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プロフィール
コメント数 1894
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456
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21.  2人のローマ教皇 《ネタバレ》 2012年、全世界に10億人以上の信徒を有するカトリック教会は揺れていた。資金洗浄や聖職者による信者への性的虐待などスキャンダルが相次いで発覚したのだ。教会の頂点に位置するローマ教皇ベネディクト16世は、事態を打開するため異例ともいえる決断をする。それは、生前退位――。数百年に及ぶカトリックの歴史の中でも前代未聞の異例の事態だった。密かに呼び寄せられたアルゼンチンのベルゴリオ枢機卿は、ローマ教皇のその決断に断固として反対の立場を表明する。誰も居ないバチカンの密室で今後のことについて話し合う二人。すると、いつしかベルゴリオ枢機卿の心に過去の思い出が交錯しはじめる。神父になると決意した若かりし日々、当時付き合っていた恋人との哀しい別れ、常に神の存在を身近に感じていた聖職者としての人生、そして軍事独裁政権下の過去に犯した自らの過ち……。お互いの思いを述べあううちに、枢機卿はローマ教皇の本当の真意を知ることに。実話を基に、生前退位と言う前代未聞の決断を下したベネディクト16世と彼の跡を引き継ぐことになる後のフランシスコ教皇を描いた対話劇。監督は『シティ・オブ・ゴッド』や『ナイロビの蜂』などで貧困に喘ぐ第三世界の真実を見つめ続けるフェルナンド・メイレレス。実在した二人のローマ教皇を貫禄たっぷりに演じるのは名優、アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライス。正直、この二人の爺さんの宗教的な話し合いが延々と続くという、おおよそ面白くならなさそうな題材なのに、最後までちゃんと興味深く観られたのは、この二人の演技力による部分が大きい。健康に気を遣って万歩計を手放せなかったり、過去の確執から最初は一緒に食事をしなかったり、お互いの趣味を薦め合ったり、最後はピザ片手に一緒にサッカーを観て盛り上がる…。おおよそ宗教家らしくないそんな二人の人間的な部分に思わずほっこりしちゃいました。いくらローマ教皇でも、プライベートはそこらの定年退職した親父と大して変わらないんですね(笑)。二人揃ってアカデミー賞ノミネートも納得です。また、二人の対話劇の背景となる、バチカンの壮大な建物や美麗な装飾品の数々も歴史と伝統を感じさせて見ていて飽きさせません。そして後半、この枢機卿が過去に犯した過ち――軍部に目をつけられた信徒を救えなかったという事実に目を向ける視点はいかにもメイレレス監督らしい。歴史の巨大なうねりの陰には、常に名もなき人々の犠牲がある――。そんな普遍的な事実を改めて考えさせられる、ヒューマン・ドラマの秀作でありました。[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-27 18:36:37)

22.  フロントランナー 《ネタバレ》 民主党の次期大統領選の最有力候補(フロントランナー)と目されていたゲイリー・ハート上院議員。彼が突然持ち上がった自身の女性スキャンダルによってどんどんと自滅していくさまを実話を基にして描いた政治ドラマ。監督は丁寧な心理描写には定評のあるジェイソン・ライトマン。ちょっとした心の緩みによって瞬く間に落ちてゆく中堅政治家を演じるのは、まさに嵌まり役とも言うべきヒュー・ジャックマン。このゲイリー・ハートという一政治家に過度に肩入れするわけでもなく、かといって終始批判的な目線で描くわけでもない、あくまで客観的なこの作品のスタンスには好感が持てました。英雄色を好むと言われたのはもはや過去の話、小さな女性スキャンダルが政治家にとって命取りとなる今の時代を読み違えてしまったこの人の自業自得の自滅劇はなかなか面白かったです。彼の浮気相手とされた女性と長年連れ添った妻とのそれぞれのドラマも見応え充分。特に浮気相手のケア役として親身になって相談に乗っていたと思われていた女性選挙スタッフが役目を終えた途端、飢えたマスコミの群れへと彼女を放り出すシーンは見ていてとても切なかったですね。「今はまだ離婚しない。でも、いつかは…。それまで自分がしたことの重荷に苦しめばいい」と怒りを抑えながら静かに言い放つ奥さん、とっっっっっても怖かったです。うん、皆さんも下半身のことにはなるだけ気を付けましょう(笑)。[DVD(字幕)] 7点(2019-11-02 22:04:06)

