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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  プロミスト・ランド(2012) 《ネタバレ》 パッケージ裏に書いてある解説から想像したものとはなんか違うなーと感じた作品でした。環境保護派の感じ良さそうな兄ちゃんとの展開はすごく面白かったです! そこだけは10点満点‼︎ ここがすご過ぎて、後の展開は弱いです。 「農業を教えてるの?」「家庭菜園を教えてるの?」からくるくだりは、あとで再度出てくる言葉になるのが見えてしまって、大事なシーンで感動できず「やっぱり」としか感じられませんでした。 自分があの街にいたら、どうなんだろうなぁ〜? 僕はわりと金になびくかも。汚染や環境破壊の側面が描かれてはいたけれども、イマイチ悪事であるとか人を不幸にすることであるとかが、ピンときてないのかなー、自分…。酷い部分をクローズアップしすぎると主人公に気持ちが入らなくなるから、裏側の描きは弱めになってるのかな? この映画で描かれた企業のやり口にはビックリでしたが、これきっと政治でも同じカラクリあるんでしょうねぇ! 争わせたり、嫌わせたり、そういうので人は熱くなっちゃうということなんでしょう。 騙されないようにしなきゃとは思うけど、もう何を信じていいか… そういうことを考えられたという点では満点ですが、映画としてはしりすぼみでしたのでこの点です。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-11 18:15:20)《改行有》

2.  フォックスキャッチャー 《ネタバレ》 スティーブ・カレルだとは気づかないまま見終わった。ビックリ! 彼の化けっぷりに加点したい気もしましたが、どうしても作品が嫌なので、この点です。まぁ、カレルが演技で醸し出している雰囲気が上手だということなのでしょうが、それがあまりにも気味悪いのです。 人間が抱え込んだ負のオーラがこの映画には充満してる感じです。それがウソっぽく劇的な表現ではなく、極めてリアルに平凡な日常を静かに包み込んでいるかのような表現で「おい、ちょっと空気読んどかないとヤバイ気がするんだけど…」という、ギリギリセーフ的な、鈍感で気づかないフリしたい人には「気にすんな」レベルで展開されます。それが気味悪いと同時に、この映画が一体どこへ向かっているのか分からない、かったるい展開でもあります。観ている人の運まで吸い取ってしまうかのようなマイナスオーラをビンビン感じて、とても嫌でした。 デュポンの母親が元凶で、ジョン・デュポンは悲しい被害者なんでしょうが、同情できはするものの、助けたり寄り添ったりしたくならない気味悪さが、とにかく強い。チャニング・テイタムがダメになっていく姿も静かに陰鬱。 銃を片手にぶら下げて練習場へやってきて天井撃ち抜くシーン、「もしかしてデュポンの男娼に?」と思ってしまうテラスのバリカンとマリファナのシーン、兄がカメラの前でデュポンへの敬意の言葉を強要されるシーン、去ったマークとデュポンが抱き合うカットで終わる売名ビデオ…じんわりと、でも暴力的に嫌な気分でした。心が弱る映画は好きになれないです。[DVD(字幕)] 3点(2015-12-24 23:14:11)《改行有》

3.  不意打ち 《ネタバレ》 子供の頃TVで放送されていたのをほんの少し観て、ずっと気になっていた作品でした。その時テスト勉強で観ることができず、映画のタイトルもわからないまま何十年も経ちました。去年「エレベーター」「閉じこめられる」をはじめいくつかのキーワードで調べて『不意打ち』というタイトルなのを知り、そのDVDが最近発売されたことも知りました。残念ながらその時点でレンタルの情報はなかったのですが、ようやくTSUTAYAの発掘良品のコーナーに並んでいるのを発見して喜んでレンタル。まず冒頭のタイトルクレジットがカッコいいなと思いました。パソコンで手軽に試行錯誤できるわけではない時代の手作りの質感が貴重に思えました。子供の頃に観た時に強烈なインパクトだった毛むくじゃらの男は駆け出しのジェームズ・カーンだったことは下調べの時点で分かったことでしたが『ミザリー』で閉じ込められた作家役のことを思うと、この映画で観る彼の演技に言葉にならない感慨深さを感じました。若い頃のマーロン・ブランドみたいに見えたかと思うと、ときどき山本太郎に見えたり、そういう見え方想像もできなかったので面白かったです。日本とアメリカじゃ家や庭の大きさも物価も「普通」の基準が違うので、はたしてこの物語の舞台となったこの時代のこのお家の裕福度はどの程度なのかがとっても気になりました。あの頃家にエアコンやエレベーターがあるって、どの程度のお金持ちだったのでしょう? 「たんまりお金持ってて何でもやりたい放題なんでしょ」というような前提を持って見るのか、そうでないのか、その辺で物語の見え方のインパクトも違ってきそうな気がしました。目が見えず狼狽えながら仲間にヒステリックに協力を懇願する男の姿と、「私こそモンスターだわ」というオバさんをダブらせるシーンが印象的でした。オバさんはそれほどモンスターなのでしょうか? 息子も「解放されたい。財産分けて。くれなきゃ死んじゃう」って何それでした。この親にしてこの子ってこと? 6人もキャラが交差するわりには(冒頭のみの息子や質屋などなど入れればもっと多数なのに)あまり展開に変化や緩急が乏しく感じました。カーンのタイヤ下敷きはけっこうスゴイ。[DVD(字幕)] 6点(2015-09-30 14:25:10)

4.  プリズナーズ 《ネタバレ》 ギレンホール、『遠い空の向こうに』の好演以外はどちらかというと苦手だったんですが『ゾディアック』で硬派な渋みを見せたり、『プリンス・オブ・ペルシャ』で鍛えた肉体を披露しアクション・ヒーローを演じたり、幅広く頑張っているのを感じまして、今回の作品でのヒュー・ジャックマンとの共演に興味が向いた次第です。物語はもっとハードボイルドタッチでアクション寄りかと思っていたのですが、意外にも宗教と道徳を軸にしたストーリーで、中盤で神父さんの秘密が暴かれてから面白みが加速して行きました。正義に対する挑戦的なストーリー運びは『セブン』を思い出させるものがありました。「僕は本当はアレックスじゃない」「彼は来なかったんだ」という展開と、迷路描きの男と、アレックスの母とを結ぶ線がよくわからなかったのが残念。アレックスが乗ったRV車が木に激突するのは、事故というかおそらくは自らの意思でと思うし、犯人をかばっていた感じがする。「僕がいる時は怖がらなかった」って、あれも多分、彼としては優しさのつもりだったかも。「誰も悪者にしない」「他人の秘密をバラさない」という、一見良い行いに思えることが、誰かをひどく苦しめているし、悪を維持することに加担している場合があることを、上手く描いていると思いました。神父さんのやったこと、拷問をする主人公、正しいことをしようと頑張っているのに真相にたどり着けず役に立たない刑事、これらが話に深みを持たせていて、見応えありました。[DVD(字幕)] 8点(2015-03-08 01:15:36)

5.  フォレスト・ガンプ/一期一会 《ネタバレ》 作り話なんて、作り手の思い次第で如何様にでもできるもんなんですから。過去の現実の映像と合成してそれらしく見せたり、ピンポン球の恐ろしい動き、計算されて作られた羽根の動き、どれもが「これは作られた嘘です」としか主張してない。作者は登場人物のチョコの箱に何だって詰められますよ。こんな何でもありに、どう感動しろというのか…?[映画館(字幕)] 1点(2014-08-08 02:41:25)

6.  フェイズIV/戦慄!昆虫パニック 《ネタバレ》 「カルト」なんて言葉に軽く流されないようにしなきゃ、と思いました。ものすごく退屈でした。製作されたのは『エクソシスト』と近い頃のようですが、そう考えるとあまりにも表現力がチープすぎる気がします。ミラーでキラキラとか食われネズミの早回しとか。ミラー攻撃は表面に何の素材張り込んだか分かるようなカットが欲しかったです。博士の右手は意味なしに終わるし。[DVD(字幕)] 2点(2014-07-12 21:08:22)

7.  ファンタジア 《ネタバレ》 むかしハイクラウンチョコレートって商品にフラワーフェアリーカードってのが入ってて、その絵のタッチが結構好きでした。それを思い出すような花と妖精のアニメーションが好きになりましたが、そのうちだんだん飽きがきて、カバのバレリーナたちが踊り出す頃は「早く終わって」と思いはじめていました。そこに禿山の一夜のアニメで「まぁ我慢した甲斐があったかな」という気分に。アベマリアへの展開と締めくくり、ちょっと肩すかしでイマイチでした。制作年を思うと凄いんでしょうが、そうした歴史資料的価値を無視したら、個人的には退屈さが勝る作品でした。[DVD(字幕)] 4点(2014-07-12 19:54:52)

8.  ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版> 《ネタバレ》 エレベーターの扉が閉まって、パッとエンドタイトルに切り替わるのは渋くてカッコいいなと思いました。余計な注釈つけないのはエンディングに関しては「これもアリだな」と思えました。【2013/7/31書き換え】時間潰しに劇場版と見比べてみましたが、デッカードが人間なのかレプリなのか怪しいのは、撮影当初から監督の中に設定としてあったんでしょうね。劇場版見てもデッカードの様子はなにか変で、レプリが思い出にこだわることについて反芻する描写は戸惑いのようなものをうっすらと感じさせます。レイチェルが「例のテスト、あなたは受けたことある?」と尋ねるとデッカードは眠っちゃってるという場面は今の自分なら充分「?!」となるところですが、あのゆるーいテンポのなかでボケーと観てるとなかなか難しい気もする。適度に『ツッコミ精神』持ってるタイプじゃないと、映画の流れにただ素直にのっかてると「主人公はレプリ退治の人間でしょ」と当然のように思い込むだけ…と、僕は思っています。で、「もっと気づいてよ」ということでユニコーンの夢シーンが投入されたようですが、なんでレイチェルの質問をはぐらかして眠ったとこではなく、一人でピアノの鍵盤押してる時なのだろう? レプリの記憶について思いを巡らすシーンだからなんでしょうが、夢とは認識しづらいし、「俺の場合はこんな記憶…」という表現ではユニコーン現実じゃないから成立しない。そもそもユニコーンの夢を見ることがレプリ疑惑になるという理屈がよくわからないし、「デッカードはどうなのさ?」に思い及ばない人がユニコーンの夢シーンで気づくのだろうか? 僕は監督の冒頭解説があったから知っただけで、それなしなら意味不明でいたと思います。ただ、思ったことを口にしないで折り紙を折る男が最後に残したメッセージとかぶるから、チキンに意味があるようにユニコーンにどんな意味があるのか気にはなってきます。ユニコーンて人の力で殺すことはできても生け捕りにはできず、たとえ生きたまま捕えても激しい怒りで自殺するんだとか。ユニコーンを捕らえる方法として処女の娘で誘き寄せるというのがあるそうで、処女の懐に抱かれるとおとなしくなるんだそうな。にゃるほど! あのワイルドにレイチェルに迫るシーンもラストも、そういうわけだったのか~! レプリ退治用の獰猛なユニコーンを放ち、処女で誘き寄せておとなしくさせるタイレルの作戦だったわけだ。[DVD(字幕)] 6点(2013-07-31 11:53:34)

9.  ファミリービジネス 《ネタバレ》 ショーン・コネリーには魅力がありますが、話はイマイチでした。ホフマンとブロデリックが屋上で和解するのはストーリーの締め方として真っ当なんでしょうが、そこに至るお互いの心情はイマイチ僕にはつかめなかったし、親子の確執があまり心に響いてきませんでした。[DVD(字幕)] 5点(2013-07-29 21:12:10)

10.  フォーリング・ダウン 《ネタバレ》 我慢に我慢を重ねて、見ているこっちも鬱積して…そういう段取りができてる場合、主人公の感情が爆発すると「よっしゃぁ! それでいい‼︎」と思えて快感もありますが、そういうものは感じられませんでした。映画でこういうテーマをやるってのは、日頃自制して過ごしている市民の代わりに劇場の2時間だけ現実にできない鬱憤処理を疑似体験してもらおうって企画になると思うんですが、ブチ切れるってことそのものを2時間も描こうとしたってついていけないし疲れる。見境なくブチ切れる行為は大人気なく反社会的だから、主人公をヒーローにすることはできないだろうが、なにもあんな破滅的な終わり方させなくても…。ああいう締め方しか用意できない時点で、この映画の企画は失敗で存在価値が低いと思います。まさかこんな内容薄な映画でまともに銃社会の警鐘を鳴らす志なんて感じられませんし。反社会行動なのにちょっと共感しちゃう自分もあり 、だけど最後は冷静に目が覚める映画だと僕は『狼たちの午後』を思い出す。[ビデオ(字幕)] 3点(2013-07-18 03:56:14)

