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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》 多くの方が仰る通りに、私も初見或いは(かなり以前に)二度三度と観ていくうちは「オマハ・ビーチは確かに凄いんだケド、その後のお話があんまし…」と思ってました。今回、かなり久し振りに再見した感想としても、ソレは(ある面では)確かにそーだとも今だに思ってるのも確かです。ただ今回観直すと「オマハ・ビーチは面白い⇒そっから先はイマイチ」というコトではなくて、単に「オマハ・ビーチの印象が(史上最強レベルに)鮮烈すぎる」というコトだった様にも思います(流石に何度目かの鑑賞でその部分の印象もだいぶ落ち着いてきた故、そーいう気持ちに為れた…とでもゆーか)。 コレも確かに、映画として或いは映画の「構成」としては(初っ端が最高!てのは)まぁ宜しくないコトかとも思います。でも、より大局的に例えば映画産業全体として或いは映画の「歴史上のイベント」として捉えるならば、どー考えても(アレをあの様に撮ったコトは)正しかったと確信していますし、重ねてそれ以降のお話だって(その部分の印象をニュートラルにした状態で好く見れば)相当に好く出来たモノだとも思えましたよ。コレまたこの部分は確かにテンポ重め・かつ人間ドラマも少し弱め(少なくとも一般映画と比較して「強く」はない)のもまたそーだと思うのですが、まずテンポは重く撮るしかない話だとも思いますし、そしてこれ見よがしな人間ドラマで飾り立てないコトこそが今作における「リアリティ」なのだ(=戦争とゆーのは、本当に普通の人々がやらされていたコトなのだから)とも思います。諸々と、当然の如くに徹底的に考え抜かれている映画だ、とゆーのも今回観て大いに感じ取れたと思うのですね。 10数年ぶりに5,6回目の視聴でしたが、今回が一番面白かったですね。やはり、このジャンルでは金字塔と言って好いかと。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2022-05-07 00:23:45)《改行有》

2.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 『ブレードランナー』の続編として純然たるSFというコンセプトはそのままに、極めて上質な映画が完成されている。作品の空気を完璧に引き継ぎ、前作の設定も生かし切りながら(前主人公のハリソン・フォードも巧く使った上で)主役を次世代にバトンタッチし、物語の内容は前作より遥かにグレードアップしている。 (ヒトのように振る舞うヒトでないものの”生き様”を通して、ヒトとは、人間性とは何かを問うたり、「記憶と魂」といったようなSFとしても興味の湧く内容を映画に上手く落し込んでいる印象) 難は前作同様、非常にゆったりしたテンポで人を選ぶだろうという点だが、個人的には深い世界観や(SFな)哲学を語る映画にはこれくらいの尺とテンポが必要なように思うし、史上最高のSF映画の1本として十分なクオリティを備えた作品であると思っている。オススメ。[DVD(字幕)] 9点(2019-11-16 00:00:38)《改行有》

