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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. フィッシャー・キング 《ネタバレ》 失ってはいけないものを失ってしまい、立ち往生してしまう。先に進むためには、失ったものを取り戻すか、代わりのものを見つけるしかありません。いずれにしろ、時間は容赦なく過ぎてゆきます。本作の主人公である2人の中年男性は、失意から立ち直るきっかけを欲しがっています。本作は、彼らがそれを手に入れるまでの過程を、苦悶ではなく、慈悲の目で見ています。監督は、テリー・ギリアム。本作の6年前に製作した「未来世紀ブラジル」のテイストを残し、大人の寓話を描いています。傑作です。8点(2004-06-24 14:22:32) 2. ブルース・ブラザース2000 本作は、ベルーシーのいた頃のエイクロイド自身、ブルースとR&Bに生きる人々への愛情に満ちあふれています。本作の映画としての計算は、言い訳程度。制作は、かつての仲間たちを再度集めるための理由に過ぎなかったのかもしれません。エンドロールの長さが、微笑ましく感じました。7点(2004-06-05 11:43:02)(良:1票) 3. フェイス/オフ ジョン・ウー作品は、観客を選ぶのだろうと思います。で、私は選ばれませんでした。劇画タッチの強引なプロット、大味なアクション、しつこい演出、どれもこれも、私にはあいません。ジョン・トラボルタの一本調子な芝居も、とても目障りでした(彼は不器用なんですが、うまく使えばとても華のある役者です)。しかし、「駄作」だと言うつもりはありません。これはもう、私の惨敗です。4点(2004-06-29 19:17:28) 4. プレデター 《ネタバレ》 シュワルツェネッガーが出演していなければ、タダのB級映画、で、片付けられていた作品ーーだと思っていました・・・意外と人気が高いので、驚いています。前半は、コマンド部隊の任務が描かれています、が、これがかなり退屈。ベトコン映画の寄せ集め(舞台は中南米のジャングルですが)のような脚本。ようやく宇宙人が登場したかと思えば、宇宙船、数々の未来兵器、高い知性がありながら、なぜか人を殺しまくるーーーこの設定が、私には納得できませんでした。隔離された場所で、戦うのはコマンド部隊のみ。結局、シュワルツェネッガーにやられてしまう・・・強いのか、弱いのか、利口なのか、馬鹿なのか、正体のつかめぬまま映画が終了。小難しいことを考えず、ただひたすらシュワルツェネッガーのアクションを楽しむことができれば、それなりの映画なのかもしれません。ただ、残念ながら、私には無理でした・・・3点(2004-06-09 09:10:20) 5. BROTHER 米国人たちに日本のヤクザの強さを紹介しようとして、失敗してしまった本作。ストーリーラインは、「スカーフェイス」を日本人に置き換えただけのもの。脚本、コンテを完璧に仕上げ、スケジュール通りに撮影するハリウッド流が、北野にあうはずもない。脚本、コンテは北野の最大の弱点なのだから。Hana-bi以降の北野は、玄人の映画監督として確立しようと、限られた時間と努力の中で、あがきはじめているのだろうと思える。本作は、「その男、凶暴につき」を下回るレベルの脚本、北野の年代特有の海外コンプレックス、人間関係だけで採用されてしまったスタッフの自分本位の仕事ばかりが目立つ作品となってしまった。今後の北野作品に、大きな不安を抱いている。2点(2004-06-19 03:56:02)
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