11.  50/50 フィフティ・フィフティ(2011) 《ネタバレ》 自分自身の話、腫瘍が見つかり、あと一週間程度で自分が癌か否か判定を受ける。「かもしれない」の状況ではかなり平常。「癌です」と言われたら、どう変わるんだろう? 全く想像できない…というか、平常のままな気がして、そういう心理状態に意外感。そこが映画で説明されて、ナルホド納得。そこからだんだん壊れて行く主人公の感情の在り方を、これからそうなるかもしれない自分のこととして冷静に眺めた。主人公が「セラピーなんて時間の無駄」と途中退席しちゃったシーンは二人ともの気持ちがやりきれなくて泣けた。家族に見せたくない不安定はどうしたらいいんだろうね? という疑問も芽生えたが、一番気になったのは「自分だったら癌の友人の彼女が浮気してるのを、友人に教えられるか?」だった。多分、僕はできないな。「愛してるよ」を言われた痴呆パパの表情が良かった。アンジェリカが普通一般のお母さんを演じているのを初めて観て、それが印象的でした。[DVD(吹替)] 7点(2013-07-13 15:22:24)(良:1票)

12.  ブラッド・イン ブラッド・アウト 《ネタバレ》 ひとつの絵をこれだけ印象的に感動的に見せた映画はこれしか知りません。[レーザーディスク(字幕)] 8点(2013-06-15 19:15:55)

13.  プロメテウス 《ネタバレ》 ここで散々なレビューを読んでいたので、期待なく観たことが良かったのか、結構楽しめました。ウェイランド(ガイ・ピアースだとかまるで気づけません)がホログラムで登場する時『エイリアン』のテーマが流れます。予備知識なしで見ても、エイリアンのファンだったらこれがエイリアンと絡む作品だと早いうちに気づく仕掛け。「作っておいてなぜ破壊するのか?」という問いは、いろいろなことに思いが及んで考えると楽しいです。「みんな結局死ぬのに何のために生まれるの?」とか、子殺しに対して「産んでおいて何で殺すの?」とか、「人間は神という存在を考え出し信じたのに、科学が進歩したら何で信じなくなって冒涜するの?」とか、逆に「神が人を創造したというけど、じゃ何で殺し滅ぼそうとしたりもするの?」とか、映画でも触れられるように「ロボットとか作る人間は? 作られるロボットは?」とか… 芸術家が何か作品を作って、納得できずに全て壊して一から作り直す場面を想像してみたり…。地球の人間が彼らによって作られたのだとしたら、人間は完璧な創造物でないから、納得できずに潰して一から作り直したかったのでしょうかね。そういえば『エイリアン』ではアンドロイドがエイリアンのことを「完璧な生命体だ」とか賞賛してた気がします。スペースジョッキの宇宙人がホログラムで走るシーンは嬉しかったです。冒頭シーンで自らの身体をバラしちゃうところ見ると、彼らも主ではなく「道具」なのでは? ところで、監督としては「せっかく名作『エイリアン』作ったのに、なんで駄作シリーズ化してぶち壊すの?」って気持ちもあったかもですよね。で、創造主が一旦駄作シリーズをぶち壊して再生を図ったという感じでしょうか。映像がいいです。開腹シーンも印象的でした。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-04-05 01:40:56)(良:1票)