3.  フェイブルマンズ 《ネタバレ》 実に意外に、かなり抑制した映画だったなとゆーか、思った様なスケールのお話とは全く異なるごく控えめな青春映画に見えるのですよね(⇒殊にコレだけの長尺で、かつテンポも密度もつくり込みの質もごく全く低くない…にも関わらず)。ミシェル・ウィリアムズには流石に少なからずスペシャルな感じも覚えましたが、ゆーて彼女も中身としては「ワリと好くある」という方のヤツにも思えましたし、他に多少「キラキラ」感が在ったのは主人公のつくる素人映画の醸す「才気」、或いはオーラスのジョン・フォードの「金言」位だったかな、とも(そのオーラスとて、ココはモ~拍子抜けするホドにアッサリサッパリ、でしたし)。 でも、ソレでも私は今作にはやはり途轍も無い「奥行き」も感じ取れたのでして、今作もまた(ごく難易度の高い)ひとつの「人生」を描き切った映画だな、と。ソレは取りも直さず、今作がスピルバーグの自伝的作品であり(かつ主人公もまた映画に志す若人であり)だから結局この物語はそのまま彼の人生、そして彼の描いた全ての映画に繋がっている…からだと思われたのです。まァある種「巨匠の特権」とゆーか「約束された勝利」とでもゆーか、ソレでもスピルバーグにはこーいう作品を描いて欲しかったと思っていたとも思いましたし、その意味では(重ねて、意外なマデにかな~り洒落込みまくった方だとも思いますケド)その無意識の「期待」には十二分に応えて呉れている作品だと思いました。好きな作品ですね。 あと一つだけ、やはりミシェル・ウィリアムズは好かったですね(前評判どおり)。自分の母親がこんな感じだったら(少なくとも私は)超・ヤダな…とも思いましたが、ソレでも彼女が描き出す人間性の善きモノにせよ悪しきソレにせよ、ドコかナンだか実に確かな「説得力」とゆーのが感じ取れたのでして、だからモ~有無も言えなくなってしまった…という感覚がありましたよね(素直に凄いな…と思いました)。[映画館(字幕)] 8点(2023-03-11 00:05:01)《改行有》

4.  フリー・ガイ 《ネタバレ》 ド初っ端はハイテンションにコミカルなアクションでオッ始まるので、単純なアクション・コメディなのかと思いきや、観てゆくと特にアクションはそこまで凝っててクオリティ高まってる、というモノでもないし、量もそれホドでもないのです。他方、コメディシーンもチョコチョコ豊富に入ってゆきますが、如何にもアメリカンな(矢鱈喋りまくる)ヤツで個人的にはさほどこちらもハマりませんでした。そもそも、ゲーム内世界・仮想空間とゆーのを舞台にした作品とゆーのは昨今もはや相当にありふれていますケド、今作の「フリー・シティ」とゆーのはごく現実世界に近い方のヤツであって、映像表現・設定部分も含めて独創性・斬新さといった面でごく優れているというコトでも全くないのですよね。そんなこんなで、中盤には(これも在りがちに見える)恋愛沙汰とかも放り込まれてきたりするので、結果的にはワリと「平凡さ」の方を強く感じる作品だなあ、と観ていました(正直モロトフ・ガールのピッチピチの尻しか印象に残ってなかったっす)。 しかし、結論からゆーと今作が真に描きたいのは人間ドラマ、それも充てがわれた運命から「自由になる」という非常に胸アツで優れたテーマの方だったのですね。あ~そー言えば、そもそも冒頭で我が物顔に振る舞う「サングラス族」と、それ以上にその現状を完全に「諦めている」モブキャラたちとゆーのが、今どきかなりの違和感とゆーかちょっと頭にカチンと来たのが思い起こされます。そこら辺も含めて最初から最後まで観ると、現実世界とゲーム世界をクロスオーバーさせるストーリー展開は(それらを結びつける自己進化AIという少しSF的なアイデアも含めて)かなり上質で巧みなものだったかと思います(ソコをやり過ぎないアクションとコメディで楽しく彩ろう、という作品だったのですね)。結論、最近の娯楽映画では一番明るく爽快に観終わることが出来ました。かなりオススメです。[映画館(字幕)] 8点(2021-08-14 16:33:05)(良:1票) 《改行有》

