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1. ミッドナイト・イン・パリ
当時の文学者や芸術家の描写はわりかし細かいのに、タイムスリップの手法はすさまじく雑なのが笑える。
ヘミングウェイ、フィッツジェラルド夫妻、ガートルード・スタインなど、いわゆるロストジェネレーションの文学に詳しかったり、ダダイズム以降のアートに詳しい人なら、いろいろクスクス笑える要素がたくさん盛り込まれているように思う(ヘミングウェイの面倒くさいマッチョな感じや、ダリのキテレツな雰囲気は、個人的にはツボだった)。笑いどころがわからないという方は、とりあえずヘミングウェイの初期作品や回想録を読んでみると、当時の世相やパリの雰囲気を掴むことができるので、そちらの読書をおすすめする。
世の中には知識があると格段に面白くなる映画が確かに存在するが、今作はまさにそれだと思われる。
あと主人公がマリオンコティヤールやレアセドゥといい感じになるなんて、なんてうらやましい。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-04-04 11:22:48)《改行有》
2. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 この映画を学生のころに観て、英語を話せるって素敵だな、真面目に英語の勉強をしようと思い立ったのが懐かしい思い出だ。
なにせ今生の別れがSee You Next Lifeと表現されるのだ。
もしかすると一生会えないだろう相手に、明るくユーモアを滲ませて、来世でまた会おう!と別れの挨拶が出来る。
何て前向きで素敵な表現だろうと思ったものだ。
この別れのシーンだけで、満点評価に値する。[DVD(字幕)] 10点(2018-06-17 12:31:46)《改行有》
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