14.  フライト 《ネタバレ》 ゼメキスの作品は好きなものが多く、期待しすぎていたのか、わりとガッカリでした。「あなたの意見は?」と求められて「ん~、わかんない!」と答えるのは誉められないお国だからなのか、「I don't know」と答える選択肢が頭の中に微塵もないかのようなクライマックスの狼狽ぶりに、僕の頭の中は「?」で一杯になりました。酒飲みまくって充分眠らず目覚ましにドラッグという主人公が悔い改め、そういう態度で人命預かる仕事に臨んだことについて罰せられてもいいですが、事故の責任の所在は別なんじゃないかという思いで、観た感想は釈然としません。「それはそれ、これはこれ」って考えはないのですかね? 尾翼の交換を怠った問題は触れられたけれど、「誰のせいで事故が起きた?」という点において明確なオチに至らず、主人公が責任のなすり合い合戦の犠牲になったようにしか感じられませんでした。ラストも、息子の態度の変わり様のわけが分からず、とって付けたハッピーエンドにしか見えなくて、ちょっとシラけてしまいました。結局、お酒とかドラッグに対する依存の話しで、軸がブレまくり。脚本に説得力がないと思います。ジョン・グッドマンが良かったです。[映画館(字幕)] 5点(2013-03-08 19:54:44)(良:1票)

15.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 作られた感動をグイと持ってくることはなく「♪ なんでもないよ~なことが~ 幸せだったと思う~」的なオチをじっくり見せるラストシーンは印象には残りました。特別に気を張らずに、ただ同じ時と空間で過ごすだけでも、深刻な家庭崩壊は避けられるかもしれませんね。けれど、やっぱり全体的にインパクト弱かったかなと思います。妻の浮気相手と対面したのがピークでゆっくり着地していった感じです。『バックマン家の人々』でキアヌが演じた役どころのような、長女のボーイフレンドが「なんか、いい奴じゃん」みたいな印象を残しました。ハワイなんだけど、全体的に薄曇りふうに抑えられた色調や天候はどういう意図を狙ったんでしょう。奥さん役って、冒頭のボートシーンの一瞬以外、健康時の回想シーンも一切なく、徹底して植物状態の演技だけでしたね。彼女の人となりを全く本人の姿で描かない意図はどういう狙いなんでしょう。見終わったあと、そういうことが引っかかってしまう出来でした。[DVD(吹替)] 6点(2013-02-05 23:14:36)

16.  ふたりにクギづけ 《ネタバレ》 結合双生児の人生について深く考えたことがなかったのですが、コメディながら「そうか!」と気づかされることが多々ありました。けっこう微笑ましいシーンや笑えるシーンがあって良かったです。メリルのシーンは意外と少なく、ラストも唐突に再登場ですが、シェールのやな女ぶりの演技がいっぱい見れます。物語のオチとして特別な感じはないですが、結合双生児の生き方というものについて初めて考えるきっかけを与えられた点でとても貴重に感じました。エンドロールが始まっても鑑賞をストップしないで見てもらいたいです。僕はエンドロールに一番感動しました。[DVD(吹替)] 6点(2012-12-20 03:50:18)

17.  ブレーキ(2012) 《ネタバレ》 「リミット」にすごく似た作品。「リミット」の観終わったあとの気分悪さに比べたら、この作品はそういう気分にさせられずにすみました。ただ、それが映画の質として良いことかといえば、この映画がラストに意図したことを思えば成功しなかったということだと思います。完全にネタバレになりますが、あまりに壮大なドッキリ。「ゲーム」に比べたら、よっぽど納得できるドッキリですけどね。そこに説得力が出るのは犬と飼い主が生きていたシーンがあるからですが、このオチからなかなか終わらずズルズル続く展開は「キャリー」「殺しのドレス」「エイリアン」「トゥルー・ライズ」などでパブロフ的にインプットされているので、もう一つ展開が待っているのがバレバレ。そうなると、当然最後のオチは誰もが考えてしまうところだと思います。そして思った通りになります。しかも、隠し通した秘密のバレ方が偶然を頼りすぎたお粗末さで「うっそ~」です。このために犬と飼い主のお芝居まで準備していたなんて、なんか細かすぎるというか、チャチというか…もっと頭脳戦による情報収集力があるんじゃないかとか、どうせ殺すなら物凄い拷問という野蛮な手も存在するんじゃないかとか、そういうことを考えてしまうので、最後の最後はやはりチャチです。やるとしても、やっぱりそうだったのかと匂わせたところでスマートに終わった方がいい余韻が生まれたような気がします。最後の方になってトム・ベレンジャーを初登場させる演出は良かったと思います。 他の方も仰ってますが、タイマーは意味不明ですね。タイマーの裏に存在するルールが全くない見えてこない(何度も何事もなく0になる)ので、思うほど緊張を高める効果はなかったと思います。[DVD(吹替)] 6点(2012-12-08 10:58:48)

