みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 真昼の決闘 《ネタバレ》 子供の頃から有名だった映画なのに、今まで一度も見たことがなかった。ちょっとクールな西部劇程度の認識しかなく、単純な勧善懲悪、ヒーロー物のアクション娯楽映画だと思っていたのだが、全く違った。いい意味で裏切られた。 かなり、奥の深いテーマを持った社会劇であり、人間劇である。西部開拓時代のアメリカの社会を借りて、小さなコミュニティーに対して人それぞれの関わり方、価値観の多様さをしっかり凝縮して描写している。 ベースとしてアメリカ的考え方があることは確かだが、絶対的なヒーロは存在せず、正解を押し付けてこない。背景を日本の昔の村社会に置き換えても同じような作品が作れそうである。 途中のシーンであった牧師の「殺すなと言いながら、金を払って他人にやってもらっている」的な発言は、非常に奥が深く考えさせられてしまう。 ラストでストーリー的に事件は見事に解決しているのだが、登場人物の心の中はハッピーエンドではない。かなり深い映画である。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-12 02:22:28)《改行有》 2. マダガスカル2 《ネタバレ》 前作のストーリーとキャラ設定をしっかり残しつつ、全く別のステージでの新たな冒険活劇に仕上げてうまくまとまっている。 最初から最後までノリノリで時間を忘れさせてくれる、まさに「娯楽」作品。 前作同様、擬人化した動物にしっかり感情移入できて不自然さを感じさせないこの勢いは、なかなか良く出来ている。CGならではのありえない動きやカメラアングルが、ダイナミックな躍動感を生み出し、アフリカの大自然をもうまく表現できている。CGであるが故に日本語吹き替えも全く違和感がなく、休日に何も考えずに楽しみたい時にはうってつけの作品。 ピクサーが「名作」映画としての完成度を目指しているのに対して、ドリームワークスは「名作」にはこだわらず「娯楽」映画としての楽しさを目指しているように思う。「娯楽」は見る人の嗜好、気分によって評価が分かれる分、「映画」としての評価は低いかもしれないが、楽しければ充分。[DVD(吹替)] 6点(2010-12-20 00:10:20)《改行有》 3. マルコヴィッチの穴 《ネタバレ》 脚本のアイデアは奇抜で映像もそれなりに凝っていて、悪くはないが、惜しいかな、練りこみが足りない。 人形遣いであることだけが、大きな伏線で生きてるだけで、それ以外の天井の低いフロアや動物を飼っていることなどが、シナリオとうまく絡んでこない。 全体のトーンも暗めでサイコ風なのだが、もっとホラー風にしてもよさそうだし、逆にコメディーにもできそうだし、とにかく中途半端。 ストーリーは非常に斬新でよい素材であるだけに、細かい脚本と演出が残念である。かといって、同じストーリーで作り直そうにも、アイデアが光りすぎていて、もういいやって感じ。 決して駄作ではないのだが、もったいない作品である。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-07-21 01:39:51)《改行有》 4. マダガスカル 《ネタバレ》 キャラは完全に子供向けながら大人も無理なく楽しめるのは、完全擬人化された動物を、動物園で飼いならされた動物にして大きな違和感を感じさせないシナリオの妙。 フルCGもなかなかのクオリティで、動物の擬人化以外には架空のものは一切出てこないにもかかわらず、本物に近づけるだけでなく、本物ではありえない動きやアングルを多用することで、本物以上にインパクトのある映像に仕上げられている。 [DVD(吹替)] 6点(2010-07-01 02:05:58)《改行有》 5. マトリックス ご都合主義バリバリだし細かい粗はいろいろあるけど、それをものともしない緊張感溢れるテンポ、CG、ワイヤーアクションの凄さは、娯楽映画としてかなり良く出来てます。1回目に見た時は、映像の展開の速さと、流れの辻褄を合わせながら理解するスピードがシンクロせず、アンバランスな印象があったけど、今回は、大まかなストーリだけ覚えていて細かいエピソードを忘れていたこともあって、結構良くできてるなぁと感じた。世界観についていけない人は何回見てもダメかもしれないけど、 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-15 23:37:35)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS