|
1. フリーダ
《ネタバレ》 美しい映画だった。ジュリー・テイマーの視覚センスに脱帽。絵画を映像の中にあてはめるなんて、今の時代、CGで簡単にできてしまうことなんだろうけど、それをここまでセンスよく処理してしまうのはさすがだ。画家本人が描かれた自画像から画家本人が浮かび上がり、それがそのまま画家の心象風景につながる。今作は事故によって障害を負ってしまった女性の話だが、テイマーは前作『タイタス』でも手を切り取られてしまった女性を描いている。「不完全な肢体」というのは彼女にとってひとつのテーマとなっているのだろうか。シェイクスピアという素材に縛られていまひとつ身動き取れていなかった前作と比べると、この作品では、テイマーの自由な発想が束縛されずに羽ばたいていて、その分伸び伸びとした映像になっている。
あと、やはり、アカデミーとった音楽は特筆しておくべきかな。メキシコ音楽ってのは全然未知の世界だけど、とにかくいい雰囲気を出していた。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-10-17 05:26:47)《改行有》
2. 舞台よりすてきな生活
《ネタバレ》 点数、低いなあ、みなさん。私はそんなに悪いとは思わなかったのです。
ありきたりと言えばありきたりな展開。主役がジャック・ニコルソンあたりでこの展開、ありそうですな。あ、いや、ヒュー・グラントであったかも、似たような筋が。
(←タイトルが思い出せん!)
でも、ありきたりなようで、ひねりはあるかなと。決してハッピーエンドでないのも○。
ただし、ラストはお約束すぎるかな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-12 06:48:56)《改行有》
3. ファーゴ
《ネタバレ》 かつて『バートン・フィンク』を映画館で見て、全然ついていけず、以来、ずっと敬遠していたコーエン兄弟の映画。恐る恐る見たら、当時ほど拒否反応はなかった。
実話ってことはわかっていても、こんなに人が死ななくてもいいのになあ、ってのが正直な感想。女刑事のやさしい瞳が救いかな。ユーモアとしては、やはり、昔と同様笑えなかったけど、世界観は好きかも。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-20 22:38:48)《改行有》
|