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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 夜の人々(1948) 《ネタバレ》 夜の人々というより日陰に生きる人々を描いた内容。 破滅に向かう男に付いていく女なんているんだろうか? これは男の願望を描いただけでは?[インターネット(字幕)] 6点(2024-03-01 19:35:10)《改行有》 2. 汚れた顔の天使 《ネタバレ》 ギャング映画は好きな方だが、この作品はどうもイチマチ感が拭えない。 おそらく主人公のロッキーに、それほど魅力と迫力を感じなかったからだろう。 神父の真面目キャラも、こういう作品には邪魔としか感じない。 死ぬ直前に、ああいう演技ができる、そこのインパクトはまずまず。[DVD(字幕)] 5点(2016-08-09 00:20:04)《改行有》 3. 四十二番街 ストーリーはありきたりなもので、ミュージカル映画として成功したという意味での歴史的価値はあるかもしれないが、作品の面白さとしてみると、凡作の様にも思える。 ただ、逆に新鮮に感じられた点は、全編をミュージカル調で突き進む型のミュージカル映画を、今までに沢山観てきた中で、ミュージカル映画の元祖とも言われる本作は、ほぼ9割は普通のドラマであり、ラストのブロードウェイ・ミュージカルの本番シーンだけが、純粋なミュージカルという構成だったというところ。 いわゆるお馴染みの、“全編を歌って踊る”ミュージカル映画が苦手な人でも、難なく入り込める新鮮さが、むしろこの古きミュージカル映画にはあったりするのが、現代からみると面白い。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-05-05 23:47:52)《改行有》 4. 42丁目のワーニャ 舞台劇の練習中をそのまま撮影して映画化したという、何とも不思議な味わいのする作品。 会話が中心だが、この会話がまた面白い。 理屈っぽいけど、分かりやすく、そして興味ひかれる会話の数々。 特にドクターとワーニャの語りは面白かった。 名匠ルイ・マル監督の遺作であるが、遺作として申し分ない出来ではないだろうか。 様々なジャンルの映画に常に挑戦し続けてきたルイ・マル。 その最後を結ぶ作品が、これまた斬新な設定内容で、最後まで守りに入らないルイ・マルの、映画作家としてのチャレンジマインドに敬服する思いである。[ビデオ(字幕)] 7点(2011-04-22 19:39:31)《改行有》 5. 夜の大捜査線 都会の刑事と、所轄内におけるその所轄警察官との力関係に興味をそそられた。 話の内容に関してはそれなりに理解できたが、うまく犯人が見つかりすぎという印象はぬぐえない。 しかも、都合よく犯人の目星が二転三転し過ぎ。 その分、二時間ドラマを観るような飽きにくさと、卒のない面白さは感じられた。 黒人を刑事を演じたシドニー・ポワチエは、地味ながら確かな実力を感じさせた。 警察署長役のロッド・スタイガーの演技も負けず劣らずに良い。 二人の確かな演技が土台にある、安定感を感じる作品でもあった。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-19 18:08:38)《改行有》 6. 欲望という名の電車(1951) 《ネタバレ》 夫を自殺で亡くしたショックから、色情狂になり、幻聴・幻覚・妄想状態に陥った姉。 それをあくまで温かく包容し、味方の立場を貫き続ける妹。 乱暴ものながら、妹を愛し、あくまで家族を守りたいと思う不器用な妹の夫。 そして、姉に翻弄され騙されるみじめな中年男。 これらの主要人物のキャラクターはそれぞれはっきりと描かれており、それが複雑で哀しい人間ドラマを盛り立てる。 姉は自分が老けて醜くなっていくのをひたすら恐れている。 これは女性だからこその心理かもしれないが、人間なんてものはやがては老いて朽ち果てて、最後には死んでいくのが当然であり、そんなことにこだわり狂気する姉は愚かだとしか思えなかった。 この作品を女性が観た場合と男性が観た場合とでは、この姉に対する感情移入の度合いが異なってくるかもしれない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-31 23:31:50)《改行有》 7. 欲望(1966) 《ネタバレ》 大好きなミケランジェロ・アントニオーニ監督。 その作品群の中でも『太陽はひとりぼっち』の次に好きな本作。 観てから時間が経っても頭の中で色んなシーンがどんどん浮かび上がってくる。 とにかく不思議でとてつもない魔力がこめられた作品だ。 「不思議でいて騒々しく、それでいて心地よい風」が吹きすさぶ公園。 その後のゾクゾクするような現像シーン(ブロー・アップ・シーン)。 写真をどんどん引き伸ばしていって、いきなり人の手らしきモノが現れた時の、あの驚き。 すごすぎます。 そして更に引き伸ばしたら、見やすくなるどころか逆に見えなくなってしまったという顛末。 一定距離でしか見えないものは、そこに存在すると言えるのだろうか?言い切れるのだろうか? 存在の不確かさ。逆に不存在の曖昧さ。 どちらが存在するもので、どちらが存在しないものなのか? それすらも終盤には分からなくなる。非常に哲学的な作品。 考えさせられます。[DVD(字幕)] 8点(2007-09-03 16:01:07)《改行有》
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