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プロフィール |
コメント数 |
418 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
1959年生まれの48歳。 神戸市近郊に在住の、映画をこよなく愛する 市井の人であります。 ま、コツコツとレビューしようと思ってます。 |
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1. ビロウ
第二次世界大戦最中、密閉された潜水艦内で起こる奇怪な現象、というミステリアスな内容につられて見たわけなんですが …。うーん、説明不足な展開と粗い編集でどうにも見づらい。とくにB級ホラーにありがちの、観客を“わっ”と驚かすようなドでかい効果音だけはヤメて欲しかった。監督の演出がマズいのか、元々こんなタッチなのか、とにかく作風に馴染めませんでしたね。せっかく題材とアイデアが良かっただけに残念な映画。4点(2003-12-20 20:30:16)
2. 必死の逃亡者
名匠ウィリアム・ワイラー監督がヒューマン・タッチに描いたサスペンス映画の傑作。平和な一家に三人の脱獄囚が突然押し入り、家族全員が人質となってしまう。ハンフリー・ボガート演じる犯人側の頭グレンと、家族を守り抜こうとする一家の主ダン(フレドリック・マーチ)の必死の駆け引きを軸に、手に汗握るサスペンスが展開されていく。緻密でスキのない構成、一級品の演出に圧倒される人物描写 …等々、ワイラー監督の見事なまでの手腕にはただただ脱帽。とくにラスト。弾を抜いた拳銃が鍵となるクライマックスは圧巻だった。極限状態で繰り広げられるグレンとダンの息詰まる駆け引き。深まる家族愛。さらに父と子の信頼をも見事描き切っていた。9点(2003-09-21 20:03:32)(良:3票)
3. 羊たちの沈黙
吸引力に満ちたスリリングな演出、緊迫感溢れるシャープなカメラワーク、見せ場の多い秀逸なプロット。そしてなにより、実力派キャストが見事に演じ切っているがゆえに、安直なホラーやありきたりなサスペンス物で終らせておらず、スキがなく格調高い作品に仕上がっている。鬼気迫るレクター博士を怪演したアンソニー・ホプキンス。勇猛果敢なクラリス役を好演したジョディ・フォスター。まさに相乗効果とはよく言ったもので、この二人の演技力なくしては、これ程見応えのある作品には成り得なかったかもしれません。ガラス越しでの緊張感溢れる対話シーンは言うまでもなく、レクター博士の鉄檻からの脱出劇は見事の一言。ラスト、クラリスがバッファロー・ビルの家屋へ単身突入する場面も見応え十分。まさにサイコ・サスペンスの傑作です。9点(2003-04-26 23:35:49)
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