23.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 宇宙より飛来した謎の鉱物の神秘的な力により高度に発達した文明を築き上げた小国ワカンダ。世界から孤絶し、秘密裡に独自の発達を遂げたそんな神秘の国の国王となった、通称ブラック・パンサーの大活躍を最新の映像技術で描いたアメコミ・アクション超大作。もはや素人には何が何だかよく分からなくなってしまった(笑)マーブル・アベンジャーズの一作でありながら、ほとんど黒人しか出てこない作風が昨今の保守化するアメリカ社会のアンチテーゼとして受け、本国で爆発的ヒットとなったのみならず今年度のアカデミー作品賞の候補にまでなった本作。なるほど、確かによく出来てますわ、これ。一級のエンタメ映画として誰もが楽しめる完成度を誇りながら、そこに昨今の人種問題をスパイスとして絡めたところなどいいセンスしてますね~。世の中には社会的弱者(黒人)が今も苦しんでいるのに平和主義を標榜して傍観を決め込む者と、時に武力行使も辞さない姿勢で積極的に介入しようとする者の思想的な対立構造などストーリーにもなかなか深みがあって大変グッド。アフリカ古来の文化と最新のテクノロジーが融合したワカンダの都市描写なども華やかでワクワクしますね。惜しいのはクライマックスのアクションが少々キレが悪くなってしまったところかな。もう少し短くても良かったような気がしなくもない。最後、主人公が国連で演説する際の「愚者は壁を築き、賢者は橋を架ける」という強烈な反トランプメッセージは、ディズニーとしてはかなり踏み込んだものだと思います。それほど昨今のアメリカ社会の対立構造は深刻なのでしょう。本作がこの先、アベンジャーズの一シリーズとして単なる軽いノリのエンタメ・アクションとなってしまうのは是非とも避けてほしいところですね。[DVD(字幕)] 7点(2019-01-29 00:38:20)

24.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 SF映画のカルト的名作の続編。監督は現在ハリウッドでノリにのっているドニ・ヴェルヌーヴ監督。いやー、なかなか重厚な世界観はこの監督ならでは。少々冗長な面もなきにしもあらずだけど、美麗な映像や哲学的なストーリーは存分に楽しめました。レプリカントたちの心の拠り所となっている記憶を作っているのが、実は…というオチにはしてやられましたわ。[DVD(字幕)] 7点(2018-12-27 23:46:59)

25.  フェンス 《ネタバレ》 1950年代、ゴミ収集の仕事をしながら家族を養うアフリカ系アメリカ人、トロイ。彼とその家族の一見平凡に見える生活を描きながら、この時代に生きる黒人たちの、貧困、差別、閉塞感等々、様々な目に見えない〝フェンス〟を炙りだす社会派ヒューマン・ドラマ。主な舞台は、この主人公家族が住む一軒家とその裏庭、そしてストーリーもずっとこの家族が交わす会話でのみ進行していくという内容に、「これはもしかして舞台劇を映画化した作品なのかな」と思って観ていたら、案の定、デンゼル・ワシントンが過去に主演した舞台を基にしたものだったのですね。今回、D・ワシントンが監督も務めたということで彼の並々ならぬ熱意が伝わってきます。そう、この作品はとにかくそんな実力派の役者陣が織りなす圧倒的な演技力を堪能するためのものだと言っても過言ではないでしょう。それくらい役者の演技は素晴らしいものがあります。特にアカデミー賞を受賞した、主人公の妻役のヴィオラ・デイビスには圧倒されました。この時代、黒人で女性で主婦というもっとも弱者の象徴である彼女。その姿を通して、社会の中で虐げられた人たちの抑圧され続けてきた魂の叫びが聞こえてくるようでした。確かに内容的には地味ではあるけれど、なかなかの良作と言っていいんじゃないでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2018-05-14 23:34:50)

