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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 悪党を裁く。していることは、メディアの力を利用した「嫌がらせ」。一見もっともらしい主張をするのですが、底が浅い。下調べに、ずさんさを感じます。ムーアが、「人間が呼吸で吐くのは、酸素だろ?」と、ジョークではなしに、まじめに尋ねるシーンがあるのですが、これはムーアの番組を象徴する一コマでした。彼の番組は、おもしろい。このおもしろさは、アニメ「サウスパーク」のおもしろさと同じものです。口にしずらい、米国の根深い社会問題を、下衆な言葉で大声で叫ぶおもしろさです。しかし、最近のムーアはビッグタイトルの受賞が続き、どうも世間、そしてムーア本人が誤解をしているようで、不安です。ムーアの番組は、日本のテレビ番組「電波少年」(初期の)と同じ。彼は、正義のために動いているわけではない。おもしろくて、他人が注目してくれる「番組」を、加減なしに作っているのに過ぎない。正義は、後付けでしかないように思います。それが悪い、ということではありません。本作で取り上げられているトピックについては、知る価値があります。が、くれぐれも「これは米国の娯楽番組なのだ」ということ忘れないように、ご注意を。4点(2004-06-30 01:30:31) 2. マイノリティ・リポート ディックの原作を、「ハリウッド風に」アレンジした本作。Missing Children---アメリカの社会問題をテーマにした本作はーー別にディックを原作にしなくても良かったのではないでしょうか。スピルバーグはここ何年もの間、原作からエピソードだけをいただき、ハリウッド受けのするテーマをこじつける仕事(流れ作業)に徹しているだけ、です。本作も、原作への愛情、映画への愛情を感じることができません。才気あふれる監督であっただけに、残念でなりません。3点(2004-06-18 00:35:56) 3. マトリックス 《ネタバレ》 機械に支配された現実社会ーーーマンガチックな設定に目をつむることができれば、とても楽しめる娯楽作品です。重力を感じさせるワイヤーアクションは、逸品。すっきりまとまったストーリーもよかった。 8点(2004-06-16 22:45:48)《改行有》 4. マトリックス レボリューションズ 《ネタバレ》 見所のある場面、かなりひどい場面が交互にあります・・・脚本、構成のレベルが、かなり低くなりました。ワイヤーアクションは、1作目のようなこだわりが、もう感じられません。CGによるザイオンは、よくできてはいるのですが、観客がマトリックスに求めているものとは違うと思います。メディアミックスのための不自然な台詞や展開は、腹が立ちました。映画への愛情が、感じられません。3点(2004-06-16 01:19:10) 5. マトリックス リローデッド 前作に比べると、脚本の質は、ガタガタです。ストーリーティリング、撮影、編集の荒っぽさが、かなり目立ちます。CGやワイヤーアクションの質も、波が激しくなりました。 しかし、それでも、素晴らしいシーンがいくつかあります。ラストの新展開は、「ぜひ次が観たい!」という気持ちを、じゅうぶん引き起こします。7点(2004-06-03 18:50:16)《改行有》
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