5.  ファンタジア 《ネタバレ》 アニメというのは「動く画」だと思うが、重要なのは「動くこと」なのか「画」なのか、というのは答えの出ない問いかも知れない。私見だが、日本のアニメというのはどちらかというと「画」であることを重視しているようにも思う。もちろんそれは「画を動かす」ということが必要とする多大な労力を鑑みての謂わば消極的な第二の経済的選択肢として、止まった画の中にも動きを取り込む、だとかいった方面の表現技法の方を磨いてきた、ということもあるのかも知れないし、(それも日本アニメの発展と決して無関係ではないだろうが)本邦における漫画文化の独自の発展も影響しているのだろうし、あるいは何らかの日本人的感性、静の中に動を見出す、といった価値観がそうさせた、のかも知れないと思ったりもする。それに比べれば(それは本作を観てもそう思うトコロであるが)アメリカのアニメというのはやはり「動き」だなあ、と思う。アメリカ産のそれがより簡単に動かすことの出来るCGに偏重していったのも然もありなん、とは本作を観ても実感できるのである。それこそ、かつてNHKがこの『ファンタジア』を模して製作した番組『音楽ファンタジー・ゆめ』がこれもCGアニメであったことからも察せられる様に。 その観点からすると本作の凄さというのは、「画」を芸術的な画のままに「動かす」というそのどちらにも何らの妥協もしていない点だろう。原画100万枚!という無理難題を持ってせねば実現できぬこのクオリティは、もはやオーパーツであり、またロストテクノロジーだと言ってよい。今後これを超えるものは恐らくないだろう、という意味では、これも恐らく永遠に歴史の頂点にある作品であることにも間違いが無いし、可能性、という意味で日本のアニメでこれを超えることが出来たかもしれない唯一の作品『かぐや姫の物語』ですら、惜しむらくこれも50億を費やしてさえ今一歩の完成度の不足に泣いた、というその事実が、むしろ如何に『ファンタジア』が異常な作品であったのかを示している様に思えてならない。 どれも素晴らしい作品の数々ではあるが、一つだけ選ぶとすれば個人的には『はげ山の一夜』を推したい。とにかく魔人がカッコいいコト!雄々しく、禍々しく、そして確実にどこか美しい。画自体の質・動きのダイナミックさも素晴らしかった。私はこれが一番お気に入り。[インターネット(字幕)] 8点(2021-01-06 21:05:14)(良:1票) 《改行有》

6.  フリーソロ 《ネタバレ》 中々に凄まじいですね。スポーツというにはあまりに危険すぎて、例えばボクシングやF1といった(かなりの危険を伴いますが)あくまでスポーツと言える範疇の極限とも、やや比較にならない様にも思われるというか(F1も最近では以前ほど死亡事故の話も聞かないでしょーかね)。あと、スポーツの「競技」とは少し異なってクライミングはひたすらに自分との闘いであり、中でやはり恐怖心に打ち勝つことが最も重要かとも思われましたが、中盤で明らかになる様にこの主人公、ある部分でホントにバグっちゃってるというのが然もありなんとは言えやはり驚愕でしたね。 とは言え、ライフスタイルという言葉を超えて「生き方」そのものを定義し直し、文字通り全身全霊を賭けて挑んでゆく姿には大いに心を打たれました。あの広大な断崖絶壁にポツンと存在する人影の小さく見えることと、それでいて大きく雄大に見えるということ!終盤の迫力・スリル・映像の美しさはある意味空前絶後です。これは必見ですね。[インターネット(字幕)] 8点(2020-12-16 22:06:39)《改行有》

7.  プライベート・ウォー 《ネタバレ》 シリアで亡くなった女性従軍記者の伝記映画。悲惨な現実がPTSDに陥る程に彼女の心身を蝕みながらも、なお戦地に赴くことを止めなかった勇気・毅然たる意志には素直に感服する(その現実が悲惨であればあるほど、それを世界に伝えなければという使命感は強くなっていったのかと思う)。 戦闘・戦場描写には冷徹なリアリティに加え、映画としての見応えを効果的に高める凄惨さを兼ね備え、で在りながら、随所に非常に工夫された斬新で興味深い映像表現が盛り込まれている点でも良い仕事をしていると思う。そして主演のロザムンド・パイクは文句無しに出色の出来(最期の中継シーン、抑制しつつも感情の入った迫真の芝居には震えた)。観ることの意義もだが、色々と良く出来ている映画でもあると思う。オススメ。[映画館(字幕)] 8点(2020-03-15 20:23:01)《改行有》