18.  プラダを着た悪魔 面白そうな気がしてレンタルしてみたら、全くつまらなかったです。内容をまるで思い出せないほど、何にも印象に残ってないです。平均点にびっくり。[DVD(吹替)] 1点(2012-03-28 19:06:51)

19.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 何の理由もなく人を殺すほど殴る蹴るの暴行を加える人間が、この世に何%くらいいて、そういう人間に出くわして生命の問題に追い込まれる確率はどの程度だろうか? さらに、そんな出来事のあとに、またしても銃殺事件の現場に居合わせてしまう確率って、どんなものだろう? そういうことを考えてしまって、物語の導入部ではイマイチ入り込めませんでした。「おっ!」と気持ちが引きつけられたのは、ジョディーが警察官に「正義の味方なんでしょう。でも守ってくれないのよね」と言ってから。警察って、人間性ボンクラだし威張りたがりで怠慢で役に立たないから、このセリフで共感! 大方ジョディーに味方する気持ちで観られたけど、警察側の話だけを鵜呑みにして密輸犯に制裁を加えるシーンだけは彼女の暴走に感じて怖かった。相手が最初にバールで襲って来たから許せたけど、リアルだったらあんなふうにはならないだろうなと思う。しっぽをつかませずに悪事を繰り返す人間は、あんな簡単にワルの面を表にしないだろう。ラスベガスから少女を乗せてきた運転手も、あんな簡単にひき殺そうと考えるかな~? そういうところが、ジョディーの「殺し」を正当化するためのお膳立てのようで冷めてしまう。ラストは好きです。実際にことが起きるまでな~んにもしないで、ことが起きたあとに威張って混ぜくり回す警察より、よっぽど良しです。でも、とってつけたようなラストのナレーションはいらん。[DVD(吹替)] 5点(2012-03-21 17:36:25)

20.  フード・インク 《ネタバレ》 一握りの大金持ちだけが健康な食事にありつけ、他の人々は購買可能な有害食品で命をつなぎつつ毎日体内に有毒物質を蓄積していく・・・そんな近未来SF風の世界観を想像してみたことのある人は、きっと僕以外にもたくさんいると思う。そういう世界は想像するよりはるかに早く近づいているのではと思うこともある。この映画を観て、それはもう既に始まっているのだと感じた。スーパーで豆腐や納豆を買うとき「昔騒がれた遺伝子組み換え大豆のことは今どうなっているんだろう? あれから特に何の話も聞かない」と、よく思う。この映画はジャーナリズムがやらなければならないことを、きちんとやってくれていると思った。本当はこうした話題が日常のテレビの中であるべきだと思う。突然話題が変わるようでなんだけど、生物の遺伝子は多様性があって、そのおかげで危機的環境異変があっても特定の遺伝形質が生き延びられたりして種が保存し続けられるという。もし多様性が失われ1つの形質だけで栄えていくと、そいつらは危機的状況を受けたときに全滅することになる。そのことを考えると、食品の遺伝子そのものの問題ももちろんだけど、たった一企業が世界の食品生産を牛耳るという状況は極めてデンジャー。そういう状況を手助けしてしまう政治は悪政だと思う。しかも、そういうシステムによって蝕まれているのは健康だけではなく、労働環境も自然環境も精神衛生も破壊しているということに、この映画は気づかせてくれた。マイケル・ムーアのトリックスター的な悪ふざけや問題提起して投げっぱなしなのに比べて、非常に良質に感じたのは「健全なよい食品を要求してくれればアイディアを尽くして必ず届ける」と誓う一農夫の心を映してくれたラストカットと「システムを変えるチャンスが1日に3回ある」と具体的な行動案を示してくれたところ。そういえば『買ってはいけない』という本が話題になったことがあるけど、その本の情報にも問題が多々あったとか・・・この映画はどうなんだろう? と考え出すと真実はややこしいかもしれないけど、少なくとも自分が買うものに意識を向けることは大事だと思う。体調や気分が優れないなーと感じるとき、それは意外と日々の食べ物の影響だったりしないか、まじめに気になる。[DVD(字幕)] 7点(2012-01-31 00:46:02)(良:1票)

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