26.  ブラック・スキャンダル 《ネタバレ》 1970年代から80年代にかけて、南ボストンを中心に、恐喝・麻薬密売・売春・殺人とありとあらゆる犯罪行為にかかわり、裏社会を牛耳ってきたマフィア、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー。犯罪組織のみならず政界やマスコミ、果てはFBIにまで幅広い人脈を有する彼は、その生まれついての無法者の血と類まれなカリスマ性でギャングたちを支配してきた。そんな彼の鉄の掟。それは、「密告者は誰であろうと絶対に許さない」――。警察にひとたび口を割った者には残さず血の制裁が待っているのだ。彼を擁護し助けてきたのは、いまや上院議員となった兄とFBI捜査官として働く幼馴染みのコノリー。だが、勢力が拡大するにつれ、鉄の結束を誇った彼らの絆も徐々に綻び始めて……。実話を元に、長年警察の手から逃げ延びてきた伝説の犯罪者の半生を重厚に描いたクライム・ドラマ。実在したカリスマ犯罪者役をジョニー・デップが好演しているということで今回鑑賞してみたのですが、いやはやこれがなかなか手堅く造り込まれていて僕はけっこう楽しめました。ジョニー・デップのハゲ頭もなかなか様になっており、普段の静かな態度から豹変し突然狂犬のように感情を暴発させる所なんてかなり怖い。コノリー家での夕食の席で披露される我が家の秘伝レシピの話やその後、コノリーの妻に対する不気味な言動など、なんとも真に迫っていて凄かった。これが、チョコレート工場で白塗りおかっぱ姿で踊っていた彼と同一人物だとはとても信じられないですね(笑)。ただ、とても手堅く創られている反面、実話を元にしたから仕方ないのかも知れませんが、新味が一切ないのが本作の弱点。マーティン・スコセッシが過去に何度も手がけてきた実話を元にした作品群と印象がとてもよく似ているのです。もう少し、この監督ならではといった独自の味が欲しかったですかね。とはいえ全編を覆う重厚な雰囲気は見応え充分。この手の作品が好きな人はもちろん、単にジョニー・デップが好きというだけの人も観て損はないでしょう。[DVD(字幕)] 7点(2016-10-20 21:17:19)

27.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 ノーマン、何処に居る?こっちへ来い。分かるか、こいつはさっき捕まえたドイツ兵だ。ドイツ野郎を殺せないような役立たずはいらない。こいつの背中に風穴を開けろ。間違っていようと関係ない。お前は何をしにここに来たんだ?俺たちの任務はナチスを殺すことだ!ノーマン、お前はこいつを殺すためにここにいる。そして、こいつはお前を殺すためにここに来た。こいつを殺すか、お前が死ぬかだ――。1945年、4月。連合軍に追い詰められ、降伏寸前のナチスドイツは、最後の総力戦を戦うために女子供を問わず戦場へと駆り立てていた。兵役についたばかりのノーマン二等兵は、そんなドイツ軍との熾烈な戦いの最前線へと送り込まれるのだった。それまで事務仕事ばかりで実戦経験のほとんどないノーマンだったが、歴戦のベテランであるドン・コリアー軍曹の愛機“フューリー号”の副操縦士として配属される。鋼鉄と油にまみれたそんな狭い戦車に揺られながら、ノーマンは戦場の汚い現実を目の当たりにしていく。自分が信じる神と良心に縋ることによって何とか理性を保とうとするノーマンに、そんなものなど当の昔に捨ててしまったドンは、ドイツ兵は誰であろうとたとえ女子供であろうと躊躇なく殺せるマシーンになれという教育を施していくのだった…。第2次大戦末期のドイツを舞台に、戦車部隊の工員として過酷な戦場を生きたそんな男たちのドラマを生々しく描き出す軍事アクション。とにかく、この徹底的にリアルさに拘った重厚な戦場描写は凄まじいものがあります。ナチスドイツの狂気性はもちろんのこと、歴史的には英雄として認識されることが多い連合軍にもきっと蔓延していたであろうモラリティの欠落も、ちゃんと目を逸らさず描き出した本作のこの冷徹な姿勢は賞賛に値すると思います。そんな汗と泥の臭いにまみれた男臭い物語なのですが、中盤に登場する一人の可憐な女性を巡るエピソードは強い印象を残してくれました。もし、自分の童貞を捧げた美しい女性が、その次の瞬間に死んでしまうなんて経験をしてしまったら、そりゃ人間性なんてどっかに吹っ飛んじゃいますって。今では粗野な振る舞いを繰り返す先輩たちも、きっと入隊したての頃は彼のような葛藤があっただろうにと思うと見ていて辛いものがあります。ただ…、終始そんな冷徹な視線でもって戦争のやり切れなさを見つめていた本作なのですが、後半における無謀なヒロイシズムへと安易に流れてしまった展開はやはり大きなマイナスポイントでしょう。「俺の最大の任務は、仲間を生きて帰らせることだ」と言っていたドン軍曹の信念がここで揺らいでしまったのが残念でした。とはいえ、最後までヒリつくような緊張感を途切れさずに見せきる戦争ドラマとしてなかなか良く出来ていたと思います。7点。[DVD(字幕)] 7点(2015-08-04 01:38:22)(良:1票)