8.  プラネット・テラー in グラインドハウス 《ネタバレ》 B級を装った完全なA級(ブルース・ウィリスとか出てるし)。グロ描写(ゾンビの造形・血飛沫・特撮等)はどれもかなりクオリティが高く、かつ大盤振る舞いでこれだけでも非常に爽快。随所に挿入されるお下劣ギャグもとても笑える。加えてアクションも爆発過多な上にまずまず出来が良い。ローズ・マッゴーワンは常に誘ってるかのような目付きで全編通して色気全開。B級映画の良さをA級に実現したある種の傑作。[DVD(字幕)] 8点(2020-01-03 10:51:25)

9.  ファントム・スレッド 《ネタバレ》 「恋なんて謂わばエゴとエゴのシーソーゲーム」な一つの恋愛模様。男も女も中々に強烈な自己中ぶりだが、しかし争いは「同じレベルの者(=惚れてる同士)」の間でしか発生しない。出演陣の揃って妙に楽しくなさそうな顔が印象的な作品ながら(特にアルマ)、その実、これは壮絶な恋の駆け引き(一部比喩でもなく、傷害沙汰)をホントのトコロは「楽しみ」ながら、2人の愛を確かめ合い深め合ってゆく様が描かれている、極めて普通の(ちょっと異形な)恋愛映画なのだ。中々に深いと思う。 デイ=ルイスの誇り高き芸術家な芝居も素晴らしいが、その彼に対しても決して主導権を明け渡さないレスリー・マンヴィルの揺るぎ無い様が妙に印象的(演技はアルマも素晴らしい)。変りダネではあるが、間違い無く「愛の」傑作な一品。[インターネット(字幕)] 8点(2019-11-15 23:39:47)(良:1票) 《改行有》

10.  ふるえて眠れ 《ネタバレ》 クルーゾーがモノした『悪魔のような女』に、ヒッチコックが嫉妬して出来たのが『サイコ』であって、その発展形としての『何がジェーンに起ったか』をアルドリッチが(二番煎じなのに)あまりにも見事に大衆的な傑作に仕上げてしまった…が為に、その締め括りとしてまた今作を撮るハメになってしまった=撮らざるを得なかった、とでも言いましょーかね。。 根本的には今作(随所でミョ~にホラーっぽいきらいはあるものの)確実にサスペンスとしても純粋に一級品だ…とは思います。率直に、アルドリッチらしく実にまた手堅い…と。しかし、そのサスペンスとしての構成要素のコアな部分の幾つかは、確実に旧作からの「流用」というべきモノでもあって、じゃあその既視感を打ち破って無きモノにするだけの超・ハイクオリティまでがソコに在ったかと言われると、個人的にはうーん…というトコロでもあるのですよね⇒私自身はシンプルに、前述した『悪魔のような女』か『何がジェーンに起ったか』の方が好きなのでして、未見の皆さまにはソッチの2作品から先に観て欲しい…とも(心から)思うトコロなのです。 そして、そーなったトコロの理由の最大のモノと言えば取り分け、やっぱこの構成だったらデイヴィスの相手はクロフォードしか居なかったな…というコトなのでして、そもそも諸々の点で120%のそーいう企画だった(+最初はチャンとクロフォードをキャスティングしてた、ケド…)というコトなのですよね⇒ソコは、また率直に非常に惜しいです。でも、じゃあ代役のハヴィランドがイマイチだった…なんて言う積りも毛頭無くて、演技もワリと手堅かったですし、シンプルに前述の大女優ふたりに比べると多少年齢が若いので⇒40代の美熟女としてのクオリティ…なんかも十分に感じられてソコは凄く好かったとも思うのですよね。そもそも、デイヴィス・クロフォード+ムーアヘッドの揃い踏み!となったら、演出とか関係なく完全なるホラーにしかならんだろ…とも思ったりなんかして(特にたぶん、撮影現場そのモノが…)。[DVD(字幕)] 7点(2023-07-22 17:01:08)《改行有》

11.  ブラックアダム 《ネタバレ》 事前にアンチヒーローだと刷り込まれては居たモノの、結論的にはロック様はフツーにイイ方のヤツだったのでして、そーすると(途中から)たぶんこんな感じになんのかな~と思ってたとおりに(最終的には)成って終わってゆくのですね。ただ、結局そーいうごくシンプルでオーソドックスな筋のワリには途中の展開は結構ゴチャゴチャしてたな…という印象もありまして、ソコは個人的にはあまり効果的ではなかったかな…とも思いましたかね。カーンダックとやらがどーいう国・地域なのかも(説明が雑なので)最後までよー分かりませんでしたし、ソコの住民達が5000年も昔のお話を未だに引き摺って暮らしてる…とかだって正直イマイチ入って来ませんでしたし。 でも、本作もまた(今やモ~当たり前な)ヒーロー集結ものでその点のゴージャス感や彩りの好さはコレもフツーに楽しめるモノでしたし、その上で主役のロック様をはじめ個々の役者の仕事・キャラの魅力も十二分なクオリティだったかと思います。ロック様の力感とか「強さの説得力」とかはやっぱ現時点唯一無二だとも(改めて)思いましたし、ブロスナンの品格も好かったかと。あと、サイクロン役のクインテッサ・スウィンデルちゃんも可愛かったですよね(私は実は、ずっとテッサ・トンプソンかな?⇒にしちゃ若いな…と思って観てましたケド)。アクションも手堅く迫力がありましたし、このジャンルとしてもまた手堅い良品かなと(悪い作品ではないと思いますね)。[映画館(字幕)] 7点(2022-12-11 12:01:56)《改行有》

12.  フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 《ネタバレ》 まあ、別にそんなに内容の在る映画だとは思いませんでしたが、まずは監督固有のテーマ性と、ソレを彩るルックス&雰囲気のつくり込みにかな~りこだわり抜いた…て作品としては完成度自体は相当に高かったのではないでしょーか(尺が比較的コンパクト+オムニバスでテンポも悪くないコトも含めて)。私も全然楽しめましたし、ソレは結構誰が観てもそーなるモノかとも思います(今作に関しては)。お気軽に、或いは監督の入門編として是非お試しアレ。 とは言え、特にルックス面のこだわり・つくり込みの精度は重ねて非常に高かったとも思いますし、キャストが豪華なぶん演技のシャレオツ感もまた至極高度ではありましたかね(フランシス・マクドーマンドとティルダ・スウィントンの二枚揃えなんて今やそーそー観れないですよね)。ただ一つ、正直「ドコに出てたのキミたち?」て人もだいぶ多かったのでその意味では無駄遣い…?という気もしなくはねーです(まあ、監督の人望とゆーのが実に透けて見えるとは言えますケド)。 個人的には、意外と巨乳なレア・セドゥが脱ぎまくってたのが結局いちばんテンション上がったポイントですかね(下衆)。あとワリとどーでも好いコトが一点、ラス前のアニメのシーンの最後でいわゆる「漫符」における「汗」の表現に近いモノが出て来たのに少しハッとしましたです(海外では通用しない表現だ…とつい最近にも聞いた気がするんですケドも)。と言っても記号的な…とゆーよりはごく写実的な表現に近いモノではあったのですケド、意味合い的には極めてそーいう使われ方に近いモノでもあったので、コレもある種漫画文化の広がりの表れかな…なんて(少なくとも、多分に意外なコトではありましたね)。[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-24 22:41:14)《改行有》

