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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント 《ネタバレ》 「ブリッジ・オブ・スパイ」で難しいスパイの役どころを見事に演じたマーク・ライランスのコミカルな一面が観られて良かったです。 こういうファンタジックな映画はティム・バートンあたりが監督するともっとコテコテの演出しそうなところを、スピルバーグは絶妙な夢と現実のはざ間を描いたと思います。もともと気の優しい大男が連れ去った女の子と共に悪い巨人達を倒すという設定ですので、あまりその世界観にあれこれ言っても仕方ないと思いますし、泡が下におちるメロンソーダのようなジュースを飲んだらオナラで犬までがくるくる飛んでいくコミカルな演出などは良くも悪くもスピルバーグぽくなくて私は面白かったと思います。実際子供を食べるシーンが1度も出てこないのも彼の映画らしさですかね。ただ「E.T」を引き合いに出す宣伝の失敗は「A.I」のときのようでいささか滑稽です。[映画館(字幕)] 7点(2016-09-24 14:48:12)《改行有》 2. 光る眼 《ネタバレ》 処女でもとりあえず子供産みますか・・・。どんな種かもわからないのによく両親や彼氏が了承したもんですね。しかも皆が皆銀髪なのに、あんな小学生になるまでほっとくなんて現実離れしすぎでしょう。最初の集団失神までは本当に雰囲気あったんですけどね、どう終わらせるかがすごく難しい展開でしたね。見所を無理やり探せば、目が光る少年少女隊のリーダーの女の子がおすまし美人さんでした。相方のいなかった男の子も可愛い顔してました。スーパーマンもルーク・スカイウォーカーも出てましたね。でもシナリオが弱いのでさほど面白くも怖くもないです。結局一番怖いのはビデオのジャケットですね。最後のスーパーマンの爆死は切なかったです。余談ですが、子供の目が光るというと稲川淳二先生の「メリーさんの館」という話を思い出します。[地上波(吹替)] 4点(2008-08-23 16:23:47) 3. ヒート 余計なエピソードも多く感じて長いけど、刑事とマフィアのボスという『立場』に深みを持たせる意味で、敢えてこう撮ったのだろうと理解しています。銃撃戦も大迫力で、男のドラマを上手く撮るマイケル・マン監督らしくて素晴らしかったです。パチーノとデニーロという2大スターの共演てだけで客が呼べるのに、直球の男のドラマなのがいい。最後の握手は、お互いを理解しながら戦わざるを得ない男の立場そのものを物語っている気がしました。本当にカッコいいです。「24」で砂漠に突っ込んで死んだ彼、ちょい役でしかも情けない役でしたねえ…。[ビデオ(吹替)] 7点(2007-10-09 11:16:10) 4. ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 セックスシーンと、銃で頭部を打ちぬかれた人間描写のグロさはまさにクローネンバーグ。ただちょっと期待しすぎました。個人的にはジョーイ⇒トムになった背景をもう少し見せて欲しかったですね。外周だけ見せられた感じで観た側としては一種の疎外感があり、映画に深みが出ない、消化不良、1週間後に映画を忘れてそう・・・。それ故にトムが家族と共に戸惑う姿も、全容を知った後に何だかあざとさみたいなものを感じてしまった・・・。人間てそんな簡単に過去を忘れられる程、記憶を封印できるんですかね?ただ自分自身に葛藤するヴィゴの演技(特にラストの家族で卓を囲んでる時のあの目と表情)は素晴らしかったと思うのでそこに4点。クローネンバーグは前作「スパイダー」が興行収入でコケたから、観客の涙をそそるのを目的としたようなコテコテな作品は作りたくなかったのでしょう。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-05-12 16:42:26) 5. ビッグ トム・ハンクスの名役者ぶりを最初に認識した映画です。凄くノビノビと演じているし、これを観ると幼心を忘れないで生きていきたいなあとか思ってしまう。子供って大人に憧れるけど、実際になってみるとそれほどでもないんですよね。出来ればそう感じないもっと子供の頃に観たかった作品です。あとやはり鍵盤の上で踊るシーンは秀逸。髪の毛モコモコの当時のハンクスもいい!是非この映画のリメイクは、コリン・ハンクスにお願いしたいです![DVD(字幕)] 7点(2006-06-19 15:19:35) 6. 羊たちの沈黙 これを初めて観たのは中学生の時でしたが、クラリスは完全にレクターの掌の上で動かされているだけだなって感じがしちゃって、先がどうなってしまうのかというサイコホラーの真髄を楽しめる事が出来ました。ホプキンスって役者さんもこの映画で初めて観たのですが、あの目の強さと、とり付かれたような演技に身震いしたのをはっきり憶えています。ジョディ・フォスターも自身知的な彼女が演じたのは適役。最初に観た事も相まってレクターシリーズではこれが1番怖いです。ジョナサン・デミ監督の演出も凄い。[地上波(吹替)] 8点(2006-02-03 16:11:36) 7. ピース・フォース 《ネタバレ》 トム・ハンクスが奥さん(リタ・ウィルソン)と知り合った映画ですね。ただ「スプラッシュ」でも共演したジョン・キャンディの良さがあまり出ていないような・・・。トム・ハンクス演じる主人公がギャンブルの借金取りから逃れるために仲間と替わって平和部隊の一員となってタイに行って橋を架けるのですが、あまりにてんやわんやで途中からこの映画の目的が何だったのか分からなくなります(苦笑)数々の映画のパロディシーンも出てくるのですがイマイチ・・・。最後の橋爆破のシーンにお金をかけてますが、今のトムでは絶対に出演しないようなB級テイストがたまりません。でもDVDを買う程ではないかな?[ビデオ(字幕)] 4点(2006-01-01 13:41:29) 8. ビッグ・フィッシュ オヤジを結構若くして亡くしてる俺としては、例えそれがオヤジのホラ話だったとしても信じてやりたいなあと自分の体験と重なって、より強く再認識した映画です。独特のティム・バートンのファンタジー色もあり、笑える部分も切ない部分も詰まっていて。もう一泣きしたい気もしたけど、それは欲張りですかね。親は子に常に尊敬の念を抱いていて欲しいのかもしれませんね。そしてまた子供も、親を大切に思うべきなんですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-31 18:38:03) 9. 非情の罠 《ネタバレ》 67分の物語。日本初公開時は43分。切られたであろうおそらく暴力的なシーンはどこだか検討がつきますが、オリジナル完全版しか知らない私にとって、どうせ43分にするならもっとテンポ良く全体を進めた方がいいのでは?というくらい、ある意味キューブリックらしくゆっくりな展開です。 しかしながら目を見張るシーンも非常に多い。ボクサーが悪夢にうなされるシーン(ネガ反転映像が、高速で街中を直進するシーン)は、「2001年宇宙の旅」に出てきたスターゲイト突入のシークエンスを思い出すし、光と影のコントラストも、カメラマン出身のキューブリックならではの芸術的センス。ボクシングシーンも、スコセッシの「レイジングブル」や、タランティーノ作品に影響を与えた事は必至で、翌年の「現金に体を張れ」でより浮き彫りにされる事となります。最後の格闘シーンは、ビルの上を噂では許可を得ずに撮影したとか?マネキンのあるラストの格闘も実に大胆な構図でカッコいい! 「金が無いならアクションかサスペンスを撮影しろ」という時代に、今までに無かった大胆な撮影法で映画界に挑戦状を叩きつけたとまで言われた「非情の罠」。キューブリックの原点たるこの野心あふれる作品を、お時間がある方にはお薦めします。[DVD(字幕)] 6点(2004-09-22 17:57:53)《改行有》
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