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プロフィール |
コメント数 |
418 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
1959年生まれの48歳。 神戸市近郊に在住の、映画をこよなく愛する 市井の人であります。 ま、コツコツとレビューしようと思ってます。 |
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1. 隣人は静かに笑う
《ネタバレ》 ミステリーにサスペンス系はオチを知ってはマズい、ということでなるべく予備知識なしで、しかも評価の高そうな作品だけピックアップして見ているわけなんですが…。まぁーとにかく本作の結末にはオドロキましたね。もしこれがお決まりのラストを迎えたなら、凡作ハリウッド・ムービーってことでビデオで充分、よって5点。てな感じなんですが、ところがこの結末ですからね。もう一度最初からバッチリ見ようという気にさせられるし、そくざに巻き戻しタイトルロールから見直しましたね。隣人が引っ越して来た時からラストの赤い乗用車まで、すべて隣人が仕掛けた計算済みの罠であったわけですね。国家の治安こそが正義であり善であることを信じて止まない愛国主義者、国家の強権に対しあくまでも牙を剥くテロリスト集団という構図。プライバシーや個人情報保護法についてもそれなりには触れており、この辺り考えさせられなくはない。おおよそこのような映画というのは、多種多様な問題を抱える当のアメリカとは違い、他国という距離をおいて見れる立場にあるからこそ驚愕サスペンスとして成り立つのであろう。今後、米国内でこのような映画はまず作れない。そういった意味では異色であり貴重なサスペンス映画でしょうね。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-13 23:22:02)
2. リプリー
原作が同じである「太陽がいっぱい」と比べても余り意味がなく、まったく別ものとして見るべきであろう。と言いつつも、前作が余りにも衝撃的だったので、やはり比べて見てしまう(笑)。前作はエキゾチックな雰囲気に包まれつつ、アラン・ドロンの妖艶さに酔いしれる名作だった。本作は役者陣の演技が見どころで、原作に忠実なサスペンス映画となっている。タイトルどおりリプリーがすべてなので、それを演じるマット・デイモンに感情移入出来るかどうかで決まってしまうだろう。もともとトム・リプリーというのは野心家だが冷酷な殺人犯なわけで、共感できなければ胸くそ悪い極悪人。前作のアラン・ドロンには有無を言わさず引き込んでゆく、それだけ謎めいた魅力があったわけだが…。ただ、マット・デイモンの演技はさすがで最後までよく健闘したと思う。6点(2004-02-19 22:59:10)
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