13.  V/H/S ネクストレベル 《ネタバレ》   『Tape 49』 全体の建付けは前作から引き続きで、この第1話が他4作品を包括している。映画全体のお話をするなら、まずは諸々と映画としてのクオリティが格段に底上げされているとゆーか、画質も総じて少~し気合入ってたり(POVでも基本こーいう画質で進めてって、かつ肝心なトコロだけ敢えて「雑」にする…てのでも意外と成立するモンだなと)ホラー描写では特にグロがB級はB級とてそのレベルをまた少し凌駕してるといった感じで、総じて単純にホラーとしての面白み+見応えが十分でしたすね。加えて何より(この後述べる様に)どのエピソードにもごくユニークなアイデアがチャンと存在するという。文句無しに良作すね。 1.『Phase I Clinical Trials』:17分 いや~率直に、かなりの秀逸アイデアっすよね。その上で、お話の方はごくオーソドックスで分かり易いのも短編としては確実に「正道」だな、と思ったりも。プラス終盤はホラー的な疾走感も在ったりして、重ね重ね優秀な短編すね(掴みにはモ~持って来い!な)。 2.『A Ride In The Park』:14分 コレも中々、良アイデアな…(極短編に留めるのはモ~少し勿体無いカモ…というレベル)。また、このジャンルのホラーでは色々とよ~く観てきた描写とは言え、同じコトでもこのユニークなカメラ視点で撮ってみるとやっぱ実に新鮮…とゆーか(グロさとかだってやっぱシンプルに倍増してる様な箇所も多々在って)。少しだけいわゆる「編集したってる」感が多めなのは(このジャンルとして)玉に瑕ながら、こちらも十二分に良作。 3.『Safe Haven』:30分 コレまた、相当に気色悪い状況設定からしてまずはかなり好印象なのですが、今作は単純にグロのキレ味がモ~抜群!と言って好いレベルでして、POVホラー or ファウンド・フッテージとかって枠に留まり切らない良ホラーだと思いましたね(ココまで多数の隠しカメラでかつその映像を完全に切り貼りして編集してるのは「ファウンド」フッテージとはもう言えないかとも思いますケド)。まあ重ねて、そーいう細かいコト抜きでコレも十二分に面白く観れます。POVのスプラッタって撮るのが(尚更)大変だったでしょーね……最終盤なんか、実際に鳴り響くサイレンを含めてまた『SIREN』ぽくもあったかと(例の駄作実写よりよっぽど)。 4.『Slumber Party Alien Abduction』:14分 オーラスは(他3作に比して)最初から少し画質落とし目で、オーソドックスな「雑さで誤魔化す」ファウンド・フッテージに回帰した、てな感じかとも(最早少し懐かしい)。ただ、ホラーの主体もゆーてかなりエキセントリックではあるし、視覚効果も(雑な以上に)結構ド派手に喧しく・眩しくて、中々イイ感じに「観辛い」のもまたファウンド・フッテージ(or POVホラー)のある種の「見ドコロ」だったかも知れない。最後にこーいう(何処か)楽しいヤツ…てのも好かった様に思います。[DVD(字幕)] 7点(2022-06-16 23:04:35)(良:1票) 《改行有》

14.  フィラデルフィア 《ネタバレ》 時期的にも、該当する社会問題に対する意識の向上に大いに貢献した、という(社会的意義の方の大きい)作品かと思う。その面の描き方はごく真摯で抑制的で、多くの人が受け容れ易い・共感し易いだろう(ごく穏当で)適切なものだったとも感じられる。 物語としては多くの場面を法廷シーンが占めているのだが、そこでの遣り取りにしても多分に前述の側面に関わる啓蒙的な「効果」の方を重視している…とも感じられる。ただし、その意味からすると一点、他方で少し映画としての抑揚は欠いている…というきらいも無くはないのですよね。特に、現在の視点からすればこの裁判はも~勝つのが当たり前(否、当時としても映画としてこの流れで敗訴!は在り得ないか)であって、ソコも含めて諸々とただ淡々と為る様に為ってゆく…というお話にも見える、その点においては、純粋に趣味・興味としての目的に供する映画としては多少物足りなさも残る…のかも知れない。もう一つだけ、敵方となる法律事務所側の裁判の進め方にも少なからず疑問が残るとゆーか、彼らが為すべきはひたすらに「解雇理由がアンディの能力に在ったコトの証明」であって、彼がゲイでソレを隠していた→だから信用ならない人物だ、という一種の人格否定は、そんなん負けて当然じゃね?とも思うのですね(どー考えても悪手だろ、と)。流石に、その部分の法的判断基準は当時だろうが現在だろうが変わらないと思っても居るのだケド(陪審制だとそーでもない…のでしょーかね?) 重ねて、映画としての社会的価値の部分について1点加点して、この評価といたします。トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンも手堅い仕事でしたし、静のハンクスと(やや)動のワシントン、という補完性もグッドでした。[DVD(字幕)] 7点(2022-04-17 19:46:04)(良:1票) 《改行有》

