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21. ヒップホップ・プレジデント テレビ等でお笑いを観る場合、お馴染みの芸人と顔も知らない若手芸人とでは、観客の“心構え”が違います。コメディ映画も同じ。有名監督や続編の場合、どこを楽しめばいいか分かっています。さらに“面白いはず”という先入観が相乗効果となり、実力以上の笑いを生むことがあります。予備知識のない場合は、笑いの種類は何か、テンポはどうかなど、探りながら観るため、本当は出来のいいネタでもウケが悪かったりします。そして心の中で(しかも早い段階で)この笑いが自分にとって“あり”か“なし”かの判断を下すのです。本作に対する自分の判断は、残念ながら“なし”でした。(でも「シャロン・ストーンのいとこ」と「元カノ」のくだりは笑いました。)『オール・ザ・キングスメン』をこのようにアレンジしたのは新鮮でした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-10-05 18:52:27) 22. 必殺!恐竜神父 駄目映画(あるいはクソ映画・Z級映画)というジャンルが世間一般で好意的に確立した昨今、本作のような『出来が良い駄目映画』を以前のようには無邪気に楽しめなくなった気がします。「こんなのが好きなんでしょ」と監督に見透かされているようで、何となく素直になれないというか。天邪鬼ですかね。よって本作の場合満点が0点なので、乗り切れなかった分減点しておきます。そういう意味では、本気で傑作をつくるつもりで結果的に0点だった奇跡の映画『シベリア超特急』の偉大さを思い知るばかりです。[インターネット(字幕)] 3点(2022-04-19 18:58:04) 23. ビッグ・バウンス キャスティングは結構豪華。でも内容はありません。ジャンルを“サスペンス”にしていいのかさえ疑わしい。でも腹が立つことはないので助かります。あとビキニ姿も助かります。[DVD(字幕)] 3点(2007-10-07 20:10:49) 24. ビッグハンマー・マサカー 血しぶきの狂宴 《ネタバレ》 ハンマー男は何者なのか。どんな目的で殺戮を繰り広げるのか。一切説明はありません。言わば『CUBE』と同じ方法論によるアプローチ。物語の背景は、観客自身が想像するしかありません。ただし、ホラーにおいてこの趣向は危険であることが分かりました。何故なら観客が導き出す答えは、自身の価値基準を満たした、“理に適う”ものだからです。観客に背景を推理させる暇など与えず、有無を言わさぬ展開で物語を引っ張れないとキツイ。ちなみに自分が想像した背景は、“ハンマー男は、ゾンビ風シスターズの守護者。彼女たちの食糧を得るために人を狩っている”あるいは“熱狂的モンスターハンターのコスプレマニア”。どうです?つまらない解釈でしょ。狂気を描くには、狂状を描くだけではダメなのだと思います。本当に怖い人は、常人が思いもつかぬ理屈を持ち出すもの。『悪魔のいけにえ』のリアルな○チガイぶりを見習って欲しいところです。なお、小回りの利かぬハンマーは、凶器としてリアリティを欠くかと思いましたが、クローズド空間でなら有効であることが証明されました。何より破壊力が魅力。べらぼうですもの。『バイオハザード』シリーズでも斧が登場していますし、スプラッターホラーで大型凶器は流行っているのかもしれません。ただ残念ながら本作の場合は単なる殺戮ショー。悪趣味なだけで、エンターテイメント性は感じ取れませんでした。映画としての評価は出来かねます。[DVD(字幕)] 2点(2012-12-25 18:53:49)
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