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プロフィール |
コメント数 |
34 |
性別 |
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自己紹介 |
じっくりと作品世界に浸れる映画が好み。 |
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1. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
《ネタバレ》 巧妙なプロットと緊張感ある潜入シーンなど、第1作目にあったスパイ映画の醍醐味は「2」で完全に失われて、以降は派手で大味なアクション映画と化したシリーズの4作目。「トム・クルーズのアクションありき」で繋ぎ合わせた大雑把な展開に、コミカルな描写も裏目に出て、全体的に緊張感がないのが残念。どうせ理屈抜きなのだから、もっと短かくテンポ良く魅せて欲しかったですね。クセがなく物足りない敵役の中、サイレンサーを使う女暗殺者だけは冒頭から異様な存在感があり、クライマックスで対決か?と期待したのに中盤であっさり窓から落とされてオシマイとは・・・。まあ、個々のアクションシーンはケレン味たっぷりに良く出来ていて、予想以上に楽しめました。あ、もう一点残念だったのは、スマホやタブレットなどリアルな携帯端末の存在感が強く、せっかくの新型スパイグッズが印象に残りませんでした。[DVD(字幕)] 5点(2012-10-20 12:57:17)
2. ミスト
《ネタバレ》 ここまで嫌悪感しかおぼえない映画は久し振りに観た。
ありがちなモンスター映画を装い、観客に毒を吐き絶望と嫌悪の底に突き落とす映画だ。
映画制作者の姿勢として最低。
キングの中編小説『霧』は何年も前に読んで、漠然とした恐怖が印象に残ったが
敢えて霧の中で終わる小説からは、まだ救いを想像することも出来た。
だが映画には希望どころか情けの欠片もない(知性もない)。
何しろ、小説で霧の中に踏み出していった主人公たちの、悪趣味な結末を映画は描いている。
それも無駄に丁寧に、ダラダラと時間をかけて、真綿で首を絞めるように如何に救いがない状況か見せつけ、あの結末に至る。
演出の技は認める。が、あの無駄に皮肉めいた結末は、悪乗りとしか言いようがない。
今までダラボン監督作品は好きな部類だったが、この映画の記憶が褪せるまでは観ないだろう。
もう一つ、この映画が最悪なのは、
結末変更を提案された原作者・キングに『思い付いていれば原作もこの結末にしただろう』等と
今更余計なひとことを言わせてしまったことだ。
そりゃないぜ。[DVD(字幕)] 1点(2008-09-21 02:44:04)(良:1票) 《改行有》
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