28.  ブリングリング 《ネタバレ》 「ミーシャ・バートンが飲酒運転で捕まったって」「マジで?」「うん、それにパリス・ヒルトンは今夜、ベガスでパーティー」「ねえ、パリスの自宅って調べられる?」「ちょっと待って…。えーっと、ブライア・サミット・サークル2342番地…」「行こうよ!中に入れたりしたら最高に楽しそうじゃん!」――。おちこぼれて三流高への転校を余儀なくされた高校生、マーク。彼はそこで、自由奔放に生きる女の子レベッカを初めとする不良グループと出会うのだった。退屈な日常から少しでも逃れたい彼女たちは、常にネットでセレブたちの煌びやかな生活をチェックし、夜毎パーティーへと繰り出してはドラッグと酒に手を出す享楽的な日々を過ごしていた。ところがある日、手癖の悪いレベッカの思いつきによって、彼らはパリス・ヒルトンの自宅へと侵入することに成功する。そこで見た大量のブランド品やキュートな靴、眩いばかりの宝飾品の数々に彼女たちのテンションは最高潮に。無事にパリスのものを盗みだせた彼女たちは、「あたしもパリスみたいなセレブ生活を楽しみたい!!」と次第にその行動をエスカレートさせていくのだった…。ハリウッドのセレブたちを標的に数億円規模の金品を盗み出したティーンエイジャーたちによる窃盗事件を基に、ソフィア・コッポラ監督がスタイリッシュに描き出す青春クライム・ムービー。もういかにもソフィア・コッポラらしい、なかなかカッコいいガールズ映画でしたね、これ。彼女たちの行動に当然のように嫌悪感を抱くだろう、自称・良識派の人たちや年配の方には申し訳ないですが、若いってこういうことだと僕は思います。後先のことなんかこれっぽっちも考えず、「取り敢えず楽しそうだからやってみよう!!」という彼女たちの行動原理には、いたく共感出来ました。僕も若いころは酒飲んでいっぱい無茶やりましたもん。皆でゲームして一番負けたもんが女装してコンビニに行くとか、バイト先の倉庫に忍び込んで夜中中麻雀してみたりとか…(あん時、SNSがあれば僕なんか真っ先にお騒がせ画像を投稿しただろうなぁ、おーこわ笑)。そしてソフィア・コッポラの美点って、そんな無軌道な若者たちを描かせても、最後まで上品でお洒落な雰囲気を維持しちゃうその感性にあると思います。もう全編を彩るその映像や音楽の品の良さといったら…。ただ、良くも悪くも薄味なんですよね~。その薄っぺらさが現代社会を象徴していると言えば聞こえはいいのだけど、ちょっぴり物足りなさを感じたのも事実。彼女のセンスとは僕は昔から相性がいいんで本作も普通に楽しめましたけど、そろそろコッポラ監督の新境地みたいなものも観てみたい気もします。とはいえ、若い女性を可愛く撮らせたらやっぱり彼女の右に出る者は居ないですね。出てくる女の子、全員めっちゃキュートで可愛くてえがったっす!あ、あとパリス・ヒルトン、普通にアホ過ぎやろ(笑)。[DVD(字幕)] 7点(2015-05-07 22:48:46)(良:2票)

