで暗い世界観も良かった。
とにかくシガーに尽きる。この恐怖感は妙に中毒性があり、何度も観賞してしまった。
[DVD(字幕)] 9点(2009-04-20 00:40:11)《改行有》
|