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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. π(パイ) 世界のあらゆるものは数式であらわせると信じる男が、妄想と現実のハザマで身悶える、奇怪な作品。 この映画、深く考えては自分も病みそうなので、深く考えてはいけない。 ただその病的な苦悩、人の脱しきれない業のようなものを肌で感じるにとどめるが正しい。 モノクロとテクノがぐるぐるとまわる、まさに悪夢。それでも惹きこまれていく悪夢。 同じ数式による真理を追究をテーマにした小説「博士の愛した数式」とは、賞味感が全く異なる。 数学嫌いの私だが、全てのものを数式で表すというのには、ロマンも感じる。 数式によって規定される世界というのは、いわば壮大な運命論の塊で、その運命論によって支えられる勇気だってあるからだ。 そういえば、この映画のモチーフの一つ「カバラ」と言えば、最近マドンナはじめハリウッドの有名人がはまっているというユダヤのカルト教義だったはず。 アメリカというのは、おかしなものが流行る国だ。 6点(2004-06-29 17:00:39)《改行有》 2. パンチドランク・ラブ アダム・サンドラーが少し生々しくて怖かった。かつて精神的にちょいやばい人と付き合ったときのことを思い出した。ああいう人って、わりに近くにいたりするから笑えない。一緒に観に行った友達は、映像に酔っぱらったと言っていた。4点(2004-03-08 15:13:42) 3. パニック・ルーム まず設定が面白い。それなりのスリルもあるし結構楽しめる。それでもツッコミどころは満載。逃げるチャンスは何度もあったと思うのに、主人公はややこしさに自ら首を突っ込んでいるように思える。作品を盛り立てるためかもしれないが、それが白々しさを呼び起こす。そういった心理上のリアリティを無視してしまうのはどうだろう?この映画が描こうとしているものは、心理上のリアリティそのもののはず。6点(2003-12-31 19:34:08) 4. ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 冒頭の陰影のフィレンツェ。そこだけが良かった。残りはと言えば、前作の背筋に走るような怖さが全くなくなって、ただのグロイ映画になっていた。レクター博士はもっと詩的で本当に怖い殺人を行うのかと思ったら、意外と直接的というか、暴力的。ナイフで切りつけたり、豚に食わしたり、脳みそ食べたり、ただのサイコじゃん。そんじょそこらのサイコとは違う、特別な殺人犯レクターを貶めた罪は重い。加えて、レクターとクラリスの関係性までもチープに貶めた罪も重い。あまりに「等身大レクター」でがっかりだ。特にクライマックスが納得いかない。手錠の鎖を切りゃいいんだよ!4点(2003-12-08 20:43:50) 5. ハリー・ポッターと賢者の石 結構期待していたので、退屈さにがっかりした。 原作の忠実な再現と言えば確かに一つ一つのシーンはそうかもしれないが、映画として、物語として、あまりにもはしょりすぎている。壮大なダイジェスト版を観ている感じ。 登場人物の魅力や感情の機微はおろか、ストーリーさえ予備知識なしでは消化できない。実際、ストーリーは単純なものなのだが、原作が世界を熱狂させたのは、その緻密で丁寧な背景と舞台設定に拠るところが大きいと思われ、そこを無視した映画化は、実にもったいない、という感想だ。非常に、「ちゃちい」作品になってしまっている。 所詮子供向けと言ってしまうのが惜しい物語だけに、この映画は残念。4点(2003-12-03 23:43:31)《改行有》 6. パール・ハーバー 開放感があるハワイの景色は綺麗だった。戦闘シーンの迫力も悪くない。 でも、戦争の悲惨さとか悲しさはぜんぜん感じられなかった。そういうのを狙ったようにもあんまり感じなかった。 ただのラブストーリーだと思ったが、それにしても、どこかで観たような話だなあ・・・。最後も予想ついちゃうし。可もなく不可もなくかな?5点(2003-11-28 18:47:00)《改行有》 7. パーフェクト ストーム 《ネタバレ》 あらー、全員死んじゃうの? そんなトーンの映画だと思わなかったから意外。 せめて一人二人帰って欲しかったなあ。 どうせ死んでしまうとしたら、作中で起きたいろんなことがとても無意味な気がして虚しくなる。虚しい映画なら、それはそれでいいんだけど、虚しさを感じさせるより、かっこいい海の男を描きたかったんじゃないのかなあ?と勘ぐらせてしまうのは、何かを失敗してるんじゃないかと思った。5点(2003-11-28 18:43:11)《改行有》 8. ハムナプトラ2/黄金のピラミッド 久々に単純に楽しめる系アクションアドベンチャーを観たな~という感じ。ザ・娯楽系。小学生のころとかこういうの大好きだったけど、最も分かりやすい形での映画の面白さだと思う。そういったジャンルの中ではとてもよくできた映画。 カウチに寝そべり、ジャンクフードをつまみながら、ぐんぐん冒険にはまっていくお手軽な感じが、かえって良い。8点(2003-11-25 11:51:30)《改行有》 9. バッドボーイズ(1995) この映画のマーティン・ローレンスって、99の岡村に似てません?すげー似てる。7点(2003-11-24 15:43:09) 10. 初恋のきた道 最近はアジエンスというシャンプーのCMにも登場するチャン・ツィイーだが、その初主演作、そして出世作と言えば「初恋のきた道」。 それは、あまりにも純な、少女の恋の物語で、はじめてみた時、その淡さ、健気さをファンタジーだと感じた。 現実の生活では、まずお目にかかれないだろう、そう思った。 けれど、後に、ある友人から、この映画を髣髴とさせる、信じがたいほどピュアな恋の話を聞くことになる。 詳しくは、http://escargot1.exblog.jp/i9へ。7点(2003-11-22 16:19:34)《改行有》 11. バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 私の家にビデオデッキが来たのは、小学校4年生のときのこと。 再生は青くてまるいボタン、録画は赤くて三角のボタン、停止は緑で四角いボタンのデッキだった。 当初のビデオの役割は、専ら裏番組や留守時のテレビ録画で、レンタルビデオという習慣が日常になるまでには、少し時間があった。 そして、私がアニメ以外の映画というものを好きになるきっかけは、まさにこの時期にある。 母が知り合いから借りてきた一本のビデオ。家で、テレビ放送以外の映画を観るのは初めてのことだった。 タイトルは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。 シリアのテロリストが襲撃に来る最初の方のシーンを観て、これは怖い映画なんだろうかとドキドキして、なんとか現代へ帰ろうとする奮闘ぶりにワクワクして、現代へ帰ってきてドクが死んだことを思い出してすごく悲しくなって、でも、それが生き返ってほっとする。 ジェットコースターという言葉が全くふさわしい、逐一、感情を揺さぶられる経験があまりに新鮮だった。映画って、なんて面白いんだ! そんなきっかけになったのが、本作。10点(2003-11-22 16:03:42)(良:1票) 《改行有》 12. パルプ・フィクション よくあるアメリカのダイナーで、ぶつぶつと何やら相談する若い男女。明らかにびびった眼、心なしか震えて落ち着かない。意を決して二人はキスをし、そして大声でわめき散らしながらテーブルに乗り上げ、銃を構える。それだけで、私はクラクラだった。かっこよすぎてもう白旗モノ。 いくつかのオムニバスストーリーがザッピングしつつ進んでいくのも、とにかくうまくてクール。 前の方で殺された人が、後の方では普通に生きてたりするせいか(時系列に沿った展開ではないのでそういうことが起こる)、めちゃくちゃ人が死んでも、残酷なイメージは全然ない。 今ではそこまで新鮮ではないかもしれないが、当時のタランティーノショックは、相当なものだった。にしても、ジョン・トラボルタ、どないやねん?あのおなかは???サタデーナイトは遠し。9点(2003-11-22 14:51:42)《改行有》
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