15.  フォーリング・ダウン 《ネタバレ》 なんとゆーか年を喰うと、あまり怒ったりしなくなりますよね。いや、私も怒った「フリ」とゆーのは(必要に迫られるので)しょっちゅうやってますが、根本的に感情に流されて行動すること自体がすごく減るとゆーか。まあ、理屈抜きで感情に任せて行動した所為で散々痛い目を見てきた、という「学び」故なのだとは思いますケド。 ド初っ端から素っ頓狂にブチ切れてオッ始まるので、もっとシンプルな(そしてイカレた)アイデアのスリラーかと思ったのですが、一枚重層的なのが、周囲の世界がイラつく事象に満ち満ちているという状況自体はよく見るとマイケル・ダグラスもロバート・デュヴァルも大して変わんない、というコトに見えます。もちろん、適度に器が広くて穏便に対処してゆけるデュヴァルの方には大いに共感してゆくワケです。終盤、嫁さん相手にキレてる「フリ」をしたシーンなんか個人的には最高でしたね(その後は一発マジギレしちゃってますが)。 ただ、作品として奥行きが在るからイイのかとゆーと必ずしもそーではなくて、マイケル・ダグラスの側のお話(=大人気なくキレちゃうコトの一種の爽快感)とゆーのはイマイチ盛り上がってゆかないとゆーか、最初が一番な尻窄みの様にも思えます。結局のトコロ、本作はスリラーではなくてブラック・コメディなのでしょーね。結論的に私個人としてどちらが観たかったのかと言えば、ダグラスの暴走が果てしなくエスカレートしてゆくという(どこか笑える程度の)アクション・スリラーだった、という様にも感じます。シンプルなアイデアはシンプルに、とでも言いますか。[DVD(字幕)] 7点(2021-07-22 08:57:37)《改行有》

16.  ファンタジア2000 《ネタバレ》 私の思う前作『ファンタジア』とはコンセプト面(というか経済的な面)で、それに比肩する作品でないことは観る前から(そして前半を観た段階でも)ひしひしと感じてはいました。まあ75分映画に8000万ドル掛けてるのですから、決してリーズナブルな作品とも言えんでしょうが、でも『魔法使いの弟子』は単なるリマスターですし、人が喋ってるシーンも前作と比べて多かったり、メリハリを付けて何とか凌いだ、という感じにも取れました。どだい『風と共に去りぬ』の製作費が400万ドルだった時代に200万ドル以上掛けた前作とは、色々と違ってきてしまうのは仕方の無いコトだとも思います。 しかし、実際のトコロはどーでしょうか?特に後半は徐々に本気を出してきたというか、結果的にはかなり(というかメチャクチャ)楽しめましたですね。『威風堂々』『火の鳥』あたりは相当にクオリティ高かったのではないでしょうか?やはりディズニーというのは流石ですね~これはIMAXで観たかったですねえ。。是非『ファンタジア2060』をお願いしやす(生きてたら観に行きます)。[インターネット(字幕)] 7点(2021-01-06 22:48:38)《改行有》

