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21. フォーン・ブース
《ネタバレ》 今や過去の遺物となりつつある電話ボックスを題材に取り上げたところまでは良かったのだけど、正直ハラハラドキドキするよりもずっとイライラしどおしでした。やはりチンピラプロモーターの人生再生物語とサスペンス映画の両方を一緒に描こうとしたのが間違い。前者をテーマにするなら真犯人はピザ屋さんで十分(下積み者を虫けらのように扱った報いという動機)。でも監督はそれじゃあ観客呼べないと思ったのか、真犯人とやらが最後に出てきたけど、あんた誰?どこにいたの?二人も殺して(ピザ屋と最初の用心棒)こんな手の込んだ仕掛けをしてチンピラを懲らしめる動機は何?など意味不明なことばかり。そうなると、最初に殺した用心棒男とコリンの胸のレーザービームは弾道が違うだろうとか、ビルの窓からブースの一帯を全て見渡せるのかとか、警察に包囲されたビルからピザ屋を殺した後どうやって真犯人は逃げたのか、など細かな矛盾までもが湧いてきてしまうのでした。人生再生のテーマは棄ててサスペンスに徹して、ターゲットをもっと大物で憎憎しい男にして、気の利いた落ちを一つ加えると、ずっと面白い作品になったと思うのだけど残念です。4点(2004-05-07 22:54:32)(良:3票)
22. フランティック
《ネタバレ》 ここでの評価は真っ二つに分かれているようですが、私はやっぱり評価できない方ですね。
トランクが入れ替わっていた段階で、トランクに何かヤバイものが入っていたためのトラブル
というのは陳腐すぎるので、もっと何かあるのではと期待するもそのまんまのお話。
警察や大使館がいい加減なのはサスペンスを盛り上げるつもりなのだろうが、全くその効果
を感じない。追いかける二組?の方もなんか間が抜けていて、ドンパチやるくらい凶悪なら
女の部屋でもっと締めあげればいいじゃんとか思ってしまった。
そもそも最初の殺人を見つけた段階で、お医者さんには手に負えないと悟って警察や大使館に
改めて支援を求めるべきだったのに、何ゆえ自分で解決しようとしたのか不明。「警察に
言ったら妻の命はないぞ」とか脅かされているなら別ですけど。
最後に部品を川に投げ込んだ時点で、腹いせに夫妻ともズドンとやられてしまうでしょう。
最後のゴミ収集車って何か意味あるのでしょうか。
映画館でお金払って観なくて良かったと思いました。[地上波(吹替)] 3点(2017-05-24 22:02:06)《改行有》
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