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1. ラ・ラ・ランド 恋する気持ちを、最初にダンスで表現しようとしたのは誰だったのでしょう?突然ベンチにぴょん!と飛び乗ってタップを踏む30男のセブが可愛らしすぎて、思わずニヤついてしまいました(その後のダンスで2人のステップが若干ずれているのもご愛敬)。出会ってすぐミアがちょろっと語った生い立ちをセブがひとつ漏らさず憶えていて、図書館前でクラクションを鳴らすところもいやはや・・・(最初から最後までクラクションの使い方には参りました)。メイキングを見ると、監督のこだわりを実現するために最高の叡智が集結したんだろうなぁ、とただただ感心。自分の夢に他人を惹き込める人はやはり素晴らしい。もう1回見に行こうっと。[映画館(字幕)] 9点(2017-03-18 19:10:41)(良:1票) 2. ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 パイが最後に言った言葉「人生とは手放すこと」。こんな言葉にようやく「そうだね。それでいいんだよね」と思えるようになりました。無くしたことが辛く哀しくても、いつか立ちあがって再生できる時は来るだろうし、もしかしたらそこから新しい何かが始まるかもしれない。だからこその人生なんだって。 20歳の時に読んだ名言集の中の「サヨナラだけが人生だ(井伏鱒二)」という一文に若い私は「どこが名言???」と思ったものでしたが、親が年老い、息子たちが旅立っていこうとしている今、私にとって「人生とは手放すこと」というこの言葉は救いであり慰めです。 家族を失って漂流する海で見たいくつもの美しい光景は、「生きていけ!」というパイへのエールだったのかもしれませんね。作家となり、家族と幸せに暮らす今の彼の姿に、思いっきり泣けました。[映画館(字幕)] 8点(2013-03-04 17:22:20)《改行有》 3. ラブ・アクチュアリー お国柄の違いか、ところどころ「こんなことしてもいいの?」と思う場面もあるけれど、画面一杯に溢れる愛で、かなり幸せ気分に浸れる1本。監督のリチャード・カーティスなる人物、インテリのわりにはかなりウブとみたが、どうかな? わかっていながら泣けたのは、老いぼれロックスターがマネージャーに告白するシーン。1番胸が高鳴ったのは、少年がひたすら空港を走るシーン。さりげなく胸に沁みたのは、ポルノのスタントマン(?)二人のぎこちない恋。愛がすべてとも思わないけれど、愛があれば生きていけるよね。7点(2004-03-04 22:33:20) 4. ラスト サムライ 日本の歴史に殉じていった男達を、ここまで感動的に外国作品が表現できるとは思いもしなかった。期待していたより数段良い。これまではトム・クルーズのプロモーションビデオ的な映画作りにいまひとつついていけなかったのだが、今作品でそれは撤回。痛々しい姿をあれほど美しく演じられるのは、この人と亡くなったレスリー・チャンくらいだろう。そして、それに勝るとも劣らない美しさを見せつけてくれた渡辺謙にも拍手を贈りたい。やっぱりオスカーとらせてあがたいね。7点(2004-02-05 15:18:52)
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