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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ミュンヘン 《ネタバレ》 冒頭に、ミュンヘンでのテロ行為を描写して、一方的に主人公たち(イスラエルの工作員)の行動を肯定的に描く映画かと思いきや、主人公たちも結局復讐のためのテロ行為によって、自分らが傷つき、自分たちの行為自体に疑問を描くようにもなる流れは秀逸だと思う。 ただ、そうは言ってもやはりユダヤ人ならではの限界(パレスチナの土地にイスラエルが建国されたのは、全く正当であり、それを今更パレスチナ人が取り戻そうとするのは、無意味な行動みたいな表現等等)を感じさせられたのは興ざめだった。 最初に足を踏んだのは、ユダヤ人の側なんだから。スピルバーグにしてこうなら、他のユダヤ人のパレスチナ人に対する意識とか、だいたい想像がついて悲しい 平成26年2月9日再見 確かに一つ一つのエピソードがスリルがあって面白く、見ている最中は緊張感が強くて退屈しないのだが、一旦観終れば、別に二度と見なくても構わないと感じさせる映画。あと、別にイスラエルに限った話じゃありませんが、自分たちの「正義」の遂行のためには、他国の主権を全く配慮しない傲慢さ、嫌いだな。 しかし、本質的に宗教を壮大な嘘話としか考えてない自分のような人間にとっては、ユダヤ教という非常にあくの強い宗教の信者になったがために、1000年以上もヨーロッパをさまよい迫害されたユダヤ民族、そして彼らが「宗教的根拠」に基づいて、他民族の土地に強引に建国したため、その土地から追い出され国を失ったパレスチナ人という民族。 その結果としてユダヤ人とパレスチナ人の間にいつまでもいつまでも繰り返される不毛な争い。巻き添えになって殺される他民族。 宗教なんてものが、これほどの犠牲を払ってまで維持されなきゃいけないものかどうか、強い疑問を感じます。 そもそもユダヤ教なんて宗教が無ければ、そこまで周辺民族と対立することもなかったわけだし、国を失って流浪の民になったら、やがて他民族に自然と溶け込んでいったわけで。 ユダヤ教という宗教があればこそのユダヤ人のかたまり、それに対する他民族の弾圧、迫害、そしてそれに対するユダヤ人の反発とさらにそれに対するアラブ人の反発。 馬鹿らしくて、馬鹿らしくてしょうがありません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-22 12:22:57)《改行有》 2. ミドルメン/アダルト業界でネットを変えた男たち エロ目的と、題材の面白さ(自分はクレジットカードとは無縁なんで、もっぱらサンプル映像ばっか収集しましたが、なかなかのコレクションですよw)に魅かれてみたんですが、見始めたらそんなことよりも、サスペンスとして十分面白かったです。馬鹿二人を中にはさんでの、騙しあい見応え十分でした。ロシアンマフィアの存在とか、児童ポルノに対するものすごい厳しさとか、ちょっと日本人にはなじみのない要素も面白かったですね。 ただ、テロリストが特定のサイトに夢中になって、それを標的にってのはどうでしょう。実話とのことですが、ちょっと信じかねますね、あまりに馬鹿らしくてw[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-04 14:16:27)《改行有》 3. ミッドウェイ(1976) 《ネタバレ》 正直、日本軍の敗戦に終わる映画は観る前から心が痛むし、日本人同士が英語で会話する違和感が無いというと嘘になります。 ただ、日本軍を悪魔や獣、野蛮人ではなくて対等な尊敬すべき戦士として描く姿勢には、ものすごく好感が持てました。(パールハーバーの製作者に爪の垢でも飲ませたい) また、戦闘シーンに入ってからは、K作戦の失敗、重巡利根の偵察機の故障、友永大尉の 二次攻撃要請、魚雷から爆弾、爆弾から魚雷への装備転換、一つ一つのエピソードを、きちんと丁寧に描いてくれたので、自分でも馬鹿だと思うんだけれど、先が分かってるのにドキドキしながら完璧に感情移入して観ることができました。 (特に利根の偵察機は本当に残念ですね、故障といい、最悪のタイミングの報告といい)。 ただ、ドイツ系に比べて日系の扱いが厳しい理由を、真珠湾攻撃のせいとしてたごまかしだけは残念でした。 数年ぶりに見て、史実を忠実に追ってる部分はいいんだけど、おまけの恋愛部分が実に蛇足っていうか、蛇足以下。 日系人なら片っ端から拘束、収容したという事実を歪曲し、架空の団体、架空の新聞を持ち出してまでのスパイ容疑はとても萎える。 さすがに血統はどうあれ、自国民を超法規的に収容したのは、アメリカサイド見てからも黒歴史なんだろうな。 