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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 多くの方がレビューしているとおり、はやり本作は劇場の大画面と大音響で「体感」するべき映画だった。 ストーリー展開やキャラクターの背景にはほとんど深みを持たせず、セリフすら最小限で、ただ世紀末のクレイジーな世界(車が力の象徴であり水とガソリンを奪い合う世界)に生きるクレイジーな連中の戦いに観客を放り込むようなビジュアルとサウンド、まさしくこれこそが「マッドマックス」なのだろう。 とはいえ、キャラクターの詳しい掘り下げがなくとも、観客にその背景を想像させるヒントはきちんとちりばめられてあり、観ているうちにフュリオサやマックス達の疾走を応援している自分に気づくような展開も秀逸。 ちなみに、「北斗の拳」が前作の世界観をモチーフにしていることは有名だが、本作では逆に「北斗の拳」からインスピレーションを得ているところも伺える(バット風の女性や種もみ婆さんなど)のもご愛敬か。 いずれにせよ、本作は可能な限り大画面と大音響で体感することをおすすめしたい。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-01-27 11:57:46)《改行有》 2. マン・オブ・スティール 《ネタバレ》 製作がクリストファー・ノーランということで、バッドマンの時と同じように、無敵の力をもったヒーローに人類はどう向き合うのか、それでも守る価値があるのか、という哲学的テーマをもった作品で「スーパーマン・ビギンズ」にした方がしっくりくる内容。映像は「第9地区」や「世界侵略・ロサンゼルス決戦」のようで、ヒーローものというより、エイリアン同士の戦いのような映画だった。基本設定やプロットは1978年のリチャード・ドナー版を踏襲しているため、どうしても比較してしまうが、35年の進化を感じさせたのはVFXくらいで、ピンチに陥った人々を助けあのさわやかなスマイルを残して飛び去るというシーンは皆無であり、眉間に皺を寄せて自身の存在に悩みまくるヒーローが描かれている。あの鮮やかなブルーのコスチュームが暗色になったのは良いが、笑える場面もなく、地球での両親との絆やロイス・レインとの恋もどこかぎくしゃくした印象が否めない。ただ、格闘シーン等のVFXは素晴らしいので3Dでの視聴をオススメする。おそらくは、この製作陣でまた3部作くらい作るのだろうから、次回作に期待したい。[映画館(字幕)] 6点(2013-08-31 10:10:10)(良:1票) 3. マネーボール 《ネタバレ》 監督とか選手ではなく、GM(ゼネラル・マネジャー)の視点で、球団を立て直していくストーリーは新鮮。ビリーが周囲の反対を押し切ってまでマネーボール理論にこだわり続けた背景として、時折織り込まれる彼自身のプロ入りの体験で刻まれた思いや、家族関係もしっかり描いていることは好感がもてた。また実話をベースにしていることもあるだろうが、単純なハッピーエンドにしなかったところも高評価。また、チームの転機になったのは、理論そのものではなく、最後はビリー自身が選手に直接コミットしはじめてからだった。この点はGMとして越権行為かとも思われるが、理論を元にチーム編成しただけではチーム強化は完成せず、最後ははやり「思い」をもった人間が一人一人の選手に働きかけていくことが大切、という点は野球のみならず、あらゆる組織に通じることだと思われ、プロ球団の内実も興味深く織りまぜながら、組織変革のドラマを描く佳作に仕上がっている。[DVD(字幕)] 7点(2012-11-26 15:13:05)(良:1票) 4. マイケル・ジャクソン/THIS IS IT 《ネタバレ》 期間限定に弱い小市民として鑑賞。冒頭、マイケルへの思いを語るダンサー候補?達の感極まる表情は、改めてマイケル・ジャクソンこそ現代最高峰のスーパースターだということを思い起こすに十分なオープニングだった。本作はリハーサルとステージ映像を中心に構成した映画であるため、共演者やスタッフとマイケルの信頼関係や、マイケルの愛情あふれる接し方などを垣間見ることができた。リハーサルとはいえ、歌や演奏、ダンスに手抜きはなく、十分見応えがある。50を過ぎたとは思えぬマイケルの健在ぶりには理屈抜きで感動する。現代最高峰のエンターティナーで今はもう伝説となったマイケルが10年ぶりにどんなステージを観客にみせようと考えていたか、それを知るだけでも観る価値は十分にある作品だ。[映画館(字幕)] 8点(2009-11-07 18:36:19)
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