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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 否定と肯定 《ネタバレ》 ホロコースト否定論と聞いて、昔々のマルコポーロ事件を思い出した。マルコポーロのあの記事は大して予備知識の無かった私には結構面白かったし、雑誌自体も好きだったので事の結果には残念な思いだった。 一方、いま日本では、虐殺ではないが慰安婦問題などが隣の国から糾弾されていて、強制性が有るの無いのと悩ましい事態になっている。記事を書いた人間は現地取材などしていない唯のウソ記事にもかかわらず、相手側からは体験談などが語られている。そういった感情で事実を押し切るような事が有ってはいけないよなあ、と思ってみていたら、本作の弁護方針では被害者を出廷させない方針だという。 証拠と論理だけでホロコーストの証明をするのだと思っていたら、それもちょっと違っていて、いわゆる被告人の悪性格の立証など、それはどうよ?と思う部分もあり、意外。そもそもコレ、名誉棄損裁判なんだから、問題の焦点はホロコーストの事実性ではない気もするのだが。 法廷モノなどで期待されるのは、終始旗色の悪い裁判における「最後の大逆転」という感じだが、本作は基本的には実話ベースらしく、そういう大逆転劇は難しかったのかもしれない。一応裁判終盤で、裁判長(?)が「ヤツは本気で信じているのではないのか?」という揺さぶりがあるけど、それまでの裁判の展開を見ていて、もう勝利を確信してしまっているので、その辺のカタルシスは弱い。 ところでこの物語で一番驚くのは、訴えられた側に事実の立証責任があるというイギリスの制度だ。英国で訴えられたら、とんだ災難と言うしかない。[DVD(字幕)] 6点(2018-07-25 22:24:48)《改行有》 2. 美女と野獣(2017) 《ネタバレ》 どうも野獣の野獣感が薄い気がする。もっとケモノケモノしている想像をし、期待もしていたのだが……。 それと、ガストンの最後はもっと明確に「罰として」やっつけられて欲しかった。こういう物語では特に「悪いやつは罰を受ける」という事を期待してしまう。 それ以外では、映像も主人公も美しいし、燭台や時計らの楽しいシーンも良い。音楽も素晴らしいのだが。 ただなあ、「美は内面に宿る」と言いながら、結局は人間に戻った王子が超イケメンなのはどうなのかなあ。まあ、普通に考えれば「内面の美」の外的な表現なのだ、という事なんだろうけど、王子が例えばホンコンさんみたいでもベルさん愛してくれますかね?エマ・ワトソンが美しいなんて、ウットリしている自分が言うのも何だけど。 ……やっぱり自分はこの作品の主題を本当には受け入れていないようだな。 でも、作品としては見事で9点。[DVD(字幕)] 9点(2017-10-16 11:27:22)《改行有》 3. 昼下りの情事 《ネタバレ》 若い奥さんの昔の男の話は、目一杯の背伸びが付かせたウソかあ。……まてよ、それって、父親の証言だものなあ。あれ?なんか、心配になってきたぞ…。 という続きの展開の妄想が、頭からはなれない。 大丈夫なのか?フラナガンさん。[DVD(字幕)] 4点(2012-11-05 01:39:54)《改行有》 4. 昼下りの決斗 《ネタバレ》 正義の保安官に性根を直された昔のヤンチャ者が、今、年老いてからヤンチャな青年と仕事を共にして、青年の生き方を変えて死んでゆく、という実にカッコイイ西部男の話。 最後の「決斗」場面は、"早撃ちガンマン"的でない、リアルな世界観で良いのだが、自らの死の受け入れ様が、冷静というか達観というか、アメリカ人的な感じがしない。生死の狭間で生きている、辺境の西武人ならではの、生死感なのだろうか。[地上波(吹替)] 6点(2012-10-15 18:26:40)《改行有》 5. 127時間 《ネタバレ》 何十時間も挟まっていて、だんだん人生を反省したりし始めるけど、恐るべき脱出方法で、生還した後は、再びムチャなスポーツに勤しんでるあたり、アメリカ人って懲りない人たちだな。 あと、映画のポスターがイメージさせるような、「高いところで宙吊り」な予想をしていたが、そうでもなくて、結構地味。 [DVD(字幕)] 5点(2012-06-14 01:12:04)《改行有》
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