かなりむかついたのでマイナス一点[DVD(字幕)] 6点(2010-08-09 13:16:56)《改行有》 4. ミクロの決死圏 《ネタバレ》 もう、何回観たか分からないんだけど、今回初めて気がついたことがありました。 犯人が誰かは、皆さんおっしゃるように消去法でも、あるいは配役でも(二度死ぬは、007の中でも好きな作品なのでw)、すぐ分かるんですが、それがはっきり分かるシーンが……。 肺の中で、人体の働きに感嘆し、「深遠な意志(=神)が働いている(奇跡だ)」と感嘆するのが、一応ソ連のスパイかも知れないということになっていたデュバル、それに対して「奇跡ではなく、5億年かけて進化した単なる気体の交換だ」と冷笑的なのがマイケルズ。(台詞の順番が一部逆ですがまとめました) もう、ここで英米の観客には、誰が本当のスパイかまる分かりなんですね。というのも、当時の一般的な考えでは、社会主義者=唯物論者=神を一切信じない人々 ということになってましたから。 キリスト教の牧師が平然と左翼系の団体に参加したりする日本人の感覚では、ちょっと分かりづらいんだけど、改めてなかなか上手でさりげない伏線のはり方だと思いました。 あと、ラクエル・ウエルチに大半のシーン、身体のラインがはっきりするウェットスーツを着せたサービス精神は、好感度大幅アップです。w[DVD(字幕)] 7点(2010-08-02 11:19:54)(良:1票) 《改行有》 5. Mr.デスティニー 《ネタバレ》 レネ・ルッソがすごく綺麗で、最低限観たかいはあったんだけど。 そりゃ確かに一人の女性を何十年も愛し続けたり、妻への熱い気持ちをずっと持ち続けたりすることは、ご立派、ご立派、立派過ぎて頭が下がりますが……(苦笑) どんな「ご立派な」テーマでも何本も似たような映画を見ると、かなり食傷します。 どうも過去に遡ってとか、そういうテーマが好きなんで観ると、最近毎回、毎回そうなんで……(特にアメリカ映画に多いですね。) 映画ってもう少し非道徳的な要素を持った方が面白いというのは、あくまで自分の主観ですが、さすがにこうも小市民道徳マンセイみたいな映画が続くと辛いものがあります。 あと、社長になった世界、単なる幻なら別にいいんですが、あれもあり得たかもしれないもう一つの世界と考えると、雑種犬の百分の一の愛情も関心も与えられず、そもそも存在自体をあっさりと消されてしまう主人公の子供達カワイソス (リンダ・ハミルトン、綺麗でないわけじゃないんだけど、レネ・ルッソの方が圧倒的に好みなんで、かなり偏った見方に成りました。また悪い癖が出た(苦笑))[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-07-24 11:31:35)《改行有》 6. ミッドナイト・エクスプレス(1978) 本当は0点なんだけど、1本他に映画以前の映画があるのでこの点数。 原作者の意図は、かつての自分のような愚か者にならないでほしい、麻薬の密輸を企てたりしないで欲しいという極めて真っ当なものです。 それを、こんなアメリカ絶対主義で、外国を完全に見下した映画に仕立て上げるとは。 最低。特に、主人公が自分が罪を犯したことに対して全く罪悪感を感じず、まるで不当な災害にあってるような、その傲慢さに吐き気を感じるほどの嫌悪感を感じました。 おそらく日本でマリファナで捕まったアメリカ人を主人公に映画を作っても、こういうトーンになるでしょうね。 映画の内容もさることながら、こういアメリカの価値観が絶対正しいんだ、それを犯すものは許されない的な映画を平然と作る映画製作者の感性に絶望的なものを感じます 平成22年4月10日追記 中国で日本人数人が麻薬密輸の罪(つまりこの映画の主人公と同じ)で、処刑されました。昨今、あの国に対して必ずしも暖かい感情を持っていない人が一定の割合で存在するにも関わらず中国に対して感情的になったり非難の声を上げたりするのは、ほとんど見られませんでした。 こういう理性的な面は、この映画に見られるような性質を持ったアメリカ人と比較して、誇りにしていいと思います。[CS・衛星(字幕)] 1点(2010-03-04 15:47:53)(良:1票) 《改行有》 7. Mr.&Mrs. スミス 《ネタバレ》 起承転結ではなくて起承結みたいな映画。 脚本家の無能力さは非難するのは気の毒な場合もありますが、脚本家の無責任さ、いい加減差は非難すべきだと思います。 お互いに相手が殺し屋だと気づかなかった夫婦。ところがそのことが組織に知られ、抹殺されようとする。 最初は対立した二人はやがて協力して組織と戦う。そして●● ここまでは良かったと思います。 だけど、その後がね あえていいたくありません。 [地上波(吹替)] 4点(2010-01-23 21:09:50)《改行有》
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