29.  ブラック・スネーク・モーン 《ネタバレ》 うだるような熱気が立ち込める、アメリカ南部のとある田舎町。実の弟に妻を寝取られ、以来独りぼっちの寂しい生活を余儀なくされた中年男性ラズ。ある日の朝、彼は顔をボコボコに殴られ道端に捨てられた半裸の若い女性レイを発見するのだった。面倒事を恐れたラズは、思わず彼女を自宅へと連れ帰ってしまう。だが、ラズはこの時知らなかった。彼女は町の男どもに「あいつは近くにあれば木とでもヤってるよ」と噂されるほどのセックス依存症のビッチだったのだ――。「人間は皆、神が世に送り出した宝物」という価値観を信条とする堅物のラズは、そんな彼女を立ち直らせたいと思うあまり、とある計画を思いつく。それは彼女を鋼鉄の鎖へと繋ぎ自宅のリビングへと監禁すると自分の理想とする貞淑な女性へと調教させようというもはや犯罪と言ってもいいものだった。やがて目を覚ましたレイは、自分の置かれたあり得ない状況に愕然とする……。男と見れば誰にでも股を開くようなビッチという汚れ役に体当たりで挑んだクリスティーナ・リッチと、ちょっぴり(いや、かなり?笑)イカれた保守的キリスト教徒を怪演してみせたサミュエル・L・ジャクソン。2人が初競演を果たしたという本作は、鋼鉄の鎖に繋がれ監禁された若い女性と彼女を調教しようという中年男性の緊迫の密室劇というかなりぶっ飛んだ設定のエロティック・バイオレンス・人間ドラマでした。いやー、今まで見過ごしていたことを後悔しちゃうくらい、普通に面白かったですね、これ。冒頭からタランティーノやロドリゲスの影響を色濃く受けたであろう、乾いた映像と格好良い音楽とアクの強いキャラクターたちとわけ分からんヘンテコなストーリー展開にめっちゃ惹き込まれました。てか、サミュエル・L・ジャクソン、あんた、自分では正義感からしてることなのかも知れないけど、これってれっきとした犯罪ですからー!近くに住んでたら一度はお相手してもらいたいロリビッチなクリスティーナ・リッチちゃんも、そんな変態オヤジに調教されてくうちに次第に心を開きそれまでの自分の人生を悔い改めていくっておいおい(笑)。そんな2人の倫理観のぶっ飛び具合がサイコーに楽しかったです。ただ…、レイが鎖から解き放たれる中盤からが失速して、後半はなんだか普通のヒューマンドラマとなってしまったところがちょっぴり残念ではありましたけれども。とはいえこの全編を覆うアクの強~い濃ゆ~い汗臭~い我が道を行く唯一無二の世界観は充分堪能出来ました。うん、面白かった!7点![DVD(字幕)] 7点(2014-11-20 00:51:17)

30.  フッテージ 《ネタバレ》 デビュー作がベストセラーとなったものの、その後はスランプへと陥り、長い低迷期を迎えているノンフィクション作家、オズワルド。起死回生を図るため、未だ未解決となっている一家首吊り事件が起きた家を安く借り受け、取材も兼ねて家族とともにそこへ引っ越してくるのだった。しかし、屋根裏で謎の8mmフィルムを見つけたオズワルドは、そこに収められていた驚愕の映像に慄然とする。木の枝へと吊るされ無慈悲に動かなくなってゆく家族たち、さらにはぐるぐる巻きにされてプールへと沈められる家族や、車に閉じ込められ生きたまま燃やされる悲惨な家族たち…。すぐに警察へと通報しようとするオズワルドだったが、再びベストセラー作家となりたいという欲求に抗うことは出来なかった。どんどんとその凄惨な狂気の映像へとのめり込んでいくオズワルド、次第に彼の正気と現実が大きく揺らぎ始めてゆく。どこか「セブン」を髣髴とさせる不気味な8mm映像を中心に、リアルなスリラーとスーパーナチュラルなホラーとの狭間を絶妙のバランス感覚で描くこのセンスには、完全にやられちゃいました。いやー、怖かったっすね、これ。「も、もうやめて~」と何度も部屋の電気を点けそうになったし(それでも暗い部屋の中で最後まで観たのは、映画マニアとしての意地ですね笑)。じわじわと追い詰められていくイーサン・ホークの迫真の演技も良かったっす!最後、全てを操る存在がもろに姿を見せちゃうところはかなり蛇足感ありだけど、久し振りにこんな怖い映画と出会ってしまいました。これから観る人は、家族が寝静まったあとに、夜中に部屋を暗くして最後まで独りで観ることをお勧めします(笑)。 ほら、ぐっすり寝ているはずの家族の誰かが、暗闇であなたのことをじっと覗き込んでいるよ…。[DVD(字幕)] 7点(2014-03-23 00:38:09)

31.  プレミアム・ラッシュ 《ネタバレ》 ブレーキのない自転車、それがおれの人生――。時代の先端をゆく、毎日たくさんの人々と車が忙しなく行き交うマンハッタンの喧騒の中を、信号無視や速度超過なんて当たり前、ひたすらカスタマイズされた競技用の自転車を乗りこなしメッセンジャーとして疾走してゆく通称コヨーテことワイリー。ある日、恋人の同居人から依頼された封筒を届けようといつものように交通警察官に追いかけられながら街を突っ走っていたら、突然現れたギャンブル狂いの悪徳刑事に容赦なく付き纏われる羽目に。いったいこの封筒はなんなのか、そしてワイリーは無事に荷物を送り届けることが出来るのか?こういう登場人物誰もがみんな体力勝負でひたすら走っているだけのワンアイデアの映画って、最後まで圧倒的なスピードで観客をぐいぐい引っ張る疾走感を途切れさせないことが胆となるものだけど、今作は時間軸を行ったり来たりするストーリー展開とGPS画像や主人公の軌跡を追う矢印などを随所に差し挟むというセンス溢れる映像、そしてノリの良い軽快な音楽とで見事にそんな疾走感を演出させてましたね~。なかなか気分爽快な映画でございました。後半、ワイリーがタクシーに激突し路上へと放り出されるという冒頭部分へとループしたトコあたりから、ちょっぴり減速しちゃった感がなきにしもあらずだけど、普通に面白かったっす。ただ、普段から自転車通勤している僕としては明日からの自分の運転に悪影響があるんじゃないかとちょっぴり心配!ママチャリですけど(笑)。[DVD(字幕)] 7点(2014-02-05 08:20:54)

32.  フランケンウィニー(2012) 《ネタバレ》 「フランケン・ウィニー」この同じ名前を冠した映画を、20年以上の月日を隔てて再び鑑賞出来たことに思わず感傷的になってしまった。まだ無名だったころのティム・バートンが撮った、白黒実写映画である前作を知ったのは、映画館での「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」鑑賞時に同時上映されていたのをなんとなく観たから。その、社会の多数派と上手く馴染むことが出来ないマイノリティの視点から描かれる、暗くグロテスクでありながらどこかにピュアな切なさを感じさせる独特の世界観は、まだ十代だったころの僕の感性を見事に揺さぶってくれました(僕も社会と上手く馴染めず登校拒否児だったもので)。そして、今ではすっかりメジャーになった彼が、最大限の愛着を持ってクレイアニメとして自らリメイクした今作もやっぱり楽しい。普段は猫派な僕でも、スパーキーの可愛さにはキュンときました。でも、期待が高かったせいか、ほんのちょっと不満もあります。それは、スパーキーがいまいち活躍してなかったこと。もっとあの亀のモンスターとかシーモンキーとかを、コミカルに颯爽と倒していくスパーキーの雄姿を見たかったなー。それでも、相変わらずの唯一無比のグロメルヘンな世界観は充分楽しめました。スパーキー、ほんと可愛かったしね。それに、部屋に引きこもって独りぼっちで映画ばかり観ていたあのころの自分のことを思い出して、ちょっぴり泣きそうになっちゃいました。久し振りに、オリジナルの実写版のほうも観てみようかなー。[DVD(字幕)] 7点(2013-09-21 23:24:54)

33.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 事故で昏睡状態となった妻が余命幾ばくもないと知った夫に、さらに追い討ちをかけるような事実が知らされる。妻が浮気をしていて自分と別れてその男と結婚するつもりでいたらしい。夫は、娘たちを連れてその浮気相手に会いに、死にかけで昏睡状態の妻をほっぽり出してハワイ島を奔走する…。という「おいおい」って設定の映画なのだけど、ハワイの美しい情景と夫役のジョージ・クルーニーのダンディで大人な演技のおかげで、不思議と最後までほのぼの観れるロード・ムービーの佳品に仕上がっておりました。この「トホホ」な家族の雰囲気、僕は結構嫌いじゃないです。でも、これを大阪の岸和田あたりを舞台に岸部シロー主演とかでリメイクしたらとんでもなく鬱な映画になるんだろうな(笑)。[DVD(字幕)] 7点(2013-05-30 14:58:12)