17.  ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー 《ネタバレ》 主人公2人はイケてない扱いなのですが、そんなコトはありません。モリーの強烈な突破力の方に目がゆきがちですが、エイミーだって抜群に行動力のある勇敢な女性です。彼女ら2人を含め、登場人物はいずれも普通であれば学年に一人か二人レベルという少々エキセントリックでスーパーなレアキャラだらけで(教師も含めて)、この学年さぞかしファンキーで楽しかったであろうなあ、ということが想像されますし、中盤までのコメディ全振り展開もそこは終始とても勢いよく&底抜けに楽しく観切ることが出来ました。 また、アメリカの青春ものにありがちなイジの悪いだけの悪役、というのも出て来ません。青春って誰にとってもある部分で、痛みと喜びを併せ持つ学びの時期なのでしょうね。後半はそういった空気感を(ライトめではありますが)しっとりと醸しつつ、最後はまた爽快で痛快に締めてくれるのも(あくまでコメディ作品たる本作としては)中々に上々です。シンプルですが、青春映画としては間違いの無い良作かと。[インターネット(字幕)] 7点(2020-12-13 13:08:21)(良:1票) 《改行有》

18.  ふたりの女王 メアリーとエリザベス 《ネタバレ》 悲劇の女王メアリー・スチュアートの生涯を描く。ほぼ史実に忠実な映画化らしいが、人物関係や状況の説明はやや軽めで、歴史の前提知識が無いと少し辛いかも。メアリーは中々に「高貴」な女性だが、あまり有能な君主という感じはせず、どちらかというと(現実の政治的処理をテキパキこなす)エリザベスの方に感情移入してしまった。この女優2人はどちらも君主らしい威厳も然ることながら、苦悩に満ちた人生を生きる女性を非常に好演している。シアーシャちゃんはこんぐらい出来て当然だと思ってたが、マーゴットがこんなに優秀だとは思ってなかった(ゴメン)。実話ベースの話の内容自体はそこまで盛り上がる訳でも無く、よく言ってそこそこ程度。とは言え、前述のふたりの演技だけでも観る価値は十分。良作歴史映画。[インターネット(字幕)] 7点(2020-02-03 23:10:15)(良:1票)

19.  フランシス・ハ 《ネタバレ》 『20センチュリーウーマン』が非常に面白かったため、グレタ・ガーウィグ繋がりで鑑賞。そっちの方でも思ったことだが、アメリカ人て日本人とは全然違うなあと(グレタ・ガーウィグの役が変 or 本人も変なだけかもしれないと感じてはいるものの)。 本作の話に戻ると、映画の内容自体はヤングアダルトの遅まき人生探しという現代的・普遍的なテーマだが、ガキで馬鹿で、かつ(前述どおり日本人の目から見ると)かなり変人な主人公のキャラ設定がコメディ部分と、あと作品に生き生きとした躍動感を与えているという面で非常に効果的で、終始明るくコミカルに仕上がっている。ポジティブでとても好印象な映画。[インターネット(字幕)] 7点(2019-11-29 00:45:18)《改行有》

20.  フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 この映画、やりたかったのは後半のアクション展開であり、その意味ではホラーではなくてスプラッタ・アクションですかね。前半はまだホラーと言えなくもないですが、フレディ&ジェイソンのいつもの仕業な展開にはあまり気が入ってる感じでも無く、大して怖くも面白くもありません。しかし、中盤からは(怖がらせるのはもはや放棄していますが)ショック描写がひたすらどんどん派手になってゆき、終盤の超バトルへとごく自然に繋がってゆきます。そのお待ちかねのバトル展開ではフレディもジェイソンも思いっ切りハッチャケており、キャラものとしてはある意味、これ以上無いホドに楽しめるでしょう(これが正しい『フレディVSジェイソン』だ、と思えました)。 かつ、懸案の脚本も(設定が無茶な割には)それなりに良く出来ており、その部分でもまあまあ面白く観れるのではないかと思います。ホラーの名優ロバート・イングランドの最後のフレディであることも含め、割り切って観れば十二分に楽しめる作品だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2019-11-19 20:53:17)《改行有》

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