34.  プレシャス 《ネタバレ》 貧困と暴力とセックスによりこれ以上ないくらい崩壊してしまった家族のなかで生きる、太った黒人の女の子・プレシャス。夢も希望もないような境遇のなか、それでも自分がテレビのなかの華やかな世界に生きるという、とっても〝本当にとてもささやかな〟妄想だけを糧にして生き抜こうとする彼女の姿が哀れで思わず涙ぐまずにはいられない。重たい作品だけど、多くの女性に観てもらいたいと思った。この世の中でもっとも醜いものはやはり弱いものに向けられた大人たちの暴力です。[DVD(字幕)] 7点(2013-05-04 20:24:02)

35.  フィクサー(2007) 《ネタバレ》 アメリカ大企業の暗部をテーマにした社会派サスペンス。無論、派手なアクションとかもなく淡々とストーリーは進んでいくのだけど、それでも練られた脚本のおかげで最後まで飽きさせずに観ることが出来た。そして、最後、家族の幸せをとるか、それとも正義をとるか、主人公は重たい選択を迫られる。そして、恐らく、極限まで思い悩んだだろうジョージ・クルーニー扮する主人公が、それでも自分の下した結論にむしろ満足気な晴々とした表情を見せるラストはとても感動的だった。[DVD(字幕)] 7点(2013-04-24 19:01:54)

36.  フィッシャー・キング 《ネタバレ》 鬼才テリー・ギリアム監督が撮ったまさかの普通の映画。おかげで初めて万人受けするような作品に仕上がってしまいました。それでも随所にギリアムらしいシュール世界が散見されるのだけど(狂気に取り憑かれたロビン・ウィリアムスの妄想世界とかね)、最後は意外にもほのぼのさせてくれる。こんな映画も撮れるのだとギリアムの多才さに改めて感心させられた作品。[DVD(字幕)] 7点(2013-04-21 19:45:34)(良:1票)

37.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 あんまり相性のよくないデビット・フィンチャー監督だけど、この映画はけっこう好き。確かにストーリーは陳腐と言ってしまえばそうだけど、やっぱりブラット・ピットとエドワード・ノートンという二人の華があって実力もある俳優の、鍛えられた肉体同士がぶつかり合う姿は見ていて爽快!特に、エドワード・ノートンて狂気に取り憑かれた男を演じさせたら右にでる者は居ないですね。[DVD(字幕)] 7点(2013-04-21 17:51:25)

38.  フェイス/オフ 《ネタバレ》 いかにもジョン・ウーらしい、どうしようもなく馬鹿馬鹿しい映画なんだけど、ちょっとこの作品だけは奇跡が起こったのか、むちゃくちゃ面白い。ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタという2大癖のある顔を持つ濃ゆい俳優がぶつかり合って発する熱気のようなものに痺れてしまった。特に、冒頭のグラサン姿のニコラスがマント翻しながら空港に現れるところは、笑っちゃうくらいにカッコいい!!思えば、このころのニコラスが一番輝いていたかなー。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-30 10:45:22)

39.  フラットライナーズ(1990) 《ネタバレ》 この後、山のように作られる青春ホラー映画の走りのような作品。でもこの映画はその後の凡百の似たような映画とは一線を画する作品でありました。まず、何よりも目の付け所がいい。臨死体験を通して死後の世界に触れてしまい、それに病み付きになってしまう若い男女たち……。この先、どうなってしまうのだろうってワクワクしながら観ていたら、途中からちょっぴり深いテーマを帯びてきて、それでも鑑賞後はすっきり。シューマカー監督初期の佳品。ケビン・ベーコンはこのころから癖のある俳優さんだったんですね。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-29 14:09:55)

40.  フォーン・ブース 《ネタバレ》 ワン・アイデアで撮られた小気味の良いサスペンス・アクション。この監督の持ち味が意外にこのコンパクトな映画に見事に発揮されていて、キレのあるエンタメ映画の佳品に仕上がっていて、単純に面白い。コリン・ファレルも肩肘張らず自然体で演技していたのだろうけど、後半の懺悔シーンで思いのほか印象的な姿を見せた。この携帯電話が全盛の世の中で敢えて電話ボックスに目を付けた製作者のセンスに拍手。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-29 13:31:40)

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